2012年10月5日金曜日

避けるべき食べ物 3 悪い油 その1

「油物のとりすぎはいけない」とか「動物性脂肪は血管をつまらせる」などのコメントはいろいろな雑誌やテレビ、一般の医療機関でさえも常識のように言われているのではないでしょうか。しかし、これは真実からは遠くかけ離れたものであり、この間違った情報のために多くの方が健康を害しています。

まず、現在一般的に受け入れられている油に関する知識はどこから来たのか説明します。

1952年にアンセル キーズという人が発表した学術論文で脂肪の摂取量が多ければ多いほど心臓病にかかりやすくなるという研究結果が世に出回ったのが始まりです。しかし、この研究は非常に公平性にかけたもので、キーズが最初に立てた仮説にぴったりと合う結果のみを利用したためなのです。
つまり、脂肪分摂取が少なく心臓病の率が低い国々と、脂肪分摂取が多く心臓病の率が高い国々のみを選んでグラフにしたために、まるで脂肪を多く取ることが心臓病の原因であるかのように見えるのですが、実際にあった全てのデータを見れば、脂肪分の摂取が多くても心臓病が非常に少ない国もあれば、脂肪分をあまり取らない文化の国でも、心臓病の発生率が高い国もたくさんあったのにもかかわらず、彼の仮説にそぐわないデータは全く利用しなかったのです。



左のグラフは キーズが発表したseven country studyというもので、彼の仮説にそぐった7つの国だけをグラフにしたものでこれを見れば脂肪を摂取が増えると同時に心臓病の数も増えるように見えますが、実際に他の国々の情報も合わせる(右のグラフ)と脂肪の摂取量と心臓病には殆ど因果関係がないことがわかります。

発表当時から、批判が多くあったにもかかわらず、この不公平な論文の結果のみが一人歩きしてしまったのです。その理由は、背後に、この結果が出ることによって、多大な利益を得る組織(おもに食品会社と製薬会社)がこの世に存在するからなのです。現在コレステロールがまるで悪者のように考えられている事実もここから始まったのです。

ここまでの内容を読めば、この記事のタイトルに反し、脂質を摂取することは悪くないと言っているようですが・・・そうではありません。

油には多くの種類があり、その中でいいものもあれば、悪いものもあるということなのです。

メディアや医療機関が避けるべきといっている動物性脂肪は本当は特に悪いものではありません。多くの方が驚かれるのですが、私が申し上げる悪い油とは、一般には体によいとされている、サラダ油、マーガリン、ショートニングといった加工された植物油のことなのです。

次回くわしく油の種類とそれぞれの特徴を説明します。

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