2013年2月27日水曜日

血糖値を安定させる基本ルール


まず下のグラフを見てみましょう。これは日経新聞に出た記事(2012年7月25日)からです。炭水化物、特に穀物が主体の食事をした後は血糖値が急激に上昇し、その後すぐに急降下しているのがわかると思います。血糖値が非常に下がってしまった時は真昼間でも強い眠気を感じたり、イライラしたり、疲労感を感じたり、頭痛が出たり・・・といろいろな症状が現れます。一方で2日めのところを見ると、比較的血糖値は安定しています。血糖値が安定している時は、元気がありますし、精神的にも安定しています。又睡眠時に、血糖値が安定している場合は深く寝れますが、血糖値が低いと睡眠は浅く、一度起きてしまうとなかなかもう一度寝付けなかったり、非常に不安な気持ちで真夜中に目が覚めてしまったり・・・鬱と思わせるような症状も出てきます。
説明: 上のグラフは、46歳男性の3日間の食生活と血糖値の推移を記録したもの。グラフが大きく波打っている部分に注目したい。パンやカレーなどの糖質を食べた後は、血糖値が急激に上がり、その反動で急激に下がっている。一方、糖質制限の食事をした後は血糖値があまり上がらず、下がり方も小さい。1日目は夜間に極端に下がったため不眠になり、2日目はよく眠れている。(提供:新宿溝口クリニック)


脳の燃料は糖であり、脳が正常に働くためには常に一定の糖分が供給されている必要があります。高すぎても低すぎてもいけないのです。

血糖値を一定の値に保つことは、体の中の数多くの臓器、ホルモンが連携プレーをすることによって達成することが可能なのです。

血糖値を一応基準値に保つことができていたとしても、体が余裕を持ってできる場合と、なんとかギリギリで出来ている状態とでは、大きな違いがあります。

前にも述べましたが、たとえ血液検査やMRIなどの精密検査で異常が見つからないとしても、すべての臓器がやるべき仕事を100%行なっているわけではありません。ただ病気ではないというだけのことなのです。

血糖値が不安定になっている状態とは糖尿病予備軍の典型的な特徴です。

血糖値が不安定になりつつあるサイン

  1. 食後眠たくなる
  2. 朝なかなか起きられない
  3. コーヒー無しでは暮らせない
  4. 食べると少し楽になる
  5. 甘いモノを欲する
  6. 食事を抜くとイライラしたり、とても疲れやすい
  7. 睡眠が浅い
血糖値を安定させるための食事プラン(低血糖症、インスリン抵抗どちらであったとしても、食事療法なしでは血糖値を安定させることはできません。)


  • 朝食を抜かない 血糖値が不安定な人が朝食を抜くことは更に血糖値を不安定にさせてしまいます。しかし皮肉なことに、血糖値が不安定な人の多くは朝あまり食欲がありません。朝食を食べたとしても、穀物、甘いもの、カフェイン(トースト、菓子パン、コーヒーといった物)を食べることによって血糖値が急激に上がってしまい、目が一瞬覚めるような気がしますが、長続きはせず、更に血糖値を不安定にさせる事に繋がります。血糖値を安定させるための理想的な朝食は良質のタンパク質と脂質を必ず摂取することです。量は消化能力によって加減する必要がありますが、基本的には少量で構いません。私が個人的に使うのはStandardProcessのSP CompleteとGreen PasturesのCod Liver Oilです。

  • 頻繁に少量の食事をする(2から3時間毎) 食事と食事の間が長くなればなるほど、血糖値のコントロールをするために副腎、肝臓、すい臓などの臓器が余分に働かなくてはいけません。そもそもこれらの臓器が疲れているのが原因で血糖値が不安定になっているわけですから、頻繁に食べることによって臓器を休ませ、修復することが可能になります。特に副腎が本来の働きを取り戻せば、将来的には頻繁に食べる必要はなくなります。

  • 野菜、良質のタンパク質と脂質を中心に食べる 食べて良い物は野菜全般。ただし、でんぷん質の多いイモ類はほどほどにして下さい、線維を多く含むサツマイモなどのほうがジャガイモのようなあまり繊維質を含まないものより血糖値を急激に上げないのでよりベターです。タンパク質は豆、卵、魚、鶏肉など。脂質に関しては、調理に使う(熱を通す)時はバター、ラード、ココナッツオイル、サラダにはオリーブオイル、サプリとして摂りたいのは肝油/フィッシュオイル、フラックスシードオイル。

  • 果物はほどほどに 果物は糖分が多いため、食べ過ぎればやはり血糖値を不安定にさせます。また、朝健康に良いと思って人ジュースを飲む人がいますが、人参ジュースは非常に糖分が高いので勧められません。私も朝、野菜ジュースを飲みますが、人参はほんの少しで、ほとんどが甘くない野菜で作るようにしています。

  • 穀物やスウィーツを避ける 穀物やスウィーツは血糖値を急激に上げ、その後急激に下る事を招きます。どうしても食べたい場合は、穀物やスウィーツと共にタンパク質、脂質、線維を多く含むものを食べて下さい。糖分が吸収される速度が遅くなりますので血糖値を不安定にさせにくくなります。体の機能が回復すれば、少々の穀物やスウィーツを食べても大丈夫になります。

  • カフェイン飲料を避ける 血糖値が不安定な人であればあるほど、コーヒーなどに依存している傾向があります。血糖値が下がり過ぎてしまった時に眠気や倦怠感、頭痛を感じる場合が多々あり、そのような時にカフェイン飲料を摂ると血糖値が引き上げられ、これらの症状が緩和されるのですが、これはほんの一時的な作用しかなく、結果的には血糖値の値がローラーコースターのように激しく上下することを助長してしまうのです。不安定な血糖値を解消するためには、カフェイン断ちは必ず実行しなくてはいけません。上記したアドバイスを行えば、コーヒーに頼らなくても大丈夫になってきます。
上記したアドバイスは非常に有効で、実際行えば現在糖尿病の方でも血糖値が安定してくるのを実感されるはずです。ましてや糖尿病予備軍の人であれば、究極の糖尿病予防となるでしょう。
しかし実際これらのアドバイスを素直に受け入れる事ができないのが現実ではないでしょうか?、なぜなら、多くの人は穀物と甘いものが大好物なのです。でもどうしてそうなのでしょうか?

その何故を解き明かすのが、酵素栄養学なのです。そのことに関しては過去のブログをどうぞ
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2013年2月26日火曜日

胃酸過多???胸焼けの対処法を考えなおしましょう


胸焼けの症状は胃酸が出すぎることによって起きているのではありません。

胃酸過多という言葉は非常に誤解を招く言葉です。

胃酸が出過ぎるということは、生理学的に考えてまずありえませんし、胃酸の出すぎで胸焼けが起きているのでもありません。

このように説明してもなかなか理解していただけないのは、胃酸を抑える薬を飲めば一時的に症状が緩和されるからです。胃酸を抑えて、症状が消えるのであれば、胃酸の出過ぎに決まっているじゃないか!!と考えるのは(医者も含めて)当然であると思うのですが・・

胃酸の出すぎが原因でないのなら、なぜ、胸焼けが起きるのか?

胸焼けが起こる大半の原因は、実は十分に胃酸が出ていないからなのです

胃酸が十分に分泌されていないため、消化が不完全になり、食べ物が小腸の方に進まず(消化が不十分なため、小腸が拒むわけです)、食道の方へ押し返されてしまうのです。

消化不良のために逆流してきた食べ物のなかには、少量ですが、胃酸が含まれています。元々胃酸に対応するようにはできていない食道に少量とはいえ胃酸が食道粘膜に触れることによって、胸焼けの症状が出るのです。

更に問題を悪化させる要因として、栄養不足、精神的なストレスや暴飲暴食がさらに粘膜は弱くさせるため、少しの胃酸でも胸焼けの症状が出てしまうのです。

原因は胃酸の出すぎではありません、根本的な原因は胃酸が十分に分泌されていないために起こる消化不良と生活の乱れから来る粘膜の弱さなのです

一般的な対症療法の危険性

胃薬で胃酸を止めたり、中和することによって弱った粘膜を刺激しなくなるため、症状は一時的に消えたかのように見えますが・・・本当にこれでいいのでしょうか?

胃酸を止めることで、たしかに症状は止まりますが、その代償は限りなく大きいのです。

胃酸を抑えたり、中和する薬を長年服用している人は老化が早く、腰、首、股関節、膝などの関節が痛くなったり、髪の毛が薄くなったり、疲れやすかったり、肌の潤いが無かったり、とりあえず老け込むのが早くなります。なぜなら、

胃酸は健康維持のために欠かせない物質だからです。

ちなみに、胃酸の分泌量は20代にピークを迎え、40代では約半分になります。胃酸の分泌量は若さと、健康のバロメーターと言っても過言ではありません。


胃酸の重要な役割

1.ビタミン、ミネラルの吸収

十分な胃酸の分泌なしではありとあらゆるビタミン、ミネラルの吸収が阻害されます。
特にカルシウム、鉄分、ビタミンB12、マグネシウム。骨粗しょう症、貧血、慢性疲労、肩こり、頭痛・・・の原因となります。

2.タンパク質の消化、吸収

胃酸が十分に分泌できないと、タンパク質分解酵素を活性化することができません。すなわち、胃の中で行われるはずの、タンパク質の消化、吸収が適切に行えなくなってしまいます。

体の大半はタンパク質で出来ています。当然ですが体を作る材料が供給されなければ、新しい細胞、骨、肌、臓器を作ることが出来ません。結果として、病気がちになり、老化を早めてしまうのです。甲状腺、副腎、腎臓、肝臓など多くの臓器は蛋白質なしでは正常な機能を保つことができません。

また、椎間板や関節のクッションになる軟骨部分は、十分なたんぱく質の補給無しでは、健全な状態を保つことが出来ません。特に若くして、椎間板ヘルニアを患う人は多くの場合、タンパク質の消化・吸収に問題がある人が多いように思います。

3.解毒

胃酸によってバクテリアやウイルスを殺します。胃酸を薬で抑えることによって、感染症にかかるリスクが増えます。


胃酸を抑える薬の副作用は挙げれば切りがありません。最近発表された学術論文でも、胃酸を止める薬について警鐘を鳴らしています。骨折、細菌感染、肺炎、骨粗しょう症などは典型的な副作用であると述べられています。 

精神面への影響

最近非常に増えている鬱(うつ)や他の心の病にも、胃酸は深い関わりがあります。健全な心の状態を保つためには、脳内ケミカルバランスが必要で、特にセロトニンという物質がうつ病を患う人の脳で少なくなっています。どうしてセロトニンが減るのでしょうか?セロトニンはトリプトファンというアミノ酸からできています。アミノ酸はタンパク質の中に含まれているわけですから、タンパク質の消化がうまくなっていなければ、十分なトリプトファンも供給できません。よって、セロトニンが不足するのも致しかたないのです。


癌のリスク

NPO法人日本胃がん予知、診断、治療健康機構によれば胃酸の刺激によって分泌されるペプシノゲン(タンパク質分解酵素の活性化全の物質)の血中の量が減少すると胃がん発生率は健康な人の6-9倍高くなるとのことです。
つまり、胃酸を抑えてしまうと、ペプシノゲンが分泌されなくなるので、結果、血中ペプシノゲンが減り、癌リスクを高めることになります。


胃酸が十分に分泌できなくなる理由
  1. 年齢。20歳代がピークで、40歳代には20歳代の約半分ほどしか分泌できません。
  2. たんぱく質が慢性的に不足している人。
  3. 甲状腺の機能が低下していること。
  4. 避妊ピルを飲んでいる人 
  5. ピロリ菌感染をしている人


解決方法


  1. 善玉菌を増やすこと、腸内バクテリアのバランスが悪い事は、胃酸過多/胸焼けなどの諸症状を引き起こす原因となります。高品質のプロバイオティックを摂ることをお奨めします。また、サワークラウト、ぬか漬けなどの発酵食品を日ごろからとること。ちなみに市販のヨーグルトはあまり意味がありません。手作りのキーファーであれば大丈夫な場合もあります。
  2. ピロリ菌の検査を行い、検査がポジティブな場合は、適切な処置が必要です。この場合は抗生物質も適切といえるでしょう。
  3. とりあえずよく噛んでみて下さい。一口50回以上。だまされたと思って1週間やってみて下さい。ほとんどの場合これだけで症状が半減するはずです。
  4. 就寝前3時間は食べない。水は飲んでも構いません。
  5. どの食材が引き金になっているのかを見つけること。人によって胃酸過多を引き起こす食べ物が違います。よくあるのは、スパイシーな食べ物、揚げ物l、パン、小麦製品全般、肉。明らかに胃酸過多を引き起こすものが判明すれば、胃腸の状態が回復するまではその食べ物を避けるべきです。
  6. 胃酸を正常に分泌できるようにする。胃酸過多という病名は非常に誤解を招く名前です。なぜなら、”胃酸過多”は胃酸が十分に出ていないのが理由でほとんどの場合起きているのです。胃酸を正常に分泌できるようにするためには肝臓をクレンズし、胆汁の流れを良くすることで改善します。また、苦い野菜(ゴーヤ、たんぽぽの葉など)を食べることは非常に有効。
  7. 十二指腸、胃、食道の粘膜を修復する。有効なハーブはパパイヤの葉、マシュマローの根など。
  8. 消化酵素を摂る。胃酸過多になる人は、消化力が特に弱いため慢性的な栄養不足に陥ります。麹菌由来の消化酵素は消化力を高めるためには最適なものです。
  9. 粘膜が痛んでしまう原因を取り除く、精神的ストレス、タバコ、暴飲暴食、カフェイン、アルコール、体の歪み、不規則な生活など。とりあえず生活習慣を改める必要があります。
「健康に生きるための5つの鍵」が無料E-Bookになりました、ぜひご覧ください。




ひどい潰瘍や出血がある場合など、一時的に胃酸を止めるタイプの薬を摂ることが必要なケースは確かにあります。そのために薬は存在します。しかし、胃薬を長期にわたって常用することは大変危険です。便利だからと薬を使いすぎると、その代償は限りなく大きいのです。 


追記 6月27日2012

胃酸を止める薬は、ありとあらゆる栄養素の消化、吸收を阻害します。メタボリックシンドロームや糖尿病を患う人は、糖代謝が悪く、インスリン抵抗性があるわけですが、胃酸を止める薬を飲むと、クロミウムというインスリンが正常に機能するために不可欠なミネラルの吸収が阻害されてしまいます。事態を更に悪化させることに繋がります。



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2013年2月23日土曜日

リーキーガット1


2000年以上も前に医学の父と称されるヒポクラテスは

”すべての病気は胃腸から始まる(All disease begins in the gut)”といったそうです。

彼が述べたこの言葉がどれほど的を得ていたかが、最近になってようやく理解されつつあります。

腸の壁はまるで絹の糸で織られた布のようにとても目が細かく、バクテリア、未消化の食べ物、有害物質などの侵入を防いでいます。しかし、乱れた食生活、消化力の低下、不安定な血糖値などの理由で、慢性的な腸壁の炎症が引き起こされ、腸壁が毛糸の編み物のように目が荒くなり、体内に入るべきでないものが侵入し始めます。


このような状態のことを、リーキーガットと呼びます。(リーキーとは漏れているという意味、ガットとは腸のことです)。

腸壁の働きを例えて言えば、空港のセキュリティゲートのようなものです。安全に搭乗者が飛行機に乗れるように、セキュリティを通過する際に航空券以外にも、本人確認や、所持品検査などを行います。しかし、もしも、セキュリティの職員が居眠りをしていたり、ゲートが開いていたらどうでしょう、テロやハイジャックがいつ起きても不思議ではありません。

多少の異物が侵入することは腸壁が正常な状態であったとしても起こります。

その時のために備え、腸壁の周りには多くの白血球が常に待機しています。体の中にあるべきではないものが侵入すると免疫システムが作動し、バクテリア、未消化の食べ物、有害物質などを攻撃し始めます。しかし、リーキガットの状態では異物侵入の数があまりにも多すぎて、白血球がその処理に明け暮れてしまい、結果的に体全体の免疫力を下げることになってしまいます。

リーキーガットが及ぼす健康に対する影響は計り知れません。肥満、糖尿病、心臓病、癌、自閉症スペクトラム疾患、うつ病、慢性疲労・・・など、挙げればきりがありません。

長期に渡りリーキーガットを放置することによって、やがて白血球が誤作動をし始め、攻撃するべきでないものまでも攻撃するようになります(免疫システムの過剰/異常反応)。最近のリサーチでも、リーキーガットによって食物アレルギー、リウマチや橋本病といった自己免疫疾患などが引き起こされることが明らかになってきています。

体にとってのセキュリティゲートである腸壁がリーキガットになっているということは免疫システムにとっては多きな負担になります。もしあなたの腸壁がそうなのであれば、リーキーガットを修復することは健康を回復、維持する上でまず初めに取り組むべき課題といえるでしょう。

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2013年2月19日火曜日

胃腸の壁は体への入り口

2500年前に、医学の父と呼ばれるヒポクラテスはこう言いました

全ての病は胃腸から始まる

この真実は今も昔も変わりません。しかし、現代医療では胃腸に関して炎症、潰瘍、ポリープ、腫瘍などがあるかどうか。つまり、病気探しは行いますが、正常に消化、吸収できているかといったところには全く考慮していません。

処方薬や市販の薬によって、便秘、胸焼け、胃痛、胃もたれなどの症状は一時的に抑えこむことはできますが、なぜそれらの症状が起きているのかは全くと言ってよいほど語られることはありません。このような症状を無視し続けることによって、将来的にもっと深刻な問題へ進行してしまうのです。

私達の体は毎日の食事で成り立っているわけですから、食べたものが適切に消化、吸収、運搬、代謝、排泄できていなければ、健康を保つことなど不可能なことぐらいは少し考えれば小学生でも解ることではないでしょうか。

胃腸の壁は体への入り口

厳密に言えば、食べ物が胃腸の中にいる間はまだ、食べ物が体内に入ったことにはなりません。
胃腸の壁こそが体内に入っていくほんとうの意味での入り口なのです。

ちくわを見るとよくわかります。


ちくわの穴の中はちくわの中ではありませんよね!外の延長なのです。ですから、肌が体を外の環境から守ってくれているのと同じように、胃腸の壁は私達の体にとって非常に大切な防波堤のようなものなのです。

なんと私達の体の免疫システムの7割は胃腸の壁(白血球の7割)に存在するのです。

つまり、胃や腸が炎症などを起こしていると、免疫システムが正常に働けないのです。それはまるで、鎧をつけずに戦に向かうようなものなのです。

免疫システムが弱ってしまえば、どんな病気が起きても何の不思議もないのです。

特に最近のリサーチではリュウマチや橋本病といった自己免疫疾患なども、弱った胃腸の働きと深く関係があるということが明らかになりつつあります。
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2013年2月17日日曜日

日経新聞に出た低血糖症の記事


うつも食べ方が原因だった!? 心を蝕む 「低血糖症」の怖さ
日経おとなのOFF
2012/7/25 6:30
ニュースソース
日本経済新聞 電子版
 うつに悩む人が増えている。原因はストレスや睡眠不足だけでなく、食べ物かもしれない。心と食べ物との関係について、栄養療法によって精神疾患を治療している、新宿溝口クリニック院長の溝口徹さんに聞いた。
 突然イライラし、不安感を覚える、やる気が起きず会社に行けない、急に眠くなる──。もしあなたがこんな症状に悩まされて精神科を受診すれば、「うつ」と診断される可能性が高い。その原因が、実は食べ物だといったら驚くだろうか。「うつ」症状の裏には、食生活に由来し、心を蝕(むしば)む 「低血糖症」が隠れているかもしれない。
血糖値をコントロールできない「低血糖症」
 低血糖症とは何か。その名前から「血糖値が低いこと」と誤解されがちだが、「血糖値を調節できず、安定した血糖値を維持することができない」病気だ。 食後、血糖値が緩やかに上がって、緩やかに下がり、3~4時間後に空腹時とだいたい同じ値になるのが正常の推移。対して、低血糖症には、食後に血糖値が急激に上がって空腹時を下回るまで急激に下がる、ずっと低い値で推移する、乱高下を繰り返す──という3つの典型的なパターンがある。
説明: http://www.nikkei.com/content/pic/20120725/96958A9C93819499E0E6E2E28B8DE0E6E2E5E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2-DSXZZO4409140024072012000000-PN1-18.png
 「老若男女問わず、低血糖症の人はかなり多く隠れていると思います。甘いものや炭水化物など、糖質を多く取る食生活をしている人は、誰でもその可能性があると考えてください」と言うのは、新宿溝口クリニック院長の溝口徹さん。
 本来、血糖値はホルモンにより一定の範囲に調整されている。血糖値が安定していると、精神状態も安定し、やる気や集中力のあるプラスの感情が自然に湧いてくる。反対に血糖値が安定しないと、イライラや不安を感じたり、急に眠気が襲ったり……と、うつと診断されるような症状が出る。
 「糖尿病予防やメタボ対策のために、糖質は控えるべきという意識は浸透しつつありますが、糖質と精神疾患についての関係はあまり知られていません。うつ病の薬を飲んでいる患者の多くが、食事を見直せばそれが必要なくなるかもしれないのです」。
健康診断の結果がAでも、低血糖症の疑いは消えない
 低血糖症が怖いのは、健康診断では判明しないところだ。空腹時血糖や、過去数カ月の平均値であるHba1cが正常でも、食後に血糖値がどう上下しているか細かくカーブを見なければ異常が分からない。新宿溝口クリニックでは、詳しい血液検査に加えて、ブドウ糖摂取後5時間にわたって血糖値を測る5時間糖負荷検査を行う。
 では、どんな兆しに気をつければよいのか。「午後は眠くて仕事が手につかない、食事を変えていないのに急に太ってきた、疲れやすい、健康診断で中性脂肪の数値が上がった──は要注意サイン。朝の目覚めが悪く、午後から夕方にかけて眠い人は夜間に低血糖になっている可能性があります」。
 下のグラフを見てほしい。1日目の夜は「不眠」なのに、2日目は「よく眠れている」。その違いはなんだろう。1日目は夕食にカレーなどを食べ、さらに乾パンと金平糖を食べて、血糖値が急激に上昇。「血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌され、その後血糖値が下がり過ぎて、睡眠中に低血糖状態に。この時間帯は、不眠となってしまいます」。
説明: 上のグラフは、46歳男性の3日間の食生活と血糖値の推移を記録したもの。グラフが大きく波打っている部分に注目したい。パンやカレーなどの糖質を食べた後は、血糖値が急激に上がり、その反動で急激に下がっている。一方、糖質制限の食事をした後は血糖値があまり上がらず、下がり方も小さい。1日目は夜間に極端に下がったため不眠になり、2日目はよく眠れている。(提供:新宿溝口クリニック)
上のグラフは、46歳男性の3日間の食生活と血糖値の推移を記録したもの。グラフが大きく波打っている部分に注目したい。パンやカレーなどの糖質を食べた後は、血糖値が急激に上がり、その反動で急激に下がっている。一方、糖質制限の食事をした後は血糖値があまり上がらず、下がり方も小さい。1日目は夜間に極端に下がったため不眠になり2日目はよく眠れている。(提供:新宿溝口クリニック)
 2日目に注目してみよう。パンやカレーを食べると血糖値が上がったが、昼食に糖質制限ランチを食べるとそれほど上がらず、夕食も糖質制限弁当を食べたため血糖値が安定。夜間にも下がり過ぎず、安眠できた。「食事の糖質を控えると、すぐに血糖値は安定する。私の講演会でも昼食に糖質制限弁当を出すと『午後の講義は眠くならなかった』と驚かれます」。
まずは糖質を控えるべき 変化はすぐ感じられる
 要は、血糖値を急に上げないような食生活を送ればいいのだが、現在の食環境はそれに逆行している。白米やパン、パスタなどの糖質は肉や魚に比べると安価で、手早くおなかを満たせる。「厚生労働省は食事全体の6割は糖質を取れと基準を出していますが、これは多過ぎます。なかには9割近く糖質を取っている人もいる」と溝口さんは指摘する。
 精製された白米や、小麦粉を使った真っ白なパンは吸収がよ過ぎて、血糖値が上がるスピードも速い。なかでも象徴的なのが砂糖だ。「もともと自然界にはなかったもの。人間の体は急激に血糖値が上がることに耐えられないのです」。
 不調を感じている人は、まず2~3週間、昼食と夕食の糖質を制限するよう溝口さんは勧める。「糖尿病の治療で血糖値を下げる薬を飲んでいる人を除いて、誰でも安全にできます」。白米やパン、甘いものを食べないで、その代わりに肉や魚、豆類を食べる。「ダイエットのために肉を食べないという人がいますが、たんぱく質はもっと取るべきです」。
 男性の場合、障害になるのは昼食だという。丼ものや麺類をやめて、総菜の多い弁当や定食に変更する。夕食で居酒屋に行くなら肉、魚、豆などを積極的に食べて、ご飯ものは頼まない。
こんな人は、低血糖症を疑うべき
□ 夜よく眠れず、日中に急に眠くなる
□ 砂糖入りの食べ物、菓子を頻繁に食べる
□ 炭水化物を取らないと落ち着かない
□ 中性脂肪の数値が高くなってきた
□ 食事を変えていないのに太ってきた
□ 年々疲れやすくなっている
□ ぐっすり眠れず、目覚めが悪い
□ 肉や魚をあまり食べていない
低血糖症は、残念ながら一般的な健康診断や人間ドック
では分からない。下記の項目に心当たりがあれば、
低血糖症の予備軍かもしれない。チェックしてみよう
 一方、女性の場合は、甘いものが手放せず挫折する人が多い。空腹時にチョコレートなどを食べると、血糖値が一気に上がる。おやつはナッツや、チーズなどのたんぱく質がいい。「甘いものを食べたくなったら体を動かしましょう」。
 食べる順序も大切だ。「懐石料理やフランス料理のイメージで食べてください」。たんぱく質や食物繊維を先に取ると、血糖値の上がり方は緩やかになる。パンを食べるなら、その前に豆乳を飲むだけでも効果的だ。
 運動も取り入れよう。「食後にすぐウオーキングするなど筋肉を動かすと、糖が使われ、インスリンの分泌が少なくてすむ。低血糖症でうつ症状がある人も、山登りをしているときにおにぎりを食べても症状が出ないことがあります」。 数日間試しただけでも、眠気ややる気の低下といった症状が改善し、快調に過ごせることを実感するはずだ。「低血糖症のほかにも、鉄や亜鉛不足でもうつ症状は現れます。食事を見直すことは、体の健康だけでなく心の健康にも直結するのです」。
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2013年2月11日月曜日

優先順位

例え話ですが、貧乏学生がいたとします。

彼は親からの仕送りと、アルバイトのお金で毎日生活しています。毎月必ず払わなくてはいけない出費には、家賃、光熱費、食費などがあります。それ以外にも飲みに行ったり、遊びに行ったり、新しい服を買ったりするためにもお金は必要です。

しかし、ものごとには優先順位があり、家賃や光熱費は必ず払わなくてはいけませんが、飲みに行くことや、服を買うことは我慢したとしても、基本的に生活に影響はありません。

体の仕組みも同様で、まず栄養素を与えなくてはいけない部分があります。その中でも最も大切なのは脳、肝臓、腎臓などで、これらの臓器なしでは一日たりとも生きることはできません。

一方で、髪の毛、肌、関節, 爪、歯、筋肉、などは体内での優先順位が低く、体に十分な栄養が行き渡らない時にまず最初にしわ寄せが来るのがこれらの部位ということになります。

栄養不足が長期的に続くと髪の毛、肌、関節, 爪、筋肉、などは栄養がもらえないだけではなく、それらの組織を壊して、そこからとれる栄養素(糖、タンパク質など)を、脳、肝臓、腎臓などに提供します。

なんとか生命維持は可能となりますが、色々なところにしわ寄せが来た状態の時、体にはありとあらゆる症状が現れてきます。

典型的な症状は、

  1. 疲れやすい
  2. 肌にハリがない、肌荒れ
  3. 睡眠が浅い、夜何度も起きる。
  4. 髪の毛が薄くなる、抜け毛が多い
  5. 関節、腰、首が痛い
  6. 慢性の肩こり
  7. 頭痛
  8. イライラ、やる気減退、鬱
  9. 生理痛がひどい
  10. 甘いモノ、チョコレート、お酒ををやたらと欲する
  11. アレルギーが年々ひどくなっている
  12. 頻繁に風邪をひく
  13. ダイエットをしても痩せない
  14. 慢性の便秘、もしくは軟便
これらの症状は、一般の病院で行う健康診断では全く測れないものばかりなのです。ここにあげた全ての症状を持っていても、健康診断では全く異常なしと出ることがほとんどなのです。

この状態を見過ごし、根本的な原因を改善しなければ、やがて問題は、生命維持に直接関与する臓器に達します。その時初めて、検査に引っかかり、これを医者は病気と呼ぶのです。

問題はずっと昔に始まっていたのです、今現代人が患う生活習慣病はこのようにして何年もかけて造られていくのです。

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2013年2月6日水曜日

女性の抜け毛の予防、対策

女性で抜け毛、薄毛、などの悩みを持っている方多いですね。特に30歳代後半から40歳代にかけて、肌の調子も髪の毛も、若い頃のようにハリとツヤがなくなってしまい、急に老化現象を感じる年代のようです。

これらの問題は決してシャンプーやコンディショナーを変えることや、高価な化粧品で解決する問題ではありません。体の中の問題なのです。

根本的な原因は、体内で新しい細胞を正しく作ることができなくなってきているためです。当然のことながら、食べたものを原材料として、体は髪の毛や肌を作るわけですから、ジャンクフードばかり食べていては、まともな体を保つことはできません。ましてや加齢とともに消化力が落ちてきている場合は(自覚症状は全く無いかもしれませんよ)さほど食べているものが悪くなくても、老化現象が進んでいきます。胃腸をいたわり、消化力を強く保つことは、美と健康を守るには欠かせないことなのです。

特に良質の脂質とタンパク質と野菜を意識して食べるようにしましょう。逆に避けるのはパン、パスタ、スウィーツ、お菓子、麺類、白米。下記の箇条書きを忠実に行なってみてください。数週間で抜け毛が減るのを実感するはずです。同時に生理痛が軽減したり、いくらダイエットしても減らなかった体重が落ちてくるでしょう。

  1. よく噛むこと
  2. 食前に麹菌由来のエンザイム(酵素)を摂ること
  3. 生野菜、果物を食べること(比は2対1でたくさん食べてください)
  4. 良質の脂質をとること(肝油、青魚、オリーブオイル、フラックスオイル、ラード、オーガニックバターなど)油では肥満になりません!!!炭水化物の取りすぎが肥満の原因です。
  5. タンパク質を摂る。(量はいりません、少量をよく噛んで、 麹菌由来のエンザイム(酵素) を同時に摂れば確実に吸収されます)
  6. 油ものを食べる時は麹菌由来のエンザイム(酵素)を多めに摂り、レシチンを一緒にとると更に油の消化をよくします。
  7. 肝臓をいたわる(ウコン、ビーツ、アブラナ科の野菜などは非常によい)
  8. 肥満にならない
  9. 精白された炭水化物を避ける

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2013年2月4日月曜日

なぜ甘いものや炭水化物が無性に欲しくなるのか?

甘い物やパン、ご飯、パスタなどの穀物の食べすぎが悪いことなど皆さん十分わかっていると思います。

でもやめられない、ついつい食べ過ぎてしまう・・・・

なぜなんでしょう?

ただ単に嗜好の問題ではありません。

体が欲するものが偏ることには原因があります。

酵素療法の検査で炭水化物、タンパク質、脂質がどれだけ効率よく消化できているか調べると、甘いもの、炭水化物をやたらと欲するタイプの人は、ほとんどの場合、タンパク質と脂質の消化がうまく出来ていないことが多いのです。

タンパク質と脂質がしっかりと消化できていなければ、当然吸収することも出来ません。タンパク質と脂質からエネルギーを供給できない場合、体は炭水化物からエネルギーを作らざるを得なくなってしまいます。その結果、体は無性に甘いものや穀物を欲してしまうのです。


エネルギーをたき火に例えると、たんぱく質や脂質はしっかりと長時間燃え続ける太い薪であり、炭水化物は火をおこすときに使われる枯葉や小枝に当たります。なかなか火が起こせない時(つまり力が出ず、疲れているとき)体は、簡単に燃やせる炭水化物を欲します。

精白された穀物や砂糖は、新聞紙のようなもので、すぐに火はつくけれど、すぐに燃え尽きてしまいます。つまり、一時的に気分やエネルギーのレベルを上げることはできても、長続きさせることができません。

このような理由から、甘いもの、炭水化物に頼っている人は、血糖値が安定せず、エネルギーの浮き沈みに波があります。血糖値が高い時は、ハイな状態で、血糖値が低くなれば頭が痛かったり、気分が落ち込んだり、’眠たくなったり、無性に甘いものや、コーヒーなどの刺激物を欲するようになります。

一日の中で、ハイとローを何度も繰り返し、やがて夜の睡眠も浅くなってきます(このことに関しては副腎疲労症候群の記事を参照してください、シリーズで書いています)。この結末が糖尿病、自己免疫疾患であり、やがて心臓病もしくは癌になってしまうのです。

この問題を解決するためには、甘いものや炭水化物を減らしていくことが必要なわけですが、好きなものや、体が欲するものを無理矢理我慢するのは大きなストレスですし、長続きしません。

甘いものや炭水化物を減らすことに焦点をおかず、タンパク質と脂質の摂取、消化、吸収を改善することに力を注ぐことによって、やがて甘いものや炭水化物をさほど欲さなくなっていくはずです。

炭水化物が駄目なのではありません。炭水化物の中でも特に砂糖、穀物(米、小麦)を避けていただきたいのです。野菜も果物も基本的には炭水化物ですからね。そのことに関しては以前の記事を参照にしてください



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2013年2月1日金曜日

朝起きたときに体がぎしぎしして硬い、なぜ

朝起きた時やしばらく座っていた後などに体が非常に硬くなったり、痛みを伴うことが年々顕著になっていませんか? 体を動かすと少しほぐれるけれども、しばらく動かずにいるとまた体がかたまってしまう。

レントゲン写真を撮ると多くの場合は椎間板がすり減っていたり、骨に変形がおきています。一般の医者はそれを見て、”これが原因ですね”と患者に説明をしますが、しかし興味深いことに実際は、骨が変形したり椎間板がすり減っているからといって、必ずしも体が硬くなるわけではないということです。骨や椎間板に全く異常が見られなくても、朝起きた時やしばらく座った後などに節々が硬くなって、動き辛くなるケースは数多くあります。


左の写真は骨(とくに頚椎4,5,6,7)が変形をし、椎間板がすり減っています。
右の写真は骨、椎間板共にほぼ正常な状態のものです。

左の写真のような状態になぜなるのか?
防ぐことは出来るのか?
いったんなってしまったら、もうどうしようもないのか?

このような状態を医学的には変形性変形性頚椎症と呼びます。一般的には予防に関してはあまり語られることはありませんし、いったんなってしまうと非常に表面的な対症療法をして(たいていは理学療法などで)痛みや、関節の硬さを和らげることしか行われていません。

それらの対症療法は一時的には辛さから開放されますが、効果がなかなか持続しません。


私は骨格の歪みを調べるために、背骨のレントゲンを必ず撮りますが、骨や椎間板の変形と痛みや節々の硬さは必ずしも一致しません。

なぜなのでしょう

それは、骨の変形や椎間板の老化が痛みや体の硬さの直接的原因ではないからです

原因は食事にあります

朝起きた時やしばらく座っていた後などに体が非常に硬くなる人の典型的な特徴は

1.肉、油ものがちゃんと消化できない(自覚症状はない場合もある)、または嫌い、または避けている。

2.胃酸がちゃんと出ていない、または、胃酸を止めるタイプの胃腸薬を長期使用している。

3.甘いモノが好き。穀物(パン、麺類、ご飯)が大好き。

とりあえず消化が弱いという点はこれらの症状を患う方の共通項です。消化が弱いという自覚がない場合もありますが、尿検査や触診を行えばどれだけの消化力があるかは明確にわかります。

タンパク質と脂質が十分に供給できていない状態、精白したものや、砂糖のとりすぎでミネラル(特にアルカリ性のミネラル)が足りていない状態が長く続くと、朝起きた時、しばらく座った後などに体が硬くなります。このような状態が何十年と続くとやがて骨や椎間板に変形が起こってくるわけです。

ですから、骨や椎間板の変形は栄養不足の結果であり、体の痛みや硬さの原因ではありません。
当然変形がひどくなれば、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアを引き起こし、それらが、直接的な痛みの原因となることはありますが・・・

ですから、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアでなければ少々椎間板や骨が変形していても、食事を改善すれば朝の体の硬さや痛みはほぼ100%改善することが可能です。

対策としては・・・



  • 十分なタンパク質と脂質の補給(脂質に関しては過去に書いたブログ記事を参照下さい)
  • 消化力を高める(よく噛むこと、麹菌由来の消化酵素を食前に摂ることは大変有効)
  • 精白された炭水化物(パン、うどん、パスタ、白米、砂糖)を少なくする。炭水化物はイモ類、ウリ類からとる。穀物は極力避ける。
  • 野菜を多く摂る


  • 筋肉や関節を正常に保つためにはタンパク質が不可欠。特に硫黄を含むメチオニン、システインなどのアミノ酸を多く含む、動物性タンパクは大変重要です。

    コンドロイチン、グルコサミン、MSM などはよく使われるサプリメントですが、効果が顕著に出る人と効き目がいまいちに感じる人がいるのは、消化力に違いがあるからです。せっかく摂った栄養素も消化、吸収できていなければ全く意味がありません。

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