2010年10月20日水曜日

腹式呼吸と消化

呼吸というのは自律神経と体性神経両方の影響を受けています。つまり何も考えていなくても無意識に呼吸は行なわれますが、意識的にも呼吸を早くしたり、遅くしたり、浅くしたり、深くすることができます。

この性質を活かし、自律神経の働きを意識的にコントロールすることが呼吸を通じて出来るのです。

ストレスが多くイライラしている毎日をおくっている人は、交感神経優位になりがちです。交感神経優位が慢性的に続くと、体の修復やメンテナンスがおろそかになり、病気になりやすい体になります。

消化の働きは交感神経が優位のときは抑制され、副交感神経が優位になったときに活発になります。呼吸を利用して副交感神経を刺激するには深く、ゆっくりと呼吸します。胸とお腹に両方の手をあてて、息を吸うときにおなかだけが盛り上がるようにします。お腹が盛り上がると横隔膜が下がるため、肺が広がりたくさん息を吸い込むことが出来ます。

また、横隔膜が動くことによってリンパに流れが促進され、また横隔膜のすぐ下にある胃、すい臓、肝臓、胆のうなどの消化の臓器がマッサージされるように適度な刺激を与えるため、臓器の働きが活発になる効果もあります。

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2010年10月12日火曜日

髪の毛の質は消化の状態の鏡写し

女性の方で薄毛や抜け毛に悩む人は意外と多くいます。若い方でも産後髪の毛のハリがなくなったり、抜け毛が増えたりといった相談を受けることがあります。

これらの問題は、消化、吸収と密接な関係があります。特に油ですね。油の消化、吸収がうまくできなくなると、抜け毛が増え、髪の毛が細くなり、弱々しくなります。油の消化吸収が低下すると同時にたんぱく質の消化吸収も低下するため、老化現象が加速してしまいます。

消化酵素(www.enzymetherapy.jp)を食事と一緒にとり、良質の油を毎日摂取するようにすれば、また髪の毛が生えてきたり、弱々しかった毛がコシのある強い毛に戻ります。

消化吸収が落ち込むということは、体を作るために必要な原材料が体内に供給できなくなるわけですから、髪の毛の質が劣化するのも当然であり、体のほかの部分もしっかりと作れなくなるため、様々な不具合が出てくる原因になります。(私たちの体は食べたもので造られているわけですから・・・)

歳とともに消化吸収力は低下します。特に不摂生な食生活は胃腸に多くの負担をかけ、消化吸収力は落ち込む一方です。そのような場合、食べたものをしっかりと消化吸収するために消化酵素を補給してやることは賢明なことであり、究極のアンチエイジングのサプリといえます。

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2010年10月6日水曜日

怪我をした時の回復力


つい先日ジムで筋力トレーニングをしているときに膝を痛めてしまいました。3日前のことでした。今日膝をチェックしたところ痛みは完全になくなり、腫れも引いていました。もちろん痛みがないからといって完全に治ったわけではないので、下半身のトレーニングはしばらく避けようと思いますが。この回復の早さには私自身も驚きました。

この3日間でしたことは
1.カイロプラクテイックの矯正を受けたこと
2.タンパク質分解エンザイムを集中的に摂取したこと
です。

構造的に正しい場所に戻す事とエンザイムにより最も回復しやすい環境にしたわけです。もちろん膝に負担をかけないようにしたことは言うまでもありません。

治れる環境が鍵なのです。ちょっとした足首の捻挫でも私は松葉杖を薦めます。なぜなら、最も治りやすい環境にするためです。少し痛いのを我慢して歩き続けると、なかなか治りません。

患部の完全休養に加え、構造的矯正、エンザイムを利用すれば、驚くほどの速さで体の修復が行なわれます。

病気を癒す過程でも、私はこの基本ルールを適用します。
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2010年9月28日火曜日

コレステロールはホルモンの原材料

コレステロールはホルモンの原材料として使われています。女性ホルモン、男性ホルモン、ストレスホルモンなどはその代表的なものといえるでしょう。

仕事が忙しかったり、精神的ストレスが多かったり、現代社会は肉体的、精神的共にストレスが多い社会です。そのような状況を乗り切るために、副腎から分泌されるコーチゾルなどのいわゆるストレスホルモンが必要になってきます。つまり、ホルモンの原材料であるコレステロールも普段よりも多く供給されなければなりません。その需要にこたえるため肝臓はコレステロールの分泌を促進させます。

忙しく、ストレスの多い状況では、必然的にコレステロールの値は上昇する傾向にあります。なぜなら、体が必要としているからです。それにもかかわらず、科学的根拠などない”基準値”に当てはめ、それ以上の血中コレステロールが見つかれば、薬で無理やり肝臓のコレステロールの製造を阻害してしまいます。確かにコレステロールの値は減少しますが、現実的には、心筋梗塞のリスクがほとんど下がるわけでもなく、ただ十分なストレスホルモンを製造できないため、ストレスに対応できない体になってしまうのです。

コレステロールを無理やり下げるとガンになるリスクが上がるという結果もレポートされています。ストレスホルモンという鎧をはがされた状態では、免疫力が下がり、非常に無防備になってしまうのですから当然の結果といえるのではないでしょうか。

誤解していただきたくないのは、ストレスホルモンが出続ける状態もいいわけではありません。ストレスホルモンが出続けるような状態は体全体のバランスが遅かれ早かれ崩れ、これはこれで問題が起きてきます。

問題は、コレステロールが高いということではないのです、ストレスの多い状態が諸悪の根源なのです。

コレステロールが上がるのには理由があるということ、そして、その値を無理やり下げることは何の解決にもならないということです。

Wake up people, and open your eyes!

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2010年9月24日金曜日

肌が若返る食事法

前にも報告しましたが、今私どものクリニックでは集団でデトックスをしております。これは3週間の生の食事を中心とした食事法なのですが、その結果に私たちも驚くほどです。皆さんが口をそろえて言うのは、肌がきれいになったことです。たった3週間食事に気をつけるだけで、こんなに改善するとは、デトックスの効果は絶大です。

この食事法の基本は酵素です。酵素をたくさん含む食べ物を中心に食べるのです。酵素が多い食事は、臓器に負担をかけません、そして、解毒をスムーズにできるようにしてくれます。内臓への負担が減り、毒が体から出て行けば、当然の結果として若返ります。究極のアンチエイジングですね。

肌は体の状態の鏡写しのようなもの。肌の調子が悪い人は、体の調子もいまいちです。まだ病気にはなっていなくても、肌を見れば、どれだけ毒が体に溜まっているかを教えてくれます。

女性は特に肌のことに敏感です。”くすみがとれた”、とか ”はりが違う” とか”化粧ののりがいい”とか私には理解できない言語で話されるのですが、とにかくみなさん大喜びなんです。

デトックス中に励ましあえたらいいなと思って、私の妻が始めたブログが大変よいサポートになりました。

デトックスのやり方も説明しています、是非見てください。
http://www.detoxizumiwellness.blogspot.com/

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コレステロールは心筋梗塞の危険因子であって原因ではない

コレステロールが体にとって不可欠な物質であることは言うまでもありません。コレステロールを下げることによって心筋梗塞が防げるなどというナンセンスにわれわれは早く気付く必要があります。コレステロールは危険因子であり原因ではありません。

先進国では1900年代に心臓病の数は年々増え続けましたが、それと同時に車の台数やテレビの数も同じように増えていきました。これらのグラフを重ねてみれば、心臓病と車やテレビは関係があるように見えます。確かに車にのったり、家でテレビを見るような生活様式は運動不足を招き肥満を引き起こす原因にもなります。よって、心臓にも負担がかかるという理由付けはできなくはありません。しかし、車やテレビが心筋梗塞を引き起こす原因であるとは誰も認めませんよね。コレステロールと心筋梗塞も同じような関係にあります。

乱れた生活習慣やストレスの多い環境でコレステロールが上がるのはその状況に体が適応しようとしている結果なのです。体を取り巻く環境が変われば、不必要に上がってしまったコレステロールは自然に下がります。

コレステロールを薬で無理やり下げることは本当の解決とは程遠いことなのです。木を見て森を見ずとはこのことではないでしょうか。

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2010年9月23日木曜日

コレステロール降下剤とCoQ10

スタチン剤と呼ばれる血中コレステロールを下げる薬はHMG-CoAリダクターゼという酵素の働きを阻害することによって肝臓内でのコレステロール製造を抑制します。HMG-CoAリダクターゼを阻害すると他にも体にとって必要なものが作れなくなります。CoQ10もその一つです。CoQ10とは抗酸化物質であり、エネルギーが細胞の中で作られる過程で重要な役割をになっています。特に心臓は血を体中に送り出すためのポンプであり、体の中で最もエネルギーを必要としている臓器であるため、CoQ10がたくさん必要なのです。

スタチン剤を飲み始めると急激にCoQ10の値が減少します。コロンビア大学で行なわれた研究では、薬をとり始めてわずか2週間で49%減少したそうです。CoQ10のレベルが落ちると心臓への負担が増えてしまいます。アメリカンジャーナルオブカーディオロジー(権威あるアメリカの心臓外科学術論文)によれば、全く心臓に問題の無かった人で、コレステロールの値が少し(mildly)高い人に対し6ヶ月間スタチン剤を飲ませたところ、なんと71%もの人に初期心筋異常が現れたそうです。副作用はそれだけではありません、疲労感、筋肉の痛み、息苦しさなどもあります。CoQ10の欠乏は心不全、高血圧、パーキンソン病にも関係しているといわれています。

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2010年9月21日火曜日

本当にコレステロールは心臓病の原因なのか?

コレステロールに関するリサーチは1950年代から盛んに行なわれるようになりました。
その中でも有名なのはフレミンガムというアメリカ、ボストンの郊外にある町で何十年にも渡って行なわれてきたものです。

この町の何千人もの人が参加をして行なわれたこの実験は、いろいろなところで取り上げられ、いかにコレステロールが心筋梗塞の危険因子となっているかの裏づけとして参照されてきました。

それらの学術論文を詳しく見てみると、決して嘘をついているわけではないのですが、語られるべきことは削除され、グラフや統計は巧みに操作されているのが明らかなのです。

今のところ、製薬会社が中心となって行なった最新のレポートでは、確かに心筋梗塞はコレステロール降下剤(スタチン剤)で下げることによって防ぐことができるようです。

彼らの主張は以下のようなものです。

コレステロール降下剤お飲むことによって36%リスクを下げることができる。

しかしその数字が本当の意味するところは以下のようなものです。

100人のグループが二つあったとして、一つの目のグループは薬を飲まなかったグループ、もう一つはコレステロール降下剤をのんだグループでした。結果は、一つ目のグループのなかに3名心筋梗塞でなくなった方がいたのに対し、二つ目のグループは2名なくなられたということです。その2と3の違いが36%であると主張しているのです。

言い方を変えれば、一人の死にいたる心筋梗塞を防ぐために、28名が4年から7年薬を飲み続けなくてはいけません。これは、リスクが高い人の場合で、もうすでに一度心筋梗塞をしたことがある人や、高血圧、肥満などのリスクがある場合の話です。

もし、コレステロールが高いということだけだ危険因子の場合、235人が4年から7年薬を飲み続けてやっと一人の死にいたる心筋梗塞を防ぐことができる計算になります。つまり、235人のうち234人にはその薬の恩恵は全くないのです。

スタチン剤の副作用のことはまた別の機会に書きますが、飲む価値は、皆無どころが害があるというのが私の結論です。

スタチン剤の代表的な商品であるリピトールは年間3500億円ほどの純利益があるそうです。たった一種類の存在価値があるかどうかわからないものです。製薬会社としては、本当のことを誰にも知ってほしくないわけですね。
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2010年9月16日木曜日

食のコンセプト

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今日お伝えしたい一つのコンセプトがあります。
Eat to live or Live to eat です。日本語で訳せば、おそらく
生きるために食べる、それとも 食べるために生きる という感じです。

口当たりがよく、美味しいと感じるものを毎日食べることによって、健康な体が守れるのであればいいのですが、なかなかそういうわけには行きません。現代、食文化にあまりにも人の手が加わりすぎ、消費者側は便利さと、味覚、製造側は日持ちがする、低コストな商品を追求した結果、栄養的な質が著しく妥協されてしまいました。

私たちは生まれてから死ぬまで、毎日食べ物という燃料を入れ続けなければ生きられません。その燃料の質がよければ体は強く長持ちしますし、粗悪なものであれば、早く故障します。

今、食べ物の質を改善しなくてはいけない時に来ているのではないでしょうか。

私たちの命を養うために食べることを意識するべきではないでしょうか。

基本は自然からかけ離れたものを極力避けるようにすることです。Fake Foodと私たちは呼んでいます。味覚を喜ばすことができても、中身がないものは避けるべきなのです。

当然食事を楽しむ行為は、自然なことであり、美味しいものを食べたいという欲望は、適度に満たしてやることも大切なことです。理想なのは、体によい食べ物を、心から美味しいと感じれるようになればいいのですが、世の中には体にはあまりよくないけれど、とっても美味しい食べ物ありますよね、例えばラーメン(笑)

そこで、私の提案は、8割Eat to live 2割Live to eatです。
美味しいものを食べるときは思いっきり楽しんでください(もちろん、デトックスが終わった後のことですよ)、しかし8割2割の比率は崩さないようにするのです。我が家ではこのルールをずっと守ってきました。そして、このルールを守ることの報酬は計り知れないものがあります。

2010年9月14日火曜日

トランス脂肪酸

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トランス脂肪酸とは加工された植物油のことです。一番よくわかる例はマーガリンですね。マーガリンはもともと植物油から出来ています。原材料となる植物油(常温で液体のもの)を水素加工することによって科学的に固体にしたものです。マーガリンの味も色も、質感も全て化学処理されて出来上がったものなのです。色や味を付ける前のマーガリンは灰色で、あまりにもにおいが臭いためブリーチして、脱臭をするのです。

食欲が減退しますよね。

何故そんなことをするかというと、原材料になる植物油は非常に安価で、それをそこそこの値段で売るわけですから、利益が大きいのです。

以前というか今でもそう思っている人が多いかもしれませんが、植物油だから、コレステロールが入っていないし、体にいい、と思っていませんか?

トランス脂肪酸が体によくないというのは、いまアメリカでは常識、私の住んでいるニューヨーク州ではレストランでのトランスファットの使用は禁止になっています。

トランスファットは動脈硬化を引き起こします。

植物油が悪いのではありません、加工するのが悪いのです。トランス脂肪酸のような水素加工をすることによって、油は酸化しなくなるので日持ちするようになります。企業にとってはこれほど都合のいいことはありません。おまけに、動物油より植物油は安価であるため、コストがかかりません。

しかし、消費するわれわれへの影響は、計り知れません。


上の図にあるように、左がCISという形で、常温で液体の植物油は水素(H)が二つとも同じサイドにいますが、TRANSは水素がお互いに違うサイドにいます。加工の過程で、水素の位置をCISからTRANSに変えられた油をトランス脂肪酸と呼ぶのです。自然に存在するトランス脂肪酸もあるのですが、体に害があるのは人工的に作ったもののみです。

CIS はUの字に曲がっているのに対し、TRANSはまっすぐであるのに気付くと思います。まっすぐな形の性質上隙間なく積み上げることができるので、常温で固体の形をとることができるのです。だからマーガリンはもともと常温で液状の植物油が固体になることができるのです。

問題は、人為的に変えられた部分を持つトランス脂肪酸は、いわば奇形であり、私たちの体を作るうえでは欠陥材料なのです。欠陥材料で作られた体は、当然欠陥が出てくるということなのです。

上で述べたように、日持ちをよくする特徴があるため、トランス脂肪酸はあらゆる加工食品に含まれています。パンやクッキーなどに含まれるショートニングもトランスファットですね。さくさくとした食感はトランス脂肪酸のおかげです。ちょっと悲しいけれど、ほどほどにしないとだめですね。












2010年9月13日月曜日

動物性の脂質

前回述べたように、動物性の脂はとりすぎさえ気をつければ、少々食べても全く問題ありません。ただし、良質のものであればという条件付なのです。
今一般に市販されている、牛や豚の飼料が何で出来ているかご存知ですか?とうもろこしです。
牛は完全草食動物ですし、豚も雑食なので、穀物資料を与えるとみるみる太るわけです。
生産者には都合がいいかもしれませんが、穀物資料で育った牛豚の肉は、それぞれに合った本来の餌を食べたのと全く違った質のものになってしまうのです。

それらの動物に含まれる脂質は本来オメガ3、オメガ6などの不飽和脂肪酸をバランスよく含んでいます。しかし、とうもろこしのような穀物をメインに食べて育ったものの肉は、やたらとオメガ6が多くバランスがよくありません。オメガ6は精白された炭水化物と一緒に食べるとインスリンの関係でアラキドン酸に変わってしまいます。つまり、血がどろどろになり、炎症かおきやすい状態にするのです。本来あるはずのオメガ3にはオメガ6がアラキドン酸に変わるのを防ぎますから、ダブルパンチなのです。

自然に逆らい、人の都合で作られたものは、必ずしっぺ返しがあるものなのです。

いま、アメリカでは、Grassfedといって草を食べて育てた牛の肉が一部で販売されるようになっています。値段は、1.5倍ほどしますが、十分価値があると思いますね。でも、皮肉な話ですよね、牛はもともと草を食べているのに、草を食べている牛の肉に希少価値が出るなんて・・

次はトランスファアットの話をします

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2010年9月10日金曜日

脂肪分とりすぎは心臓病を招く????

一般的に動物性の油はよくないといいますね。例えば、牛肉とか豚肉に含まれる脂肪分の事をのことをさしているのだと思いますが。食べすぎは確かによくないかもしれませんね。それらの脂質にはアラキドン酸と言うタイプの脂質が多く含まれており、炎症を起こしやすくしたり、血をどろどろにします。

しかし、重要なポイントは他にあるのです。

植物油に多く含まれるリノール酸やリノレン酸は体にいいといわれていますが、これらの脂質を炭水化物(特に精白されたパンやご飯やパスタなど)といっしょにとるとリノール酸、とリノレン酸はアラキドン酸に変わってしまうのです。炭水化物を取ることによってインスリンがたくさん分泌され、そのときに出る、デルタ5デサチュラーゼというエンザイムによって変換されるのです。

良かれと思って食べたものも、他の食事のバランスが悪ければ台無しになってしまうのです。

心臓病だけではなく、肥満や、糖尿病も精白された炭水化物の影響が大きいように思われます。

肉に関しては、もちろん食べすぎはよくないと思いますが、それは何に関しても言える事であって、肉を病気の原因と考えるのは、お門違いだと思います。それよりも、肉から取れる凝縮された良質のアミノ酸やビタミン類を効果よく摂取するために、肉が消化吸収できる強い胃腸を保つことの方がもっと大切なことだと私は考えます。未消化の肉類が胃腸内に停滞することは非常に体に悪く、有毒ガスを出し、悪玉菌が増える原因にもなります。

少し話がそれましたが、ポイントは、油が悪者ではないのです(このことに関してはおって説明していきますが)。昨日も言った様に、脂質はなくてはならない栄養素です。心臓病、糖尿病、肥満になりたくないのであれば、精白された炭水化物をやめること、または少なくすること、肉を少々なら簡単に消化吸収できる胃腸を持つこと、または、消化酵素でサポートすること、油は人の手が加わっていない物を選び、恐れず適度にとることを私は薦めます。

人の手が加わっていない油については次回にします。

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2010年9月9日木曜日

ローファット(低脂肪ダイエット)は絶対にやめるべき

巷には脂肪、ノンオイル、ファットフリーなど脂肪分が少ないことを売りにしている商品があふれています。はたして、脂肪分を低くすることによって本当に健康への利点があるのでしょうか?

一般の人々が持つ、脂肪分に関するイメージは、”たくさん食べると太る”、”血管が詰まってしまう”といったようなものですね。

もともと脂肪が体に悪いなんてことを言い出したの誰なんでしょう?

1952年にアンセル キーズという人が発表した学術論文で脂肪の摂取量が多ければ多いほど心臓病にかかりやすくなるという研究結果が世に出回ったのが始まりです。しかし、この研究は非常に公平性にかけたもので、キーズが最初に立てた仮説にぴったりと合う結果のみを利用したためなのです。
つまり、脂肪分摂取が少なく心臓病の率が低い国々と、脂肪分摂取が多く心臓病の率が高い国々のみを選んでグラフにしたために、まるで脂肪を多く取ることが心臓病の原因であるかのように見えるのですが、実際にあった全てのデータを見れば、脂肪分の摂取が多くても心臓病が非常に少ない国もあれば、脂肪分をあまり取らない文化の国でも、心臓病の発生率が高い国もたくさんあったのにもかかわらず、彼の仮説にそぐわないデータは全く利用しなかったのです。



発表当時から、批判が多くあったにもかかわらず、この不公平な論文の結果のみが一人歩きしてしまったのです。その理由は、背後に、この結果が出ることによって、多大な利益を得る組織がこの世に存在するからなのです。現在コレステロールがまるで悪者のように考えられている事実もここから始まったのです。

とりあえず、今日のポイントは、低脂肪が体にいいという考え方には何の根拠もないのです。脂肪は3大栄養素の一つで、体にはなくてはならないものです。正しい知識があれば、脂肪は何も恐れる必要はありません。

次回、もう少し脂肪について書いてみます
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2010年9月8日水曜日

病気は自分でしか治せない

私の治療のスタイルがこの数年でずいぶん変わりました。やっていることは基本的に同じなのですが、気持ちの持ち方が以前と全く違いますね。

この仕事を始めた当初は、患者さんが持ってくる問題を治そうと必死でもがいていました、よくなるケースもあれば、あまり問題が解決されないケースもたくさんありました。そういう患者さんが来るたびに、気が重たくなったのを覚えています。

今確信を持って言えるのは、よくなる、よくならないは患者さん次第であるということ。全ての答えは、患者さんの手の中に既にあるということです。その気付きを提供することが、私の仕事なんです。

肉体的にも、精神的にも病んでいる人はたくさんおられます。しかし、その中には問題自体にアイデンティティーを見出している方もいて、そのような場合はその人にとって問題は必要なんです。その問題が盾になっているわけです。問題解決の道を示されても、その道をかたくなに選ぼうとはしません。

物事には、”適切な時”というのがありますね、それに反して何をしようとしても、空回りになってしまうように思います。私がさせていただけることは、”適切な時”が来るまでの、準備、種まきの様なものかもしれません。

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2010年9月7日火曜日

デトックス

今私どものクリニックでは、3週間のデトックスを集団で行なっています。今のところ参加者は15人くらいです。でも日に日に人数が増えていきいます。デトックスとは溜まった毒を出し体をリセットする、いわば、体の中の大掃除ですね。

余分な体重は落ちてきますし、慢性的にあったような問題が解決されたり、デトックスは大変素晴らしい健康法です。

デトックスの基本は、生の野菜や果物を主に食べることによって消化に費やされるエネルギーを節約し、臓器を休めてやることです。

デトックス仲間の一人で、長い間不眠症に悩まされていた人がいるのですが、5日目にしてすでに、不眠がずいぶん解消されてきているようです。精神安定剤と睡眠薬を一年以上とっても、一向に問題は解決していなかったようです。

不眠症がデトックスで改善することは頻繁にあります。不思議なことでも何でもありません。何が問題であったとしても、体を修復できる環境においてやれば、必ず治ります。それがガンであっても同じことです。

こんなたとえ話を私はよくします、

大阪に道頓堀川という非常に汚染された川が流れています。阪神が優勝したときにたくさんの人が飛び込むあの川です。その気持ちはよくわかりますが・・

あの道頓堀川をきれいにするためにはどうすればよいでしょう。あの川にもう一度たくさんの魚が住める様にするためにはどうすればよいのでしょう。

匂いを消して、水を透明にすることなら、きつい消毒液のようなものを流せばいいかも知れません、しかしそれでは、その川が本当によみがえることにはつながりません。これでは、ガンに対して、抗がん剤を用いているのと同じことです。

本当の解決は、汚物を流すのをやめることです。

体にとって”汚物”とは、食べ物だけとは限りません、イライラした気持ちや、怒り、憎しみといったような感情、体の歪み、運動不足なども体にとっては”汚物”であることも覚えておきましょう。

私たちが行なっているデトックスがブログになっています。そちらのほうも覗いてみてください。詳しいやり方の説明もしています。
http://detoxizumiwellness.blogspot.com/



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2010年9月5日日曜日

イライラしている時は食べないほうがよい

消化が促されるためには、よく噛んだり、酵素がたくさん含まれた生のものを食べることですが、それ以外に、もっと根本的な課題として気を付けたいのは、食べるときの心の状態です。消化器系の臓器が活発に働くためのは、副交感神経が優位である必要があります。つまり、ゆったりとしていて、リラックスしている状態です。家族や、友達と楽しい会話をしながらというのもいいでしょう。
反対に避けたいのは、イライラしていたり、口論をしたり、書類を見ながらなどというのは、交感神経優位の状態になり、消化器系の臓器の働きはは抑制されてしまいます。また、食べたあとすぐに、車を運転したり、激しい運動をすることも消化にはマイナスです。
現代人は精神的ストレスが多く、食事の時間も惜しむほどに、忙しい毎日を送っています。胃潰瘍、過敏性腸炎、クローン病など、この社会に蔓延した消化器系の問題は私たち自身の生活、心のあり方が変わらない限り本当の解決はありえないのではないでしょうか?
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2010年9月3日金曜日

予防医学 24時間尿検査

エンザイムセラピーの検査の過程で尿検査を行ないます。この尿検査は通常の尿検査とは違い、24時間尿を集め(自宅で)そのサンプルをラボに送り何が排泄されているか調べるのです。24 hour urinalysisとこちらでは呼んでいます。

なぜ24時間尿検査なのか?

一般の尿検査は、尿の中に存在してはいけない物があるかどうかを見ています。例えば、蛋白質、血液、糖などです。それらが存在する場合は、何らかの病気が進行していること示しているため、西洋医学による対症療法が少なくとも一時的には必要となります。

24時間尿検査で注目しているのは(もちろん病気を示す値はチェックします)病気以前のいわば正常な尿に含まれている成分なのです。

正常な尿には体からの老廃物が含まれています、つまり、体の中に不必要なもの、多くありすぎるものが入っています。逆に、からだのなかに足りないものは、その値が低くなります。

体の中で慢性的に不足しているもの、多すぎるもの、どの栄養素の消化がうまくできているか、またはできていないか、体に毒が溜まりすぎていないか、新陳代謝がどれくらい余裕を持って行なえているかなど、体が壊れてしまう(病気になるということ)前の状態を詳しく診断することができるのです。

たとえ話ですが、マラソンランナーが同じスピードで並んで走っていたとしましょう、一人は汗もあまりかかず、余裕の足取りです、もう一人は、汗まみれで、息が上がり、大変苦しそうです。二人とも同じことをしているわけですが、どちらが先に失速もしくは脱落するかは予想がつくと思います。24時間尿検査はこの違いを明らかにしてくれるのです。

血液検査の値も参考にはするのですが、血液に含まれる成分は基本的に一定のレンジに保たれているため、その値から逸脱している場合は、体のどこかのシステムがすでにストレス(肉体的、栄養的的、精神的)に対応できなくなっていることを示します。マラソンランナーのたとえで説明すれば、すでに失速し始めている状態なのです。

エンザイムセラピーはどんなに深刻な問題であっても、体を正常な状態に近づける助けになります。しかしその真髄は予防医学にあり、病気以前の状態を的確に検査、把握し、酵素補助と共に、生活習慣を改善するアドバイスをさせて頂き、病気にいたることなく、問題を未然に解決することなのです。

今一般の病院で行なわれる健康診断は、健康度を見ているのではなく、病気探しなのです。そして、いったん“異常”が見つかった場合は、薬、もしくは手術で対症療法を施すわけですから。予防行為ではないのです。その違いを理解していただければ幸いです。


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2010年9月1日水曜日

脂質消化とレシチン

脂質は消化酵素で消化、分解される前に乳化されなくてはなりません。乳化されていない状態の脂質は膜が張ったような状態で、消化酵素が入り込んでいけないため、消化が非常にできにくくなります。

乳化することによって、酵素が入りこむ隙間を作ってやると考えていただければよいと思います。

通常、乳化は胆汁によって行なわれます。胆汁は肝臓で作られ、十二指腸で胃から降りてきた食べ物に含まれる脂質を乳化するために分泌されます。

しかし、暴飲暴食をしたり、胃酸を抑えるタイプの胃薬を常用している人は、消化力の低下と共に。胆汁の流れが悪くなっている場合が多くあります。

そのような場合、根本的に食生活を見直すことが先決です。胆汁の流れを改善する方法は以前に記事で書きましたので、それを参考にしてください。

今日紹介したいのは、胆汁の代わりに乳化を助けてくれるものとして、レシチンを紹介したいと思います。レシチンは大豆などに含まれる栄養素で脂質を乳化する作用があります。レシチンを油物を食べるときは食前に小さじ一杯ほどとるとよいでしょう。レシチンをとることによって、消化酵素サプリメントの効果も更によくなります。

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2010年8月31日火曜日

プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)は免疫力を高める

プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)は欧米では幅広く使用されている、サプリメントの一つです。

プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)の主な働きは体の修復を早めることにあります。
ですから、ありとあらゆる場合に使用することが出来ます。怪我や骨折、捻挫、術後などはプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)を使用する典型的な例です。
当然、怪我をした時は、痛めた部位を使わずに休ませる事が必要になりますが、同時にプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)を使用すると治るスピードが2倍ぐらいになります。

怪我をした部分は自然に体が治していくわけですが、修復過程において怪我をした部分を細胞レベルで見ると、色々なことが起きています。その時、修復に必要な栄養素は血管を通じ運ばれてきますし、それと同時に壊れた細胞を取り除く必要があります。これはまるで大都会の交通渋滞のような状態が起きていると考えてください。非常に混み合って少しも進まない状態が、青や紫色のアザといったところでしょうか。

プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)は上記で説明した渋滞を解消してくれます。壊れた細胞や修復過程にできる老廃物はタンパク質から構成されていますので、血中にプロテアーゼ(タンパク質分解酵素を送り込む事によって、それらを細かく分解し、あっという間に流してくれるのです。壊れた細胞や老廃物が出ていってくれれば、後は送り込まれてくる栄養素で速やかに修復作業が行われ、新しい細胞がつくられるのです。

飲むタイミングが鍵

消化酵素を食事と一緒にとれば当然食べたものの消化を助けてくれます。一方で消化酵素を空腹時に飲めばその酵素は消化には使われずに直接血中の中に入っていきます。ですから、免疫強化のためには、空腹時に飲む必要があります。食前30分、もしくは食後2時間に摂るのが理想です。


空腹時にタンパク質分解酵素を飲むようにすると、風邪をひかなくなったり、傷の治りが早くなったり、血液の流れをよくしたり、リンパの流れを向上したり・・・効能はたくさんあります。アスリートが毎日のトレーニングの後に使用すれば、次の日に疲れが残らず、パフォーマンスの向上や選手生命の延長に直接に繋がります。


追記
6月12日2012年

タンパク質分解酵素を飲むと、とりあえずなんでも治りが早い!!
先日も骨折した方が続けて何名か来られましたが、タンパク質分解酵素をとるとあっという間に治ってしまいます。タンパク質分解酵素には痛みを和らげる効果もあるので、骨折後の痛みも鎮痛剤など殆どなしで大丈夫。鎮痛剤は炎症を無理やり止めてしまうので、かえって治りが遅くなってしまいます。

また、最近72歳の女性が転んで膝を強打したのですが、カイロの治療と併用してタンパク質分解酵素を飲んで頂きました。彼女も治りの速さにびっくりしていました。青あざもあっという間に消えて、一週間でほぼ痛みが消えてしまいました。

普及する必要がありますね。

追記
5月17日2013年

先日われた窓ガラスで、6針も縫うほど手を深く切ってしまった人がおられました。その方はサックスの演奏会が間近にせまっており、一日も早く傷を治したいということで、タンパク質分解酵素飲んでいただきました。整形外科では少なくとも10日は抜糸までかかるといわれたそうですが、6日後にもう一度診てもらったら、完全に傷口が治っており、抜糸をすることができました。

手術後の傷の治りの早さもタンパク質分解酵素を飲むことによって劇的に早めることができます。
タンパク質分解酵素の研究が進んでいるドイツからの報告によると(Vinzenz, K. "Odembehandlung bei zahnchirurgischen eingriffen mit hydrolytischen enzymen." Die Quintessenz, 1991; 7: 1053)、傷の治りの早さを示すCーReactive Proteinの値をタンパク質分解酵素を飲んだグループと飲まなかったグループを比較したところ、1週間後、酵素を飲んだグループのCーReactive Proteinの値は飲まなかったグルループの1/3に下がっていました。

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2010年8月29日日曜日

体の声を聴こう

英語でDisconnectedという言葉があります。和訳すれば“接続されていない”または、“支離滅裂”といったような意味になります。

体の調子が悪かったり、病気を患っている場合、心と体がDisconnectedな状態であることが根本的な原因である場合が多いように思います。

私が20歳代のころは、ありとあらゆる不摂生を行いました、夜更かし、酒、タバコ、インスタントラーメン、ジャンクフード・・と上げればきりがありません。

風邪をひけば風邪薬、頭が痛くなれば鎮痛剤、アレルギー性鼻炎の症状が出れば抗ヒスタミン剤、といった具合に、その場しのぎで、自分の体の声を全く聴こうとせず、薬でその声をもみ消すことによって、無視し続けました。体の症状が訴えているものは何か、なぜこの様なことになっているのかは全く考えもしませんでした。体の声はどんどん大きくなり、夜も寝られないほどの症状が出たり、20代半ばには、胃潰瘍を患い、数週間寝込んでしまったほど、いろんな問題が出てくるようになりました。それでも薬で症状を抑え、症状が感じないようになれば治ったものと思い、生活習慣を変えるというような考えは全くありませんでした。まさに自分と自分の体がDisconnectedな状態だったわけです。

私どものクリニックへ来られる方々のほとんどは、痛みや体の不具合を取り除いて欲しいという思いを持って来られます。そんな中で、症状が緩和されていく方向に導かせていただくことはもちろん私たちの仕事ですが、そこでさらにDisconnectさせてしまっては、更に大きな問題を引き起こす原因となりかねません。症状は、体からのメッセージです。何かを改めなければならないというサインです。症状を感じることができるということは、ありがたいことなのです。もし、症状というものがなかったら、私たちはどこまででも突っ走ってしまうでしょう。

体が症状を通して訴えているものが何なのかを一緒に考え、みなさんがもう一度体とConnect〔繋がること〕できるお手伝いをするのが私たちの仕事だと思っています。
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2010年8月25日水曜日

ローフード、リヴィングフード

生の野菜や果物、火が通ってなければ肉でも基本的にはローフードと呼びます。つまり生(Raw)という意味です。生のものには酵素が入っています。どこかにぶつけてしまったりんごが次の日に黒くなってやわらかくなるのは、りんごの細胞の中に入っていた酵素が活性化しそのりんご自身を消化し始めたからです。日に日に黒くなるバナナも酵素の働きで熟すわけです。しかし、どのようなものでも、熱を加えて調理してしまうと酵素が壊れてしまうため、熱で調理されたものを食べると、その消化は全てわれわれ自身の臓器が分泌する酵素によって行なわれなくてはなりません。本来であれば、食べ物に含まれる酵素と体内消化酵素の協力で消化が行なわれるところが、体内の臓器が分泌する酵素に100%頼ることによって、慢性的な臓器への負担が増えてしまうのです。この話は、事前消化の記事をもう一度参照してみてください。

ローフードの中にリヴィングフード(living food)という種類があります。リヴィングとは生きているという意味でのivingです。リヴィングフードの典型的な例は発芽させた豆や種類のことです。豆や種類は発芽させず生で食べることは勧められません。豆や種には酵素抑制物質が含まれています。適切ではない環境で、むやみに発芽しないための防御なのです。しかし、豆や種類は、水分と適切な温度があれば、酵素抑制作用が消え、発芽し始めます。このように、息を吹き返した状態(living)の豆や種は栄養素や酵素の量が何倍にも増えます。ですから、ローフードの中でも特にリヴィングフードは栄養価が高く大変吸収されやすい状態にあるのです。

肉の場合でも、春先の新芽をたくさん食べた牛の肉やミルクは特に栄養価が高いのも、リヴィングフードの恩恵といえます。

西洋医学ではよくならない生活習慣病を自然治療で治す施設がアメリカにはいくつもありますが、リヴィングフード(living food)中心の食事をすることが基本になっています。リヴィングフードを食べることにより、私たちの体に必要な栄養素が、臓器に負担をかけることなく取り入れることができます。その間に臓器、体全体が解毒、修復できる最善のチャンスが与えられることによって、多くの人は難病から克服することができるのです。

体を健康に保つ最大の秘訣は、消化、吸収、代謝、解毒、排泄をいかにスムーズにしてやるかが鍵なのです。

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アルカリイオン水、還元水

今アメリカでも、アルカリイオン水や還元水がはやり始めています。米人が”カンゲンウォーター”というのを聞くと笑ってしまいますが・・・

還元水とアルカリイオン水には大きな違いがあります。

7,8年ほど前までは、”体が酸性になると病気になりやすく、アルカリであると健康である”
といった考え方を取り入れ、アルカリイオン水を作れる浄水器を使用していた時期もありましたが、私どもの飼っている犬がアルカリ水を飲むことで体調を崩したことがきっかけで、もっと詳しく調べたところ、基礎科学に照らし合わせればその理論がまったく理にかなわないという結論に達しました。

体は基本的にペーハーが7.3から7.45ぐらいに保たれる必要があります。アルカリにより過ぎても、酸により過ぎても問題であり、私たちの体はバファーというシステムでペーハーの値を7.3から7.45に常に保っています。

体が酸性により過ぎるから病気になるというのは大変誤解を招く発言だと思います。

酸性に偏りすぎることは糖尿病などが深刻になり、キートアチドーシスにでもならない限りまずありません。先ほど述べたようにバファーシステムによって7.3から7.45のレンジに保たれています。もしその値から逸脱すればすぐに危篤状態に陥ります。

しかし、アルカリミネラルが足りなかったり、酸性ミネラルが多すぎれば、ペーハーをを一定のレンジに保つのが非常に困難になるという言い方はできます。ペーハーを正常値から逸脱することは死を意味するので、体はどんな犠牲を払ってでも一定値を保とうとします。その結果が体内でのミネラルバランス異常を引き起こしているのです。その逆に酸性ミネラルが足りず、アルカリミネラルが多いケースもあれば、どちらのタイプのミネラルも足りないときもあります。いずれの場合もペーハーを一定に保つことが最優先されます。


ポイントは、アルカリ度が足りないばかりが病気の原因ではなく、酸度が足りないせいで起こる問題もたくさんあるということです。ですから、アルカリイオン水は、アルカリ性のミネラルが足りない人に限り有効であるかもしれないという程度で、万人に効く(one size fits all)的アプローチではかえって害になる場合もあるということです。

エンザイムセラピーでは尿検査をする事によって体内のミネラルバランスを調べ、酵素の力を利用し速やかにミネラルバランスを回復させます。


一方、こちらでよく売れているのはエナジックの商品です。ミラクル酵素で有名な新谷先生が勧めておられる還元水を作る浄水器です。

この浄水器も水の酸度、アルカリ度を調節できる機械なのですが、同時に”小さい水”といわれるH2Oがクラスターにならない機能を備えています(還元水の名の所以)。”小さい水”が理由なのかわかりませんが、その水には油分を乳化する作用があり、普通の水道水では考えられないことが可能です。乳化ができるということは、油、脂質の消化、吸収を助けることになります。年齢と共に脂質、特に必須脂肪酸の不足によりいろいろな健康に関する問題が起こることは事実ですので、エナジック社の水を飲んで健康が回復した症例はまんざら嘘ではないと考えています。

脂質が足りない??と思われるかもしれませんが、血中で増えてしまう中性脂肪や、コレステロールの大半は自分自身の体で作るものであって必ずしも油ものの食べすぎでおきるわけではありません、むしろ精白された炭水化物の食べすぎや運動不足が原因でしょう。

一方で、EPA,DHA,オメガ3などの必須脂肪酸は体では作れませんので、体外から摂取しなくてはいけません。しかし、消化力が低下していれば、そのような栄養素を取り入れにくくなるために、いろいろな問題が起きてくるわけです。

私どもが酵素を勧めるのも、必要な栄養素が確実に体内に吸収されるためであり、効果か出るメカニズムは似ていると思います。

アルカリ性の水のせいではなく、還元水の作用で効き目があると私は考えています。

また”小さい水”が細胞の水補給につながるとすれば、水があるからこそ解毒も進みますし、栄養素の運搬も可能になるので、その点においてもプラスではないでしょうか。

私の結論(educated guess)を申し上げますと、新谷先生の勧めておられる商品は悪くないと思います。ただ私であれば、酸、アルカリ度はほぼニュートラル(Ph 7 or slightly above)で使うようにします。

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2010年8月23日月曜日

炎症を無理やり抑えるな

多くの病気は炎症をともなっています。風邪のときにでる熱、捻挫のときの痛みと腫れ、扁桃腺の炎症は身近な例でしょう、それだけではありません、胃炎、腎炎、膵炎、肝炎、肺炎、大腸炎、関節炎も同じことです。

西洋医学では明らかに炎症を敵視する傾向があります。しかし、炎症は修復過程の重要なステップの一つですから、炎症が起こるのには意味があるのです。体は自分で治そうとしているのです。それを、あさはかな人間は、自分達にとって不快な、痛みや、腫れをともなう炎症を敵であると誤解し、炎症を無理やり押さえ込もうとします。結果的に体はいつまでたっても治癒されません。炎症は、風の谷のナウシカに出てくる”腐海(フカイ)”と同じようなものではないでしょうか?

炎症を抑える薬は色々あります、ステロイドはその中でも一番強い薬で、確かに炎症は一時的におさまりますが、ステロイドの長期使用には、きつい副作用があることは言うまでもありません。

炎症は結果なのです。着眼しなくてはいけないのは、どうして炎症が始まるほどのダメージが起きてしまったのかです。原因を探すのは時に時間のかかる作業かもしれませんが、原因が見つかれば、治す方法がはっきり見えてきます。病名をつけることではありません、病名をつけることは、結果を見て、それを分類しているだけであって、原因が見つかったわけではありません。



薬は使いようです、急場をしのぐためには必要なときがありますし、不快感や痛みから一時的にでも解放してくれる、ありがたい効果があります。そして、自分で自分の病気の責任を取れない、取らない患者には、薬しか手段がないと言うのも事実です。

しかし、しかしです、

皮肉な言い方で申し訳ありませんが、炎症の原因は薬不足でおきているのではありません。原因は日ごろの生活の中にあります。自分を取り巻く環境を見直してみることが真の解決に導いてくれるはずです。

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2010年8月21日土曜日

肝臓をいたわりましょう

肝臓は「肝心要」、「肝要」といった言葉に使われるように、体の中で重要な役割を担っています。消化されて、腸から吸収された物質を最初に出迎えるのが肝臓の役目で、それらの物質を、体内で使える形にしたり、毒性のあるものであれば、解毒、分解し安全な状態にしてから体に送り出していきます。いわば、関所のような役目をしています。
日ごろの食生活が乱れていれば、肝臓にかかる負担は倍増してしまいます。お酒、薬、精白された物(特に白い小麦粉、砂糖)加工油(トランスファット)などは特に肝臓に負担をかけます。


肝臓は沈黙の臓器と呼ばれています。なぜなら、肝臓に多大な損傷がなされるまで、痛みを私達は感じないからです。肝臓は文句も言わずに毎日一生懸命働き、私たちの不摂生の尻拭いをしてくれているようなものです。

肝臓をいたわることは健康維持をするために不可欠です。(いたわらなくてもいい臓器などありませんが・・・)そのために、私どものクリニックでは年に2回は3週間ほどのクレンズをする事を勧めています。体のオーバーホールのようなものですね。生の野菜、果物中心の食事とクレンズ用の薬用ハーブと酵素を使用することによって、臓器を休め、修復するチャンスを与えてやることが出来ます。血糖値や、血圧が正常化することは珍しくありませんし、疲れにくくなり、肌が若返ります。ほとんどの人が5キロから10キロ体重を落とすことも出来ます。(このクレンズ方法でで肝臓だけではなく、他の臓器も元気になります)


肝臓の機能が低下しているときの症状をリストします。大変長いリストですが、肝臓がいかに多くのこととかかわりがあるかがわかると思います。思い当たる点がたくさんある人は、体のオーバーホールをする時期が来ているのではないでしょうか。

中性脂肪や、悪玉コレステロールの値が高くなる。
動脈硬化
血栓
内臓脂肪の蓄積
脂肪の塊が皮下に出来る
体重増加
体重がなかなか落ちない
セルライト
脂肪肝
消化不良
逆流性食道炎

胆石

油物を食べるとすぐにお腹をこわす
お酒が以前より飲めなくなった
吐き気がする
ガスが溜まる
便秘
過敏性腸症候群
血糖値高い、もしくはアップダウンが激しい
甘いものが無性に食べたい
糖尿病

ムードスウィング
頭がボーっとする
集中力が無い
頭痛
体が火照る
免疫力低下
アレルギー
フードアレルギー
吹き出物
繊維筋痛症
慢性疲労
息が臭い
舌がべとっとしている
湿疹
体臭が臭い
目の下にクマが出来る
汗をやたらとかく
手のひらが赤い、白目が黄ばんでいる
肌がかゆい
赤ら顔
ホルモンのバランスが悪い
PMS

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2010年8月19日木曜日

長生きの秘訣


マンハッタンで日野原重明先生とお会いすることが出来ました。

日野原先生がプロデュースされたミュージカル「葉っぱのフレディー」のニューヨーク公演のために訪米されていたようです。

日野原先生が長生きをしたかったら、少食になりなさいとおっしゃっていました。酵素栄養学の胃腸の負担を軽減することが健康維持の最大の秘訣であるという考え方と通ずるものがあるとかんじました。

しかし、日野原先生の長生きの秘訣は健全な精神が大きく寄与していると思います。

先生は人生の目的、ご自分の使命を明確に把握し、まさに輝いておられました。黒澤明の「生きる」という映画がありましたが、その映画の主人公のように、自分の命を社会に捧げておられる姿を見て、私もそのように生きたいと思わされました。

もう一度どこかでお会いしたいです。

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2010年8月18日水曜日

生活習慣病 責任の所在を明確にせよ

国民皆保険のぬるま湯に使っている日本人は、医療費は基本的に国もしくは保険会社が支払うのがあたりまえで、生活習慣病になったら”さあ、治してください”とまるで権利のように主張していると感じるのは私だけでしょうか?



誤解してはいけないのは、生活習慣病は本人(または子供であれば親)の健康管理が出来ていないからであって、他の誰の責任でもない。治すことができるのは本人しかいません。医者は、治癒への道を案内する、ガイドのようなものであって、決して患者の変わりに病気を治すことは出来ません。



体がおかしくなったら、病院で治してもらえる と考えていませんか?はっきり申し上げます、病院で生活習慣病は治りません。生活習慣病を治す薬など存在しないのです。この病気が治る唯一の方法は、生活習慣を改めることです。この事実をあいまいにし、目先の利益のみを追求する病院側は自分で自分の首を絞めているのがわからないのでしょうか?



”何でもまかせなさい、私たちの言うことを聞いていればいいのです”という態度の病院側と

”全てお任せします、どうか治してください”という患者側



このような関係が現在の医療崩壊を招いたのです。



このように、患者が病院に依存することで利益があるのは、製薬会社だけで、身を粉にして働く医者は無責任な患者から攻められ、大変気の毒な役回りだと思います。そして一番被害を被るのは、病気で苦しむ国民ではないでしょうか?



治療者と患者、両方の意識が変わる必要があります。



何よりも大切なのは、各自が自分の健康に責任を取ることです。



子供の頃から、生活習慣病に対する意識を高め、学校教育の中で、予防の大切さを教えるべきだと思います。

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social_responsibility / indy_slug

2010年8月9日月曜日

酵素の力で解消!カンジダ症

カンジダ症は最近の女性に大変多い問題です。

カンジダ・アルビカンという真菌の一種が増殖するのがカンジダ症ですが、この真菌は甘いものが大好きです。甘いものの食べ過ぎは、カンジダ菌の餌をふやし、カンジダ症が増殖しやすい環境を作ってしてしまいます。カンジダ症になりやすい方は、甘いものは極力避けなくてはなりません。

そもそも甘いものを食べ過ぎてしまうのも、栄養のアンバランスによる体の内なる叫びです。甘いものを避ければいい、という単純な問題ではなく、根本的に生活習慣を改める事が必須です。食事は、酵素や栄養素が豊富で消化吸収のされやすい生の野菜を中心にし、調理されたものを食べるときは、必ずエンザイム〔消化酵素〕を食前にとるようにしましょう。体が必要な栄養素で満たされてくると、やたらと甘いものを欲しくなる事が少なくなるはずです。

どうして甘いモノが無性に欲しくなるのか?説明していますのでこのリンクをどうぞ

酵素療法では、消化の助けになる酵素を飲むだけではなく、繊維分解酵素〔セルラーゼ〕を空腹時に飲むことで、真菌の細胞膜の分解を促し、増殖を抑えます。

また、カンジダ症を防ぐためには、体内の善玉細菌と真菌のバランスを整えることも重要です。抗生物質を乱用すると善玉細菌の数が減り、真菌の数が増えてしまいます。抗生物質を使わなくてもいい強い体作りをこころがけましょう。

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酵素は怪我からの回復を早める

スポーツをした後の筋肉や関節の痛み、または怪我には必ず炎症がともなっています。
その時に毛細血管も傷ついて怪我の修復に必要な栄養素、酸素を速やかに送り届けることが出来ません。
毛細血管が傷ついてしまうと、修復時に出る老廃物を取り除くことも出来なくなってしまいます。
それらの理由で、腫れたり、痛みがあったり、時には内出血(青あざ)をしたりしてしまうのです。

怪我からの回復は、毛細血管の流れを修復すれば驚くほど早く治ります。


たんぱく質分解酵素 (Proteolytic Enzymes)は傷んだ毛細血管の流れが悪くなっている原因となるファイブリンを分解します。すると毛細血管の流れがよくなり、怪我の修復がスピードアップされます。

更に貪食細胞(ファゴサイト)の働きを活発にさせ体の中の異物や老廃物の除去をリンパ管の中で行うため、免疫力の強化にも大変有効です。少し風邪っぽいなと思ったときに、タンパク質分解酵素を多めに飲んでおくと、翌日にはスッキリとしています。


劇的な例を挙げれば、顔面に野球のボールを受けてしまった少年が事故直後からタンパク質分解酵素を30分毎に8時間ほど飲み続けたところ、翌日青あざ一つ出来ていませんでした。

タンパク質分解酵素は万能薬のよな物で、免疫力を高め、体の修復を促し、炎症を速やかに鎮めます(炎症は修復過程に必要なプロセスですから、抗炎症剤のようなもので無理やり炎症を止めると体の修復はかえって遅れてしまいます。たんぱく質分解酵素は炎症のプロセスを補助し速やかに仕事を終えさせることによって、炎症が止まるのです)。


日本には酵素サプリメントの種類がまだまだ少なく、たんぱく質分解酵素だけでは販売されていません。その代わりに、麹菌由来のマルチ消化酵素を空腹時に取ることによって、同じような効果が得られると思います。

(日本では販売されていない強力回復促進酵素をお求めの方はこちらへ)


Agony / ecmorgan

RPR

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やせる、肌がきれいになる!!朝のジュ-ス



肌の調子が悪かったり、化粧ののりが悪いといったお悩み、ありませんか?肌の具合は、健康のバロメーターです。肌を見れば、大体どんな食生活をしているかがわかります。臓器にも力が残っている若いときは、目に見えるような問題は感じないかもしれませんが、体に毒が蓄積し、毎日の老廃物や毒が処理できなくなってると、肌の調子が悪くなり、吹き出物や、しみなどが出来やすくなります。まさに、肌から毒を出そうとしているわけです。

お勧めは、朝の野菜フルーツジュースです。ジューサーはミキサーとは違い、二つの出口があって、片方から野菜果物の汁(ジュース)が、もう片方からかすが出るという仕組みになっています。

我が家の朝食のジュースには、ニンジン、セロリ、グレープフルーツ、生姜、ビーツなどを入れています。

ジュースには酵素〔エンザイムが)豊富に入っています。消化にやさしく栄養満点。解毒をスムーズにするので、美容効果絶大です。

それだけではお腹が空きませんか?とよく聞かれますが、そんなことは全くありません。パンやシリアルなどを食べるよりも、ずっと栄養価が高く消化吸収されやすいため、頭がさえ、体のだるさもなくなります。

一ヶ月も続ければ、肌の調子がよくなり始め、吹き出物などは、出なくなってきます。是非今日からはじめてみましょう!

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食後げっぷが出る人


肉や油っぽいものを食べた後何度もげっぷが出た・・・そんな経験はありませんか?一度や二度ぐらいのげっぷは問題ありませんが、何度も何度も出る場合、胆汁の流れが悪くなっているサインです。つまり消化力が低下していることを意味します。

私達の体は食べたものでできているわけですから、消化力の低下は、体を病気になりやす状態へ導きます。疲れが取れにくかったり、食後やたらと眠くなったり、睡眠の質が落ちていたり、肩、首、背中が腰が痛かったり、肌の調子が悪くなったり、抜け毛が多くなったり、下痢や便秘を繰り返したり・・・と考えられる症状を挙げれば切りがありませんが、とりあえず、げっぷがやたらと出るのは消化不良と考えて間違いありません。

胆汁は肝臓で作られ、その後、肝臓のすぐ下に位置する袋〔=胆のう〕に必要時まで貯蔵されます。脂質が胃から十二指腸に降りてきたのを察知すると、水鉄砲を撃つように、脂質に吹きかけ、脂質を細かくする乳化という作業を行います。こうすることで、脂質に対し消化酵素が働きやすい状態にします。要するに、胆汁は、脂質の消化の下準備をしてくれるというわけです。ですから、胆汁の流れが悪い人は、油の消化が上手に出来ません。

胆汁は、腸の中で変化して便を茶色にします。ですから、便の色が非常に薄い茶色であれば、胆汁があまり出ていないことが考えられます。

胆汁の出が悪くなるのは、胆汁が濃くどろどろになり、流れが悪くなっていることが原因です。この状態が更に進めば、胆汁が干からびて硬くなり、胆石を作ります。胆汁が逆流すれば、白目の部分が黄色くなるなどの、黄疸のような症状も出る場合があります。また、胆石が管をふさいでしまうと、すい臓から出る消化酵素の流れもせき止められ、膵炎の原因となることもあります。

一般的に食後のげっぷや胸焼けのような症状が出る場合、胃腸薬(特に胃酸を止めるタイプのもの)を使用することによって一時的に症状を止めることがなされていますが、そのようなその場しのぎのやり方には大きな落とし穴があるのです。

胃酸を止める、もしくは中和することによって確かに症状を抑えることは出来ます。しかし、胃酸を止めることによって更に胆汁の流れを悪くすることにつながり、問題の悪化を招きます(胃酸を中和させたり、止めるタイプの薬に対する誤解や弊害に関しはこちらをどうぞ)。

もともとゲップが出るということは、胃腸の中でガスが発生し、それを出すための体の仕組みなのです。根本的な解決は消化力を強め、消化時にガスが発生しなくすれば良いのです。具体的にはよく噛むことと、麹菌由来の消化酵素で消化を促すことです。そうすれば徐々に胆汁の流れも回復に向かいます。胆汁の流れを助けるウコン、パセリ、テンサイ(特に葉の部分)なども大変有効です。
胆汁の流れを悪いままにしておけばやがて胆石が形成されていきます。下の写真は胆石です。胆のうを摘出する手術は今非常に簡単にできるようになりました。しかし、胆のうを取り除くことは、一時的な痛みからの回復は出来ても、根本的によくなったわけではありません。このような胆石が出来てしまった生活習慣を見直すことが一番重要なのです




(消化酵素をお求めの方はこちらをどうぞ)




Cálculos en mi vesícula / Koluso

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2010年8月7日土曜日

骨粗鬆症とビオフォスフォネート製剤

骨の細胞は常に生まれ変わっています。約3年で全ての骨が新しい骨と入れ替わります。この作業は毎日少しずつ行われるわけですが、破骨細胞が古くなった骨を溶かし、骨芽細胞が新しい骨を作ります。

骨芽細胞の働き(新しい骨を作る作業)が鈍り、逆に破骨細胞の働き(古い骨を溶かす作業)が先行するというのが、骨粗鬆症の仕組みです。

骨粗鬆症患者に処方される代表的な薬で、ビオフォスフォネート(フォサマックスなど)というのがあります。この薬は、破骨細胞の働きを抑制するため、古い骨を溶かす作業がスローダウンします。結果、骨密度の減少は抑えることが出来ます。しかし、古い骨がなくならなければ、新しい骨も形成されません。古い骨がいつまでも体に残ってしまうのです。副作用として、骨が腐るということが出てきてしまいます。典型的な例として、あごの骨が腐るといった症例は何件も報告されています。

私の治療現場でも、ビオフォスフォネートを飲みだして、急に体中が痛くなったケースは数件以上あります。
このような場合、私は患者さんに、以下のようにアドバイスします。

「今の時点で、骨折が起こる危険性があるほど骨密度が低下していないのであれば、運動療法と酵素療法を今すぐはじめ、半年後にもう一度検査をうけてみてはどうでしょうか。それまでは、薬をとらずにやってみたい旨を主治医の先生に相談してみてください」、と。

以前にも書かせていただきましたが、骨粗鬆症は、生活習慣の様々な問題が関係していますが、その中でも一番関係が深いのは、運動不足であると私は思います。骨が強く保たれるためには、骨が強くなければならない環境が必要とされます。運動はその環境を満たすためには絶対に不可欠です。古い骨を溶かせないようにするといった薬物治療では、健全な骨を作ることは出来ません。現在運動をほとんどしていない人は、まずは10分でも歩くことからはじめ、毎日の運動を習慣にしていきましょう。

追記 6月12日2012年

最近来られた方で、ビオフォスフォネート剤を10年服用していた方がおられました。半年ほど前にビオフォスフォネート剤の服用をやめられたのですが、その理由は、過去2年の間に大腿骨を3度骨折されたからでした。骨密度はほぼ正常の状態であっても、古い骨ばかりで出来ているので、非常にもろくなっていたのです。このようなケースがアメリカでは今頻繁に起きています。その結果、処方のガイドラインが5年服用した後に一時中断をすることになっています。簡単に骨折をするほどまで骨がもろくなるのは防げるのかもしれませんが・・・・・・発想の転換が出来ないのでしょうか??

営利目的の製薬会社でつくられるガイドラインに期待するのがそもそも間違っているわけですが・・




Jogging on a bright November morning / Ed Yourdon

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2010年8月5日木曜日

卵胞ホルモン(エストロゲン)優位になる原因

卵胞ホルモン優位状態に陥る原因として キセノエストロゲン (xenoestrogen)を説明する必要があります。キセノエストロゲンは環境中に存在する化学物質の中で、エストロゲンのような形をした化学物質で、エストロゲンとよく似た作用を起こして内分泌を撹乱する環境ホルモンです。人工ホルモン剤、プラスチック製品、PCB(ポリ 塩化 ビフェニール)汚染された大気、ダイオキシン、殺虫剤などは代表的なものです。

キセノエストロゲンは私たちの身の回りにいっぱいあります。

肉類
ホルモン剤が餌に混ざっています。成長ホルモンだけではなく、エストロゲンのような人工ホルモンも使われています。

有機栽培でない野菜や、果物
多量の殺虫剤が使用されています。

車からの排気ガス

避妊用ピル
生理不順や生理痛にも使われています。悪くなったホルモンバランスを化学物質で無理やり戻すと、一時的には症状がよくなりますが、根本的な問題は何も変わっていません。それどころか、体が薬に頼ることによって、自分の力でホルモンを調整することがなおさら出来なくなってしまい、さらに卵胞ホルモン優位状態に陥ってしまいます。長期薬物使用には必ず副作用があることも考慮しなくてはいけませんし、それらの薬物は尿に混じって最終的に河川、海に流れ出し、そこに住む魚達のホルモンバランスをも崩壊しています。

プレマリンなどの人工ホルモン剤
避妊用ピルと同じく、根本的な問題解決にはならない、血栓のリスク(29%上昇)、乳がんのリスクが上がる。


キセノエストロゲン以外の卵胞ホルモン優位状態にする原因には以下のようなものがあります。

肝機能の低下
肝臓でエストロゲンを分解できなくなります。

余談ですが、肝臓内でエストロゲンを分解するとき大量の活性酸素が出ます、また必要以上の性ホルモンは肝臓の解毒システムに負荷をかけるため、まかないきれない分は吹き出物のようにして出てきてしまうのです。十代のにきびや、生理前の吹き出物は、過剰ホルモン分泌が原因です。

精神的ストレス

肥満

食生活の乱れ
砂糖、カフェインの摂り過ぎ

質問がある方はこちらまで。
izumiwellness@gmail.com


she's fat, not pregnant / gesika22


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黄体ホルモンと骨粗鬆症

骨粗鬆症の原因として、女性ホルモンの一つである卵胞ホルモン〔エストロゲン〕低下についてはよく言われていますが、黄体ホルモン〔プロゲステロン〕の重要性がそれほど強調されていないのではないでしょうか?この分野での権威(または異端児的存在)のDr. John Leeは、卵胞ホルモンで骨密度の減少を止めることはできるが、実際、骨密度を上げるのは黄体ホルモンであると述べています。

現代の女性の多くは、閉経前から黄体ホルモンが少なく、卵胞ホルモンとの比率がよくありません。これを、卵胞ホルモン優位状態(Estrogen dominance)と呼んでいます。卵胞ホルモン優位状態は、生理痛やPMSといった問題の大きな原因の一つだといわれています。私どものクリニックでも、カイロプラクティックと酵素療法により、黄体ホルモンと卵胞ホルモンのバランスを正すことによって、生理に関する問題が改善されるケースを数多く見てきました。

おそらく、卵胞ホルモン優位状態のまま更年期を迎えると、黄体ホルモンがほとんど分泌されなくなり、骨を強くすることが大変困難な状態になるのだと思います。20台や30代の女性でも、検査をして調べると、ほとんど黄体ホルモンが分泌されていない場合が少なくありませんから、そのような女性は骨粗鬆症になる可能性が極めて高いのではないでしょうか。

卵胞ホルモン優位になってしまう原因については、次回書きます。

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2010年8月4日水曜日

精神的ストレスと骨粗鬆症(ホルモンバランスの観点から)

骨密度を正常に保つためには、体内のホルモンバランスが鍵となります。特に骨密度と関係があるのは副甲状腺ホルモン、カルシトニン、卵胞ホルモン、黄体ホルモンなどです。これらのホルモンは互いに影響しあっていまっす。

閉経後、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌が低下するため、カルシトニンや副甲状腺ホルモンのバランスも崩れ、結果的に骨密度が下がってしまいます。

閉経後にホルモンのバランスが変化するのは自然なことですが、その時期に精神的ストレスがあるとホルモンバランスの移行がスムーズに行えません。

精神的ストレスが多くなると、いわゆるストレスホルモンが多く分泌されるようになります。コーチゾルという副腎から分泌されるホルモンはその代表です。このホルモンはコレステロールから出来ています。実は卵胞ホルモンや黄体ホルモンも同じで、コレステロールから作られています。ストレスの対応に追われ、コーチゾルの分泌が忙しくなってしまうと卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌が後回しになってしまいます。

ただでさえ、これらの女性ホルモン分泌が低下する閉経時に精神的ストレスは更なる低下を招いてしまい、骨密度を急激に落としてしまうのです。

年齢的に40歳台後半から50歳台は非常に忙しい年代だと思います。結婚の時期や、子育ての時期が高齢化していることも関係しているのかもしれませんね。

骨粗鬆症は生活習慣病です。一つの原因で起こるものではありません。思い立ったら吉日です。今日から無理なく出来ることを、少しずつ初めてはいかがでしょうか。

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2010年8月3日火曜日

運動と骨粗鬆症


Robot astronaut / currybet



Day 28 / mitch98000


上の二つの写真の共通点はなんでしょう?

骨に重力の負荷がかかっていません。宇宙飛行士が宇宙にいる間に、彼らの骨密度が激減するということを知っていましたか?当然、宇宙では地球上のような重力が無いため、骨にかかる負荷がなくなります。負荷が無くなり、硬くて強くある必要の無くなった骨はあっという間に骨密度を失ってしまうのです。

それと同様に、慢性的に運動量が足りない人は、普段から運動をする人と比べると骨にかかる負荷の量が低いため、骨が硬くて丈夫である必要がないと脳が判断し、骨密度が落ちてしまうのです。

私たちの体は常に一番ストレスの無い方法を用いて生命を維持しようとします。決して健康に導くようには出来ていません。この瞬間、瞬間に生命を維持することを一番に優先するのです。

つまり環境が変えれば、体も変わるのです。よい方向にも、悪い方向に行くのも、環境次第。   

食事、休養、運動、骨格、精神この五つの分野において理想の環境を整えることが出来れば、丈夫な骨どころか、健康を保つことは難しいことではありません。

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2010年8月2日月曜日

脂質の消化吸収と骨粗鬆症

せっかくとっているカルシウムがきちんと吸収されるためには、脂質の消化も大切です。未消化の脂質はカルシウムとくっついてしまう性質があるので、脂質の消化がうまく出来ない場合、多くのカルシウムは体内に吸収されずに便と一緒に出てしまいます。

脂質の消化は主に十二指腸で行われます。肝臓で作られる胆汁により乳化され、すい臓から出る脂質分解酵素リパーゼによって分解されます。脂肪の消化不良は、胆汁が出にくくなっていることに原因がある場合が多いようです。

胆汁を流れやすくするには、ウコン、パセリ、テンサイ(特に葉の部分)が非常に効果的です。

脂質の乳化を手助けするものとして、レシチンをとることもよいでしょう。ただし、レシチンには胆汁の流れをよくする働きはありません。

胆汁の流れがよくなれば、胃酸の分泌もよくなるため、カルシウムが吸収される酸性の環境を作ることにもつながります。


Tumeric / FotoosVanRobin


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2010年8月1日日曜日

骨粗鬆症(たんぱく質の消化を向上させる方法)


Sprouts at Chicago Green Market / swanksalot


さて、過去2回の記事で、たんぱく質が骨粗鬆症を防ぐためにとても大切であることをお話してきましたが、ではどうやったらたんぱく質の消化・吸収を向上させられるのでしょうか?

1.胃の問題があり、酸を抑える薬を飲んでいる場合は、薬をやめる方向にむかう。
何度も説明したように、胃酸はたんぱく質の消化に欠かせないものです。胃潰瘍などの場合に、一時的に胃酸を抑えることは、粘膜の修復を助けますが、長期に渡って飲むことは、様々な問題の原因となります。現在服用されている方は、主治医に相談しながら、そもそも胃の粘膜が傷つく原因となっている生活習慣を改め、ハーブや適切な消化酵素を利用することで粘膜を修復し、いずれは胃薬をやめる方向へ向かいましょう。

2.消化・吸収されやすい形のたんぱく質を適量とる。
生でとれるたんぱく質には、生きたエンザイムが残っています。発芽させた豆や種は、一番消化吸収されやすいたんぱく質です。乾燥した状態の豆には、エンザイムの働きを阻害する成分が入っています。これは、自分の身を鳥などから守り、また、むやみに発芽しないようにするためのものです。しかし、発芽させて生命のスイッチをオンにすることで、それらの有害な成分が中和さます。それだけでなく、エンザイムやビタミンなどの栄養素が、ものの3-4日で何倍にもなります。緑豆、アルファルファなど、積極的に自宅で発芽させ、たくさん取り入れましょう。動物性たんぱく質であれば、生卵や良質の生魚が理想的です。肉を食べる場合は、エンザイムの働きを阻害するホルモン剤や抗生物質を使っていない、オーガニックの肉をとることが理想です。ひとつ、注意しなくてはならない点は、過剰摂取はかえって消化・吸収を悪するということです。足りないからといって必要以上のたんぱく質をとり続けていると、さらに欠乏状態が悪化します。なので、量より質である、ということを覚えておきましょう。

3.食べあわせを工夫する。
実は、たんぱく質と炭水化物を一緒にとると、たんぱく質の消化が悪くなってしまいます。なので、たんぱく質と一緒に大量のご飯、パン、パスタを食べることは避けましょう。逆に、一緒にとることで消化をよくするのは、生野菜です。

4.胃酸の分泌を促進する。
黒胡椒と生姜のすったものをはちみつで混ぜたものを食前に小さじ四分の一程度とること。消化を促進します。お腹があったかい感覚が感じられると思います。ただし、これは胃の粘膜がまだ弱っている時点ではすすめられません。

5.胆汁の分泌をよくする。
胆汁とは、胃の中である程度の消化がされた食べ物が小腸へと移動していく際に分泌される、脂肪の消化を助けるものです。胃で酸性になった食べ物は、アルカリ性である胆汁とすい臓から出る液によって、小腸で中和されます。しかし、胆汁の分泌が悪くなっていると、脂肪の消化が悪くなったり胆石ができたりするだけでなく、胃酸の分泌まで悪くなってしまいます。これは、小腸が胃から降りてきた酸性の消化物によって傷つけられないようにする、体の防御反応なのです。なので、胆汁の流れをよくするウコン、パセリ、てんさい(砂糖大根)などを積極的に食べましょう。また、胆汁の製造元である肝臓を疲れさせるような食生活を改めましょう。

そして、よく嚙み、ゆっくり、ゆったりとした気持ちで食べることです。

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