骨芽細胞の働き(新しい骨を作る作業)が鈍り、逆に破骨細胞の働き(古い骨を溶かす作業)が先行するというのが、骨粗鬆症の仕組みです。
骨粗鬆症患者に処方される代表的な薬で、ビオフォスフォネート(フォサマックスなど)というのがあります。この薬は、破骨細胞の働きを抑制するため、古い骨を溶かす作業がスローダウンします。結果、骨密度の減少は抑えることが出来ます。しかし、古い骨がなくならなければ、新しい骨も形成されません。古い骨がいつまでも体に残ってしまうのです。副作用として、骨が腐るということが出てきてしまいます。典型的な例として、あごの骨が腐るといった症例は何件も報告されています。
私の治療現場でも、ビオフォスフォネートを飲みだして、急に体中が痛くなったケースは数件以上あります。
このような場合、私は患者さんに、以下のようにアドバイスします。
「今の時点で、骨折が起こる危険性があるほど骨密度が低下していないのであれば、運動療法と酵素療法を今すぐはじめ、半年後にもう一度検査をうけてみてはどうでしょうか。それまでは、薬をとらずにやってみたい旨を主治医の先生に相談してみてください」、と。
以前にも書かせていただきましたが、骨粗鬆症は、生活習慣の様々な問題が関係していますが、その中でも一番関係が深いのは、運動不足であると私は思います。骨が強く保たれるためには、骨が強くなければならない環境が必要とされます。運動はその環境を満たすためには絶対に不可欠です。古い骨を溶かせないようにするといった薬物治療では、健全な骨を作ることは出来ません。現在運動をほとんどしていない人は、まずは10分でも歩くことからはじめ、毎日の運動を習慣にしていきましょう。
追記 6月12日2012年
最近来られた方で、ビオフォスフォネート剤を10年服用していた方がおられました。半年ほど前にビオフォスフォネート剤の服用をやめられたのですが、その理由は、過去2年の間に大腿骨を3度骨折されたからでした。骨密度はほぼ正常の状態であっても、古い骨ばかりで出来ているので、非常にもろくなっていたのです。このようなケースがアメリカでは今頻繁に起きています。その結果、処方のガイドラインが5年服用した後に一時中断をすることになっています。簡単に骨折をするほどまで骨がもろくなるのは防げるのかもしれませんが・・・・・・発想の転換が出来ないのでしょうか??
営利目的の製薬会社でつくられるガイドラインに期待するのがそもそも間違っているわけですが・・
Jogging on a bright November morning / Ed Yourdon
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