2010年8月25日水曜日

ローフード、リヴィングフード

生の野菜や果物、火が通ってなければ肉でも基本的にはローフードと呼びます。つまり生(Raw)という意味です。生のものには酵素が入っています。どこかにぶつけてしまったりんごが次の日に黒くなってやわらかくなるのは、りんごの細胞の中に入っていた酵素が活性化しそのりんご自身を消化し始めたからです。日に日に黒くなるバナナも酵素の働きで熟すわけです。しかし、どのようなものでも、熱を加えて調理してしまうと酵素が壊れてしまうため、熱で調理されたものを食べると、その消化は全てわれわれ自身の臓器が分泌する酵素によって行なわれなくてはなりません。本来であれば、食べ物に含まれる酵素と体内消化酵素の協力で消化が行なわれるところが、体内の臓器が分泌する酵素に100%頼ることによって、慢性的な臓器への負担が増えてしまうのです。この話は、事前消化の記事をもう一度参照してみてください。

ローフードの中にリヴィングフード(living food)という種類があります。リヴィングとは生きているという意味でのivingです。リヴィングフードの典型的な例は発芽させた豆や種類のことです。豆や種類は発芽させず生で食べることは勧められません。豆や種には酵素抑制物質が含まれています。適切ではない環境で、むやみに発芽しないための防御なのです。しかし、豆や種類は、水分と適切な温度があれば、酵素抑制作用が消え、発芽し始めます。このように、息を吹き返した状態(living)の豆や種は栄養素や酵素の量が何倍にも増えます。ですから、ローフードの中でも特にリヴィングフードは栄養価が高く大変吸収されやすい状態にあるのです。

肉の場合でも、春先の新芽をたくさん食べた牛の肉やミルクは特に栄養価が高いのも、リヴィングフードの恩恵といえます。

西洋医学ではよくならない生活習慣病を自然治療で治す施設がアメリカにはいくつもありますが、リヴィングフード(living food)中心の食事をすることが基本になっています。リヴィングフードを食べることにより、私たちの体に必要な栄養素が、臓器に負担をかけることなく取り入れることができます。その間に臓器、体全体が解毒、修復できる最善のチャンスが与えられることによって、多くの人は難病から克服することができるのです。

体を健康に保つ最大の秘訣は、消化、吸収、代謝、解毒、排泄をいかにスムーズにしてやるかが鍵なのです。

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