2012年7月3日火曜日

副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)2



副腎疲労症候群の続きです。


甘いものや精白された穀物は、たき火で例えると新聞紙のようなものです。パッとすぐに燃え上がるけれど、すぐに燃え尽きてしまいます。ケーキ、白ご飯、白パンなどを食べると、血糖値が一気に上がるので、エネルギーや気分を瞬時に盛り上げてくれますが、長続きはしません。また、血糖値が大変不安定な状態が続き、その状態を安定させるために大量のホルモンの分泌を必要とするので、体に大きな負担をかけます。アルコール、カフェイン、ニコチンなどの刺激物は、砂糖や白い穀物よりも激しく血糖値を上げて一瞬にして火を大きく燃え上がらせ、血糖値をより激しく上下させます。それに対し、タンパク質や脂質は、太いまきのようなもので、長い時間かけてゆっくりと燃えてくれます。血糖値も徐々に上がっていくので、気分やエネルギーの激しいアップダウンを招くことがありません。


 甘いものなどを食べることで急上昇した血糖値を下げる時に使われるのが、すい臓から分泌されるインシュリンで、逆に下がりすぎた血糖値を上げるのが、副腎から分泌されるコーチゾールというホルモンです。体内の血糖値が不安定な状態が続くと、すい臓と副腎は常にフル回転でこれらのホルモンを出さなければなりません。こうして副腎が疲れ果て、正常に機能できなくなってくると、必要な時に血糖値を上げることが難しくなり、昨日のブログでご紹介したような「副腎疲労」の症状が出てきます。ここで甘いものやカフェインを口にすると、血糖値が上がるので一時的に症状は解消されますが、更に副腎に負担をかけることになり、副腎疲労はどんどん深刻化していきます。


 血糖値を上げるコーチゾールは、「ストレスホルモン」と呼ばれ、何か大きなストレスがあると大量に分泌されます。これは、ストレスに対応するためにはエネルギーを必要とするので、体が故意に血糖値を上げようとするからです。なので、たとえ甘いものなどを食べていなくても、同じような血糖値のアップダウンが体の中で起こります。ストレスが一時的なものであれば問題はありませんが、慢性的なストレスを抱えがちな現代人の副腎は常にコーチゾールを作り続けているため、副腎は疲れきってしまいます。


 では、副腎疲労が低血糖を招くということは、血糖値が高くなる糖尿の人は副腎に問題が無いということなのかと言うと、残念ながらそうとは限りません。血糖値が高くなるのは、インシュリンが出なくなっているか(I型糖尿病)、もしくは細胞がインシュリンに反応しなくなっているせいで(II型糖尿病)、血液から細胞に糖分が取り込めなくなっていることが原因なので、副腎が健康であるがゆえに血糖値が高くなっているというわけではないからです。糖尿病でも、実際は副腎疲労を伴っている場合が実は多いのです。


 ちなみに、コーチゾールはコレステロールからできています。体内の80%のコレステロールは肝臓が需要に応じて作っているので、食生活の乱れやストレスで血糖値が不安定になりがちな人は、コーチゾールをたくさん作るために大量のコレステロールを必要とし、どうしても血中コレステロールが上ってしまいます。ここでコレステロールを薬で無理やり下げても、問題の根本的な解決にはならないというわけです。


写真はジョージアの山奥でEllijayというところ。私、焚き火好きです。






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