2010年8月5日木曜日

黄体ホルモンと骨粗鬆症

骨粗鬆症の原因として、女性ホルモンの一つである卵胞ホルモン〔エストロゲン〕低下についてはよく言われていますが、黄体ホルモン〔プロゲステロン〕の重要性がそれほど強調されていないのではないでしょうか?この分野での権威(または異端児的存在)のDr. John Leeは、卵胞ホルモンで骨密度の減少を止めることはできるが、実際、骨密度を上げるのは黄体ホルモンであると述べています。

現代の女性の多くは、閉経前から黄体ホルモンが少なく、卵胞ホルモンとの比率がよくありません。これを、卵胞ホルモン優位状態(Estrogen dominance)と呼んでいます。卵胞ホルモン優位状態は、生理痛やPMSといった問題の大きな原因の一つだといわれています。私どものクリニックでも、カイロプラクティックと酵素療法により、黄体ホルモンと卵胞ホルモンのバランスを正すことによって、生理に関する問題が改善されるケースを数多く見てきました。

おそらく、卵胞ホルモン優位状態のまま更年期を迎えると、黄体ホルモンがほとんど分泌されなくなり、骨を強くすることが大変困難な状態になるのだと思います。20台や30代の女性でも、検査をして調べると、ほとんど黄体ホルモンが分泌されていない場合が少なくありませんから、そのような女性は骨粗鬆症になる可能性が極めて高いのではないでしょうか。

卵胞ホルモン優位になってしまう原因については、次回書きます。

にほんブログ村 健康ブログ 代替療法へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿