2010年8月23日月曜日

炎症を無理やり抑えるな

多くの病気は炎症をともなっています。風邪のときにでる熱、捻挫のときの痛みと腫れ、扁桃腺の炎症は身近な例でしょう、それだけではありません、胃炎、腎炎、膵炎、肝炎、肺炎、大腸炎、関節炎も同じことです。

西洋医学では明らかに炎症を敵視する傾向があります。しかし、炎症は修復過程の重要なステップの一つですから、炎症が起こるのには意味があるのです。体は自分で治そうとしているのです。それを、あさはかな人間は、自分達にとって不快な、痛みや、腫れをともなう炎症を敵であると誤解し、炎症を無理やり押さえ込もうとします。結果的に体はいつまでたっても治癒されません。炎症は、風の谷のナウシカに出てくる”腐海(フカイ)”と同じようなものではないでしょうか?

炎症を抑える薬は色々あります、ステロイドはその中でも一番強い薬で、確かに炎症は一時的におさまりますが、ステロイドの長期使用には、きつい副作用があることは言うまでもありません。

炎症は結果なのです。着眼しなくてはいけないのは、どうして炎症が始まるほどのダメージが起きてしまったのかです。原因を探すのは時に時間のかかる作業かもしれませんが、原因が見つかれば、治す方法がはっきり見えてきます。病名をつけることではありません、病名をつけることは、結果を見て、それを分類しているだけであって、原因が見つかったわけではありません。



薬は使いようです、急場をしのぐためには必要なときがありますし、不快感や痛みから一時的にでも解放してくれる、ありがたい効果があります。そして、自分で自分の病気の責任を取れない、取らない患者には、薬しか手段がないと言うのも事実です。

しかし、しかしです、

皮肉な言い方で申し訳ありませんが、炎症の原因は薬不足でおきているのではありません。原因は日ごろの生活の中にあります。自分を取り巻く環境を見直してみることが真の解決に導いてくれるはずです。

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