2010年9月28日火曜日

コレステロールはホルモンの原材料

コレステロールはホルモンの原材料として使われています。女性ホルモン、男性ホルモン、ストレスホルモンなどはその代表的なものといえるでしょう。

仕事が忙しかったり、精神的ストレスが多かったり、現代社会は肉体的、精神的共にストレスが多い社会です。そのような状況を乗り切るために、副腎から分泌されるコーチゾルなどのいわゆるストレスホルモンが必要になってきます。つまり、ホルモンの原材料であるコレステロールも普段よりも多く供給されなければなりません。その需要にこたえるため肝臓はコレステロールの分泌を促進させます。

忙しく、ストレスの多い状況では、必然的にコレステロールの値は上昇する傾向にあります。なぜなら、体が必要としているからです。それにもかかわらず、科学的根拠などない”基準値”に当てはめ、それ以上の血中コレステロールが見つかれば、薬で無理やり肝臓のコレステロールの製造を阻害してしまいます。確かにコレステロールの値は減少しますが、現実的には、心筋梗塞のリスクがほとんど下がるわけでもなく、ただ十分なストレスホルモンを製造できないため、ストレスに対応できない体になってしまうのです。

コレステロールを無理やり下げるとガンになるリスクが上がるという結果もレポートされています。ストレスホルモンという鎧をはがされた状態では、免疫力が下がり、非常に無防備になってしまうのですから当然の結果といえるのではないでしょうか。

誤解していただきたくないのは、ストレスホルモンが出続ける状態もいいわけではありません。ストレスホルモンが出続けるような状態は体全体のバランスが遅かれ早かれ崩れ、これはこれで問題が起きてきます。

問題は、コレステロールが高いということではないのです、ストレスの多い状態が諸悪の根源なのです。

コレステロールが上がるのには理由があるということ、そして、その値を無理やり下げることは何の解決にもならないということです。

Wake up people, and open your eyes!

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2010年9月24日金曜日

肌が若返る食事法

前にも報告しましたが、今私どものクリニックでは集団でデトックスをしております。これは3週間の生の食事を中心とした食事法なのですが、その結果に私たちも驚くほどです。皆さんが口をそろえて言うのは、肌がきれいになったことです。たった3週間食事に気をつけるだけで、こんなに改善するとは、デトックスの効果は絶大です。

この食事法の基本は酵素です。酵素をたくさん含む食べ物を中心に食べるのです。酵素が多い食事は、臓器に負担をかけません、そして、解毒をスムーズにできるようにしてくれます。内臓への負担が減り、毒が体から出て行けば、当然の結果として若返ります。究極のアンチエイジングですね。

肌は体の状態の鏡写しのようなもの。肌の調子が悪い人は、体の調子もいまいちです。まだ病気にはなっていなくても、肌を見れば、どれだけ毒が体に溜まっているかを教えてくれます。

女性は特に肌のことに敏感です。”くすみがとれた”、とか ”はりが違う” とか”化粧ののりがいい”とか私には理解できない言語で話されるのですが、とにかくみなさん大喜びなんです。

デトックス中に励ましあえたらいいなと思って、私の妻が始めたブログが大変よいサポートになりました。

デトックスのやり方も説明しています、是非見てください。
http://www.detoxizumiwellness.blogspot.com/

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コレステロールは心筋梗塞の危険因子であって原因ではない

コレステロールが体にとって不可欠な物質であることは言うまでもありません。コレステロールを下げることによって心筋梗塞が防げるなどというナンセンスにわれわれは早く気付く必要があります。コレステロールは危険因子であり原因ではありません。

先進国では1900年代に心臓病の数は年々増え続けましたが、それと同時に車の台数やテレビの数も同じように増えていきました。これらのグラフを重ねてみれば、心臓病と車やテレビは関係があるように見えます。確かに車にのったり、家でテレビを見るような生活様式は運動不足を招き肥満を引き起こす原因にもなります。よって、心臓にも負担がかかるという理由付けはできなくはありません。しかし、車やテレビが心筋梗塞を引き起こす原因であるとは誰も認めませんよね。コレステロールと心筋梗塞も同じような関係にあります。

乱れた生活習慣やストレスの多い環境でコレステロールが上がるのはその状況に体が適応しようとしている結果なのです。体を取り巻く環境が変われば、不必要に上がってしまったコレステロールは自然に下がります。

コレステロールを薬で無理やり下げることは本当の解決とは程遠いことなのです。木を見て森を見ずとはこのことではないでしょうか。

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2010年9月23日木曜日

コレステロール降下剤とCoQ10

スタチン剤と呼ばれる血中コレステロールを下げる薬はHMG-CoAリダクターゼという酵素の働きを阻害することによって肝臓内でのコレステロール製造を抑制します。HMG-CoAリダクターゼを阻害すると他にも体にとって必要なものが作れなくなります。CoQ10もその一つです。CoQ10とは抗酸化物質であり、エネルギーが細胞の中で作られる過程で重要な役割をになっています。特に心臓は血を体中に送り出すためのポンプであり、体の中で最もエネルギーを必要としている臓器であるため、CoQ10がたくさん必要なのです。

スタチン剤を飲み始めると急激にCoQ10の値が減少します。コロンビア大学で行なわれた研究では、薬をとり始めてわずか2週間で49%減少したそうです。CoQ10のレベルが落ちると心臓への負担が増えてしまいます。アメリカンジャーナルオブカーディオロジー(権威あるアメリカの心臓外科学術論文)によれば、全く心臓に問題の無かった人で、コレステロールの値が少し(mildly)高い人に対し6ヶ月間スタチン剤を飲ませたところ、なんと71%もの人に初期心筋異常が現れたそうです。副作用はそれだけではありません、疲労感、筋肉の痛み、息苦しさなどもあります。CoQ10の欠乏は心不全、高血圧、パーキンソン病にも関係しているといわれています。

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2010年9月21日火曜日

本当にコレステロールは心臓病の原因なのか?

コレステロールに関するリサーチは1950年代から盛んに行なわれるようになりました。
その中でも有名なのはフレミンガムというアメリカ、ボストンの郊外にある町で何十年にも渡って行なわれてきたものです。

この町の何千人もの人が参加をして行なわれたこの実験は、いろいろなところで取り上げられ、いかにコレステロールが心筋梗塞の危険因子となっているかの裏づけとして参照されてきました。

それらの学術論文を詳しく見てみると、決して嘘をついているわけではないのですが、語られるべきことは削除され、グラフや統計は巧みに操作されているのが明らかなのです。

今のところ、製薬会社が中心となって行なった最新のレポートでは、確かに心筋梗塞はコレステロール降下剤(スタチン剤)で下げることによって防ぐことができるようです。

彼らの主張は以下のようなものです。

コレステロール降下剤お飲むことによって36%リスクを下げることができる。

しかしその数字が本当の意味するところは以下のようなものです。

100人のグループが二つあったとして、一つの目のグループは薬を飲まなかったグループ、もう一つはコレステロール降下剤をのんだグループでした。結果は、一つ目のグループのなかに3名心筋梗塞でなくなった方がいたのに対し、二つ目のグループは2名なくなられたということです。その2と3の違いが36%であると主張しているのです。

言い方を変えれば、一人の死にいたる心筋梗塞を防ぐために、28名が4年から7年薬を飲み続けなくてはいけません。これは、リスクが高い人の場合で、もうすでに一度心筋梗塞をしたことがある人や、高血圧、肥満などのリスクがある場合の話です。

もし、コレステロールが高いということだけだ危険因子の場合、235人が4年から7年薬を飲み続けてやっと一人の死にいたる心筋梗塞を防ぐことができる計算になります。つまり、235人のうち234人にはその薬の恩恵は全くないのです。

スタチン剤の副作用のことはまた別の機会に書きますが、飲む価値は、皆無どころが害があるというのが私の結論です。

スタチン剤の代表的な商品であるリピトールは年間3500億円ほどの純利益があるそうです。たった一種類の存在価値があるかどうかわからないものです。製薬会社としては、本当のことを誰にも知ってほしくないわけですね。
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2010年9月16日木曜日

食のコンセプト

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今日お伝えしたい一つのコンセプトがあります。
Eat to live or Live to eat です。日本語で訳せば、おそらく
生きるために食べる、それとも 食べるために生きる という感じです。

口当たりがよく、美味しいと感じるものを毎日食べることによって、健康な体が守れるのであればいいのですが、なかなかそういうわけには行きません。現代、食文化にあまりにも人の手が加わりすぎ、消費者側は便利さと、味覚、製造側は日持ちがする、低コストな商品を追求した結果、栄養的な質が著しく妥協されてしまいました。

私たちは生まれてから死ぬまで、毎日食べ物という燃料を入れ続けなければ生きられません。その燃料の質がよければ体は強く長持ちしますし、粗悪なものであれば、早く故障します。

今、食べ物の質を改善しなくてはいけない時に来ているのではないでしょうか。

私たちの命を養うために食べることを意識するべきではないでしょうか。

基本は自然からかけ離れたものを極力避けるようにすることです。Fake Foodと私たちは呼んでいます。味覚を喜ばすことができても、中身がないものは避けるべきなのです。

当然食事を楽しむ行為は、自然なことであり、美味しいものを食べたいという欲望は、適度に満たしてやることも大切なことです。理想なのは、体によい食べ物を、心から美味しいと感じれるようになればいいのですが、世の中には体にはあまりよくないけれど、とっても美味しい食べ物ありますよね、例えばラーメン(笑)

そこで、私の提案は、8割Eat to live 2割Live to eatです。
美味しいものを食べるときは思いっきり楽しんでください(もちろん、デトックスが終わった後のことですよ)、しかし8割2割の比率は崩さないようにするのです。我が家ではこのルールをずっと守ってきました。そして、このルールを守ることの報酬は計り知れないものがあります。

2010年9月14日火曜日

トランス脂肪酸

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トランス脂肪酸とは加工された植物油のことです。一番よくわかる例はマーガリンですね。マーガリンはもともと植物油から出来ています。原材料となる植物油(常温で液体のもの)を水素加工することによって科学的に固体にしたものです。マーガリンの味も色も、質感も全て化学処理されて出来上がったものなのです。色や味を付ける前のマーガリンは灰色で、あまりにもにおいが臭いためブリーチして、脱臭をするのです。

食欲が減退しますよね。

何故そんなことをするかというと、原材料になる植物油は非常に安価で、それをそこそこの値段で売るわけですから、利益が大きいのです。

以前というか今でもそう思っている人が多いかもしれませんが、植物油だから、コレステロールが入っていないし、体にいい、と思っていませんか?

トランス脂肪酸が体によくないというのは、いまアメリカでは常識、私の住んでいるニューヨーク州ではレストランでのトランスファットの使用は禁止になっています。

トランスファットは動脈硬化を引き起こします。

植物油が悪いのではありません、加工するのが悪いのです。トランス脂肪酸のような水素加工をすることによって、油は酸化しなくなるので日持ちするようになります。企業にとってはこれほど都合のいいことはありません。おまけに、動物油より植物油は安価であるため、コストがかかりません。

しかし、消費するわれわれへの影響は、計り知れません。


上の図にあるように、左がCISという形で、常温で液体の植物油は水素(H)が二つとも同じサイドにいますが、TRANSは水素がお互いに違うサイドにいます。加工の過程で、水素の位置をCISからTRANSに変えられた油をトランス脂肪酸と呼ぶのです。自然に存在するトランス脂肪酸もあるのですが、体に害があるのは人工的に作ったもののみです。

CIS はUの字に曲がっているのに対し、TRANSはまっすぐであるのに気付くと思います。まっすぐな形の性質上隙間なく積み上げることができるので、常温で固体の形をとることができるのです。だからマーガリンはもともと常温で液状の植物油が固体になることができるのです。

問題は、人為的に変えられた部分を持つトランス脂肪酸は、いわば奇形であり、私たちの体を作るうえでは欠陥材料なのです。欠陥材料で作られた体は、当然欠陥が出てくるということなのです。

上で述べたように、日持ちをよくする特徴があるため、トランス脂肪酸はあらゆる加工食品に含まれています。パンやクッキーなどに含まれるショートニングもトランスファットですね。さくさくとした食感はトランス脂肪酸のおかげです。ちょっと悲しいけれど、ほどほどにしないとだめですね。












2010年9月13日月曜日

動物性の脂質

前回述べたように、動物性の脂はとりすぎさえ気をつければ、少々食べても全く問題ありません。ただし、良質のものであればという条件付なのです。
今一般に市販されている、牛や豚の飼料が何で出来ているかご存知ですか?とうもろこしです。
牛は完全草食動物ですし、豚も雑食なので、穀物資料を与えるとみるみる太るわけです。
生産者には都合がいいかもしれませんが、穀物資料で育った牛豚の肉は、それぞれに合った本来の餌を食べたのと全く違った質のものになってしまうのです。

それらの動物に含まれる脂質は本来オメガ3、オメガ6などの不飽和脂肪酸をバランスよく含んでいます。しかし、とうもろこしのような穀物をメインに食べて育ったものの肉は、やたらとオメガ6が多くバランスがよくありません。オメガ6は精白された炭水化物と一緒に食べるとインスリンの関係でアラキドン酸に変わってしまいます。つまり、血がどろどろになり、炎症かおきやすい状態にするのです。本来あるはずのオメガ3にはオメガ6がアラキドン酸に変わるのを防ぎますから、ダブルパンチなのです。

自然に逆らい、人の都合で作られたものは、必ずしっぺ返しがあるものなのです。

いま、アメリカでは、Grassfedといって草を食べて育てた牛の肉が一部で販売されるようになっています。値段は、1.5倍ほどしますが、十分価値があると思いますね。でも、皮肉な話ですよね、牛はもともと草を食べているのに、草を食べている牛の肉に希少価値が出るなんて・・

次はトランスファアットの話をします

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2010年9月10日金曜日

脂肪分とりすぎは心臓病を招く????

一般的に動物性の油はよくないといいますね。例えば、牛肉とか豚肉に含まれる脂肪分の事をのことをさしているのだと思いますが。食べすぎは確かによくないかもしれませんね。それらの脂質にはアラキドン酸と言うタイプの脂質が多く含まれており、炎症を起こしやすくしたり、血をどろどろにします。

しかし、重要なポイントは他にあるのです。

植物油に多く含まれるリノール酸やリノレン酸は体にいいといわれていますが、これらの脂質を炭水化物(特に精白されたパンやご飯やパスタなど)といっしょにとるとリノール酸、とリノレン酸はアラキドン酸に変わってしまうのです。炭水化物を取ることによってインスリンがたくさん分泌され、そのときに出る、デルタ5デサチュラーゼというエンザイムによって変換されるのです。

良かれと思って食べたものも、他の食事のバランスが悪ければ台無しになってしまうのです。

心臓病だけではなく、肥満や、糖尿病も精白された炭水化物の影響が大きいように思われます。

肉に関しては、もちろん食べすぎはよくないと思いますが、それは何に関しても言える事であって、肉を病気の原因と考えるのは、お門違いだと思います。それよりも、肉から取れる凝縮された良質のアミノ酸やビタミン類を効果よく摂取するために、肉が消化吸収できる強い胃腸を保つことの方がもっと大切なことだと私は考えます。未消化の肉類が胃腸内に停滞することは非常に体に悪く、有毒ガスを出し、悪玉菌が増える原因にもなります。

少し話がそれましたが、ポイントは、油が悪者ではないのです(このことに関してはおって説明していきますが)。昨日も言った様に、脂質はなくてはならない栄養素です。心臓病、糖尿病、肥満になりたくないのであれば、精白された炭水化物をやめること、または少なくすること、肉を少々なら簡単に消化吸収できる胃腸を持つこと、または、消化酵素でサポートすること、油は人の手が加わっていない物を選び、恐れず適度にとることを私は薦めます。

人の手が加わっていない油については次回にします。

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2010年9月9日木曜日

ローファット(低脂肪ダイエット)は絶対にやめるべき

巷には脂肪、ノンオイル、ファットフリーなど脂肪分が少ないことを売りにしている商品があふれています。はたして、脂肪分を低くすることによって本当に健康への利点があるのでしょうか?

一般の人々が持つ、脂肪分に関するイメージは、”たくさん食べると太る”、”血管が詰まってしまう”といったようなものですね。

もともと脂肪が体に悪いなんてことを言い出したの誰なんでしょう?

1952年にアンセル キーズという人が発表した学術論文で脂肪の摂取量が多ければ多いほど心臓病にかかりやすくなるという研究結果が世に出回ったのが始まりです。しかし、この研究は非常に公平性にかけたもので、キーズが最初に立てた仮説にぴったりと合う結果のみを利用したためなのです。
つまり、脂肪分摂取が少なく心臓病の率が低い国々と、脂肪分摂取が多く心臓病の率が高い国々のみを選んでグラフにしたために、まるで脂肪を多く取ることが心臓病の原因であるかのように見えるのですが、実際にあった全てのデータを見れば、脂肪分の摂取が多くても心臓病が非常に少ない国もあれば、脂肪分をあまり取らない文化の国でも、心臓病の発生率が高い国もたくさんあったのにもかかわらず、彼の仮説にそぐわないデータは全く利用しなかったのです。



発表当時から、批判が多くあったにもかかわらず、この不公平な論文の結果のみが一人歩きしてしまったのです。その理由は、背後に、この結果が出ることによって、多大な利益を得る組織がこの世に存在するからなのです。現在コレステロールがまるで悪者のように考えられている事実もここから始まったのです。

とりあえず、今日のポイントは、低脂肪が体にいいという考え方には何の根拠もないのです。脂肪は3大栄養素の一つで、体にはなくてはならないものです。正しい知識があれば、脂肪は何も恐れる必要はありません。

次回、もう少し脂肪について書いてみます
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2010年9月8日水曜日

病気は自分でしか治せない

私の治療のスタイルがこの数年でずいぶん変わりました。やっていることは基本的に同じなのですが、気持ちの持ち方が以前と全く違いますね。

この仕事を始めた当初は、患者さんが持ってくる問題を治そうと必死でもがいていました、よくなるケースもあれば、あまり問題が解決されないケースもたくさんありました。そういう患者さんが来るたびに、気が重たくなったのを覚えています。

今確信を持って言えるのは、よくなる、よくならないは患者さん次第であるということ。全ての答えは、患者さんの手の中に既にあるということです。その気付きを提供することが、私の仕事なんです。

肉体的にも、精神的にも病んでいる人はたくさんおられます。しかし、その中には問題自体にアイデンティティーを見出している方もいて、そのような場合はその人にとって問題は必要なんです。その問題が盾になっているわけです。問題解決の道を示されても、その道をかたくなに選ぼうとはしません。

物事には、”適切な時”というのがありますね、それに反して何をしようとしても、空回りになってしまうように思います。私がさせていただけることは、”適切な時”が来るまでの、準備、種まきの様なものかもしれません。

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2010年9月7日火曜日

デトックス

今私どものクリニックでは、3週間のデトックスを集団で行なっています。今のところ参加者は15人くらいです。でも日に日に人数が増えていきいます。デトックスとは溜まった毒を出し体をリセットする、いわば、体の中の大掃除ですね。

余分な体重は落ちてきますし、慢性的にあったような問題が解決されたり、デトックスは大変素晴らしい健康法です。

デトックスの基本は、生の野菜や果物を主に食べることによって消化に費やされるエネルギーを節約し、臓器を休めてやることです。

デトックス仲間の一人で、長い間不眠症に悩まされていた人がいるのですが、5日目にしてすでに、不眠がずいぶん解消されてきているようです。精神安定剤と睡眠薬を一年以上とっても、一向に問題は解決していなかったようです。

不眠症がデトックスで改善することは頻繁にあります。不思議なことでも何でもありません。何が問題であったとしても、体を修復できる環境においてやれば、必ず治ります。それがガンであっても同じことです。

こんなたとえ話を私はよくします、

大阪に道頓堀川という非常に汚染された川が流れています。阪神が優勝したときにたくさんの人が飛び込むあの川です。その気持ちはよくわかりますが・・

あの道頓堀川をきれいにするためにはどうすればよいでしょう。あの川にもう一度たくさんの魚が住める様にするためにはどうすればよいのでしょう。

匂いを消して、水を透明にすることなら、きつい消毒液のようなものを流せばいいかも知れません、しかしそれでは、その川が本当によみがえることにはつながりません。これでは、ガンに対して、抗がん剤を用いているのと同じことです。

本当の解決は、汚物を流すのをやめることです。

体にとって”汚物”とは、食べ物だけとは限りません、イライラした気持ちや、怒り、憎しみといったような感情、体の歪み、運動不足なども体にとっては”汚物”であることも覚えておきましょう。

私たちが行なっているデトックスがブログになっています。そちらのほうも覗いてみてください。詳しいやり方の説明もしています。
http://detoxizumiwellness.blogspot.com/



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2010年9月5日日曜日

イライラしている時は食べないほうがよい

消化が促されるためには、よく噛んだり、酵素がたくさん含まれた生のものを食べることですが、それ以外に、もっと根本的な課題として気を付けたいのは、食べるときの心の状態です。消化器系の臓器が活発に働くためのは、副交感神経が優位である必要があります。つまり、ゆったりとしていて、リラックスしている状態です。家族や、友達と楽しい会話をしながらというのもいいでしょう。
反対に避けたいのは、イライラしていたり、口論をしたり、書類を見ながらなどというのは、交感神経優位の状態になり、消化器系の臓器の働きはは抑制されてしまいます。また、食べたあとすぐに、車を運転したり、激しい運動をすることも消化にはマイナスです。
現代人は精神的ストレスが多く、食事の時間も惜しむほどに、忙しい毎日を送っています。胃潰瘍、過敏性腸炎、クローン病など、この社会に蔓延した消化器系の問題は私たち自身の生活、心のあり方が変わらない限り本当の解決はありえないのではないでしょうか?
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2010年9月3日金曜日

予防医学 24時間尿検査

エンザイムセラピーの検査の過程で尿検査を行ないます。この尿検査は通常の尿検査とは違い、24時間尿を集め(自宅で)そのサンプルをラボに送り何が排泄されているか調べるのです。24 hour urinalysisとこちらでは呼んでいます。

なぜ24時間尿検査なのか?

一般の尿検査は、尿の中に存在してはいけない物があるかどうかを見ています。例えば、蛋白質、血液、糖などです。それらが存在する場合は、何らかの病気が進行していること示しているため、西洋医学による対症療法が少なくとも一時的には必要となります。

24時間尿検査で注目しているのは(もちろん病気を示す値はチェックします)病気以前のいわば正常な尿に含まれている成分なのです。

正常な尿には体からの老廃物が含まれています、つまり、体の中に不必要なもの、多くありすぎるものが入っています。逆に、からだのなかに足りないものは、その値が低くなります。

体の中で慢性的に不足しているもの、多すぎるもの、どの栄養素の消化がうまくできているか、またはできていないか、体に毒が溜まりすぎていないか、新陳代謝がどれくらい余裕を持って行なえているかなど、体が壊れてしまう(病気になるということ)前の状態を詳しく診断することができるのです。

たとえ話ですが、マラソンランナーが同じスピードで並んで走っていたとしましょう、一人は汗もあまりかかず、余裕の足取りです、もう一人は、汗まみれで、息が上がり、大変苦しそうです。二人とも同じことをしているわけですが、どちらが先に失速もしくは脱落するかは予想がつくと思います。24時間尿検査はこの違いを明らかにしてくれるのです。

血液検査の値も参考にはするのですが、血液に含まれる成分は基本的に一定のレンジに保たれているため、その値から逸脱している場合は、体のどこかのシステムがすでにストレス(肉体的、栄養的的、精神的)に対応できなくなっていることを示します。マラソンランナーのたとえで説明すれば、すでに失速し始めている状態なのです。

エンザイムセラピーはどんなに深刻な問題であっても、体を正常な状態に近づける助けになります。しかしその真髄は予防医学にあり、病気以前の状態を的確に検査、把握し、酵素補助と共に、生活習慣を改善するアドバイスをさせて頂き、病気にいたることなく、問題を未然に解決することなのです。

今一般の病院で行なわれる健康診断は、健康度を見ているのではなく、病気探しなのです。そして、いったん“異常”が見つかった場合は、薬、もしくは手術で対症療法を施すわけですから。予防行為ではないのです。その違いを理解していただければ幸いです。


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2010年9月1日水曜日

脂質消化とレシチン

脂質は消化酵素で消化、分解される前に乳化されなくてはなりません。乳化されていない状態の脂質は膜が張ったような状態で、消化酵素が入り込んでいけないため、消化が非常にできにくくなります。

乳化することによって、酵素が入りこむ隙間を作ってやると考えていただければよいと思います。

通常、乳化は胆汁によって行なわれます。胆汁は肝臓で作られ、十二指腸で胃から降りてきた食べ物に含まれる脂質を乳化するために分泌されます。

しかし、暴飲暴食をしたり、胃酸を抑えるタイプの胃薬を常用している人は、消化力の低下と共に。胆汁の流れが悪くなっている場合が多くあります。

そのような場合、根本的に食生活を見直すことが先決です。胆汁の流れを改善する方法は以前に記事で書きましたので、それを参考にしてください。

今日紹介したいのは、胆汁の代わりに乳化を助けてくれるものとして、レシチンを紹介したいと思います。レシチンは大豆などに含まれる栄養素で脂質を乳化する作用があります。レシチンを油物を食べるときは食前に小さじ一杯ほどとるとよいでしょう。レシチンをとることによって、消化酵素サプリメントの効果も更によくなります。

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