2018年3月19日月曜日

糖質制限をすると水分を失う それだけ?

パン、御飯、パスタなどを控え、糖質制限をすると、最初の1週間で簡単に数キロ体重が落ちます。実はこの落ちた体重は脂肪が燃えたからではなく、体内の水分を失ったために起きた現象に過ぎないのです。肝臓や筋肉に貯蔵した糖質(グリコーゲン)は水分を引き付ける性質がありますから、糖質制限をして、貯蔵されたグリコーゲンを消耗すると、くっついていた水分が体から放出されるのです。
1グラムのグリコーゲンに対して3から4グラムの水分がくっついていますから、体内で貯蔵できるグリコーゲンの量が約500gほどですので、グリコーゲン500g+水分2000gとして、約2.5Kgの体重が減少することになります。
体の各臓器が健全に機能し、ホルモンのバランスが良い状態であれば、貯蔵された糖質が底をついた後、脂肪を燃焼することが出来るのですが、生活習慣の乱れから臓器機能が低下し、ホルモンバランスが乱れていると、脂肪を効果的に燃焼することはできません。
糖質制限をしても、脂肪燃焼が起きない場合は、1週間ほどで水分を失った分だけ体重が落ちて、その後はピタリと体重減少が止まります。また残念なことに、糖質制限をやめると、即座にグリコーゲンを肝臓や筋肉に貯蔵し始め、同時に水分もくっついてきますから、落ちた体重は数日で元に戻ってしまいます。

糖質制限で成功する人は健康な人だけ!

貯蔵された糖質が底をついた後、脂肪を燃焼するためには、体が健康であることが必須条件です。不健康な人がダイエットを行っても落とせる体重は、水分の重さだけです。本気で体重を落としたいなら、本気で体を健康な状態に戻さなくてはいけません。健康になるまでは思うように脂肪を燃焼し、体重を落とすことはできません。健康を取り戻すために必要な期間は、個人によって違います。その期間は体重はあまり変わらないものの、健康回復に取り組めば、朝の目覚めもよくなり、元気になります。また、髪の毛のツヤや肌の調子もよくなり、気分がかなり改善してくるはずです。体の準備ができた後は、脂肪燃焼が速やかに行えるようになり、理想の体型を取り戻すことが容易になります。
「痩せて健康になる」は非現実的で、痩せたとしてもすぐにリバウンドします。
唯一の正しい方法は
「健康になって、痩せる」なのです。

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2018年3月15日木曜日

間違ったダイエットの方程式?

間違ったダイエットの方程式?

一般的に考えられている肥満の原因はこの二つ
  • 運動不足
  • 食べすぎ
その結果、痩せようと思った時に、ほとんどの人が試みるのがこの二つ
  • 運動をすること
  • 食べる量を減らすこと
このやり方で最初は体重を落とすことができます。
しかし、運動も長くは続かず、食事も気が付いてみれば元の木阿弥なんてことはよくある話です。
そこでまた同じやり方で、ダイエットを試みるわけですが、2回目は1回目ほど簡単に体重が落ちないことに気づくと思います。これが3回目、4日目となると、さらに効果を感じられなくなってきます。
こうなってくると、これまで太る原因と思っていた
運動不足+過食=体重増加
すなわち
運動+カロリー制限=体重減少
という方程式は、もはや成り立たなくなってしまいます。

その理由は、食べすぎや運動不足が根本的な太る原因ではないからです!
太る本当の原因はあなたの体が不健康だからです。
太るということは、不健康である状態の時に起きる一症状にすぎないのです。
ですから痩せるため(痩せた状態を保つため)には、まず健康にならなくてはならないのです。特に健全なホルモンバランスを維持できる状態が最低条件となります。

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2014年9月12日金曜日

7の健康維持基本ルール

まず、大前提として


体は毎日食べるものから出来ている!


ということを申し上げておきます。あなたの体は過去5年から7年の間に食べたもので形成されています。

毎日食べている食事のなかに、あなたの体が必要としている栄養素が含まれていなければ、老化が加速し、色々な症状が出始め、やがて病気になることは避けがたい事実なのです。

しかし、ただ単に体が必要としている栄養素を食べれば全てが解決するというわけでもありません。食べたものは、消化・解毒臓器(胃、腸、すい臓、肝臓、胆嚢、腎臓など)で消化、吸収、代謝、解毒、運搬、排泄が正しく行われる必要があります。

たとえば、朝食で食べた卵焼きが、やがて、髪の毛、爪、肌、筋肉、臓器、ホルモンに変換されていくのです。当たり前といえばそうなのですが、普段私達は、食べた食事が、その後体内でどのように変化していくのか考えることはありません。体が自動的に行ってくれるわけです。しかし、この働きが常に100%の効率で行えるわけではありません。この効率が悪ければ悪いほど、加齢は早まり、病気を若年で発症してしまうのです。全ての人はやがて死ぬわけですが、この食べたものが各臓器の助けによって体の組織に変換されていくサイクルが健全であればあるほど、健康を維持することは容易になり、病気を患う可能性は限りなく低くなります。

以下の7つのルールを守ることによって、食べたものが確実に生かされるようになります。

健康維持の基本ルール 1

体が必要としている栄養素を毎日の食事から摂取すること。

健康維持の基本ルール 2

食べた物の確実に消化をする。

健康維持の基本ルール 3

腸内環境を整える

健康維持の基本ルール 4

腸の壁を健全に保つ

健康維持の基本ルール 5

肝臓の働きを助ける

健康維持の基本ルール 6

腎臓の働きを助ける

健康維持の基本ルール 7

リンパの流れを改善する

それぞれのルールは詳しい説明を要します。
これから少しずつブログ上で説明していく予定?です。




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2014年5月30日金曜日

あなたはグルテンを避ける必要があるかもしれない!!!

アメリカではグルテンに関する意識が過去10年ほどで急速に高まってきています。その原因はグルテンに対してアレルギー反応を起こす人が増えてきているからです。

巷のスーパーマーケットではグルテンを含まない食材の特別コーナーが設けられるようになり、グルテンフリー(グルテンを含まないと言う意味)と書かれた食品を頻繁に見かけるようになりました。

グルテンとはラテン語では“接着剤”と言う意味です。グルテン成分は麦類の植物の多くに含まれており、小麦に水を混ぜるとねばねばした感じになるのはグルテンによるものです。

どうしてグルテンにアレルギー反応を起こす人が増加しているのか?

理由はいくつか考えられています。

1.遺伝子組み換えの食品が増えているから。
2.抗生物質の多用などが原因で腸内細菌のバランスが崩れたり、甘いものの食べすぎからカンジダ菌が腸内で増得ている。また、加工食品の食べすぎや、生活習慣の乱れから、胃腸の炎症がおき、リーキーガットになっているから。
3.アメリカで作られている小麦のほとんどが交配技術により以前よりも多くのグルテンを含むから(小麦自体は遺伝子組み換えではありません)。ちなみに日本で消費されている小麦の80%はアメリカからの輸入です。
4.加工食品に小麦が多く使われているから。菓子類、ソース類やスープなど、ありとあらゆるものに、多様な用途で使われています。
5.遺伝子的理由から。

グルテンは小麦だけに含まれているのではありません。スペルト小麦、大麦、ライ麦などにも含まれています。また、グルテンは食品だけではなく、シャンプー、コンディショナー、化粧品、口紅、薬、サプリメント、切手や封筒の、のりの部分にも使用されていることがあります。

グルテンアレルギーの症状は必ずしも胃腸や消化器系のものとは限りません。頭痛、関節の痛み、頭のもやもや、などもグルテンアレルギーのよくある症状と言えるでしょう。

グルテンアレルギーがあるかどうかどうやって調べるのか?

グルテンにアレルギーがあるかどうかを調べる方法として、血液検査、唾液検査、検便などあります。CYREX(https://www.cyrexlabs.com/)というラボがあり。このラボが行うグルテンアレルギー検査が今現在存在する最も正確な検査方法とされています。しかし、いかなる検査よりも、グルテンを完全に生活の中から2ヶ月ほど排除し、その後もう一度グルテンを摂取した時にどのような症状が出るかを調べるのが、やはり一番確実で正確な手段です。

この除去食を試した方の多くは、体重が減り、肌の調子がよくなり、花粉症の症状なども改善される傾向があります。大半の人は、除去食後にもう一度グルテンを摂取しても、アレルギー反応を如実に感じることはありません。しかし、このようなケースでもグルテンに反応していないとは、決して断言できませんが、まだ今のところは、少量であれば小麦製品などを摂ることは問題はないのではないでしょうか。

たとえグルテンアレルギーではなくても小麦のような穀物を多く摂取することは、血糖値を不安定にさせ、多くの健康問題を引き起こす原因になります。

一方、約1割ほどの人は、除去食後グルテンを再摂取したときに、反応していることを明らかに感じます。症状としてはよくあるのは、体がむくむ、体中腫れあがる様な感じがする、肌の調子が悪くなる、集中力が低下する、関節が痛い、胸やけがする、頭痛がする、疲労感が出る、などなど。

グルテンに反応していることが判明したことは、彼らにとって除去食を行った大きな収穫であったと同時に、これからどのようにグルテンと付き合っていく必要があるのかという大きな問題提起がなされたことになります。現在の日本の状況では、グルテン、特に小麦製品を完全に避けることは、至難の業です。


グルテンアレルギーが判明した!ではこれからどうすればよいのか?

グルテンアレルギーは上記に述べた、諸症状だけではありません。現在グルテンに関する研究が世界的に行われるようになってきていますが、グルテンが及ぼす、体への影響は計り知れないものがあります。

今現在の研究リポートによれば、グルテンは自己免疫疾患に深い関係があることが理解されるようになりました。例えば、橋本病(日本女性の10人に1人は橋本病といわれています)は特にグルテンと深い関係があります。未消化のグルテンが腸壁を通り抜け(リーキーガットがある場合に起こります)体内に侵入した時に、体内では未消化のタンパク質(グルテンはタンパク質です)は異物とみなされ、自己免疫が攻撃し始めます。そのときに甲状腺の組織が同時に攻撃を受けてしまうことがあるのです。なぜなら、グルテンと甲状腺の組織が非常に似ているからです。

免疫機能が物質を判別する基準はアミノ酸の並び方だそうです。リュウマチ熱で心臓などのほかの部位が損傷するメカニズムと同じようなものと考えられています。

また、グルテンは小脳の組織とも似ているため、小脳がグルテンを摂取することによって攻撃を受けることもあり、その病気のことをアタキシア(日本語では失調)とよび、グルテンが原因になるえることはずいぶん前から理解されている事実です。
つまり、グルテンに反応している人が、気づかずに摂取し続けることは大変危険なことなのです。

グルテンと付き合っていく上で、重要な点

1.腸壁の状態を最善の状態に保つこと。リーキーガットを修復すること。(リーキーガットに関しては以前のブログを参照にしてください
2.グルテン(タンパク質から出来ている)を完全に消化すること。グルテン消化にはDPP-IVという酵素が必要になりますが、グルテンアレルギーの人はこの酵素が体内でうまく製造されません。DPP-IVはいまサプリメントで摂取することが出来ます。しかし、DPP-IVをとっているからといって、パンやパスタを好きなだけ食べられるわけではありません、基本的に避けながら、やむを経ず、またはたまたま混入している程度であれば、この酵素で消化することが出来ます。私の患者様でも、この酵素に助けられている人は多くいます。
3.穀物全般(米、コーン、あわ、ひえ、大豆など)乳製品を避けるようにする。これらの食材はグルテンと似た物質がふくまれているため、ここでもまた、免疫機能が勘違いしてしまう可能性があるのです。

まとめとして
グルテンに関する情報や意識はこれから日本でも必ず高まってきます。今、日本ではアメリカの食生活と変わらないほど小麦の消費量があります。周りを見渡しても、小麦が原材料の食品は数多くあります。うどん、パスタ、パン、ラーメン、ソーメン、焼きそば、天ぷらなどの揚げ物のころも、お好み焼き、ケーキ、クッキー、菓子パン。。。。挙げればきりがありません。

日本人よりも長く小麦を消費してきた、アメリカ人は日本人よりもいち早く、グルテンによる健康問題が発症し、今この問題をどのように解決していくか、模索中です。

残念なことに、アメリカのグルテンフリーの商品は必ずしも健康なものとはいえません。ただ単に、グルテンを含まないというだけで、他の穀物を多く含み、小麦のような味と食感を出すために、色々な添加物が足されています。日本が同じ間違いを繰り返さないことを願います。。


私が考える、本当の解決は、加工食品を摂取することをやめること、ストレスを軽減することです。また台所で費やす時間を増やし、素材から料理をすることをもう一度始めることではないでしょうか。そうすれば、胃腸も回復し、少々の小麦製品を食べても、びくともしない体にすることができるのではないでしょうか。

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2014年1月24日金曜日

アブラナ科の野菜とグルタチオン

ブロッコリやカリフラワーなどのアブラナ科の野菜は、肝臓でのグルタチオンの形成を促進します。グルタチオンは抗酸化物質のひとつで、肝臓での解毒プロセスの中で大切な役割をしています。グルタチオンの不足は、がん、自己免疫疾患、心臓病、肝臓病、腎臓病、アルツハイマー病などに深くかかわりがあるとされています。

グルタチオンは他の抗酸化物質(ビタミンCやEなど)が正しく体内で活用されるためにも、なくてはならないものです。

グルタチオンは体内で形成することが出来ますが、ジャンクフードだらけの食生活では十分にできません。十分なグルタチオンを形成するために、アブラナ科の野菜は重要な栄養源となります。

また、グルタチオンはれサイクルされますので、リサイクルが効率よく行われる必要があります。そのためにも、アブラナ科の野菜やMILK THISTLEなどが有効とされています。

逆に、肝臓に負担がかかるものは、すべて、グルタチオンの形成、リサイクルを妨げます。
つまり、薬、砂糖、小麦、粗悪な油、未消化の食べ物、血糖値のぶらつき、ストレスによるコーチゾルの過剰分泌。。。などなど。

グルタチオンは非常に不安定な物質なので、サプリメントの形で摂取することは難しく、今のところ有効な摂取方法は、点滴で入れるか、肌に塗るクリーム状のものを使うことが出来ます。

しかし、点滴は実用的ではありおませんし、クリームも一般にはまだまだ普及していません。

つまり、生活習慣を改めることが、唯一、有効な解決方法なのです。




2014年1月11日土曜日

ヴェジタリアン

かつてヴェジタリアンだった方が多く私のクリニックに来院されます。
ほぼ例外なく、彼らはタンパク質と脂質不足の症状に陥っています。

タンパク質、脂質が足りない症状とは・・・

冷え性
傷が治りにくい
関節炎
むくみ
貧血
生理痛
不妊
乾燥肌
体が硬い、特に寝起きや、しばらく座った後など
高血圧
抜け毛が多い
肩こり
腰痛
胃潰瘍
不眠症

ヴェジタリアンは最初の6ヶ月から1年ほどは調子がいいのですが、そのあとはだんだんとこれまでになかったような問題がでてきます。植物性のものから、十分なタンパク質をとることは不可能ではありませんが、難しいです。脂質に関しても、DHAやEPAは植物性のものには含まれていません。植物性のオメガ3からDHAとEPAは体内で形成できますが、効率が非常に悪く十分な量をとることは困難です。

ヴェジタリアンでなかったとしても、上記のような症状はありえるわけですが、その場合は、タンパク質、脂質を食べていても消化吸収が出来ていないということです。食物を口から入れれば後は自動的に消化吸収が行われるわけではありません。消化吸収はよく噛むことから始まり、消化にまつわる臓器(胃、腸、肝臓、すい臓など)をいたわり、健全な状態に保つことが重要なのです。臓器を健全に保つためには、動物性の食べ物のような、栄養が凝縮されたものを食べることは不可欠なのです。

しかし、いざ、動物性のものを食べようと思っても、消化器系の臓器にそれらを効率よく処理する能力が無い場合があります。特にヴェジタリアンを長期に渡って行っている方に多いのです。そのような場合は、エンザイムや、薬用ハーブを使用し、少しずつ、消化力を取り戻すことが不可欠になります。


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2014年1月10日金曜日

ブロス

ブロスとは動物の骨や野菜からとったスープのことです。われわれ日本人に馴染みがあるのは、いりこのだしや、かつおだし、鶏がらスープなどでしょう。これらは非常に栄養価が高く、特に体が弱っている状態から回復する時に極めて有効です。特に動物の骨(牛骨、豚骨、鶏がらなど)からとるブロスは、グリシン(アミノ酸のひとつ)が豊富に含まれており、胃腸の粘膜を強めます。過敏性胃腸炎、潰瘍性大腸炎などのケースにはブロスは欠かせません。

伝統的な日本食ではブロスは欠かせない食材でした。味噌汁をはじめ、ありとあらゆるスープやお吸い物のベースはブロスです。しかし、化学調味料によって手軽に同じ味が出せるようになったため、だしをとる習慣がなくなってきていることは、現代人が数多くの病に犯されている原因のひとつといっても過言ではありません。

我が家では、冬場は特に、一日中丸ごとの鶏や、牛や豚の骨を大きな鍋でことこと煮ています。
部屋の暖房にもなりますし、大切な栄養源となっています。


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