2010年8月1日日曜日

骨粗鬆症(たんぱく質の消化を向上させる方法)


Sprouts at Chicago Green Market / swanksalot


さて、過去2回の記事で、たんぱく質が骨粗鬆症を防ぐためにとても大切であることをお話してきましたが、ではどうやったらたんぱく質の消化・吸収を向上させられるのでしょうか?

1.胃の問題があり、酸を抑える薬を飲んでいる場合は、薬をやめる方向にむかう。
何度も説明したように、胃酸はたんぱく質の消化に欠かせないものです。胃潰瘍などの場合に、一時的に胃酸を抑えることは、粘膜の修復を助けますが、長期に渡って飲むことは、様々な問題の原因となります。現在服用されている方は、主治医に相談しながら、そもそも胃の粘膜が傷つく原因となっている生活習慣を改め、ハーブや適切な消化酵素を利用することで粘膜を修復し、いずれは胃薬をやめる方向へ向かいましょう。

2.消化・吸収されやすい形のたんぱく質を適量とる。
生でとれるたんぱく質には、生きたエンザイムが残っています。発芽させた豆や種は、一番消化吸収されやすいたんぱく質です。乾燥した状態の豆には、エンザイムの働きを阻害する成分が入っています。これは、自分の身を鳥などから守り、また、むやみに発芽しないようにするためのものです。しかし、発芽させて生命のスイッチをオンにすることで、それらの有害な成分が中和さます。それだけでなく、エンザイムやビタミンなどの栄養素が、ものの3-4日で何倍にもなります。緑豆、アルファルファなど、積極的に自宅で発芽させ、たくさん取り入れましょう。動物性たんぱく質であれば、生卵や良質の生魚が理想的です。肉を食べる場合は、エンザイムの働きを阻害するホルモン剤や抗生物質を使っていない、オーガニックの肉をとることが理想です。ひとつ、注意しなくてはならない点は、過剰摂取はかえって消化・吸収を悪するということです。足りないからといって必要以上のたんぱく質をとり続けていると、さらに欠乏状態が悪化します。なので、量より質である、ということを覚えておきましょう。

3.食べあわせを工夫する。
実は、たんぱく質と炭水化物を一緒にとると、たんぱく質の消化が悪くなってしまいます。なので、たんぱく質と一緒に大量のご飯、パン、パスタを食べることは避けましょう。逆に、一緒にとることで消化をよくするのは、生野菜です。

4.胃酸の分泌を促進する。
黒胡椒と生姜のすったものをはちみつで混ぜたものを食前に小さじ四分の一程度とること。消化を促進します。お腹があったかい感覚が感じられると思います。ただし、これは胃の粘膜がまだ弱っている時点ではすすめられません。

5.胆汁の分泌をよくする。
胆汁とは、胃の中である程度の消化がされた食べ物が小腸へと移動していく際に分泌される、脂肪の消化を助けるものです。胃で酸性になった食べ物は、アルカリ性である胆汁とすい臓から出る液によって、小腸で中和されます。しかし、胆汁の分泌が悪くなっていると、脂肪の消化が悪くなったり胆石ができたりするだけでなく、胃酸の分泌まで悪くなってしまいます。これは、小腸が胃から降りてきた酸性の消化物によって傷つけられないようにする、体の防御反応なのです。なので、胆汁の流れをよくするウコン、パセリ、てんさい(砂糖大根)などを積極的に食べましょう。また、胆汁の製造元である肝臓を疲れさせるような食生活を改めましょう。

そして、よく嚙み、ゆっくり、ゆったりとした気持ちで食べることです。

にほんブログ村 健康ブログ 代替療法へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿