2012年7月28日土曜日

副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)8

副腎疲労症候群シリーズの最終回です。

今日は、副腎をいたわるためにできる食事法のご紹介です。 

1. カフェイン飲料(コーヒー、紅茶、緑茶、炭酸飲料など)、砂糖、甘いもの、アルコールを避ける:これは、血糖値の激しいアップダウンを避けるためです。血糖値を急上昇させるこれらを口にすると、パワーは出ますが、副腎を更に疲れさせることになります。ディカフェのコーヒーやお茶でも、カフェインが必ず残っていることと、カフェインを抜く過程で薬品が使われていることがほとんどであることから、あまりお勧めできません。また、デイツやレーズンなどのドライフルーツ、メープルシロップ、蜂蜜などは、チョコレートやクッキーを食べるよりははるかにましですが、やはり甘いものなので、摂りずぎに気をつけましょう。 

2. 穀物は全粒で発芽させたものを選ぶ:全粒の穀物の糠(ぬか)の部分には、体内で食べ物がエネルギーに変わる際に必要なビタミンBがたくさん詰まっています。疲れた副腎は、より多くのビタミンBを必要としています。発芽させたものがいい理由は、栄養価が上がること、タンパク質の量が増えること、そして消化にやさしいことです。副腎疲労の人は消化力が落ちている場合が多いので、できる限り消化されやすい形で体に入れることが重要になります。 

3. シリアルは避ける:シリアルは、オーガニックであったとしても甘く味付けさせてあるものがほとんどです。例えいい材料(発芽させた穀物でできたものもあります)で作られていて、全く甘くないものであっても、シリアルは高熱・高い圧力をかけて製造されており、大変消化に負担のかかる食べ物となっているため、お勧めできません。また、シリアルを食べる時には牛乳をかけることが多いですが、市販の乳製品は非常に消化しにくい形になっているので、やっぱりシリアルはやめておいたほうがいいのです。 

4. 良質のタンパク質・脂質をしっかり摂る:副腎疲労には、タンパク質・脂質不足が大きく関係します。発芽豆、オーガニックの卵や肉、天然の魚、オーガニックのバター(生で草食の牛のものが理想)、良質のラード、ココナッツオイル、オリーブオイル、たらの肝油などをしっかり摂りましょう。これらの消化がスムーズに行くように、消化酵素の利用も欠かせません。また、塩もタンパク質の消化に大変重要なものなので、ミネラルバランスの取れた良質の塩(Celtic Sea Saltなど)をしっかり摂ることも大切です。 

5. ジャンクフード、化学調味料を避ける:毒の蓄積は、体中の臓器に負担をかけ、副腎疲労は更に体の解毒・排泄力を落とします。なので、体に入れる毒の量は最低限に抑える必要があります。大気汚染、水質汚染などから入る毒は、この社会に生きる私達には避けられないものなので、コントロール可能な食べ物で、体に入る毒の量をできる限り少なくするようにしましょう。 

6. 生の野菜・果物をたくさん食べる:酵素の詰まった生の食べ物は、よく噛みさえすればとても消化にいいものです。酵素だけでなく、葉酸などの熱に弱い栄養素も、生で食べればそのまま体に入れることができます。自家製の生野菜ジュースもいいですね。 

 たいていのケースでは、上記のことを実行するだけで徐々に副腎が機能を回復してきます。しかし、副腎疲労がかなり深刻なケースや、妊娠中で普段以上に副腎をいたわらなければならないような場合には、炭水化物(穀物、野菜、果物)を単独で摂ることを避ける、一日に何度も食べる、果物の量を減らす、生ジュースは甘くなりすぎないようにし必ずタンパク質や油を加える、など、血糖値がぶらつかないような更なる工夫が色々と必要になってきます。生の食べ物すらも消化できないほど副腎疲労が進んでいる場合は、まずは酵素サプリメントの利用とその人に合った食事法で消化器官を強くしていくことから始めていかなければなりません。

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