2010年7月15日木曜日

胃酸過多???胸焼けの対処法を考えなおしましょう


胸焼けの症状は胃酸が出すぎることによって起きているのではありません。

胃酸過多という言葉は非常に誤解を招く言葉です。

胃酸が出過ぎるということは、生理学的に考えてまずありえませんし、胃酸の出すぎで胸焼けが起きているのでもありません。

このように説明してもなかなか理解していただけないのは、胃酸を抑える薬を飲めば一時的に症状が緩和されるからです。胃酸を抑えて、症状が消えるのであれば、胃酸の出過ぎに決まっているじゃないか!!と考えるのは(医者も含めて)当然であると思うのですが・・

胃酸の出すぎが原因でないのなら、なぜ、胸焼けが起きるのか?

胸焼けが起こる大半の原因は、実は十分に胃酸が出ていないからなのです

胃酸が十分に分泌されていないため、消化が不完全になり、食べ物が小腸の方に進まず(消化が不十分なため、小腸が拒むわけです)、食道の方へ押し返されてしまうのです。

消化不良のために逆流してきた食べ物のなかには、少量ですが、胃酸が含まれています。元々胃酸に対応するようにはできていない食道に少量とはいえ胃酸が食道粘膜に触れることによって、胸焼けの症状が出るのです。

更に問題を悪化させる要因として、栄養不足、精神的なストレスや暴飲暴食がさらに粘膜は弱くさせるため、少しの胃酸でも胸焼けの症状が出てしまうのです。

原因は胃酸の出すぎではありません、根本的な原因は胃酸が十分に分泌されていないために起こる消化不良と生活の乱れから来る粘膜の弱さなのです

一般的な対症療法の危険性

胃薬で胃酸を止めたり、中和することによって弱った粘膜を刺激しなくなるため、症状は一時的に消えたかのように見えますが・・・本当にこれでいいのでしょうか?

胃酸を止めることで、たしかに症状は止まりますが、その代償は限りなく大きいのです。

胃酸を抑えたり、中和する薬を長年服用している人は老化が早く、腰、首、股関節、膝などの関節が痛くなったり、髪の毛が薄くなったり、疲れやすかったり、肌の潤いが無かったり、とりあえず老け込むのが早くなります。なぜなら、

胃酸は健康維持のために欠かせない物質だからです。

ちなみに、胃酸の分泌量は20代にピークを迎え、40代では約半分になります。胃酸の分泌量は若さと、健康のバロメーターと言っても過言ではありません。


胃酸の重要な役割

1.ビタミン、ミネラルの吸収

十分な胃酸の分泌なしではありとあらゆるビタミン、ミネラルの吸収が阻害されます。
特にカルシウム、鉄分、ビタミンB12、マグネシウム。骨粗しょう症、貧血、慢性疲労、肩こり、頭痛・・・の原因となります。

2.タンパク質の消化、吸収

胃酸が十分に分泌できないと、タンパク質分解酵素を活性化することができません。すなわち、胃の中で行われるはずの、タンパク質の消化、吸収が適切に行えなくなってしまいます。

体の大半はタンパク質で出来ています。当然ですが体を作る材料が供給されなければ、新しい細胞、骨、肌、臓器を作ることが出来ません。結果として、病気がちになり、老化を早めてしまうのです。甲状腺、副腎、腎臓、肝臓など多くの臓器は蛋白質なしでは正常な機能を保つことができません。

また、椎間板や関節のクッションになる軟骨部分は、十分なたんぱく質の補給無しでは、健全な状態を保つことが出来ません。特に若くして、椎間板ヘルニアを患う人は多くの場合、タンパク質の消化・吸収に問題がある人が多いように思います。

3.解毒

胃酸によってバクテリアやウイルスを殺します。胃酸を薬で抑えることによって、感染症にかかるリスクが増えます。


胃酸を抑える薬の副作用は挙げれば切りがありません。最近発表された学術論文でも、胃酸を止める薬について警鐘を鳴らしています。骨折、細菌感染、肺炎、骨粗しょう症などは典型的な副作用であると述べられています。 

精神面への影響

最近非常に増えている鬱(うつ)や他の心の病にも、胃酸は深い関わりがあります。健全な心の状態を保つためには、脳内ケミカルバランスが必要で、特にセロトニンという物質がうつ病を患う人の脳で少なくなっています。どうしてセロトニンが減るのでしょうか?セロトニンはトリプトファンというアミノ酸からできています。アミノ酸はタンパク質の中に含まれているわけですから、タンパク質の消化がうまくなっていなければ、十分なトリプトファンも供給できません。よって、セロトニンが不足するのも致しかたないのです。また、セロトニンは以前は脳でつくられていると思われていましたが、最近のリサーチでセロトニンの90%以上は腸内で造られていることも分かって来ました。つまり消化器系の臓器は精神状態と密接に関わりがあるということです。

癌のリスク

NPO法人日本胃がん予知、診断、治療健康機構によれば胃酸の刺激によって分泌されるペプシノゲン(タンパク質分解酵素の活性化全の物質)の血中の量が減少すると胃がん発生率は健康な人の6-9倍高くなるとのことです。
つまり、胃酸を抑えてしまうと、ペプシノゲンが分泌されなくなるので、結果、血中ペプシノゲンが減り、癌リスクを高めることになります。


解決方法


  1. とりあえずよく噛んでみて下さい。一口50回以上。だまされたと思って1週間やってみて下さい。ほとんどの場合これだけで症状が半減するはずです。
  2. 就寝前3時間は食べない。水は飲んでも構いません。
  3. どの食材が引き金になっているのかを見つけること。人によって胃酸過多を引き起こす食べ物が違います。よくあるのは、スパイシーな食べ物、揚げ物l、パン、肉。明らかに胃酸過多を引き起こすものが判明すれば、胃腸の状態が回復するまではその食べ物を避けるべきです。
  4. 胃酸を正常に分泌できるようにする。胃酸過多という病名は非常に誤解を招く名前です。なぜなら、”胃酸過多”は胃酸が十分に出ていないのが理由でほとんどの場合起きているのです。胃酸を正常に分泌できるようにするためには肝臓をクレンズし、胆汁の流れを良くすることで改善します。また、苦い野菜(ゴーヤ、たんぽぽの葉など)を食べることは非常に有効。
  5. 十二指腸、胃、食道の粘膜を修復する。有効なハーブはパパイヤの葉、マシュマローの根など。
  6. 消化酵素を摂る。胃酸過多になる人は、消化力が特に弱いため慢性的な栄養不足に陥ります。麹菌由来の消化酵素は消化力を高めるためには最適なものです。
  7. 粘膜が痛んでしまう原因を取り除く、精神的ストレス、タバコ、暴飲暴食、カフェイン、アルコール、体の歪み、不規則な生活など。とりあえず生活習慣を改める必要があります。

ひどい潰瘍や出血がある場合など、一時的に胃酸を止めるタイプの薬を摂ることが必要なケースは確かにあります。そのために薬は存在します。しかし、胃薬を長期にわたって常用することは大変危険です。便利だからと薬を使いすぎると、その代償は限りなく大きいのです。 


追記 6月27日2012

胃酸を止める薬は、ありとあらゆる栄養素の消化、吸收を阻害します。メタボリックシンドロームや糖尿病を患う人は、糖代謝が悪く、インスリン抵抗性があるわけですが、胃酸を止める薬を飲むと、クロミウムというインスリンが正常に機能するために不可欠なミネラルの吸収が阻害されてしまいます。事態を更に悪化させることに繋がります。

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