新陳代謝をたき火に例えると、たんぱく質や脂質はしっかりと長時間燃え続ける太い薪であり、炭水化物は火をおこすときに使われる枯葉や小枝に当たります。なかなか火が起こせない時(つまり力が出ず、疲れているとき)体は、簡単に燃やせる炭水化物を欲します。
精白された穀物や砂糖は、新聞紙のようなもので、すぐに火はつくけれど、すぐに燃え尽きてしまいます。つまり、一時的に気分やエネルギーのレベルを上げることはできても、長続きさせることができません。
アルコール、カフェイン、ニコチンは、砂糖よりもその作用が強く、一瞬に火を燃え上がらせることのできる、スパークプラグの火花のようなものです。
精白された穀物や砂糖でたき火を燃やし続けると、火は大きくなったり小さくなったり、大変不安定な状態が続き、気分やエネルギーのアップダウンが激しくなります。すると、体は大量のインシュリンやコーチゾールを分泌することで、その状態を安定させようとします。
白い砂糖、白ごはんや白パンは、繊維質やビタミン、ミネラルなど、様々な栄養分が取り除かてしまったものです。それらの栄養素は、本来ならその食べ物を消化・吸収し、エネルギーとして使われたり、体をつくったりする過程の中で使われる、必要不可欠なものなのです。必要なのに入ってこなかった栄養素は、体のどこかから持ってこなくてはなりません。
自然に近い形の食べ物には、その食べ物が体の中でエネルギーや血や肉に変わる際に必要とされる補助な栄養素が備わっています。しかし、精白や加工の過程で、何百もの栄養素・微量栄養素が壊されたり、取り除かれてしまいます。
アメリカでは、精白された食品に5・6種類の人工ビタミンやミネラル(多くの場合、産業廃棄物からできている)が足されています。それらには、栄養強化がされている(Enriched, Fortified)との表示があります。
もし誰かがあなたから$100借りて、後で$5だけ返してきたとしたらどう思いますか?栄養強化済みの精白された食べ物を食べるということは、そういうことなのです。
精白されたものを食べ続けると・・・
1. 甘いものや炭水化物を無性に食べたくなる
2. 食べ物を血や肉、エネルギーに変える力の低下
3. 慢性的なエネルギー不足
4. ムードが不安定になる
5. インシュリンとコーチゾールのアップダウンが激しくなる
6. 体重が増えやすくなる(新陳代謝の低下)
7. 老い・加齢
8. ホルモンのバランスが崩れる
9. 糖尿病になる可能性が上がる
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