たんぱく質の消化吸収においてとても重要なのが胃酸です。胃酸の分泌は、健全な状態であっても、年とともに減る傾向にあります。
よくあるシナリオは、胃の粘膜が暴飲暴食や精神的ストレスで傷むことで、胃酸が傷口を刺激し、痛みや不快感が生じるようになります。このような場合、胃酸を抑える薬を処方されます。一時的に胃酸を薬で抑え、粘膜の修復に専念することは賢明なことです。しかし、根本的な問題を取り除かず、いつまでも、症状のみを取り除くために、胃酸を抑える薬を飲み続けることは、自分で自分の首を絞めているのと同じです。
胃酸が十分に出ないことで、たんぱく質の消化が低下し被害を被るのは、骨の形成だけではありません。体のほとんどはたんぱく質から成り立っています。たんぱく質の消化吸収が落ち込むことは、体の修復が十分に出来なくなり、老化のスピードが加速するということなのです。
胃の中で消化されなかったたんぱく質は、十二指腸ですい臓から出る消化酵素で分解されるチャンスがもう一度ありますが、このバックアップに頼り続けることはすい臓に無駄な負担をかけることになります。すい臓を酷使する事は命を縮めることです。
たんぱく質の消化吸収をよくするために出来ることを次回書きます。
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