2014年1月24日金曜日

アブラナ科の野菜とグルタチオン

ブロッコリやカリフラワーなどのアブラナ科の野菜は、肝臓でのグルタチオンの形成を促進します。グルタチオンは抗酸化物質のひとつで、肝臓での解毒プロセスの中で大切な役割をしています。グルタチオンの不足は、がん、自己免疫疾患、心臓病、肝臓病、腎臓病、アルツハイマー病などに深くかかわりがあるとされています。

グルタチオンは他の抗酸化物質(ビタミンCやEなど)が正しく体内で活用されるためにも、なくてはならないものです。

グルタチオンは体内で形成することが出来ますが、ジャンクフードだらけの食生活では十分にできません。十分なグルタチオンを形成するために、アブラナ科の野菜は重要な栄養源となります。

また、グルタチオンはれサイクルされますので、リサイクルが効率よく行われる必要があります。そのためにも、アブラナ科の野菜やMILK THISTLEなどが有効とされています。

逆に、肝臓に負担がかかるものは、すべて、グルタチオンの形成、リサイクルを妨げます。
つまり、薬、砂糖、小麦、粗悪な油、未消化の食べ物、血糖値のぶらつき、ストレスによるコーチゾルの過剰分泌。。。などなど。

グルタチオンは非常に不安定な物質なので、サプリメントの形で摂取することは難しく、今のところ有効な摂取方法は、点滴で入れるか、肌に塗るクリーム状のものを使うことが出来ます。

しかし、点滴は実用的ではありおませんし、クリームも一般にはまだまだ普及していません。

つまり、生活習慣を改めることが、唯一、有効な解決方法なのです。




2014年1月11日土曜日

ヴェジタリアン

かつてヴェジタリアンだった方が多く私のクリニックに来院されます。
ほぼ例外なく、彼らはタンパク質と脂質不足の症状に陥っています。

タンパク質、脂質が足りない症状とは・・・

冷え性
傷が治りにくい
関節炎
むくみ
貧血
生理痛
不妊
乾燥肌
体が硬い、特に寝起きや、しばらく座った後など
高血圧
抜け毛が多い
肩こり
腰痛
胃潰瘍
不眠症

ヴェジタリアンは最初の6ヶ月から1年ほどは調子がいいのですが、そのあとはだんだんとこれまでになかったような問題がでてきます。植物性のものから、十分なタンパク質をとることは不可能ではありませんが、難しいです。脂質に関しても、DHAやEPAは植物性のものには含まれていません。植物性のオメガ3からDHAとEPAは体内で形成できますが、効率が非常に悪く十分な量をとることは困難です。

ヴェジタリアンでなかったとしても、上記のような症状はありえるわけですが、その場合は、タンパク質、脂質を食べていても消化吸収が出来ていないということです。食物を口から入れれば後は自動的に消化吸収が行われるわけではありません。消化吸収はよく噛むことから始まり、消化にまつわる臓器(胃、腸、肝臓、すい臓など)をいたわり、健全な状態に保つことが重要なのです。臓器を健全に保つためには、動物性の食べ物のような、栄養が凝縮されたものを食べることは不可欠なのです。

しかし、いざ、動物性のものを食べようと思っても、消化器系の臓器にそれらを効率よく処理する能力が無い場合があります。特にヴェジタリアンを長期に渡って行っている方に多いのです。そのような場合は、エンザイムや、薬用ハーブを使用し、少しずつ、消化力を取り戻すことが不可欠になります。


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2014年1月10日金曜日

ブロス

ブロスとは動物の骨や野菜からとったスープのことです。われわれ日本人に馴染みがあるのは、いりこのだしや、かつおだし、鶏がらスープなどでしょう。これらは非常に栄養価が高く、特に体が弱っている状態から回復する時に極めて有効です。特に動物の骨(牛骨、豚骨、鶏がらなど)からとるブロスは、グリシン(アミノ酸のひとつ)が豊富に含まれており、胃腸の粘膜を強めます。過敏性胃腸炎、潰瘍性大腸炎などのケースにはブロスは欠かせません。

伝統的な日本食ではブロスは欠かせない食材でした。味噌汁をはじめ、ありとあらゆるスープやお吸い物のベースはブロスです。しかし、化学調味料によって手軽に同じ味が出せるようになったため、だしをとる習慣がなくなってきていることは、現代人が数多くの病に犯されている原因のひとつといっても過言ではありません。

我が家では、冬場は特に、一日中丸ごとの鶏や、牛や豚の骨を大きな鍋でことこと煮ています。
部屋の暖房にもなりますし、大切な栄養源となっています。


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2014年1月7日火曜日

腸内細菌のバランスは精神面に多大な影響を及ぼす。

友人のカイロプラクターがFaceBookに載せていたものです。


Early Gut Bacteria Regulate Happiness
June 12, 2012 — UCC scientists have shown that brain levels of serotonin, the 'happy hormone' are regulated by the amount of bacteria in the gut during early life. Their research is being published June 12 in the international psychiatry journal, Molecular Psychiatry.

つまり、幼少期に腸内細菌のバランスが悪いと、感情と深いかかわりのあるセロトニンを適切に分泌することができないということです。

体内の9割以上のセロトニンは腸内で形成されているわけですから、腸内の環境が悪ければセロトニンが上手く分泌できないのはわかりますが、幼少期の腸の状態が後のセロトニンバランスに影響を与えるとは知りませんでした。

うつ病患者が回復するためには、腸内細菌のバランスを整え、食事、消化、吸収の面に注目することは不可欠となります。これは、エンザイムセラピーを通じて、私が日々感じているところです。また、エンザイムセラピーは幼少の時から行うべきであり、いろいろな問題が発祥する前に行うことによって、真の価値が発揮できるのではないでしょうか。