2010年8月29日日曜日

体の声を聴こう

英語でDisconnectedという言葉があります。和訳すれば“接続されていない”または、“支離滅裂”といったような意味になります。

体の調子が悪かったり、病気を患っている場合、心と体がDisconnectedな状態であることが根本的な原因である場合が多いように思います。

私が20歳代のころは、ありとあらゆる不摂生を行いました、夜更かし、酒、タバコ、インスタントラーメン、ジャンクフード・・と上げればきりがありません。

風邪をひけば風邪薬、頭が痛くなれば鎮痛剤、アレルギー性鼻炎の症状が出れば抗ヒスタミン剤、といった具合に、その場しのぎで、自分の体の声を全く聴こうとせず、薬でその声をもみ消すことによって、無視し続けました。体の症状が訴えているものは何か、なぜこの様なことになっているのかは全く考えもしませんでした。体の声はどんどん大きくなり、夜も寝られないほどの症状が出たり、20代半ばには、胃潰瘍を患い、数週間寝込んでしまったほど、いろんな問題が出てくるようになりました。それでも薬で症状を抑え、症状が感じないようになれば治ったものと思い、生活習慣を変えるというような考えは全くありませんでした。まさに自分と自分の体がDisconnectedな状態だったわけです。

私どものクリニックへ来られる方々のほとんどは、痛みや体の不具合を取り除いて欲しいという思いを持って来られます。そんな中で、症状が緩和されていく方向に導かせていただくことはもちろん私たちの仕事ですが、そこでさらにDisconnectさせてしまっては、更に大きな問題を引き起こす原因となりかねません。症状は、体からのメッセージです。何かを改めなければならないというサインです。症状を感じることができるということは、ありがたいことなのです。もし、症状というものがなかったら、私たちはどこまででも突っ走ってしまうでしょう。

体が症状を通して訴えているものが何なのかを一緒に考え、みなさんがもう一度体とConnect〔繋がること〕できるお手伝いをするのが私たちの仕事だと思っています。
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