2010年8月31日火曜日

プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)は免疫力を高める

プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)は欧米では幅広く使用されている、サプリメントの一つです。

プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)の主な働きは体の修復を早めることにあります。
ですから、ありとあらゆる場合に使用することが出来ます。怪我や骨折、捻挫、術後などはプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)を使用する典型的な例です。
当然、怪我をした時は、痛めた部位を使わずに休ませる事が必要になりますが、同時にプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)を使用すると治るスピードが2倍ぐらいになります。

怪我をした部分は自然に体が治していくわけですが、修復過程において怪我をした部分を細胞レベルで見ると、色々なことが起きています。その時、修復に必要な栄養素は血管を通じ運ばれてきますし、それと同時に壊れた細胞を取り除く必要があります。これはまるで大都会の交通渋滞のような状態が起きていると考えてください。非常に混み合って少しも進まない状態が、青や紫色のアザといったところでしょうか。

プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)は上記で説明した渋滞を解消してくれます。壊れた細胞や修復過程にできる老廃物はタンパク質から構成されていますので、血中にプロテアーゼ(タンパク質分解酵素を送り込む事によって、それらを細かく分解し、あっという間に流してくれるのです。壊れた細胞や老廃物が出ていってくれれば、後は送り込まれてくる栄養素で速やかに修復作業が行われ、新しい細胞がつくられるのです。

飲むタイミングが鍵

消化酵素を食事と一緒にとれば当然食べたものの消化を助けてくれます。一方で消化酵素を空腹時に飲めばその酵素は消化には使われずに直接血中の中に入っていきます。ですから、免疫強化のためには、空腹時に飲む必要があります。食前30分、もしくは食後2時間に摂るのが理想です。


空腹時にタンパク質分解酵素を飲むようにすると、風邪をひかなくなったり、傷の治りが早くなったり、血液の流れをよくしたり、リンパの流れを向上したり・・・効能はたくさんあります。アスリートが毎日のトレーニングの後に使用すれば、次の日に疲れが残らず、パフォーマンスの向上や選手生命の延長に直接に繋がります。


追記
6月12日2012年

タンパク質分解酵素を飲むと、とりあえずなんでも治りが早い!!
先日も骨折した方が続けて何名か来られましたが、タンパク質分解酵素をとるとあっという間に治ってしまいます。タンパク質分解酵素には痛みを和らげる効果もあるので、骨折後の痛みも鎮痛剤など殆どなしで大丈夫。鎮痛剤は炎症を無理やり止めてしまうので、かえって治りが遅くなってしまいます。

また、最近72歳の女性が転んで膝を強打したのですが、カイロの治療と併用してタンパク質分解酵素を飲んで頂きました。彼女も治りの速さにびっくりしていました。青あざもあっという間に消えて、一週間でほぼ痛みが消えてしまいました。

普及する必要がありますね。

追記
5月17日2013年

先日われた窓ガラスで、6針も縫うほど手を深く切ってしまった人がおられました。その方はサックスの演奏会が間近にせまっており、一日も早く傷を治したいということで、タンパク質分解酵素飲んでいただきました。整形外科では少なくとも10日は抜糸までかかるといわれたそうですが、6日後にもう一度診てもらったら、完全に傷口が治っており、抜糸をすることができました。

手術後の傷の治りの早さもタンパク質分解酵素を飲むことによって劇的に早めることができます。
タンパク質分解酵素の研究が進んでいるドイツからの報告によると(Vinzenz, K. "Odembehandlung bei zahnchirurgischen eingriffen mit hydrolytischen enzymen." Die Quintessenz, 1991; 7: 1053)、傷の治りの早さを示すCーReactive Proteinの値をタンパク質分解酵素を飲んだグループと飲まなかったグループを比較したところ、1週間後、酵素を飲んだグループのCーReactive Proteinの値は飲まなかったグルループの1/3に下がっていました。

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2010年8月29日日曜日

体の声を聴こう

英語でDisconnectedという言葉があります。和訳すれば“接続されていない”または、“支離滅裂”といったような意味になります。

体の調子が悪かったり、病気を患っている場合、心と体がDisconnectedな状態であることが根本的な原因である場合が多いように思います。

私が20歳代のころは、ありとあらゆる不摂生を行いました、夜更かし、酒、タバコ、インスタントラーメン、ジャンクフード・・と上げればきりがありません。

風邪をひけば風邪薬、頭が痛くなれば鎮痛剤、アレルギー性鼻炎の症状が出れば抗ヒスタミン剤、といった具合に、その場しのぎで、自分の体の声を全く聴こうとせず、薬でその声をもみ消すことによって、無視し続けました。体の症状が訴えているものは何か、なぜこの様なことになっているのかは全く考えもしませんでした。体の声はどんどん大きくなり、夜も寝られないほどの症状が出たり、20代半ばには、胃潰瘍を患い、数週間寝込んでしまったほど、いろんな問題が出てくるようになりました。それでも薬で症状を抑え、症状が感じないようになれば治ったものと思い、生活習慣を変えるというような考えは全くありませんでした。まさに自分と自分の体がDisconnectedな状態だったわけです。

私どものクリニックへ来られる方々のほとんどは、痛みや体の不具合を取り除いて欲しいという思いを持って来られます。そんな中で、症状が緩和されていく方向に導かせていただくことはもちろん私たちの仕事ですが、そこでさらにDisconnectさせてしまっては、更に大きな問題を引き起こす原因となりかねません。症状は、体からのメッセージです。何かを改めなければならないというサインです。症状を感じることができるということは、ありがたいことなのです。もし、症状というものがなかったら、私たちはどこまででも突っ走ってしまうでしょう。

体が症状を通して訴えているものが何なのかを一緒に考え、みなさんがもう一度体とConnect〔繋がること〕できるお手伝いをするのが私たちの仕事だと思っています。
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2010年8月25日水曜日

ローフード、リヴィングフード

生の野菜や果物、火が通ってなければ肉でも基本的にはローフードと呼びます。つまり生(Raw)という意味です。生のものには酵素が入っています。どこかにぶつけてしまったりんごが次の日に黒くなってやわらかくなるのは、りんごの細胞の中に入っていた酵素が活性化しそのりんご自身を消化し始めたからです。日に日に黒くなるバナナも酵素の働きで熟すわけです。しかし、どのようなものでも、熱を加えて調理してしまうと酵素が壊れてしまうため、熱で調理されたものを食べると、その消化は全てわれわれ自身の臓器が分泌する酵素によって行なわれなくてはなりません。本来であれば、食べ物に含まれる酵素と体内消化酵素の協力で消化が行なわれるところが、体内の臓器が分泌する酵素に100%頼ることによって、慢性的な臓器への負担が増えてしまうのです。この話は、事前消化の記事をもう一度参照してみてください。

ローフードの中にリヴィングフード(living food)という種類があります。リヴィングとは生きているという意味でのivingです。リヴィングフードの典型的な例は発芽させた豆や種類のことです。豆や種類は発芽させず生で食べることは勧められません。豆や種には酵素抑制物質が含まれています。適切ではない環境で、むやみに発芽しないための防御なのです。しかし、豆や種類は、水分と適切な温度があれば、酵素抑制作用が消え、発芽し始めます。このように、息を吹き返した状態(living)の豆や種は栄養素や酵素の量が何倍にも増えます。ですから、ローフードの中でも特にリヴィングフードは栄養価が高く大変吸収されやすい状態にあるのです。

肉の場合でも、春先の新芽をたくさん食べた牛の肉やミルクは特に栄養価が高いのも、リヴィングフードの恩恵といえます。

西洋医学ではよくならない生活習慣病を自然治療で治す施設がアメリカにはいくつもありますが、リヴィングフード(living food)中心の食事をすることが基本になっています。リヴィングフードを食べることにより、私たちの体に必要な栄養素が、臓器に負担をかけることなく取り入れることができます。その間に臓器、体全体が解毒、修復できる最善のチャンスが与えられることによって、多くの人は難病から克服することができるのです。

体を健康に保つ最大の秘訣は、消化、吸収、代謝、解毒、排泄をいかにスムーズにしてやるかが鍵なのです。

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アルカリイオン水、還元水

今アメリカでも、アルカリイオン水や還元水がはやり始めています。米人が”カンゲンウォーター”というのを聞くと笑ってしまいますが・・・

還元水とアルカリイオン水には大きな違いがあります。

7,8年ほど前までは、”体が酸性になると病気になりやすく、アルカリであると健康である”
といった考え方を取り入れ、アルカリイオン水を作れる浄水器を使用していた時期もありましたが、私どもの飼っている犬がアルカリ水を飲むことで体調を崩したことがきっかけで、もっと詳しく調べたところ、基礎科学に照らし合わせればその理論がまったく理にかなわないという結論に達しました。

体は基本的にペーハーが7.3から7.45ぐらいに保たれる必要があります。アルカリにより過ぎても、酸により過ぎても問題であり、私たちの体はバファーというシステムでペーハーの値を7.3から7.45に常に保っています。

体が酸性により過ぎるから病気になるというのは大変誤解を招く発言だと思います。

酸性に偏りすぎることは糖尿病などが深刻になり、キートアチドーシスにでもならない限りまずありません。先ほど述べたようにバファーシステムによって7.3から7.45のレンジに保たれています。もしその値から逸脱すればすぐに危篤状態に陥ります。

しかし、アルカリミネラルが足りなかったり、酸性ミネラルが多すぎれば、ペーハーをを一定のレンジに保つのが非常に困難になるという言い方はできます。ペーハーを正常値から逸脱することは死を意味するので、体はどんな犠牲を払ってでも一定値を保とうとします。その結果が体内でのミネラルバランス異常を引き起こしているのです。その逆に酸性ミネラルが足りず、アルカリミネラルが多いケースもあれば、どちらのタイプのミネラルも足りないときもあります。いずれの場合もペーハーを一定に保つことが最優先されます。


ポイントは、アルカリ度が足りないばかりが病気の原因ではなく、酸度が足りないせいで起こる問題もたくさんあるということです。ですから、アルカリイオン水は、アルカリ性のミネラルが足りない人に限り有効であるかもしれないという程度で、万人に効く(one size fits all)的アプローチではかえって害になる場合もあるということです。

エンザイムセラピーでは尿検査をする事によって体内のミネラルバランスを調べ、酵素の力を利用し速やかにミネラルバランスを回復させます。


一方、こちらでよく売れているのはエナジックの商品です。ミラクル酵素で有名な新谷先生が勧めておられる還元水を作る浄水器です。

この浄水器も水の酸度、アルカリ度を調節できる機械なのですが、同時に”小さい水”といわれるH2Oがクラスターにならない機能を備えています(還元水の名の所以)。”小さい水”が理由なのかわかりませんが、その水には油分を乳化する作用があり、普通の水道水では考えられないことが可能です。乳化ができるということは、油、脂質の消化、吸収を助けることになります。年齢と共に脂質、特に必須脂肪酸の不足によりいろいろな健康に関する問題が起こることは事実ですので、エナジック社の水を飲んで健康が回復した症例はまんざら嘘ではないと考えています。

脂質が足りない??と思われるかもしれませんが、血中で増えてしまう中性脂肪や、コレステロールの大半は自分自身の体で作るものであって必ずしも油ものの食べすぎでおきるわけではありません、むしろ精白された炭水化物の食べすぎや運動不足が原因でしょう。

一方で、EPA,DHA,オメガ3などの必須脂肪酸は体では作れませんので、体外から摂取しなくてはいけません。しかし、消化力が低下していれば、そのような栄養素を取り入れにくくなるために、いろいろな問題が起きてくるわけです。

私どもが酵素を勧めるのも、必要な栄養素が確実に体内に吸収されるためであり、効果か出るメカニズムは似ていると思います。

アルカリ性の水のせいではなく、還元水の作用で効き目があると私は考えています。

また”小さい水”が細胞の水補給につながるとすれば、水があるからこそ解毒も進みますし、栄養素の運搬も可能になるので、その点においてもプラスではないでしょうか。

私の結論(educated guess)を申し上げますと、新谷先生の勧めておられる商品は悪くないと思います。ただ私であれば、酸、アルカリ度はほぼニュートラル(Ph 7 or slightly above)で使うようにします。

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2010年8月23日月曜日

炎症を無理やり抑えるな

多くの病気は炎症をともなっています。風邪のときにでる熱、捻挫のときの痛みと腫れ、扁桃腺の炎症は身近な例でしょう、それだけではありません、胃炎、腎炎、膵炎、肝炎、肺炎、大腸炎、関節炎も同じことです。

西洋医学では明らかに炎症を敵視する傾向があります。しかし、炎症は修復過程の重要なステップの一つですから、炎症が起こるのには意味があるのです。体は自分で治そうとしているのです。それを、あさはかな人間は、自分達にとって不快な、痛みや、腫れをともなう炎症を敵であると誤解し、炎症を無理やり押さえ込もうとします。結果的に体はいつまでたっても治癒されません。炎症は、風の谷のナウシカに出てくる”腐海(フカイ)”と同じようなものではないでしょうか?

炎症を抑える薬は色々あります、ステロイドはその中でも一番強い薬で、確かに炎症は一時的におさまりますが、ステロイドの長期使用には、きつい副作用があることは言うまでもありません。

炎症は結果なのです。着眼しなくてはいけないのは、どうして炎症が始まるほどのダメージが起きてしまったのかです。原因を探すのは時に時間のかかる作業かもしれませんが、原因が見つかれば、治す方法がはっきり見えてきます。病名をつけることではありません、病名をつけることは、結果を見て、それを分類しているだけであって、原因が見つかったわけではありません。



薬は使いようです、急場をしのぐためには必要なときがありますし、不快感や痛みから一時的にでも解放してくれる、ありがたい効果があります。そして、自分で自分の病気の責任を取れない、取らない患者には、薬しか手段がないと言うのも事実です。

しかし、しかしです、

皮肉な言い方で申し訳ありませんが、炎症の原因は薬不足でおきているのではありません。原因は日ごろの生活の中にあります。自分を取り巻く環境を見直してみることが真の解決に導いてくれるはずです。

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2010年8月21日土曜日

肝臓をいたわりましょう

肝臓は「肝心要」、「肝要」といった言葉に使われるように、体の中で重要な役割を担っています。消化されて、腸から吸収された物質を最初に出迎えるのが肝臓の役目で、それらの物質を、体内で使える形にしたり、毒性のあるものであれば、解毒、分解し安全な状態にしてから体に送り出していきます。いわば、関所のような役目をしています。
日ごろの食生活が乱れていれば、肝臓にかかる負担は倍増してしまいます。お酒、薬、精白された物(特に白い小麦粉、砂糖)加工油(トランスファット)などは特に肝臓に負担をかけます。


肝臓は沈黙の臓器と呼ばれています。なぜなら、肝臓に多大な損傷がなされるまで、痛みを私達は感じないからです。肝臓は文句も言わずに毎日一生懸命働き、私たちの不摂生の尻拭いをしてくれているようなものです。

肝臓をいたわることは健康維持をするために不可欠です。(いたわらなくてもいい臓器などありませんが・・・)そのために、私どものクリニックでは年に2回は3週間ほどのクレンズをする事を勧めています。体のオーバーホールのようなものですね。生の野菜、果物中心の食事とクレンズ用の薬用ハーブと酵素を使用することによって、臓器を休め、修復するチャンスを与えてやることが出来ます。血糖値や、血圧が正常化することは珍しくありませんし、疲れにくくなり、肌が若返ります。ほとんどの人が5キロから10キロ体重を落とすことも出来ます。(このクレンズ方法でで肝臓だけではなく、他の臓器も元気になります)


肝臓の機能が低下しているときの症状をリストします。大変長いリストですが、肝臓がいかに多くのこととかかわりがあるかがわかると思います。思い当たる点がたくさんある人は、体のオーバーホールをする時期が来ているのではないでしょうか。

中性脂肪や、悪玉コレステロールの値が高くなる。
動脈硬化
血栓
内臓脂肪の蓄積
脂肪の塊が皮下に出来る
体重増加
体重がなかなか落ちない
セルライト
脂肪肝
消化不良
逆流性食道炎

胆石

油物を食べるとすぐにお腹をこわす
お酒が以前より飲めなくなった
吐き気がする
ガスが溜まる
便秘
過敏性腸症候群
血糖値高い、もしくはアップダウンが激しい
甘いものが無性に食べたい
糖尿病

ムードスウィング
頭がボーっとする
集中力が無い
頭痛
体が火照る
免疫力低下
アレルギー
フードアレルギー
吹き出物
繊維筋痛症
慢性疲労
息が臭い
舌がべとっとしている
湿疹
体臭が臭い
目の下にクマが出来る
汗をやたらとかく
手のひらが赤い、白目が黄ばんでいる
肌がかゆい
赤ら顔
ホルモンのバランスが悪い
PMS

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2010年8月19日木曜日

長生きの秘訣


マンハッタンで日野原重明先生とお会いすることが出来ました。

日野原先生がプロデュースされたミュージカル「葉っぱのフレディー」のニューヨーク公演のために訪米されていたようです。

日野原先生が長生きをしたかったら、少食になりなさいとおっしゃっていました。酵素栄養学の胃腸の負担を軽減することが健康維持の最大の秘訣であるという考え方と通ずるものがあるとかんじました。

しかし、日野原先生の長生きの秘訣は健全な精神が大きく寄与していると思います。

先生は人生の目的、ご自分の使命を明確に把握し、まさに輝いておられました。黒澤明の「生きる」という映画がありましたが、その映画の主人公のように、自分の命を社会に捧げておられる姿を見て、私もそのように生きたいと思わされました。

もう一度どこかでお会いしたいです。

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2010年8月18日水曜日

生活習慣病 責任の所在を明確にせよ

国民皆保険のぬるま湯に使っている日本人は、医療費は基本的に国もしくは保険会社が支払うのがあたりまえで、生活習慣病になったら”さあ、治してください”とまるで権利のように主張していると感じるのは私だけでしょうか?



誤解してはいけないのは、生活習慣病は本人(または子供であれば親)の健康管理が出来ていないからであって、他の誰の責任でもない。治すことができるのは本人しかいません。医者は、治癒への道を案内する、ガイドのようなものであって、決して患者の変わりに病気を治すことは出来ません。



体がおかしくなったら、病院で治してもらえる と考えていませんか?はっきり申し上げます、病院で生活習慣病は治りません。生活習慣病を治す薬など存在しないのです。この病気が治る唯一の方法は、生活習慣を改めることです。この事実をあいまいにし、目先の利益のみを追求する病院側は自分で自分の首を絞めているのがわからないのでしょうか?



”何でもまかせなさい、私たちの言うことを聞いていればいいのです”という態度の病院側と

”全てお任せします、どうか治してください”という患者側



このような関係が現在の医療崩壊を招いたのです。



このように、患者が病院に依存することで利益があるのは、製薬会社だけで、身を粉にして働く医者は無責任な患者から攻められ、大変気の毒な役回りだと思います。そして一番被害を被るのは、病気で苦しむ国民ではないでしょうか?



治療者と患者、両方の意識が変わる必要があります。



何よりも大切なのは、各自が自分の健康に責任を取ることです。



子供の頃から、生活習慣病に対する意識を高め、学校教育の中で、予防の大切さを教えるべきだと思います。

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social_responsibility / indy_slug

2010年8月9日月曜日

酵素の力で解消!カンジダ症

カンジダ症は最近の女性に大変多い問題です。

カンジダ・アルビカンという真菌の一種が増殖するのがカンジダ症ですが、この真菌は甘いものが大好きです。甘いものの食べ過ぎは、カンジダ菌の餌をふやし、カンジダ症が増殖しやすい環境を作ってしてしまいます。カンジダ症になりやすい方は、甘いものは極力避けなくてはなりません。

そもそも甘いものを食べ過ぎてしまうのも、栄養のアンバランスによる体の内なる叫びです。甘いものを避ければいい、という単純な問題ではなく、根本的に生活習慣を改める事が必須です。食事は、酵素や栄養素が豊富で消化吸収のされやすい生の野菜を中心にし、調理されたものを食べるときは、必ずエンザイム〔消化酵素〕を食前にとるようにしましょう。体が必要な栄養素で満たされてくると、やたらと甘いものを欲しくなる事が少なくなるはずです。

どうして甘いモノが無性に欲しくなるのか?説明していますのでこのリンクをどうぞ

酵素療法では、消化の助けになる酵素を飲むだけではなく、繊維分解酵素〔セルラーゼ〕を空腹時に飲むことで、真菌の細胞膜の分解を促し、増殖を抑えます。

また、カンジダ症を防ぐためには、体内の善玉細菌と真菌のバランスを整えることも重要です。抗生物質を乱用すると善玉細菌の数が減り、真菌の数が増えてしまいます。抗生物質を使わなくてもいい強い体作りをこころがけましょう。

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酵素は怪我からの回復を早める

スポーツをした後の筋肉や関節の痛み、または怪我には必ず炎症がともなっています。
その時に毛細血管も傷ついて怪我の修復に必要な栄養素、酸素を速やかに送り届けることが出来ません。
毛細血管が傷ついてしまうと、修復時に出る老廃物を取り除くことも出来なくなってしまいます。
それらの理由で、腫れたり、痛みがあったり、時には内出血(青あざ)をしたりしてしまうのです。

怪我からの回復は、毛細血管の流れを修復すれば驚くほど早く治ります。


たんぱく質分解酵素 (Proteolytic Enzymes)は傷んだ毛細血管の流れが悪くなっている原因となるファイブリンを分解します。すると毛細血管の流れがよくなり、怪我の修復がスピードアップされます。

更に貪食細胞(ファゴサイト)の働きを活発にさせ体の中の異物や老廃物の除去をリンパ管の中で行うため、免疫力の強化にも大変有効です。少し風邪っぽいなと思ったときに、タンパク質分解酵素を多めに飲んでおくと、翌日にはスッキリとしています。


劇的な例を挙げれば、顔面に野球のボールを受けてしまった少年が事故直後からタンパク質分解酵素を30分毎に8時間ほど飲み続けたところ、翌日青あざ一つ出来ていませんでした。

タンパク質分解酵素は万能薬のよな物で、免疫力を高め、体の修復を促し、炎症を速やかに鎮めます(炎症は修復過程に必要なプロセスですから、抗炎症剤のようなもので無理やり炎症を止めると体の修復はかえって遅れてしまいます。たんぱく質分解酵素は炎症のプロセスを補助し速やかに仕事を終えさせることによって、炎症が止まるのです)。


日本には酵素サプリメントの種類がまだまだ少なく、たんぱく質分解酵素だけでは販売されていません。その代わりに、麹菌由来のマルチ消化酵素を空腹時に取ることによって、同じような効果が得られると思います。

(日本では販売されていない強力回復促進酵素をお求めの方はこちらへ)


Agony / ecmorgan

RPR

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やせる、肌がきれいになる!!朝のジュ-ス



肌の調子が悪かったり、化粧ののりが悪いといったお悩み、ありませんか?肌の具合は、健康のバロメーターです。肌を見れば、大体どんな食生活をしているかがわかります。臓器にも力が残っている若いときは、目に見えるような問題は感じないかもしれませんが、体に毒が蓄積し、毎日の老廃物や毒が処理できなくなってると、肌の調子が悪くなり、吹き出物や、しみなどが出来やすくなります。まさに、肌から毒を出そうとしているわけです。

お勧めは、朝の野菜フルーツジュースです。ジューサーはミキサーとは違い、二つの出口があって、片方から野菜果物の汁(ジュース)が、もう片方からかすが出るという仕組みになっています。

我が家の朝食のジュースには、ニンジン、セロリ、グレープフルーツ、生姜、ビーツなどを入れています。

ジュースには酵素〔エンザイムが)豊富に入っています。消化にやさしく栄養満点。解毒をスムーズにするので、美容効果絶大です。

それだけではお腹が空きませんか?とよく聞かれますが、そんなことは全くありません。パンやシリアルなどを食べるよりも、ずっと栄養価が高く消化吸収されやすいため、頭がさえ、体のだるさもなくなります。

一ヶ月も続ければ、肌の調子がよくなり始め、吹き出物などは、出なくなってきます。是非今日からはじめてみましょう!

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食後げっぷが出る人


肉や油っぽいものを食べた後何度もげっぷが出た・・・そんな経験はありませんか?一度や二度ぐらいのげっぷは問題ありませんが、何度も何度も出る場合、胆汁の流れが悪くなっているサインです。つまり消化力が低下していることを意味します。

私達の体は食べたものでできているわけですから、消化力の低下は、体を病気になりやす状態へ導きます。疲れが取れにくかったり、食後やたらと眠くなったり、睡眠の質が落ちていたり、肩、首、背中が腰が痛かったり、肌の調子が悪くなったり、抜け毛が多くなったり、下痢や便秘を繰り返したり・・・と考えられる症状を挙げれば切りがありませんが、とりあえず、げっぷがやたらと出るのは消化不良と考えて間違いありません。

胆汁は肝臓で作られ、その後、肝臓のすぐ下に位置する袋〔=胆のう〕に必要時まで貯蔵されます。脂質が胃から十二指腸に降りてきたのを察知すると、水鉄砲を撃つように、脂質に吹きかけ、脂質を細かくする乳化という作業を行います。こうすることで、脂質に対し消化酵素が働きやすい状態にします。要するに、胆汁は、脂質の消化の下準備をしてくれるというわけです。ですから、胆汁の流れが悪い人は、油の消化が上手に出来ません。

胆汁は、腸の中で変化して便を茶色にします。ですから、便の色が非常に薄い茶色であれば、胆汁があまり出ていないことが考えられます。

胆汁の出が悪くなるのは、胆汁が濃くどろどろになり、流れが悪くなっていることが原因です。この状態が更に進めば、胆汁が干からびて硬くなり、胆石を作ります。胆汁が逆流すれば、白目の部分が黄色くなるなどの、黄疸のような症状も出る場合があります。また、胆石が管をふさいでしまうと、すい臓から出る消化酵素の流れもせき止められ、膵炎の原因となることもあります。

一般的に食後のげっぷや胸焼けのような症状が出る場合、胃腸薬(特に胃酸を止めるタイプのもの)を使用することによって一時的に症状を止めることがなされていますが、そのようなその場しのぎのやり方には大きな落とし穴があるのです。

胃酸を止める、もしくは中和することによって確かに症状を抑えることは出来ます。しかし、胃酸を止めることによって更に胆汁の流れを悪くすることにつながり、問題の悪化を招きます(胃酸を中和させたり、止めるタイプの薬に対する誤解や弊害に関しはこちらをどうぞ)。

もともとゲップが出るということは、胃腸の中でガスが発生し、それを出すための体の仕組みなのです。根本的な解決は消化力を強め、消化時にガスが発生しなくすれば良いのです。具体的にはよく噛むことと、麹菌由来の消化酵素で消化を促すことです。そうすれば徐々に胆汁の流れも回復に向かいます。胆汁の流れを助けるウコン、パセリ、テンサイ(特に葉の部分)なども大変有効です。
胆汁の流れを悪いままにしておけばやがて胆石が形成されていきます。下の写真は胆石です。胆のうを摘出する手術は今非常に簡単にできるようになりました。しかし、胆のうを取り除くことは、一時的な痛みからの回復は出来ても、根本的によくなったわけではありません。このような胆石が出来てしまった生活習慣を見直すことが一番重要なのです




(消化酵素をお求めの方はこちらをどうぞ)




Cálculos en mi vesícula / Koluso

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2010年8月7日土曜日

骨粗鬆症とビオフォスフォネート製剤

骨の細胞は常に生まれ変わっています。約3年で全ての骨が新しい骨と入れ替わります。この作業は毎日少しずつ行われるわけですが、破骨細胞が古くなった骨を溶かし、骨芽細胞が新しい骨を作ります。

骨芽細胞の働き(新しい骨を作る作業)が鈍り、逆に破骨細胞の働き(古い骨を溶かす作業)が先行するというのが、骨粗鬆症の仕組みです。

骨粗鬆症患者に処方される代表的な薬で、ビオフォスフォネート(フォサマックスなど)というのがあります。この薬は、破骨細胞の働きを抑制するため、古い骨を溶かす作業がスローダウンします。結果、骨密度の減少は抑えることが出来ます。しかし、古い骨がなくならなければ、新しい骨も形成されません。古い骨がいつまでも体に残ってしまうのです。副作用として、骨が腐るということが出てきてしまいます。典型的な例として、あごの骨が腐るといった症例は何件も報告されています。

私の治療現場でも、ビオフォスフォネートを飲みだして、急に体中が痛くなったケースは数件以上あります。
このような場合、私は患者さんに、以下のようにアドバイスします。

「今の時点で、骨折が起こる危険性があるほど骨密度が低下していないのであれば、運動療法と酵素療法を今すぐはじめ、半年後にもう一度検査をうけてみてはどうでしょうか。それまでは、薬をとらずにやってみたい旨を主治医の先生に相談してみてください」、と。

以前にも書かせていただきましたが、骨粗鬆症は、生活習慣の様々な問題が関係していますが、その中でも一番関係が深いのは、運動不足であると私は思います。骨が強く保たれるためには、骨が強くなければならない環境が必要とされます。運動はその環境を満たすためには絶対に不可欠です。古い骨を溶かせないようにするといった薬物治療では、健全な骨を作ることは出来ません。現在運動をほとんどしていない人は、まずは10分でも歩くことからはじめ、毎日の運動を習慣にしていきましょう。

追記 6月12日2012年

最近来られた方で、ビオフォスフォネート剤を10年服用していた方がおられました。半年ほど前にビオフォスフォネート剤の服用をやめられたのですが、その理由は、過去2年の間に大腿骨を3度骨折されたからでした。骨密度はほぼ正常の状態であっても、古い骨ばかりで出来ているので、非常にもろくなっていたのです。このようなケースがアメリカでは今頻繁に起きています。その結果、処方のガイドラインが5年服用した後に一時中断をすることになっています。簡単に骨折をするほどまで骨がもろくなるのは防げるのかもしれませんが・・・・・・発想の転換が出来ないのでしょうか??

営利目的の製薬会社でつくられるガイドラインに期待するのがそもそも間違っているわけですが・・




Jogging on a bright November morning / Ed Yourdon

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2010年8月5日木曜日

卵胞ホルモン(エストロゲン)優位になる原因

卵胞ホルモン優位状態に陥る原因として キセノエストロゲン (xenoestrogen)を説明する必要があります。キセノエストロゲンは環境中に存在する化学物質の中で、エストロゲンのような形をした化学物質で、エストロゲンとよく似た作用を起こして内分泌を撹乱する環境ホルモンです。人工ホルモン剤、プラスチック製品、PCB(ポリ 塩化 ビフェニール)汚染された大気、ダイオキシン、殺虫剤などは代表的なものです。

キセノエストロゲンは私たちの身の回りにいっぱいあります。

肉類
ホルモン剤が餌に混ざっています。成長ホルモンだけではなく、エストロゲンのような人工ホルモンも使われています。

有機栽培でない野菜や、果物
多量の殺虫剤が使用されています。

車からの排気ガス

避妊用ピル
生理不順や生理痛にも使われています。悪くなったホルモンバランスを化学物質で無理やり戻すと、一時的には症状がよくなりますが、根本的な問題は何も変わっていません。それどころか、体が薬に頼ることによって、自分の力でホルモンを調整することがなおさら出来なくなってしまい、さらに卵胞ホルモン優位状態に陥ってしまいます。長期薬物使用には必ず副作用があることも考慮しなくてはいけませんし、それらの薬物は尿に混じって最終的に河川、海に流れ出し、そこに住む魚達のホルモンバランスをも崩壊しています。

プレマリンなどの人工ホルモン剤
避妊用ピルと同じく、根本的な問題解決にはならない、血栓のリスク(29%上昇)、乳がんのリスクが上がる。


キセノエストロゲン以外の卵胞ホルモン優位状態にする原因には以下のようなものがあります。

肝機能の低下
肝臓でエストロゲンを分解できなくなります。

余談ですが、肝臓内でエストロゲンを分解するとき大量の活性酸素が出ます、また必要以上の性ホルモンは肝臓の解毒システムに負荷をかけるため、まかないきれない分は吹き出物のようにして出てきてしまうのです。十代のにきびや、生理前の吹き出物は、過剰ホルモン分泌が原因です。

精神的ストレス

肥満

食生活の乱れ
砂糖、カフェインの摂り過ぎ

質問がある方はこちらまで。
izumiwellness@gmail.com


she's fat, not pregnant / gesika22


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黄体ホルモンと骨粗鬆症

骨粗鬆症の原因として、女性ホルモンの一つである卵胞ホルモン〔エストロゲン〕低下についてはよく言われていますが、黄体ホルモン〔プロゲステロン〕の重要性がそれほど強調されていないのではないでしょうか?この分野での権威(または異端児的存在)のDr. John Leeは、卵胞ホルモンで骨密度の減少を止めることはできるが、実際、骨密度を上げるのは黄体ホルモンであると述べています。

現代の女性の多くは、閉経前から黄体ホルモンが少なく、卵胞ホルモンとの比率がよくありません。これを、卵胞ホルモン優位状態(Estrogen dominance)と呼んでいます。卵胞ホルモン優位状態は、生理痛やPMSといった問題の大きな原因の一つだといわれています。私どものクリニックでも、カイロプラクティックと酵素療法により、黄体ホルモンと卵胞ホルモンのバランスを正すことによって、生理に関する問題が改善されるケースを数多く見てきました。

おそらく、卵胞ホルモン優位状態のまま更年期を迎えると、黄体ホルモンがほとんど分泌されなくなり、骨を強くすることが大変困難な状態になるのだと思います。20台や30代の女性でも、検査をして調べると、ほとんど黄体ホルモンが分泌されていない場合が少なくありませんから、そのような女性は骨粗鬆症になる可能性が極めて高いのではないでしょうか。

卵胞ホルモン優位になってしまう原因については、次回書きます。

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2010年8月4日水曜日

精神的ストレスと骨粗鬆症(ホルモンバランスの観点から)

骨密度を正常に保つためには、体内のホルモンバランスが鍵となります。特に骨密度と関係があるのは副甲状腺ホルモン、カルシトニン、卵胞ホルモン、黄体ホルモンなどです。これらのホルモンは互いに影響しあっていまっす。

閉経後、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌が低下するため、カルシトニンや副甲状腺ホルモンのバランスも崩れ、結果的に骨密度が下がってしまいます。

閉経後にホルモンのバランスが変化するのは自然なことですが、その時期に精神的ストレスがあるとホルモンバランスの移行がスムーズに行えません。

精神的ストレスが多くなると、いわゆるストレスホルモンが多く分泌されるようになります。コーチゾルという副腎から分泌されるホルモンはその代表です。このホルモンはコレステロールから出来ています。実は卵胞ホルモンや黄体ホルモンも同じで、コレステロールから作られています。ストレスの対応に追われ、コーチゾルの分泌が忙しくなってしまうと卵胞ホルモンや黄体ホルモンの分泌が後回しになってしまいます。

ただでさえ、これらの女性ホルモン分泌が低下する閉経時に精神的ストレスは更なる低下を招いてしまい、骨密度を急激に落としてしまうのです。

年齢的に40歳台後半から50歳台は非常に忙しい年代だと思います。結婚の時期や、子育ての時期が高齢化していることも関係しているのかもしれませんね。

骨粗鬆症は生活習慣病です。一つの原因で起こるものではありません。思い立ったら吉日です。今日から無理なく出来ることを、少しずつ初めてはいかがでしょうか。

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2010年8月3日火曜日

運動と骨粗鬆症


Robot astronaut / currybet



Day 28 / mitch98000


上の二つの写真の共通点はなんでしょう?

骨に重力の負荷がかかっていません。宇宙飛行士が宇宙にいる間に、彼らの骨密度が激減するということを知っていましたか?当然、宇宙では地球上のような重力が無いため、骨にかかる負荷がなくなります。負荷が無くなり、硬くて強くある必要の無くなった骨はあっという間に骨密度を失ってしまうのです。

それと同様に、慢性的に運動量が足りない人は、普段から運動をする人と比べると骨にかかる負荷の量が低いため、骨が硬くて丈夫である必要がないと脳が判断し、骨密度が落ちてしまうのです。

私たちの体は常に一番ストレスの無い方法を用いて生命を維持しようとします。決して健康に導くようには出来ていません。この瞬間、瞬間に生命を維持することを一番に優先するのです。

つまり環境が変えれば、体も変わるのです。よい方向にも、悪い方向に行くのも、環境次第。   

食事、休養、運動、骨格、精神この五つの分野において理想の環境を整えることが出来れば、丈夫な骨どころか、健康を保つことは難しいことではありません。

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2010年8月2日月曜日

脂質の消化吸収と骨粗鬆症

せっかくとっているカルシウムがきちんと吸収されるためには、脂質の消化も大切です。未消化の脂質はカルシウムとくっついてしまう性質があるので、脂質の消化がうまく出来ない場合、多くのカルシウムは体内に吸収されずに便と一緒に出てしまいます。

脂質の消化は主に十二指腸で行われます。肝臓で作られる胆汁により乳化され、すい臓から出る脂質分解酵素リパーゼによって分解されます。脂肪の消化不良は、胆汁が出にくくなっていることに原因がある場合が多いようです。

胆汁を流れやすくするには、ウコン、パセリ、テンサイ(特に葉の部分)が非常に効果的です。

脂質の乳化を手助けするものとして、レシチンをとることもよいでしょう。ただし、レシチンには胆汁の流れをよくする働きはありません。

胆汁の流れがよくなれば、胃酸の分泌もよくなるため、カルシウムが吸収される酸性の環境を作ることにもつながります。


Tumeric / FotoosVanRobin


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2010年8月1日日曜日

骨粗鬆症(たんぱく質の消化を向上させる方法)


Sprouts at Chicago Green Market / swanksalot


さて、過去2回の記事で、たんぱく質が骨粗鬆症を防ぐためにとても大切であることをお話してきましたが、ではどうやったらたんぱく質の消化・吸収を向上させられるのでしょうか?

1.胃の問題があり、酸を抑える薬を飲んでいる場合は、薬をやめる方向にむかう。
何度も説明したように、胃酸はたんぱく質の消化に欠かせないものです。胃潰瘍などの場合に、一時的に胃酸を抑えることは、粘膜の修復を助けますが、長期に渡って飲むことは、様々な問題の原因となります。現在服用されている方は、主治医に相談しながら、そもそも胃の粘膜が傷つく原因となっている生活習慣を改め、ハーブや適切な消化酵素を利用することで粘膜を修復し、いずれは胃薬をやめる方向へ向かいましょう。

2.消化・吸収されやすい形のたんぱく質を適量とる。
生でとれるたんぱく質には、生きたエンザイムが残っています。発芽させた豆や種は、一番消化吸収されやすいたんぱく質です。乾燥した状態の豆には、エンザイムの働きを阻害する成分が入っています。これは、自分の身を鳥などから守り、また、むやみに発芽しないようにするためのものです。しかし、発芽させて生命のスイッチをオンにすることで、それらの有害な成分が中和さます。それだけでなく、エンザイムやビタミンなどの栄養素が、ものの3-4日で何倍にもなります。緑豆、アルファルファなど、積極的に自宅で発芽させ、たくさん取り入れましょう。動物性たんぱく質であれば、生卵や良質の生魚が理想的です。肉を食べる場合は、エンザイムの働きを阻害するホルモン剤や抗生物質を使っていない、オーガニックの肉をとることが理想です。ひとつ、注意しなくてはならない点は、過剰摂取はかえって消化・吸収を悪するということです。足りないからといって必要以上のたんぱく質をとり続けていると、さらに欠乏状態が悪化します。なので、量より質である、ということを覚えておきましょう。

3.食べあわせを工夫する。
実は、たんぱく質と炭水化物を一緒にとると、たんぱく質の消化が悪くなってしまいます。なので、たんぱく質と一緒に大量のご飯、パン、パスタを食べることは避けましょう。逆に、一緒にとることで消化をよくするのは、生野菜です。

4.胃酸の分泌を促進する。
黒胡椒と生姜のすったものをはちみつで混ぜたものを食前に小さじ四分の一程度とること。消化を促進します。お腹があったかい感覚が感じられると思います。ただし、これは胃の粘膜がまだ弱っている時点ではすすめられません。

5.胆汁の分泌をよくする。
胆汁とは、胃の中である程度の消化がされた食べ物が小腸へと移動していく際に分泌される、脂肪の消化を助けるものです。胃で酸性になった食べ物は、アルカリ性である胆汁とすい臓から出る液によって、小腸で中和されます。しかし、胆汁の分泌が悪くなっていると、脂肪の消化が悪くなったり胆石ができたりするだけでなく、胃酸の分泌まで悪くなってしまいます。これは、小腸が胃から降りてきた酸性の消化物によって傷つけられないようにする、体の防御反応なのです。なので、胆汁の流れをよくするウコン、パセリ、てんさい(砂糖大根)などを積極的に食べましょう。また、胆汁の製造元である肝臓を疲れさせるような食生活を改めましょう。

そして、よく嚙み、ゆっくり、ゆったりとした気持ちで食べることです。

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