2010年7月17日土曜日

構造が機能を支配する(体の歪みと健康の深い関係)

車を使った例で説明します。機能性の高い車には、必ずよく考えられた設計プランがあり、それを元に全ての部品が精巧に組み立てられています。その車をプラン通りに走行させるためには、その車に合った燃料を使用しなくてはいけません。どんなに素晴らしい高級車であっても、タイヤの空気が抜けていたり、車体が微妙に歪んでいたりすれば、スムーズに走ることが出来ませんよね。この場合、その車にハイオクガソリンを入れても、根本的な解決にはなりません。



人間の体は車ではありませんが、構造が機能を支配している部分が多くあることを理解していただきたいのです。例えば、猫背だったとしましょう。猫背の場合背中が丸くなり、肩、肩甲骨が前に出てくることによって息を深く吸うことができなくなってしまいます。ちなみに、背中を丸くして猫背にわざとなって、深呼吸してみてください。そして、その後胸を張ってもう一度深呼吸してみてください。呼吸の深さの違いに驚くと思います。慢性的に背中が丸くなっている人は、そうではでない人と比べると、一呼吸で吸える空気、酸素の量が2割から3割少なくなります。その違いは利用可能なエネルギー量に比例します。



背骨の歪みは、より一層体の機能に影響を与えます。背骨の中を通る脊髄は脳からの信号、指令を内臓、筋肉、内分泌腺、体全体の細胞に伝達する太い神経の束です。背骨の歪みはその脊髄の流れを妨げてしまい、結果的に体の機能低下につながります。



私どものクリニックに来られる方から、もともと腰痛や首の痛みで治療を受け始めたのだけれど、痛みの改善だけではなく、胃腸の調子がよくなったとか、アレルギーがかるくなった、疲れにくくなった、風邪をひかなくなった、というコメントを頻繁にいただきます。これらも構造的欠陥が機能を低下させていたよい例ではないでしょうか。



健康回復、維持、促進のために食事に大変気をつけている人は多いと思います。そしてそれは非常に大切なことで、私どものクリニックでは酵素栄養学に基づいた食事ついての詳しくアドバイスさせていただいていますが、構造的な部分(姿勢、背骨の歪み、骨盤の歪み、関節の可動域、柔軟性、体幹筋の強さ など)の治療を必ず全ての方に受けていただいています。構造的に安定した状態で正しい食事がともなえば、鬼に金棒です。
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Junk Yard Treasures / LaBellaVida

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