2012年12月23日日曜日

塩を恐れる必要はありません

塩が原因で高血圧になっている人は実際は非常に少ないんですよ。

私がここで言う塩とは、本物の海塩のことで、一般に食卓で使われている塩化ナトリウムではありません。日本の塩の歴史については、赤峰勝人さんの「ニンジンから宇宙へ」という本で知りました。是非読んでみて下さい。

基本的に、体内の塩分量は副腎から出るALDOSTERONEというホルモンによって制御されているため、塩分はとりすぎれば尿から出ますし、足りなければ体から出さないようにします。

ですから、副腎が機能している限り、塩分を少々摂り過ぎても高血圧になることは考えられません。

しかし、一般に家庭、レストラン、加工食品に使われている塩(塩化ナトリウム)は全く別物として考えなくてはいけません。本来の海塩であれば含まれているミネラルが欠如しているため、摂取すればするほど体内のミネラルバランスを保つのが困難になってきます。それはまるで精白された米や小麦を食べていることと同じようなことなのです。

高品質の海塩を使い始めると、塩化ナトリウムで調理されたものを食べた時にすぐに分かるようになります。喉が異常に乾きますし、体が敏感に反応し、何かがおかしいのが感じ取ることができると思います。

巷では、減塩を奨励していますが、塩化ナトリウムの消費量を少なくすることには私は大賛成です。しかし、海塩は自分が美味しいと感じるくらいに使用されることをおすすめします。

塩はなくてはならない栄養素であることを忘れてはいけません。酵素栄養学的な観点からは、特にタンパク質の吸収に深く関わりがあり、タンパク質不足に陥りやすい女性にとっては非常に重要な栄養素となります。

高血圧になる一番の理由のはカリウム不足、つまり野菜不足ですね。それから、良質の脂質、タンパク質も血管の質を保つために必要不可欠です。

一般に言われている、高脂肪、高タンパク、塩分のとりすぎといった理由は高血圧の理由ではありません。それよりも、穀物と砂糖を徹底的に控えれば、高血圧は瞬く間に改善するはずです。ただし、脂質、タンパク質の消化がうまくできない人はまずそこから改善していくひつようがありますが・・・

塩を恐れる必要はありません、ただ品質にこだわって下さい。海塩もピンキリで、汚い海でできたものは汚染されておりかえってよくありません。

ちなみに私達が使っているのは、CELTIC SEASALTというフランス産のものです。
Celtic Sea Salt® (8 oz.) (今日もぽちっと、お願いします)
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2012年12月10日月曜日

予防の大切さ

何に関しても同じことが言えると思いますが、健康に関しては特に予防が大切ですね。

体調が悪いと感じる前から、日ごろの行いを正しておけば大きな問題がおきることはまずありません。

しかし、多くの場合、特に男性、調子が悪くてもほったらかし、症状が辛くても薬でごまかし、耐えられないほどの痛みや、不快感になるまで待っているケースが多いと思います。

ある男性が長い間体調が悪いことに自覚がありながら、仕事が忙しいのを理由にまったく健康管理を怠っていました。胃腸の調子が非常に悪く、胃薬をあめをなめるかのように毎日何度も服用し症状のみを抑えてきました。とうとう耐えられないほどの痛みになったために、病院に駆け込み検査したところ、食道がんであると診断されました。

この瞬間、初めて事の重大さに本人が気づくわけですが、このまま病院に全てを任せば、当然西洋医学ですから、手術、放射線、抗がん剤のどれか、もしくはコンビネーションで治療が進められていきます。食道がんの場合、診断後の平均余命は5年。あなたならどうしますか?

まわりに代替医療を勧める人もいましたが、本人にしてみれば、全くなじみのないものですし、いったん病院に入ってしまえば、そこの医者からのプレッシャーで、ほとんどの場合、西洋医学以外の道を選ぶことはありません。

現代西洋医学のがん治療が手術、放射線、抗癌剤に固執している限りあまり希望が持てるようなものではありません。かと言って、がん治療に関しては代替医療が特別優っているかといえばそうでもありません。

ポイントは予防なんです。残念なことに予防をどのようにして行うかを熟知できている治療者は大変少なく。なかなか数が増える傾向にありません。その理由は、一般市民の予防に対する需要があまりにも少なすぎるからなんです。現代医療も多くの代替医療もやり方に違いはあっても、症状を消すことに必死になっています。結局は両方とも対処療法なんです。

今年の10月にアメリカの新聞やニュースで取り上げられた記事の中に、”定期的に健康診断を受けているグループと受けてないグループでは全く病気になる率や死亡率に違いがない”というものがありました。しかし健康診断が無意味なのではなく、健康診断で明らかになった異常値に対しての対応が間違っているからであるとわたしは考えています。たとえ薬でコレステロールや血糖値を下げたとしても根本的な解決にはなっていないのです。次の健康診断では数字上は健康に見えたとしても、基本的な生活習慣が変わらずして真の問題解決はありえません。

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2012年11月27日火曜日

恒常性(ホメオスタシス)

恒常性という非常に大切な体内機能について説明します。

心身が健康な状態とは、体内の恒常性が余裕を持って維持できている事です。

恒常性の説明を辞書から抜粋すると・・・

”生体がさまざまな環境の変化に対応して,内部状態を一定に保って生存を維持する現象。また,その状態。血液の性状の一定性や体温調節などがその例。動物では主に神経やホルモンによって行われる。ホメオスタシス。”

国語辞典(大辞林 第3版)参照

”生物体が外部環境の変化や食物の影響にもかかわらず、体温 ・ 血糖値 ・ 血液酸性度などの生理的状態を一定に保つこと、およびその仕組み。

知恵蔵2012より参照

体内の色々なものを一定に保つために、脳や各臓器は24時間働いています。

"一定に保つ"ということは、例えて言えばシーソーをバランスさせるようなものです。



左側を体の内と外から来るストレスとし、
右側をストレスに対応できる能力としましょう。

右側にのせることができるおもりが、あらかじめたくさん用意されていれば(つまり、ストレスに対応する力が十分にあれば)、左側で何が起ころうとも対応が出来るのです。しかし、左側のおもりが増え(ストレスが増えるということ)、右側のおもりが少なくなれば(ストレスに対応する能力が低下すること)、当然シーソーのバランスを保つことが困難になり、やがて病気または死に至るわけです。


左側の体の内と外からくるストレスを具体的に例を挙げれば・・・・
温度の変化、感情の起伏、肉体的ストレス、姿勢の歪み、食事の乱れ、運動不足などなど・・・

右側はストレスに対応するための能力、体内機能のことで、これらの具体的例としては健全な消化吸収力、栄養素、健全な副腎、スムーズな解毒(リンパ、肝臓、腎臓などは鍵となる臓器)、バランスした骨格・姿勢、精神的安定などなど。

左側(ストレス)に負けないくらいの右の強さがあればいいのですが、現代人の多くは、左がどんどん重くなり、その上、右にのせるおもりも十分に持っていないのです。

このシーソーのバランスを四苦八苦しながら保っている状態の場合、ほんの些細な事でも、体調を崩したりします。

そのような方の典型的なコメントは・・・

”若い時は、出張の一つや二つ続いてもなんともなかったのに、最近はちょっとした事で疲れてしまって、なかなか回復できないんです・・・”

とか、

”昔は、スポーツをガンガンしていたのに、近頃すぐ怪我をするし、なかなかなおらないんです。。。”



体調が悪い、疲れがとれない、関節、腰、首が痛い、血糖値が高い、中性脂肪が高い、血圧が高い・・・これらはすべて、シーソーのバランスがうまくとれなくなっている状態です。

シーソーバランスをとるのに四苦八苦している状態をそのまま見過ごせば、遅かれ早かれ必ず病気になります。糖尿病、自己免疫疾患、心臓病、ガンなどは、既にシーソーバランスがとれていない状態といえます。ここまで来ると、薬の助けなしでは生命維持さえも危うくなってしまいます。しかし誤解してはいけないのは、薬は一見バランスを取り戻しているかのように見えますが、実はそうではなく、長期的に見れば更にバランスを崩すことになります。薬は副作用という大きな代償と引換に一時的に助けてくれるサラ金業者のようなものなのです。

冒頭にも書いたように、心身が健康な状態とは、体内の恒常性が余裕を持って維持できている事です。

健康管理を恒常性(シーソーバランス)を念頭に行えば、やるべきことはおのずと道が見えてくるはずなのです。

基本的には2つの柱があります。
1.右側を軽くすること(精神的、肉体的、栄養的ストレスを軽減すること)
2.左側を強めること、余裕を持たせること

この二つを行うことで、自然に体は治癒し健康になるのです。

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2012年11月19日月曜日

月経前症候群 症状 対策


月経前症候群の症状・・・

頭痛
腹痛
腰痛
疲労
胸のはり、痛み(特に走ったりすると痛い)
ニキビ
体のむくみ
夜中に足がつる
感情の起伏が激しくなる、鬱、不安症
食欲が増える
甘いものを欲する

基本的にはホルモンの関係でいろいろなことが体内で起きているわけですが・・・

症状別に説明していきます。
イライラしたり、やたらとお腹が減って甘いモノが欲しくなるのは、細胞膜のインスリンに対しての敏感度が増すため、低血糖になる傾向があるからなのです。つまり、血糖値を安定させることが出来れば、イライラや食欲の問題は解決されます。
血糖値はインスリンとグルカゴンというホルモンによって上げ下げされるのですが、それらのホルモンコントロールは視床下部で行われています。
血糖値が下がると視床下部が脳下垂体を介し副腎という臓器に働きかけてコーチゾルというホルモンを出して血糖値を正常な値まで戻そうとします。しかし副腎が弱っている場合、血糖値を安定させることがスムーズに行えなくなってしまうのです。
副腎が弱っている(副腎疲労)というコンセプトはまだまだ一般には理解されていません。なぜなら血液検査では図ることが出来ないからです。ですから、測れないものは存在しないというのが基本的な西洋医学的発想なのです。
実際は唾液検査をすれば副腎の状態は詳しく調べられますし、それ以外にも触診や問診によっても副腎がどれだけ疲労しているかを判断することは可能なのです。
イライラ、食欲が増える、甘いモノを欲するなどの症状は副腎を強めることによって改善が可能です。副腎に関してはシリーズで載せていますのでそれを参照にして下さい

次に、むくみや痛みについて説明しましょう。
体のいろんな部分がむくんだり、痛くなる理由は、生理前は血中のタンパク質とカルシウムが減少するからです。
これは、生理前に関係なく、普段から朝起きた時や、長時間座っていたりすると足がパンパンにむくむのも同じ原因です。
慢性的にむくむ人は普段からタンパク質、カルシウム不足で、生理前のみ症状が出る人は、普段はなんとか足りているが生理前はホルモンの関係で減少するため足りなくなってしまうからです。
単純にタンパク質とカルシウムの摂取量を増やすことによって解決される場合もありますが、多くの場合はそれらの栄養素の消化吸収が上手く出来ないことと深く関係しています。そのような場合は根本的に胃腸の機能を改善することが必要となります。カルシウムとタンパク質の話は 「何故、夜寝ていて足がつるのか?根本的な原因と解決法」を参照して下さい。

生理前のニキビ、吹き出物は肝臓の問題です。余分なホルモンが肝臓でスムーズに解毒出来ないために肌を介して吹き出物が出ます。特に顎のラインに出来るのが典型的な症状です。肝臓クレンズを行えば問題は解決します。デトックスの情報は妻が以前書いたブログを参照して下さい

症状別に書きましたが、どんな病気でもそうなのですが、体を全体的に診ていかなくては根本的な解決はありません。副腎、胃腸、肝臓はお互いに影響しあっており、けっして別々に治療することはできません。症状だけを薬をのんで感じなくさせるのが一番最悪のやり方で、犬が自分のしっぽを追いかけるようなもので、いつまでたっても問題は解決しません。

また、今回触れませんでしたが月経前症候群はストレスや脂質代謝とも深く関係があります。一度にすべてを説明できませんが、月経前症候群のような問題は体質だからとあきらめずに、生活習慣全体をじっくりと改善することが一番重要といえるでしょう。必ず良くなりますよ。
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2012年11月13日火曜日

インフルエンザワクチン

最近のニューヨーク・タイムズにインフルエンザワクチンに関する記事がありました。

ワクチンが有効なのは若い世代の人だけで、65歳以上の人にはほとんど効果なしということでした。米国では毎年3000から49000の人(非常に幅が広いですが・・・)がインフルエンザで死亡しますが、死者の90%以上は年配の方々で、インフルエンザワクチンが効かないグループです。

ワクチンが若い世代の層に効くといっても、仕事を半日休まなくて済む程度で、入院などに至るようなケースはワクチンを摂取していても、していなくても変わりがないとのこと。

結論はインフルエンザワクチンの意味など殆ど無いといいうこと。

このような統計や研究は何年も前からあるのですが、悲しいかな、殆どの場合、真の情報はなかなか一般市民には届かないんです。

なぜ今回ニューヨーク・タイムズがこのような記事を出したということは判りませんが、かえって不気味に感じるのは私だけでしょうか?


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2012年11月4日日曜日

ヒーリングはアート

カイロプラクティックの大学に在学中、”カイロプラクティックには科学、哲学、芸術(Science, Philosophy, Art)の三要素がある”ということを何度もきかされていましたが、卒業して10年目にしてようやく、芸術(Art)的要素の意味がわかってきたような気がします。

日々色々な患者様と接する中で感じるのが、一人ひとりユニークで、誰一人として典型的なパターンにきれいに収まる人などいないということですね。

科学(Science)は私達に多くの知識を与えてくれますが、教科書どうりのケースなど存在しません。ですから、料理のレシピのようにはいきません。個々のケースを学んだ知識を駆使し、絡まった糸をほどくように接していかねばなりません。そこで芸術(Art)が必要になるわけですね。

全てのケースには、精神的要素、構造的要素、栄養的要素があり、全てが全てに作用し影響しあっています。本当に人の体はダイナミックですね。

カイロプラクターという仕事が最近益々楽しくなって来ました。この仕事が与えられたことを私は心から感謝しています。




2012年10月31日水曜日

飽和脂肪酸を怖がる必要は全くありません






飽和脂肪酸が心臓病を引き起こすというのは全くのウソ。上の表を見て下さい。飽和脂肪酸を多く摂るj国(緑の字)はそうでない国(赤い字)と比べると心臓病の数はずいぶん少ないんですよ。

飽和脂肪酸は心臓病を防ぐだけでなく、健康を保つ上で幾つも大切な働きをしています。

  1. ホルモンや細胞膜の原材料である。
  2. βカロチンがビタミンAに変換されるために不可欠。
  3. 各種ミネラルの吸収に不可欠。
  4. ビタミンA,D,E,Kの運搬に不可欠。
  5. 骨の形成の過程において飽和脂肪酸は不可欠。
  6. 肝臓をアルコールや薬のダメージから守る。
  7. 正常な肺機能に飽和脂肪酸は不可欠。
  8. 脳の大半は飽和脂肪酸である。
  9. 健全な免疫力維持に飽和脂肪酸は不可欠。
このような事実は生化学的に十分に理解されているのにもかかわらず、飽和脂肪酸だけではなく不飽和脂肪酸も含め脂肪に関する世間の情報はいちじるしく間違っており、混乱しています。
脂肪は3大栄養素の一つであり、脂肪は体の正常な機能になくてはならない栄養素であることを私達は忘れてはいけません。

低脂肪や無脂肪といったうたい文句がいかにも健康的な言葉のように使われているのも、誤解を招いている一つの原因でしょう。

油ものがもともと苦手な人や、歳をとるごとに油ものに興味がなくなったり、食べると気持ち悪くなったりするのは消化力が低下しているのが理由で脂質が悪いわけではありません。(当然、酸化した古い油で調理したものは気分が悪くなりますが・・・)。油ものが苦手だったり、避けている人、又は自覚症状がなく油ものは普通に食べていても消化吸収ができていない人、理由はどうであれ、脂質不足の人は乾燥肌であったり、血圧に問題があったり、不妊であったり、流産を繰り返したり、ホルモンバランスが悪かったりといろいろな問題が出てくる可能性があります。

特に女性は胆汁の流れが悪くなる傾向があるので、脂質の消化吸収が上手く出来ない人が多いですね。女性に多い慢性の肩こり、こめかみが痛む頭痛、めまい、抜け毛、手足の震えなどは油切れの典型的な症状です。心あたりがある人は、酵素で胆のうの流れと胃酸の分泌を改善し、消化力を向上させ、良質の油を恐れずにとることが重要です。

脂質が正常に消化吸収されエネルギーとして効率良く使うことが出来れば、太るどころか、エネルギーに満ち溢れ、脂肪をかえって燃やします。ちなみにカルニチンが脂肪燃焼に役立つのは、カルニチンは脂肪酸をミトコンドリアに誘導しエネルギーとして燃焼されるのを助けるためなのです。
また、ココナツオイルやバターに多く含まれる短鎖脂肪酸はカルチニンなしでもミトコンドリアに入っていくため脂肪燃焼には最適です。

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2012年10月22日月曜日

避けるべき食べ物 3 悪い油 その3



前回はトランス脂肪酸のことについて書きました。今回はシードオイルについて書きます。

いわゆる、サラダオイルといわれているもののほとんどはシードつまり種から搾り出した油です。
シードオイル自体は体に悪いわけではありません。昔は日本でも菜種油などのシードオイルは搾り出したものをすぐに使っていたので、酸化もしませんし、新鮮で栄養価の高いものでした。一方で今現在、食料品売り場で売られているほとんどのシードオイル(サラダオイル)は搾り出す過程で高い熱と圧力、それに溶剤を加えることによって、最後の一滴まで搾り出します。この野蛮なプロセスによって、油は痛めつけられ、栄養価を多く失ってしまうのです。

Flowchart for Edible Oil Processing

上の図はシードオイルの製造過程をあらわしたものです。植物油に多く含まれる不飽和脂肪酸は熱や酸素にさらされるとすぐに酸化してしまい、栄養価値を失ってしまいます。ですから、これだけのプロセスを経て出来上がるものは食べ物とは言いがたいものになってしまっているのです(まるで石油の精製過程のようですね)。

キ-ズの間違った研究結果(避けるべき食べ物 3 悪い油 その1を参照してください)により、飽和脂肪酸、特に動物性の油を避けることが奨励されるようになりました。その結果、植物性の油の消費量が健康によいということで劇的に伸びました。一般家庭でも、レストランに行っても揚げ物や炒め物はシードオイルで調理されていますし、ありとあらゆる加工食品はシードオイルを原材料とした加工油を使っています。しかし、その結果、心臓病は減ったでしょうか?そのようなことは全くありませんし、なるわけもないのです。

なぜなら、飽和脂肪酸が体に悪いという考え方自体が根拠のないでたらめだからです。

飽和脂肪酸の必要性については次回書くとして、今回はもう少し油の種類について説明しましょう。

油には必須脂肪酸といわれる、体内では作れないために、食べ物から摂らなくてはいけないタイプの油があります。リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、DHA,、EPAなど・・聞いたことがあると思います。それぞれに特徴があり、それぞれに役割があります。どのタイプも体にとって必要なのですが、バランスよく摂取する必要があります。特にアラキドン酸は過剰に摂取をすると炎症を引き起こしたり、免疫力を抑制することにつながります。つまり、心臓病や他の病気を引き起こすことに繋がります。

アラキドン酸を含む代表的な食材は動物性の脂です。しかし、(ここが重要なポイントです)牛肉や豚肉を食べることによってアラキドン酸の過剰摂取になることはまずありません。アラキドン酸の過剰摂取を引き起こしているのは実は、植物性の油(特にシードオイル)が原因なのです、シードオイルに含まれるのは、リノール酸やリノレン酸で、世間では体にいいといわれている油なのです、そして、それらの油はアラキドン酸を含みません。では、なぜ???

実はリノール酸やリノレン酸は体内でアラキドン酸に変化してしまうのです。すべてのリノール酸やリノレン酸がアラキドン酸に変換されるのではなく、血中インスリンが高い場合のみ起こる現象なのです。

具体的な例を挙げて説明しましょう。例えば、サラダ油で揚げた天ぷらや揚げ物を食べる時に、ご飯を食べ過ぎたり、揚げ物の周りについている小麦粉であったり、食後デザートを食べることなど、炭水化物を多く含むものを食べると血中にインスリンが大量に分泌されます。大量のインスリンとリノール酸やリノレン酸が同時に居合わせるとそれらの油ははアラキドン酸に変換され、炎症を引き起こしたり、免疫力を抑制することにつながります。

今日の話をまとめると、加工されたシードオイル(一般にはサラダオイルと呼ばれているもの)は本来の栄養素を失っているだけではなく、現代の一般的な炭水化物過剰な日本食と一緒に摂る事によってアラキドン酸に変換され、ありとあらゆる病気の根源となっています。

この話をするといつも「それではどんな油を使えばいいのですか?」という質問が当然ながらでてきます。

次回は健康のために摂取すべき油について説明します。

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2012年10月16日火曜日

避けるべき食べ物 3 悪い油 その2


今回はトランス脂肪酸のことについて書きます。

トランス脂肪酸は自然の油にも少量は含まれていますが、ここで取り上げているのは加工された植物油のなかに発生する人工的に作られたもののことです。一番よくわかる例はマーガリンやショートニングですね。これらの油はもともと植物油から出来ています。原材料となる植物油(常温で液体のもの)は植物の種を高い圧力、高温、人体に有毒な溶剤をつかって搾り出し、水素加工することによって科学的に固体にしたものです。大変臭いが悪いため、脱臭をし、色も灰色で食欲をそそるようなものではないため、ブリーチをかけて白くします。そこで出来上がったのがいわゆるショートニングです。それに色と味を付けたのがマーガリンです。作られる過程を知れば決して食べたいは思わないはずです。

何故そんなことをするかというと、原材料になる植物油は非常に安価であるということと、自然の油のように酸化しにくい(なかなか腐らない)という特徴があるため、加工食品にはもってこいなわけです。それをそこそこの値段で売るわけですから、企業にとっては利益が大きいのです。

前回の記事で述べたように、キーズ学者の間違った仮説により植物油だから、コレステロールが入っていないし、体にいい、と一般に考えられていますが、それは大きな間違いで、まさに百害あって一利なしとはこのことでしょう。

トランス脂肪酸が体によくないというのは、いまアメリカでは常識、私の住んでいるニューヨーク州ではレストランでのトランス脂肪酸の使用は禁止になっています。


トランス脂肪酸のいったい何がそんなに悪い???

われわれの体には約60兆個の細胞があるといわれていますが、それぞれの細胞には細胞膜があり、その細胞膜は脂質で形成されています。細胞膜は細胞間のコミュニケーションにおいて大変重要な役割を担っています。その細胞膜が人工的に作られた粗悪な物質で作られることによってありとあらゆる問題が発生します。いくつか例を挙げれば・・・

動脈硬化引き起こす。
悪玉コレステロールの増加
善玉コレステロールの減少

そのほか消化の過程において、トランス脂肪酸はアミノ酸の吸収を妨げます。
タンパク質が分解された状態がアミノ酸なわけですが、体の大半はアミノ酸を原材料としたタンパク質から出来ています。ですから、アミノ酸が吸収できなくなるということは、新しい細胞や組織を作ることが困難になるということです。どう考えても体にいいわけはありません。






上の図にあるように、左がCISという形で、常温で液体の植物油は水素(H)が二つとも同じサイドにいますが、TRANSは水素がお互いに違うサイドにいます。加工の過程で、水素の位置をCISからTRANSに変えられた油をトランス脂肪酸と呼ぶのです。自然に存在するトランス脂肪酸もあるのですが、体に害があるのは人工的に作ったもののみです。

CIS はUの字に曲がっているのに対し、TRANSはまっすぐであるのに気付くと思います。まっすぐな形の性質上隙間なく積み上げることができるので、常温で固体の形をとることができるのです。だからマーガリンはもともと常温で液状の植物油が固体になることができるのです。

問題は、人為的に変えられた部分を持つトランス脂肪酸は、いわば奇形であり、私たちの体を作るうえでは欠陥材料なのです。欠陥材料で作られた体は、当然欠陥が出てくるということなのです。

上で述べたように、日持ちをよくする特徴があるため、トランス脂肪酸はあらゆる加工食品に含まれています。パンやクッキーなどに含まれるショートニングもトランスファットですね。さくさくとした食感はトランス脂肪酸のおかげです。ちょっと悲しいけれど、ほどほどにしないとだめですね。

いまトランス脂肪酸が体に悪いということが一般に知られるようになったため、トランス脂肪酸をほとんど含まない加工食品が出始めています(アメリカではもうそれが主流になりつつあります)。
しかし、それに変わり、INTERESTERIFIED OILというものが使われています。このINTERESTERIFIED OILはトランス脂肪酸ではありませんが、人工的に操作された加工オイルに代わりはありません。まだ、その油の人体に及ぼす影響は明確になってはいませんが、恐らく、トランス脂肪酸と同じくらい、もしくはそれ以上に悪いのではないかと推測されています。

トランス脂肪酸が発明されてから100年以上経ちます。トランス脂肪酸が悪いとわかってから、一般的に認識が高まり、消費量が減少するまでに何十年もかかりました。企業自体はトランス脂肪酸が悪いことなどずっと前から知っていたはずです。ですが、世間が無知で、その商品によって利益がでるかぎり、売り続けるのです。悲しいかな・・・

INTERESTERIFIED OILが認識されマーケットからなくなるまでには、また長い年月がかかるのではないでしょうか。同じ失敗を繰り返さないことを願うだけです。


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2012年10月5日金曜日

避けるべき食べ物 3 悪い油 その1

「油物のとりすぎはいけない」とか「動物性脂肪は血管をつまらせる」などのコメントはいろいろな雑誌やテレビ、一般の医療機関でさえも常識のように言われているのではないでしょうか。しかし、これは真実からは遠くかけ離れたものであり、この間違った情報のために多くの方が健康を害しています。

まず、現在一般的に受け入れられている油に関する知識はどこから来たのか説明します。

1952年にアンセル キーズという人が発表した学術論文で脂肪の摂取量が多ければ多いほど心臓病にかかりやすくなるという研究結果が世に出回ったのが始まりです。しかし、この研究は非常に公平性にかけたもので、キーズが最初に立てた仮説にぴったりと合う結果のみを利用したためなのです。
つまり、脂肪分摂取が少なく心臓病の率が低い国々と、脂肪分摂取が多く心臓病の率が高い国々のみを選んでグラフにしたために、まるで脂肪を多く取ることが心臓病の原因であるかのように見えるのですが、実際にあった全てのデータを見れば、脂肪分の摂取が多くても心臓病が非常に少ない国もあれば、脂肪分をあまり取らない文化の国でも、心臓病の発生率が高い国もたくさんあったのにもかかわらず、彼の仮説にそぐわないデータは全く利用しなかったのです。



左のグラフは キーズが発表したseven country studyというもので、彼の仮説にそぐった7つの国だけをグラフにしたものでこれを見れば脂肪を摂取が増えると同時に心臓病の数も増えるように見えますが、実際に他の国々の情報も合わせる(右のグラフ)と脂肪の摂取量と心臓病には殆ど因果関係がないことがわかります。

発表当時から、批判が多くあったにもかかわらず、この不公平な論文の結果のみが一人歩きしてしまったのです。その理由は、背後に、この結果が出ることによって、多大な利益を得る組織(おもに食品会社と製薬会社)がこの世に存在するからなのです。現在コレステロールがまるで悪者のように考えられている事実もここから始まったのです。

ここまでの内容を読めば、この記事のタイトルに反し、脂質を摂取することは悪くないと言っているようですが・・・そうではありません。

油には多くの種類があり、その中でいいものもあれば、悪いものもあるということなのです。

メディアや医療機関が避けるべきといっている動物性脂肪は本当は特に悪いものではありません。多くの方が驚かれるのですが、私が申し上げる悪い油とは、一般には体によいとされている、サラダ油、マーガリン、ショートニングといった加工された植物油のことなのです。

次回くわしく油の種類とそれぞれの特徴を説明します。

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2012年9月25日火曜日

避けるべき食べ物 2 小麦

1970年代に予想された世界的人口の急増と食糧不足に対応するという大義名分のもとで、ミネソタ大学の教授が中心となって小麦の品種改良が進められて来ました。遺伝子組み換えがなされたこの小麦は、現在世界で消費されている小麦の99%を占め、でんぷん質が多く、また消化されやすいという特徴を持っているため、砂糖よりも血糖値を急激に引き上げます。 急激に上昇した血糖値に反応して、すい臓から大量のインスリンが分泌されるため、低血糖症を引き起こします。小麦の消費量が増えたことと、小麦自体が変えられてしまったことで、慢性的なインスリン抵抗、低血糖症、アドレナルファティーグが蔓延し、肥満、糖尿病、心臓病などを引き起こす根本的な原因となっています。

小麦に含まれる成分の中にグリアディン(グルテンの中に含まれる麦タンパクの一種)というものがあります。グリアディンはセリアック病の人は避けなければいけませんし、体全体の免疫機能を狂わす可能性があります。最近の研究では甲状腺機能低下症である橋本病(自己免疫疾患の病気で、診断が難しく、見逃されているケースは非常に多いのではないかと私は考えています)にも深いかかわりがあるとされています。また、グリアディンは過食を引き起こす特徴もあります。

さらに、小麦の中には小麦胚芽レクチンというものが含まれており、この成分は非常に胃腸にとって有害であり、胸焼けを引き起こしたり、胃腸を過敏にしてしまい、炎症を体中に引き起こす原因にもなります。

それでは、すべての人が小麦を100%避けなければならないかというと、そういうわけではありません。100%避ける必要があるのは、”グリアディン不耐症”の人で、セリアック病やグリアディンに対して抗体がある人です。つまり体内でグりアディンをうまく処理できないということです。
多くの方(一般の医者も含め)は”グリアディン不耐症”を胃腸だけの問題と捉えていますが、そうではなく、多くの自己免疫疾患病、関節、肌、脳などへの悪影響があるということも最近のリサーチでわかりつつあります。グリアディンに対する抗体があるかは検査で調べることが可能です。

グリアディンの不耐症がないとしても、小麦製品をいくら食べてもいいというわけでは決してありません。先にも述べましたように、血糖値を不安定にするため、食べすぎの弊害は計り知れないものがあります。ご存知のように、現代の日本食は小麦だらけです。病人が多いのも全く不思議ではありません。

アメリカにおいて小麦が悪いのはずいぶん認識されるようになって来ましたが”全粒のものであればミネラルや繊維が残っているから健康だ”と主張する人もいますが、まさにこれは50歩100歩で、どっちにしても食べすぎはよくありません。

何をやってもなおらない関節の痛みや、肌の問題も、小麦を食べるのをやめることによって、うそのようによくなった方は、私どもの患者様でも少なくはありません。

私どものクリニックでは年に2回、3週間デトックスを行うことを全員に勧めています。このデトックスプログラムでは肝臓や胃腸のクレンズが出来るだけではなく、小麦製品を全く食べないことによって、どれだけ小麦に反応していたのかをしらべるいい機会にもなります。3週間のデトックスをするのは少しハードルが高いと感じる場合は、2週間の小麦除去食をするのもいいかもしれません。小麦に反応しているかどうかは最低でも2週間は避ける必要があります。

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2012年9月17日月曜日

避けるべき食べ物 1 穀物

穀物を全く食べてはいけないという意味ではありませんが、現代人の穀物の食べ方は、多くの人が患う健康問題に多大な影響を与えています。

過去50年以上アメリカで作られたフードピラミッドで穀物の消費を奨励してきました、しかしその結果アメリカは前代未聞の肥満大国になってしまいました。
フード・ガイド・ピラミッド

3大栄養素の一つである炭水化物は、もちろん毎日の食生活の中に含まれている必要があります。しかし、穀物が主な炭水化物源になる必要は全くありません。野菜と少量の果物、カボチャやサツマイモなどのでんぷん質を多く含む野菜を中心に炭水化物を摂取することが望ましいのです。

精白された穀物は、繊維質やビタミン・ミネラルが取り除かれているため、白米や精白された小麦粉中心の食生活は栄養の欠乏を招きます。これは誰もが納得する理由だと思います。アメリカではこのような意識が高まる中、食品会社は全粒粉を使うことによって、あたかも健康食のように全粒粉を使ったシリアルやパンを販売するようになりましたが、健康問題は一向に解決される兆しはなく、かえって全粒粉を使った食品のほうが残留農薬などの危険性も危惧されるようになりました。

穀物における問題は、精白という食品加工だけではなく、穀物自体の特性、穀物の調理方法、摂取量にあるのです。

穀物自体の特性として、基本的に種子である穀物は消化が難しく、栄養の吸収を阻害する成分が含まれています(精白されている場合はその特徴はなくなりますが、栄養も同時に激減します)。

世界の数多くの国々は、穀物を伝統的に水に長時間さらして発芽させたり、発酵することによって、消化しやすい形に変えてから消費をしてきましたが、今はそういったことがされることもなく、パンの発酵もドライイーストで短時間に行うため、以前の自然発酵のような効果がなくなりました。

また穀物の摂取量が多すぎるというのも問題です。ぱん、ご飯、焼きそば、ラーメン、パスタ、うどん、ソーメン、ケーキ、クッキー、ピザ・・・・・現代人の食生活はどこもかしこも穀物だらけ、ましてや運動量も電化製品、コンピューター、車、バス、電車などの発達で年々少なくなり、必要以上の穀物からのカロリー摂取は、肥満だけではなく、根本的な糖代謝を狂わせてしまい、糖尿病、心臓病などの生活習慣病蔓延の最たる原因となっています。

次回は小麦粉について詳しく説明します。

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2012年9月13日木曜日

体にとって毒になる食べ物



癌、心臓病、糖尿病、アルツハイマー、鬱などは今や何も珍しくない病気になってきました。これらの問題が国の近代化、西洋化と共に変化した食生活の影響を受けていることは、誰もが認めざるをえない事実です。しかし、一般的には肉食や乳製品が増えたことだけが注目されてきました。また、医療機関での食事指導は、肉を減らし、油物を避けるようにとのアドバイスが殆どではないでしょうか。このような指導では、中には良くなる方もおられるかもしれませんが、大きな変化は期待できません。
では一体何を改善する必要があるのでしょう?
避けるもしくは量を減らす必要があるのは・・・
  1. 穀物(特に精白された小麦粉)
  2. 科学プロセスされた油(いわゆるサラダオイルと呼ばれるもの、マーガリン、ショートニングなど)
  3. 砂糖
  4. 市販の乳製品
毒とは一体何か?

毒と聞けばたいていの方は、残留農薬や食品添加物を思い浮かべるのではないでしょうか。確かに、それらの物質は極力避けていく必要がありますが、たとえ水のような体に必要な栄養素であったとしても、過剰に摂取をすれば毒になるのです。
穀物、プロセスオイル、砂糖などを少量とったとしても、死に至るようなことはありませんが、摂れば摂るほどその毒性が強良くなり、現代人が患う先に述べたような病気になるリスクが上がってしまいます。

次回からそれぞれの避けたい食品の説明をします。


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2012年9月10日月曜日

健康診断では正常なのに、どうしてこんなに体の調子が悪いの?




血液検査、心電図、MRIなどを行なっても、全く異常が見つからないのに、体のいたるところに不調を感じている人が非常に多いですね。 「検査結果がすべて異常なしであれば、病気じゃないってことでしょ、でも何故こんなに体の調子が悪いの?!」というのが、医者にとっても、患者にとってもしっくりこないとこではないでしょうか。西洋医学的には、診断がなければ治療も存在しないわけですから、検査結果がネガティブでも症状がある場合は、症状をもみ消す、イタチの追いかけっこが始まるわけです。このような”治療”は根本原因を解決するどころか、かえって問題を深刻化させることが多々あります。

まず、私達が気づかなくてはいけないのが、病気でなければ健康という方程式は全く成り立たないということです。また、症状がないということが健康というわけでもありません。むしろ、症状があることは体の正常な反応であり、極端なことを言えば、糖尿病も心臓病も一部の例外を除いては、体の正常な反応の結果なのです。

私達にとって都合の良くないもの(痛みや、不快感などの症状)は悪で、そうでないものは善であると解釈するのがそもそもの間違いなのです。体が基準にしている尺度は恒常性と言われるもので、生命維持を可能にしているのは、体が恒常性を常に保とうとしているからなのです。 恒常性とは簡単に言えば体内のバランス維持機能とでもいえばいいのかもしれません。体は体中で起きている数えきれないほどの生理的機能を調和を持って維持しなくてはいけません、それができる事によってはじめて健康が可能になるのです。すなわち、病気とは恒常性維持がすみやかに行なえなくなった状態のことであり、症状の有無ではないのです。

例えば、熱。 一般的には熱が出れば、解熱剤を飲むわけですが。熱が出ることにはもちろん理由があるわけで、熱を薬で下げることが体にとって最善のことなのでしょうか?体が熱を上げる理由は、多くの場合、新陳代謝を上げ、白血球の働きを活発にし、ウィルスやバクテリアが繁殖しにくい状態にするために起こります。熱があれば体はだるくなり、食欲はなくなり、横になって休みたくなりますよね。しかし、多くの場合は、薬で熱を下げ、元気になったと勘違いし、普段どうりの生活を続行するため、かえって風邪が長引く事に繋がります。 症状が消えることが治ることではないのです。

糖尿病や心臓病といった生活習慣病はどうでしょうか、これらの病気は、ある日突然なるわけではありません。
日頃の生活習慣の積み重ねによって、徐々になるわけです。通常の検査で引っかかるまでには何年もの年月がかかります。しかし、そこに至るまでには、体はありとあらゆる危険信号を出しています。それらの信号は疲れ、だるさ、不眠、筋肉のこりなどといった、健康診断では全く測れないものばかりです。だからといって軽視してはいけませんし、ましてや、それらの症状をもみ消すようなことをしはいけないのです。それはまるで目隠しをして道を横断するようなものです。

も一度言います。危険信号(症状)はもみ消してはいけません。これらは私達に生活習慣の軌道修正を起こさせるための助言なのです。





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2012年8月28日火曜日

アメリカの失敗から学ぶ


今アメリカで起きていることは日本の将来の予兆であり、日本はアメリカの真似をするばかりではなく、アメリカの間違いから、学ぶ必要があります。日本は、欧米の製薬会社の慢性病を餌にしたビジネスモデルを受け継ぎ、病人は減るどころか、増加の一途をたどっています。

高齢化が進むにつれて病人が増えているという、一見避けがたい現実のように見えますが、歳をとることは体が弱くなり、病気になるということではありませんし、若い世代の健康が蝕まれていることも見逃してはいけません。

アメリカの現状を簡単にまとめれば、
  1. 人口の3分の1は肥満で、65歳以上では2分の1は肥満(米国南部もしくは地方都市ではもっと率が高いように思います)。
  2. 2010年に生まれた子供の3分の1は将来的に糖尿病を発症すると予測されている。
  3. 10人に9人は死ぬまでに高血圧を発症
  4. 10人に4人は心臓病で死ぬ、50年後にはこの率は倍になるであろうと予測されている。
  5. 不妊症の率は10年後には倍になるであろうと予測されている。
挙げればきりがないわけですが、日本も確実にアメリカの後を追っているといえるでしょう。

原因は明らかなんですよね。乱れた食生活、運動不足、精神的ストレスに尽きるわけです。
このような生活習慣で体がおかしくならない方が不思議なくらいで、症状が出てきても、生活習慣を改めるのではなく、薬でごまかし、感じなくさせることしかしない。おかしいですね。

アメリカではテレビをつけると、薬の宣伝が3分の1ほどを占めています。その中で伝えているメッセージは ”あなたは何も変える必要はありません、この薬を飲むだけでいいのです” といったもので、生活習慣に関しては、何も触れていません。このようなメッセージを年間、何千回と聞けば洗脳されてしまうんです。実際、薬の宣伝は継続しなければ、すぐに売り上げが落ちるそうです。

アメリカの医療システムはすでに破綻しています。そして確実にアメリカ経済の首を絞めています。アメリカにおいて個人破産の第一の理由は高額な医療費の支払いが出来なくなるからだそうです。日本は国が医療費の大半を支払うため、医療費による個人の破産はすくないかもしれませんが、そのかわり国への負担が増えます。

非常に根が深い問題ですが、コツコツと意識改革を進めていくしかないですね。

 
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2012年8月23日木曜日

ドクター G

先日「ドクターG」 のDVDを貸していただきました。問診をし、探偵のように病名を解明していく 過程は大変勉強になりました。毎回日本全国から優秀なドクターGが出演されていましたが、どの方も医者として、一人間として立派な方ばかりでした。

ただ一点、私が物足りなさを感じたのは、病名探しがメインで、病名がわかれば後は自動的に治療法が決まるという点です。

ひとつのケースで甲状腺機能低下症が取り上げられていましたが、病名が判明した後、甲状腺の薬を飲むことによって、事態は一件略着になっていました。しかし、甲状腺機能が低下するのは生活習慣に問題があるのであって(たとえ橋本病でもです)、薬の欠乏症ではないということです。
とくに、自己免疫疾患などは、西洋医学的には原因不明のように扱われ、ステロイドなどによる免疫抑制が治療の柱となり、病気を根本的に治す治療ではなく、まさに対症療法であり、出口の無いトンネルなのです。

繰り返しますが、原因は薬の欠乏症で病気になるのではありません、甲状腺機能低下症は生活習慣病の一種であり、慢性のストレスと炎症が根本的な理由なのです。ドクターGは更に掘り下げ、患者一人ひとりの生活習慣の何がストレスとなっているのか、身体的、栄養的、精神的のどれなのかを探していくことができれば・・・と思います。

実際は、ドクターGにはそこまでする時間がないのが現実でしょう、またそれはドクターGの守備範囲ではありません。彼らは仕事を十分に全うされているとおもいます。

生活習慣を病気になる前に改善できるようなシステムを社会に組み込むことが出来れば、病人の数は減少すると思うのですが・・

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2012年8月11日土曜日

精神的なストレスが与える体への影響

連日でサーカーの試合に釘付けになっています。日本も男女ともによく頑張りました。
私はスポーツ観戦が好きなのですが、女子の決勝を見ているとき、あまりにも熱を入れすぎてしまったのか、体が極度の交感神経優位の状態に陥っていることに気づきました。手足が冷たくなり、胃が痛くなるような感覚もありました。その夜試合のことが頭の中をぐるぐる回って、何度も目が覚めました。テレビに映った映像を見ただけで、これだけ体が反応するということに改めて驚いたことと、精神を安定させておくことは健全な体を保つために不可欠であると実感させられました。

交感神経が優位の状態(精神的なストレスがかかっている状態)では、消化器系は正常に働くことは出来ませんし、体の修復も適切に行うことが出来ません。


私は普段全くテレビを見ないので、テレビを見るということ自体が私の体にとって過剰な刺激であるということにも気づきました。サッカーゲーム観戦ぐらいであれば一過性ですし、2,3日もすれば興奮も冷めもとの状態に戻りますが、家族の中や仕事場でのストレスは長期的で必ずしも解決策が簡単に見つからない場合もあります。そのような場合、体に与える影響は計り知れないものがありますね。

普段の生活の中で精神的ストレスが多い場合、正しい食事と運動の役割は更に増すといえるでしょう。なぜならストレスに対応するという行為は肉体的な作業であるということだからです。なぜなら、体の中の生理機能がストレスに反応する中で必要になる栄養素がありますし、運動をすることによって精神的ストレスへの対応がスムーズになることも事実だからです。

私の義理の父は小児科医ですが、頻繁に風邪をひく子供は”ビタミン愛”不足と母親達に指導するそうです。あまり構ってもらっていない子供たちは、不安になることが多く、いつも精神的ストレスを感じていることが多いそうです。不安になると免疫力が落ちるため、風邪をひきやすくなるのも考えてみれば当たり前のことかもしれません。

心と体は本当に繋がっていますね。再度確認しました。





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2012年8月4日土曜日

生活習慣病 雑感



コーヒーや紅茶のカフェインに依存している人が多いですね。一日5-6杯飲まないと、朝目が覚めない、頭痛が出るとか、日中眠たいとか、体がだるいなどの症状があります。 完全なカフェイン中毒ですね。 このような状態が何年ぐらい続いていますかと質問すると、10年、15年といった答えが帰ってきます。それを聞いて、体が気の毒、と思うと同時に、なんて体は強く出来ているんだろうと感心します。

元々、私のところに来られる理由はカフェイン断ちをしたいとか、朝の目覚めが悪いなどといったことではなく、首が回らないとか、腰がいたいといった他の理由で来られます。

朝の目覚めが悪いとか、日中眠たくなるとか、集中力が続かないなどといったことは、解決できる問題とはほとんどの人は思っていないんですよね。体質とか、年のせいにしています。
まして、コーヒーの飲み過ぎが問題を悪化させているとは、なかなか考えないようです。

このような生活習慣がもっと深刻な問題へ繋がるわけですが、どうして、もっと小学校とかで生活習慣について教えないんだろうと私は思います。

私がいつも患者さんにお伝えしたいのは、首の痛みや、腰痛などは結果であって、原因は全く別のところにあるということなんです。特に食生活が原因の少なくとも半分以上(ほとんどの場合)を占めているということです。

毎回治療に来られる時に、私は別に、首や、腰の痛みについてはあんまり質問しません。あんまり聞きたくもないわけですが・・
私が聞くのは、よく噛んで食べているか、指導した食事プランを守っているか、学んでいただいた運動をしているか、それだけですね。守れていればよくなるし、やってなかったら、よくならないのは当たり前。

健康を取り戻すのは全て本人の自覚次第。他人には決して治せません。人任せの治療では治りません。

西洋医学であろうが、東洋医学であろうが、治療者は先生と呼ばれているのだから、教えないとダメなんです。




どのようにして、カフェイン依存を解決するかは、8回シリーズでブログに載せた副腎疲労シリーズを参照にしてください。

Dr.Michiko(私の愛する妻) が毎月、日本人向けに健康講座行なっている様子










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2012年7月28日土曜日

副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)8

副腎疲労症候群シリーズの最終回です。

今日は、副腎をいたわるためにできる食事法のご紹介です。 

1. カフェイン飲料(コーヒー、紅茶、緑茶、炭酸飲料など)、砂糖、甘いもの、アルコールを避ける:これは、血糖値の激しいアップダウンを避けるためです。血糖値を急上昇させるこれらを口にすると、パワーは出ますが、副腎を更に疲れさせることになります。ディカフェのコーヒーやお茶でも、カフェインが必ず残っていることと、カフェインを抜く過程で薬品が使われていることがほとんどであることから、あまりお勧めできません。また、デイツやレーズンなどのドライフルーツ、メープルシロップ、蜂蜜などは、チョコレートやクッキーを食べるよりははるかにましですが、やはり甘いものなので、摂りずぎに気をつけましょう。 

2. 穀物は全粒で発芽させたものを選ぶ:全粒の穀物の糠(ぬか)の部分には、体内で食べ物がエネルギーに変わる際に必要なビタミンBがたくさん詰まっています。疲れた副腎は、より多くのビタミンBを必要としています。発芽させたものがいい理由は、栄養価が上がること、タンパク質の量が増えること、そして消化にやさしいことです。副腎疲労の人は消化力が落ちている場合が多いので、できる限り消化されやすい形で体に入れることが重要になります。 

3. シリアルは避ける:シリアルは、オーガニックであったとしても甘く味付けさせてあるものがほとんどです。例えいい材料(発芽させた穀物でできたものもあります)で作られていて、全く甘くないものであっても、シリアルは高熱・高い圧力をかけて製造されており、大変消化に負担のかかる食べ物となっているため、お勧めできません。また、シリアルを食べる時には牛乳をかけることが多いですが、市販の乳製品は非常に消化しにくい形になっているので、やっぱりシリアルはやめておいたほうがいいのです。 

4. 良質のタンパク質・脂質をしっかり摂る:副腎疲労には、タンパク質・脂質不足が大きく関係します。発芽豆、オーガニックの卵や肉、天然の魚、オーガニックのバター(生で草食の牛のものが理想)、良質のラード、ココナッツオイル、オリーブオイル、たらの肝油などをしっかり摂りましょう。これらの消化がスムーズに行くように、消化酵素の利用も欠かせません。また、塩もタンパク質の消化に大変重要なものなので、ミネラルバランスの取れた良質の塩(Celtic Sea Saltなど)をしっかり摂ることも大切です。 

5. ジャンクフード、化学調味料を避ける:毒の蓄積は、体中の臓器に負担をかけ、副腎疲労は更に体の解毒・排泄力を落とします。なので、体に入れる毒の量は最低限に抑える必要があります。大気汚染、水質汚染などから入る毒は、この社会に生きる私達には避けられないものなので、コントロール可能な食べ物で、体に入る毒の量をできる限り少なくするようにしましょう。 

6. 生の野菜・果物をたくさん食べる:酵素の詰まった生の食べ物は、よく噛みさえすればとても消化にいいものです。酵素だけでなく、葉酸などの熱に弱い栄養素も、生で食べればそのまま体に入れることができます。自家製の生野菜ジュースもいいですね。 

 たいていのケースでは、上記のことを実行するだけで徐々に副腎が機能を回復してきます。しかし、副腎疲労がかなり深刻なケースや、妊娠中で普段以上に副腎をいたわらなければならないような場合には、炭水化物(穀物、野菜、果物)を単独で摂ることを避ける、一日に何度も食べる、果物の量を減らす、生ジュースは甘くなりすぎないようにし必ずタンパク質や油を加える、など、血糖値がぶらつかないような更なる工夫が色々と必要になってきます。生の食べ物すらも消化できないほど副腎疲労が進んでいる場合は、まずは酵素サプリメントの利用とその人に合った食事法で消化器官を強くしていくことから始めていかなければなりません。

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2012年7月25日水曜日

副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)7

今日は、副腎をいたわるためにできることの中で、生活スタイルに関することのご紹介です。

1. 頑張り過ぎない
2. 10:00~11:00までには寝床につく
3. 必要がなければ早起きをしない
4. 自分の健康のことを他人のせいにしない
5. エネルギーを吸い取る人はできるだけ避ける
6. 家族や周りのことばかりではなく、自分のことも大切にする
7. 楽しめることをやる
8. 適度な運動をする(やり過ぎない) 

(参考:Adrenal Fatigue by James L. Wilson, ND, DC, PhD)

 基本的に副腎疲労の傾向がある人は、真面目で頑張り屋さんが多いです。運動もやり過ぎる傾向にあります。また、自分のことはさておき、家族や周りのことを優先にしてしまい、たくさんの責任を抱え込んでしまったり、自分にとても厳しかったり。自分しかできないからしょうがない、と思っているようなことでも、意外と人に頼んだり、どうしてもやらなければいけないわけではないものも結構あるものです。Take it easyを心がけてください。

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2012年7月20日金曜日

副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)6

副腎疲労度クイックチェック

今日は、あなたの副腎の疲れ具合を調べることができるチェックリストをご紹介。全く当てはまらないものは0、「私は正にこれ!」というようなものには5で、0~5の数字を入れて行き、最後に全部の数字を足してください。


1. 朝起きるのがつらい
2. 常に疲労感があり、寝ても完全に疲れが取れない
3. エネルギーがなく、毎日の仕事をこなすのも一苦労だ
4. 甘いものが無性に食べたくなる
5. 塩っからいものが無性に食べたくなる
6. アレルギーがある
7. 消化の問題がある
8. 毎日の仕事をこなすのに以前よりエネルギーを要する
9. 性欲が無い
10.ストレスに弱くなった
11.体の不調、風邪、怪我などの回復が遅い
12.急に立ち上がると立ちくらみがする
13.やる気があまり起こらず、気分がパッとしない
14.人生に喜びや楽しみを前ほど感じなくなってきた
15.PMSが近年ひどくなっている
16.食事と食事の時間が空いたり、あまり量を食べないと、症状が悪化する
17.集中できず、頭にもやがかかっているようだ
18.忘れっぽい
19.ストレス、騒音、ごちゃごちゃした環境などに前ほど耐えられない
20.朝10時を過ぎるまで完全に目が覚めない
21.夕方によくやる気が無くなったり落ち込んだりする
22.夕食後元気が出る
23.夜は頭がさえていて、よく夜更かしをする
24.なにをするにもさっさと動けず効率が悪い
25.気を抜くと疲れが出るので、常に忙しく動き回っている
26.しなくてはならないことに常に追われている気がする
27.毎日の仕事をこなすことで精一杯である

 20-40点:Mild(副腎がやや疲れ気味)
40-70点:Moderate(副腎がまあまあ疲れている)
70点以上:Severe(副腎がかなり疲れている)

(参考:Adrenal Fatigue by James L. Wilson, ND, DC, PhD) 

あなたの副腎疲労度はどれくらいでしたでしょうか?明日は、副腎を強いたわるために毎日の生活の中でできることについてお話します

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2012年7月15日日曜日

副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)5

健康診断で全てが正常値であることが健康であると誤解していませんか?健康と病気は白黒ではありません。グレ-ゾーンがあるのです。副腎疲労はグレーゾーンの典型的な状態といえるでしょう。 

Dr.Michikoの副腎疲労症候群シリーズの続きです。


副腎が強い人は、ほとんど食べなくても血糖値を下げることなく長時間元気に動き回ることができます。私はカイロプラクティックの勉強をしていて忙しかった頃、夕方になると必ず頭痛がしたり、忙しい生活から解放され休みに入る度にアレルギー性鼻炎になったりと、色々な副腎疲労のサインが出ていました。しかし、定期的なカイロプラクティックの矯正と、酵素栄養学に基づいた食事法とエンザイムサプリメントの利用を通し、以前からの課題であったタンパク質・脂質の消化力をここ数年でメキメキ上げ、エネルギーの持続が可能になり、忙しい時には水だけでも昼まで問題なく過ごせるようになっていた私は、かなり副腎に自信がつき、「妊娠中は普段よりも副腎に負担がかかる」ということは知っていながら、自分の妊娠がわかってからも結構調子にのっていました(笑)。


妊娠がわかってすぐにミズーリ州で学会があり、元々は飛行機で行く予定にしていたのですが、放射能を浴びるのは避けたいということで、一人で2日かけての20時間ドライブを決行。結果・・・副腎が一気に弱りました・・・。運転中って、意識してなくてもすごく緊張しているんですよね。そのストレスで相当な負担を副腎にかけてしまったのでしょう。学会の初日、低血糖からか低血圧からか、立っていられなくなってびっくりしました。それから数日間、特に午前中パワーが出ず、朝起きるのが苦手とか、コーヒーが無いとエンジンがかからないとかいう人の気持ちが初めてわかりました。


バイオロジカルストレスのコンセプトを提唱したハンス・セリエの有名な本。The Stress Of Life
必読本!!

妊娠中に副腎への負担が増えることには、ホルモンが関係します。胎盤で女性ホルモンに変えられるAndrogenic Steroidを作るのは副腎です。また、妊娠中に分泌量が増えるコーチゾールを作るのも副腎。そして、体内の水分の量を調節するアルドステロンは、妊娠中分泌量が3倍にもなるといわれますが、これも副腎で作られます。このような時期に、不安なことやストレスがあったり、甘いものや精製された穀物を食べていたり、カフェイン飲料を飲んでいたりすると、ただでさえ増えた需要の対応でてんてこ舞いしている副腎に更に負担をかけ、供給が需要に追いつかなくなってしまいます。具体的には、低血糖、低血圧、エネルギーの低下などの症状や、低血糖によるつわりなどにつながることもあります。

ここで大きなキーになるのが、タンパク質です。副腎シリーズその③の記事で、タンパク質と脂質の消化不良が血糖値を激しく上下させ、副腎に負担をかけるという話をしましたが、それとはまた別のメカニズムでも、コーチゾールやアルドステロン(上記)の需要は、日々の食事から入ってくるタンパク質が足りなければ足りないほど増えます。要するに、胃酸や胆汁の分泌に問題があり、タンパク質をきちんと消化・吸収できない人が妊娠すると、人一倍副腎への負担が増えるということなのです。また、妊娠中に足がむくむのも、カルシウムや鉄分が欠乏するのも、足がつるのも、血圧が上がるのも、甲状腺の問題が出てくることにも、消化できないことによるタンパク質不足が大いに関係しています。「妊娠中にはタンパク質の摂取量を増やしましょう」、ということは一般的にも言われますが、もともとタンパク質をきちんと消化できない人が単に食べる量だけを増やすと、かえって体内のごみの量を増やし、色々な問題を引き起こすこともあります。

副腎疲労のお母さんの子供は、生まれた時から副腎が疲れています。妊娠前から消化器官を強くして、タンパク質・脂質不足を克服し、甘いものや白い穀物やカフェインを控え、副腎を強くしておくことがいかに大切か、おわかりいただけたでしょうか? 

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2012年7月9日月曜日

副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)4


副腎が弱っている人は、コーヒーなどのカフェインの入った飲み物に依存している場合が多いですね。コーヒーを飲まないと頭が痛くなるとか、眠たくなって集中できないというような症状は典型的といえるでしょう。

コーヒーが体にいいとか、悪いとか、いろんな雑誌やメディアが取り上げていますが、副腎が弱い人はカフェイン断ちをしない限り、副腎機能を回復することは非常に難しいでしょう。

妻が書いた副腎疲労症候群シリーズの続きです。

私達の体が必要とするエネルギーは、炭水化物、タンパク質、脂質、どれからでも作ることができますが、ただカロリーがあればいいというわけではなく、エネルギー代謝の過程ではたくさんのビタミンやミネラルが必要になります。副腎が血糖値を保つ際にたくさん消費されるのが、ビタミンB郡です。なので、副腎が疲れている人は特にビタミンB郡を必要としています。

ビタミンB郡は、穀物の糠(ぬか)の部分に多く含まれます。自然は、穀物をエネルギーとして使うために必要な栄養素をきちんと用意しているんですね(詳しくは一物全体食参照)。しかし、糠の部分を取り除き精白された穀物ばかり食べていると、ビタミンB郡がどんどん体から欠乏していきます。

だからと言って、普通のビタミンB剤を摂ることは私達はお勧めしていません。その辺で売られているビタミン剤の多くは、自然界に存在する完全な形のものでない場合が多く、かえって体内の栄養バランスを崩してしまうからです。ビタミンB剤やマルチビタミンではなく、食べ物全体を凝縮させただけのタイプのNutritional Yeastを摂ることをお勧めします。これはビーツを触媒にして作られた酵母で、自然な形のアミノ酸(タンパク質の元)や鉄分などのミネラルも含まれるスーパーフードです。私達のオフィスでお勧めしているのは、Lewis Labsというところが出しているBrewer's Yeast Flakesで、この辺ではWhole FoodsやMrs. Greenで買えます。他のブランドであれば、日本でもオンラインや健康食品店で手に入ります。日本で販売されているもので一番近いのはエビオス錠 です。

ひとつ忘れてはならないことは、サプリメントはあくまでも栄養補助をするもので、普段の不摂生をチャラにしてくれるものではないということです。基本は、普段から何でも丸ごと食べるようにすること。玄米や黒砂糖を使い、精白された穀物や白い砂糖は避けること。また、シリーズ①でお話したように、副腎に負担をかけるのは砂糖や白い穀物だけではないので、ストレスやタンパク質・脂質の消化などの面でも改善していくことが大切なのは言うまでもありません。結果である「副腎疲労」が同じでも、そこまでたどり着くまでの道のりはみんな違うので、その人の生活の中でなにが一番大きなファクターになっているかを突き止めることが鍵となります。

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2012年7月6日金曜日

副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)3

副腎疲労症候群の続きです。

シリーズその②の記事で、甘いものや白い穀物などの炭水化物摂取が副腎疲労につながるという話をしました。副腎疲労は、どちらかというと男性よりも女性に多い問題です。確かに、甘いものが好きな女性、多いですよね。これは何故なのでしょうか?

それは、女性はタンパク質(豆、卵、魚、肉に多く含まれる)や脂質(油、バターなどに多く含まれる)を上手く消化できない人が多いことに関係します。タンパク質と脂質の消化には、胃酸の分泌と胆汁の流れが関係し、そこに問題がある人が多いのです。胃酸を作る過程ではタンパク質からとれる酸性ミネラルが必要となるので、消化が上手く出来ないがためにタンパク質が欠乏してしまうと、消化力が更に低下するという悪循環に陥ってしまいます。消化がうまくできない限り、いくらたくさん食べても体につきません。それだけでなく、未消化のタンパク質・脂質が免疫機能に負担をかけたり、リンパの流れを悪くしたりと、様々な他の問題も引き起こします。

本来であれば、長い時間ゆっくりと燃え、血糖値を激しく上下させないタンパク質や脂質を効率よくエネルギー源として使うことが副腎のためには望ましいのですが、これらの消化が上手にできない人は、体が炭水化物(穀物、野菜、果物)に頼りきってしまいます。炭水化物は、素早くエネルギーに変わってくれるものの、タンパク質や脂質ほど長続きしません。結果、副腎に負担をかけ、体が欲するままに甘いものやカフェインに頼る食生活を続けていると、どんどん副腎疲労が深刻化していくというわけです。

 このように、タンパク質・脂質の消化の部分に問題がある人が副腎の機能を回復させていくためには、単に甘いものやコーヒーを断つだけでなく、まず食べ物を消化する力を上げていかねばなりません。私達のオフィスでは、まずどこに問題があるのかを突き止め、それぞれに合った食事療法とエンザイムサプリメントと、背骨の矯正で体全体の機能を高め、食べ物を消化・吸収する力を上げていくというアプローチをとっています。副腎疲労は、子供の頃から持っている消化の問題が原因で長い時間をかけて作りあげられる問題なので、すぐに解決、とはなかなかいきませんが、必ず良くしてしていけます。私の副腎もここ5年でとても強くなりました!妊娠してからまたチャレンジになっていますが・・・(これについては後日詳しく書きます)。

アメリカの女性の9割はタンパク質不足だといいます。あれだけ食べているのに、です。食べれば身につく、というものではないのです。栄養素がきちんと消化・吸収・運搬・利用・排泄されて初めて、体はその食べ物を使うことができます。何をどれくらい食べているかを分析するだけでは、その人の体の栄養状態を知ることはできないのです。 

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(写真はナッツでできたロー・ミートローフ)















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2012年7月3日火曜日

副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)2


副腎疲労症候群の続きです。

甘いものや精白された穀物は、たき火で例えると新聞紙のようなものです。パッとすぐに燃え上がるけれど、すぐに燃え尽きてしまいます。ケーキ、白ご飯、白パンなどを食べると、血糖値が一気に上がるので、エネルギーや気分を瞬時に盛り上げてくれますが、長続きはしません。また、血糖値が大変不安定な状態が続き、その状態を安定させるために大量のホルモンの分泌を必要とするので、体に大きな負担をかけます。アルコール、カフェイン、ニコチンなどの刺激物は、砂糖や白い穀物よりも激しく血糖値を上げて一瞬にして火を大きく燃え上がらせ、血糖値をより激しく上下させます。それに対し、タンパク質や脂質は、太いまきのようなもので、長い時間かけてゆっくりと燃えてくれます。血糖値も徐々に上がっていくので、気分やエネルギーの激しいアップダウンを招くことがありません。

 甘いものなどを食べることで急上昇した血糖値を下げる時に使われるのが、すい臓から分泌されるインシュリンで、逆に下がりすぎた血糖値を上げるのが、副腎から分泌されるコーチゾールというホルモンです。体内の血糖値が不安定な状態が続くと、すい臓と副腎は常にフル回転でこれらのホルモンを出さなければなりません。こうして副腎が疲れ果て、正常に機能できなくなってくると、必要な時に血糖値を上げることが難しくなり、昨日のブログでご紹介したような「副腎疲労」の症状が出てきます。ここで甘いものやカフェインを口にすると、血糖値が上がるので一時的に症状は解消されますが、更に副腎に負担をかけることになり、副腎疲労はどんどん深刻化していきます。

 血糖値を上げるコーチゾールは、「ストレスホルモン」と呼ばれ、何か大きなストレスがあると大量に分泌されます。これは、ストレスに対応するためにはエネルギーを必要とするので、体が故意に血糖値を上げようとするからです。なので、たとえ甘いものなどを食べていなくても、同じような血糖値のアップダウンが体の中で起こります。ストレスが一時的なものであれば問題はありませんが、慢性的なストレスを抱えがちな現代人の副腎は常にコーチゾールを作り続けているため、副腎は疲れきってしまいます。

 では、副腎疲労が低血糖を招くということは、血糖値が高くなる糖尿の人は副腎に問題が無いということなのかと言うと、残念ながらそうとは限りません。血糖値が高くなるのは、インシュリンが出なくなっているか(I型糖尿病)、もしくは細胞がインシュリンに反応しなくなっているせいで(II型糖尿病)、血液から細胞に糖分が取り込めなくなっていることが原因なので、副腎が健康であるがゆえに血糖値が高くなっているというわけではないからです。糖尿病でも、実際は副腎疲労を伴っている場合が実は多いのです。

 ちなみに、コーチゾールはコレステロールからできています。体内の80%のコレステロールは肝臓が需要に応じて作っているので、食生活の乱れやストレスで血糖値が不安定になりがちな人は、コーチゾールをたくさん作るために大量のコレステロールを必要とし、どうしても血中コレステロールが上ってしまいます。ここでコレステロールを薬で無理やり下げても、問題の根本的な解決にはならないというわけです。

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写真はジョージアの山奥でEllijayというところ。私、焚き火好きです。






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2012年7月1日日曜日

副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)

副腎疲労症候群というコンセプトはまだまだ理解されていません。アジソン病 (Addison's disease)どの副腎か全く機能していない場合は診断が出ますが、微妙に機能が落ちていても、西洋医学的には血液検査を含む一般検査で詳しく調べることが出来ないため、”検査に出ないものは存在しない”という結論になっています。眼に見えないもの、測れないものを非科学的とする現代科学の最大の欠陥ですね。


今回は私の妻が書いた記事を紹介します。


私は、患者さんや健康講座に来られる方によく副腎の話をしています。というのも、程度に違いはあれ、現代の社会に生きる私達のほとんど全員は副腎疲労(Adrenal exhaustion)の問題を持っており、エンザイムのテストで調べると必ずと言っていいほど出てくるものだからです。普通の検診では、腫瘍があるとか余程のことが無い限り、副腎の機能の問題を示すものがなかなか出ないため、治療の対象になることは滅多になく、あまり知られていないこの副腎について、しばらくシリーズで書きていきたいと思います。

性ホルモンを作ったり、体内の水分やミネラルのバランスを調節したりと、本当に色々な役割をもつ副腎ですが、血中の糖分の値や血圧が下がり過ぎないように調整することで私達の活動のエネルギーを持続させるのもこの副腎です。副腎が弱ってくると、必要な時に血糖値を上げられなくなります。具体的な副腎疲労のサインには、低血圧、低体温、立ちくらみがよくする、朝なかなか起きられない、寝ても疲れが取れない、コーヒーを飲まないと朝エンジンがかからない、食事を抜くとイライラしたりボーっとする、空腹時に頭痛がしたり手が震えたりする、甘いものやカフェイン飲料を摂ると頭痛が治まる、甘いものやチョコレートがよく無性に食べたくなる、疲れやすい、夜中に目が覚めるとなかなか再び寝付けない、花粉症・アレルギー、気分にアップダウンがある、色々なことによく不安になる、太りやすく痩せにくい、などがあります。全てが自分に当てはまらなくとも、心当たりのあるサインがいくつかある方がほとんどではないでしょうか。

この副腎疲労を放っておくと、慢性疲労、甲状腺の問題、不妊や更年期障害など性ホルモンに関係する問題、金属や化学品など様々なものにアレルギー反応を起こすようになる、消化力の著しい低下(生野菜や果物を食べると消化不良を起こす)、食後お腹がパンパンに張ったりガスがたまる、解毒・排泄がスムーズに行えなくなる、腎臓機能の低下、高血圧などにもつながっていくことがあります。

副腎に負担をかけるものは、精神的ストレス、過度な運動、忙しいスケジュール、電磁波、カフェイン、甘いもの、アルコール、精白された穀物、タンパク質・脂質不足、消化の問題、体内での毒の蓄積など。ストレスが全くない生活というのは、現代では考えられないかもしれません。しかし、ある程度の電磁波や多忙さはしょうがないにしても、意識することで改善できる部分はたくさんあります。特に食べ物や消化に関しては、心がけ次第で十分良くしていけます。カフェイン、甘いもの、精白された穀物は、血糖値を急上昇させるため、副腎疲労の症状である低血糖を素早く解消してくれますが、そうすることで更に副腎を疲れさせてしまうので、できるだけ避けなければいけません。チョコレートは、カフェインと砂糖の両方を含むため、副腎が疲れている人は特にはまってしまう傾向にありますが、大変よくないんですね、残念ながら。

少し前までは、副腎疲労は大人の問題でした。しかし、今は食生活の変化のせいで、子供の間でも一般的になっています。最近の子供の落ち着きのなさ、辛抱のなさ、ADD/ADHDは、副腎疲労と大いに関係しています。もっともっと、大人が子供のために用意する食べ物について真剣に考えなければいけないと思います。また、お母さんは、妊娠中に食べ物に気をつけることはもちろん、妊娠前から副腎を強くしておくことはとても大切です。


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2012年6月25日月曜日

なぜ脚がむくむのか?

内科検診を受けても、何も異常(心不全、腎不全など)が見つからない場合は、消化力の低下が脚のむくみの原因となっていることが多いようです。特に、タンパク質の消化、吸収力が低下しています。当然、運動不足はよくありませんし、デスクワークなどで長時間動かずにいることも決して体にいいことではありません、しかし、長時間座っていてもむくまない人はむくみません。タンパク質の消化吸収がその違いの原因です。血中のタンパク質は、水分に対し磁石のような役目をしています。ですから、血中のタンパク質が少なくなると、水分が血管から染み出てしまうのです。タンパク質は食べている量よりも、どれだけきちんと消化、吸収できているかが重要です。平均サイズの日本人の女性であれば(運動量にもよりますが・・)一日40gほどのタンパク質を摂取すれば十分でしょう。タンパク質の消化、吸収を良くするためには、よく噛み、麹菌由来のエンザイム(酵素を)食前に摂ることをお勧めします。特に胃酸を抑える胃腸薬を飲んでいる人は、タンパク質の消化が非常に悪くなっています。そのような場合は、まず暴飲暴食をやめ、よく噛み、胃、腸、食道の粘膜を修復する必要があります。女性にむくむ人が多いのは、女性の方がタンパク質の消化がうまく出来ない傾向にあるからです。酵素療法を通じて私が感じるのは、典型的な、女性の健康問題(ホルモンバランス、肌あれ、乾燥肌、髪の毛、冷え性、肩こりなど)はタンパク質と脂質の消化、吸収に深いかかわりがあることです。



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2012年6月23日土曜日

乾燥肌には良質の油を!!!

Green Pasture Butter Oil/Fermented Cod Liver Oil Blend 120 VCaps
コッドリバーオイルバターオイルブレンド
脂質に関する世間一般の情報は”太る”だの、”血管が詰まる”などネガティブなことが多いですね。確かに質の悪い油は体によくありません、しかしコッドリバーオイルのような良質の油は少量を毎日摂ることで色々な効能があります。乾燥肌は典型的な油切れの症状です。その他、不妊症、流産、生理痛、抜け毛、薄毛なども脂質代謝と深い関わりがあります。グリーンパスチャー社が作るコッドリバーオイルはアメリカで販売されている数多くあるコッドリバーオイルの中でも特に品質がよく、私は患者様全員に薦めています。このコッドリバーオイルは発酵させてあるので栄養価が非常に高いのです。更にバターオイルというものがブレンドされています。バターオイルとは日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカでは伝統的に滋養強壮に使われる素晴らしい栄養補助食品です。
グリーンパスチャー社では使われるバターオイルは、春先に生える新芽を食べた牛からの牛乳のみを使用しています。新芽を食べた牛の牛乳は格別に栄養価が高く、これをDr.Weston A. PriceはXファクターと名づけました。Xファクターはミネラルの吸収を促進させる働きがあり、現代の食生活では摂取することが非常に難しいものとなっています。
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2012年6月21日木曜日

麹菌由来のエンザイム(酵素)で女性抜け毛、薄毛対策

女性で抜け毛、薄毛、などの悩みを持っている方多いですね。特に30歳代後半から40歳代にかけて、肌の調子も髪の毛も、若い頃のようにハリとツヤがなくなってしまい、急に老化現象を感じる年代のようです。

これらの問題は決してシャンプーやコンディショナーを変えることや、高価な化粧品で解決する問題ではありません。体の中の問題なのです。

根本的な原因は、体内で新しい細胞を正しく作ることができなくなってきているためです。当然のことながら、食べたものを原材料として、体は髪の毛や肌を作るわけですから、ジャンクフードばかり食べていては、まともな体を保つことはできません。ましてや加齢とともに消化力が落ちてきている場合は(自覚症状は全く無いかもしれませんよ)さほど食べているものが悪くなくても、老化現象が進んでいきます。胃腸をいたわり、消化力を強く保つことは、美と健康を守るには欠かせないことなのです。

特に良質の脂質とタンパク質と野菜を意識して食べるようにしましょう。逆に避けるのはパン、パスタ、スウィーツ、お菓子、麺類、白米。下記の箇条書きを忠実に行なってみてください。

  1. よく噛むこと
  2. 食前に麹菌由来のエンザイム(酵素)を摂ること
  3. 生野菜、果物を食べること(比は2対1でたくさん食べてください)
  4. 良質の脂質をとること(肝油、青魚、オリーブオイル、フラックスオイル、ラード、オーガニックバターなど)油では肥満になりません!!!炭水化物の取りすぎが肥満の原因です。
  5. タンパク質を摂る。(量はいりません、少量をよく噛んで、 麹菌由来のエンザイム(酵素) を同時に摂れば確実に吸収されます)
  6. 油ものを食べる時は麹菌由来のエンザイム(酵素)を多めに摂り、レシチンを一緒にとると更に油の消化をよくします。
  7. 肝臓をいたわる(ウコン、ビーツ、アブラナ科の野菜などは非常によい)
  8. 肥満にならない
  9. 精白された炭水化物を避ける

thumbs hair loss 12 Hair Loss

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2012年6月12日火曜日

抜け毛を防ぐには?究極の抜け毛予防法

抜け毛が多くて悩んでいる人(男性、女性両方)に、必ず聞く質問があります。

  1. いつごろから抜け毛が増えましたか?
  2. 抜け毛が増え始めた頃の生活環境はどのようでしたか?
  3. その頃の胃腸の調子はどうでしたか?
多くの場合、仕事が変わったり、忙しかったり、精神的なストレスが多い時期に抜け毛が増え始めます。それと同時期に、少し食べ過ぎると胃腸がもたれたり、疲れやすくなったりといったこともおきてきます。

抜け毛は、食事からの栄養が体内に吸収できなくなった時に増えるのです。特に抜け毛に関係するのは脂質の消化、吸収、代謝です。

精神的なストレスから胃潰瘍などの問題が起きることは、よく知られている事実ですが、ストレスと胃腸の働きは切っても切り離せない関係なのです。

三十代後半や四十代は仕事も忙しくなり、子育てにも時間とお金がかかる時期で、男性女性ともにストレスが増え、胃腸の働きが落ち込む時期でもあります。

私達の体は食べたもので出来ているわけですから、食べものに含まれる栄養素を効果的に消化、吸収できない場合は、新しい細胞や、臓器を新しく作り変えることが出来なくなってしまうのです。ちなみに、体の中の全ての細胞は6年から7年で入れ替わっていますが、その中でも細胞の入れ代わりが激しい毛髪や肌は、胃腸の調子が悪くなると即座に変化を感じるところなのです。

当然、子育てや忙しい仕事を放棄するわけには行きません、しかしこのストレスの多い時期に、胃腸をいたわる事をちゃんと行えば、抜け毛や肌の衰え、更には病気になることのすばらしい予防になるのです。

抜け毛予防のために出来ることとは、つまり胃腸をいたわることなのです。特に良質の脂質をとり、確実に消化、吸収することです。私どものクリニックでは酵素療法と上部頚椎カイロプラクティックを用い胃腸の働きを改善させていただいております。上部頚椎カイロプラクティックがいかに消化の働きに改善に関係するかは次の機会に説明しますが、まずは皆さんが今からでもすぐに出来ることを書いておきます。
  1. よく噛むこと
  2. 食前に麹菌由来のエンザイム(酵素)を摂ること
  3. 生野菜、果物を食べること(比は2対1でたくさん食べてください)
  4. 良質の油をとること(肝油、青魚、オリーブオイル、フラックスオイル、ラード、オーガニックバターなど)油では肥満になりません!!!炭水化物の取りすぎが肥満の原因です。
  5. 油ものを食べる時は麹菌由来のエンザイム(酵素)を多めに摂り、レシチンを一緒にとると更に油の消化をよくします。
  6. 肝臓をいたわる(ウコン、ビーツ、アブラナ科の野菜などは非常によい)
  7. 肥満にならない
  8. 精白された炭水化物を避ける
まずはこれらを実行してみてください。抜け毛が減るばかりか、メタボリックシンドロームも改善し、体調がすこぶるよくなるはずです。

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