2010年9月3日金曜日

予防医学 24時間尿検査

エンザイムセラピーの検査の過程で尿検査を行ないます。この尿検査は通常の尿検査とは違い、24時間尿を集め(自宅で)そのサンプルをラボに送り何が排泄されているか調べるのです。24 hour urinalysisとこちらでは呼んでいます。

なぜ24時間尿検査なのか?

一般の尿検査は、尿の中に存在してはいけない物があるかどうかを見ています。例えば、蛋白質、血液、糖などです。それらが存在する場合は、何らかの病気が進行していること示しているため、西洋医学による対症療法が少なくとも一時的には必要となります。

24時間尿検査で注目しているのは(もちろん病気を示す値はチェックします)病気以前のいわば正常な尿に含まれている成分なのです。

正常な尿には体からの老廃物が含まれています、つまり、体の中に不必要なもの、多くありすぎるものが入っています。逆に、からだのなかに足りないものは、その値が低くなります。

体の中で慢性的に不足しているもの、多すぎるもの、どの栄養素の消化がうまくできているか、またはできていないか、体に毒が溜まりすぎていないか、新陳代謝がどれくらい余裕を持って行なえているかなど、体が壊れてしまう(病気になるということ)前の状態を詳しく診断することができるのです。

たとえ話ですが、マラソンランナーが同じスピードで並んで走っていたとしましょう、一人は汗もあまりかかず、余裕の足取りです、もう一人は、汗まみれで、息が上がり、大変苦しそうです。二人とも同じことをしているわけですが、どちらが先に失速もしくは脱落するかは予想がつくと思います。24時間尿検査はこの違いを明らかにしてくれるのです。

血液検査の値も参考にはするのですが、血液に含まれる成分は基本的に一定のレンジに保たれているため、その値から逸脱している場合は、体のどこかのシステムがすでにストレス(肉体的、栄養的的、精神的)に対応できなくなっていることを示します。マラソンランナーのたとえで説明すれば、すでに失速し始めている状態なのです。

エンザイムセラピーはどんなに深刻な問題であっても、体を正常な状態に近づける助けになります。しかしその真髄は予防医学にあり、病気以前の状態を的確に検査、把握し、酵素補助と共に、生活習慣を改善するアドバイスをさせて頂き、病気にいたることなく、問題を未然に解決することなのです。

今一般の病院で行なわれる健康診断は、健康度を見ているのではなく、病気探しなのです。そして、いったん“異常”が見つかった場合は、薬、もしくは手術で対症療法を施すわけですから。予防行為ではないのです。その違いを理解していただければ幸いです。


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