2010年7月30日金曜日

骨粗鬆症(胃酸とたんぱく質の消化)

「骨を強くするためには、カルシウムを十分にとればいいんでしょう?」というのが、一般的な考えだと思います。しかし、カルシウムを入れさえすれば、そのカルシウムは骨の一部となる、というような単純な問題では実はありません。まず、骨の形成にはたんぱく質が重要な鍵となります。骨は、カルシウムだけで出来ているのではありません。特に、たんぱく質からなるコラーゲンは、骨形成の主要成分です。更に、約五割のカルシウムは、たんぱく質と結合して骨の細胞に取り込まれるため、たんぱく質が消化吸収されなければカルシウムも十分に取り込むことは出来なくなってしまうのです。

たんぱく質の消化吸収においてとても重要なのが胃酸です。胃酸の分泌は、健全な状態であっても、年とともに減る傾向にあります。

よくあるシナリオは、胃の粘膜が暴飲暴食や精神的ストレスで傷むことで、胃酸が傷口を刺激し、痛みや不快感が生じるようになります。このような場合、胃酸を抑える薬を処方されます。一時的に胃酸を薬で抑え、粘膜の修復に専念することは賢明なことです。しかし、根本的な問題を取り除かず、いつまでも、症状のみを取り除くために、胃酸を抑える薬を飲み続けることは、自分で自分の首を絞めているのと同じです。

胃酸が十分に出ないことで、たんぱく質の消化が低下し被害を被るのは、骨の形成だけではありません。体のほとんどはたんぱく質から成り立っています。たんぱく質の消化吸収が落ち込むことは、体の修復が十分に出来なくなり、老化のスピードが加速するということなのです。

胃の中で消化されなかったたんぱく質は、十二指腸ですい臓から出る消化酵素で分解されるチャンスがもう一度ありますが、このバックアップに頼り続けることはすい臓に無駄な負担をかけることになります。すい臓を酷使する事は命を縮めることです。

たんぱく質の消化吸収をよくするために出来ることを次回書きます。

質問はこちらへ。
izumiwellness@gmail.com




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酵素療法と骨粗鬆症

一般的に骨粗鬆症の予防としてカルシウムのサプリメントを飲む方が多いと思います。特に閉経後、女性はカルシウムのサプリメントを飲むことを病院でも薦められます。カルシウム剤の中でも色々と種類がありますが、根本的な問題は、どれだけとるとか、どの種類をつかうか、ではなく、カルシウム及び骨形成に必要な栄養素ををどれだけ効果的に吸収でき、利用できるかなのです。

ポイントは、体内に健全な骨を形成するための環境が整っているかどうか、なのです。

その環境を整えるために必要な条件は
1.正常な胃腸の働き

骨形成に必要な栄養素を口から入れるだけでは不十分なのです。特に消化力の低下が骨粗鬆症には深く関係しています。それに対し酵素療法は大変有効です。

2.運動

運動不足は骨粗鬆症の大敵です。

3.精神的ストレスの軽減

次回から、これらのことを、少しずつ説明していきます。質問がある方はizumiwellness@gmail.com

まで。



Portrait of an articulated skeleton on a bentwood chair / Powerhouse Museum Collection

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2010年7月29日木曜日

よく噛んで食べなさい!

私どものクリニックでは、全ての患者さんに口を酸っぱくして”よく噛んで食べてください”といいます。これほど効果的で、器具も何も必要としない健康法はありません。生涯続けることが出来れば、健康寿命が10年延びると言っても、言い過ぎではないかもしれません。健康を支える上で一番重要な土台は胃腸です。なぜなら、生まれてから死ぬまで、私達は、食べたものを血、肉、臓器、エネルギーに変換する事によって生かされています。胃腸はその過程において中心的役割を担うからです。

嚙むことによって物理的に食べた物を細かく砕くことができますし、唾液を十分混ぜ込むことによって事前消化を促進させることが出来ます(事前消化に関しては前に書いた記事を参照ください)。さらに、生の野菜や果物を食べる場合、よく嚙むことによって、植物の細胞膜を破りの中に入っている消化酵素を出してやることができるからです。

どこかにぶつけてしまったりんごが、翌日、へこんだ部分だけ柔らかく茶色になっているのを見たことがあると思いますが、それはりんごの細胞の中に入っていた消化酵素が、そのりんご自身を消化し始めたからです。

このように、りんごなどの生の野菜や果物をよく噛んで食べれば、勝手に自分で自分を分解し吸収されやすい状態になります、しかし熱で調理されていれば、酵素が失われてしまうため、消化に必要な酵素は全て体が分泌しなくてはならないのです。これが酵素の無駄使いなのです。

更に、人間は植物の細胞膜(繊維)を分解する酵素を持ち合わせていません。ですからよく噛んで細胞膜を破らない限り野菜や果物の栄養素と酵素を取り出すことが出来ません。生野菜は消化に悪いから食べないという人がいますが、よーく噛んで見てください。これまで経験したような、ガスがたまったり、お腹が痛くなるようなことはなくなるはずです。熱で調理された、たまねぎや豆類を食べた後とガスがたまりやすいのは酵素が全てなくなってしまっているからです。生のたまねぎや(少しだけ水にさらすと辛さがずいぶんましです)発芽させた生の豆を食べてみてください(もちろんよく噛んで)。そうすれば、ガスは全くといっていいほど出ません。注意していただきたいのは、生の種(シード)類、豆類、ナッツ類をそのまま食べるのは避けるようにしてください。なぜなら、それらには酵素を抑制する成分があるので、逆に消化を悪くしてしまいます。


Boosted and softened apples / Jinx!


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2010年7月28日水曜日

インスリン抵抗性を作らないために 3

ここ数日の記事を振り返っていただければわかると思いますが、結論は、インスリン抵抗性を作らないために、毎日きちんと運動をして、食べ過ぎに気をつけましょう、ということです。あまりにも使い古されたフレーズで、言葉の意味がちゃんと伝わらないのではないかと心配です・・・・。

酵素療法的に説明しますと、インスリン抵抗性が出来るということは、言い換えれば、糖代謝がうまく出来なくなるということになります。特に血中の脂肪が多くなると、インスリンの働きが鈍り、一層糖代謝が上手に出来なくなってしまいます。酵素療法では、リパーゼ(脂を分解する酵素)を食間に摂り、血中の脂質分解を促します。そうすることにより、インスリンが働きやすくなり、血糖値のコントロールがしやすくなります。もともと、中性脂肪やコレステロールの値が上がったり、甘いものばかり欲しくなったりする背景には、消化力の低下が深く関わっています。消化吸収を促し、正常化させるのが酵素療法の中心であることも付け加えておきます。

糖尿病になってしまった後でも、運動療法、食事制限と共に酵素を利用することによって、人によっては薬なしで血糖のコントロールが出来る場合もありますし、薬の量を増やさずに、長く生活の質を保つことが出来ます。

糖尿病予備軍の自覚がある人は一刻も早くインスリン抵抗をなくし、正常な糖代謝を取り戻してください。なぜなら、予防は比較的簡単で、効果も出やすいのですが、いったん糖尿病になると、その治療は難しく、生涯付き合わなくてはいけません。個人的に私は友人を糖尿病で数年前になくしました。糖尿病はとても残酷な病です。皮肉なのは、本人の自覚さえあれば、ずいぶんと違った結果を出せるのに、私との関係が近いためか、彼にうまくアドバイスできなかったことです。


Jogging with Dog at Carcavelos Beach / ceiling


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2010年7月26日月曜日

インスリン抵抗性を作らないために 2

インスリン抵抗性をつくる原因として前回は過食について書きましたが、今回は、運動不足について説明します。

細胞に糖を送り届けるのがインスリンの役目で、まるでインスリンは糖を乗せるタクシーの運転手のようなものです。糖を乗せたインスリンを受け付ける細胞には受付嬢がいると考えてください。この受付嬢を通して、細胞の中に入ることが出来るのですが、細胞側が糖(エネルギー源)を必要としていなければ、受付嬢は糖とインスリンがやってきても、「お引取りください」と言わざるをえません。細胞に十分エネルギー源が残っていて糖およびインスリンを受け付けなくなるのは仕方ありません。しかし、慢性的に糖とインスリンを受け付けなくなってしまうと、受付嬢は、いざ糖(エネルギー)が必要になった時も、「お引き取りください」と言うようになってしまうのです。この状態を「インスリン抵抗」と呼ぶのです。

この状態を改善するには、受付嬢をもう一度教育しなくてはいけません。常時エネルギー〔糖〕が細胞側で必要になれば、受付嬢も糖とインスリンを受付け、細胞の中に入れてくれるようになるはずです。

糖(エネルギー)が必要な状態とは、活発に体を動かしている状態、または、脳をを使っている状態です。しかし、誤解しないでください、考え事を一日中していても、脳では糖を消費するようになりますが、体全体のインスリン抵抗性は改善しません。

毎日少なくても一時間は歩き、エレベーターやエスカレーターは使わず、階段を上りましょう。日中も頻繁に立ち上がり、ラジオ体操のような軽い運動を2度ほど行うとよいでしょう。


02_tea_0120_kazi_hq_receptionists_smile.jpg / _foam
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2010年7月25日日曜日

インスリン抵抗性を作らないために


pixies:into the white / visualpanic


インスリン抵抗性を作ってしまう原因は一つではなく、色々な要素が重なり合って形成されます。

過食はその一つです。しかし、そもそもどうして私達は食べ過ぎる傾向にあるのでしょうか?

現代食生活の特徴を考えると、巷には加工食品が満ち溢れ、栄養のバランスが悪く、味覚を満足させる事に重点を置いています。確かに味がいい食品が多いのですが、商品のラベルを見れば、聞いたことも見たことも無いような食品添加物ばかりです。それから、精白、精製された炭水化物から作られた食品が多いことも現代人の食べ物の特徴です。つまり、白い砂糖、小麦粉や白米などがが原材料となっているものです。パン、うどん、パスタ、スナック菓子、デザート類、焼きソバ、ラーメン、炒飯・・・・きりがありませんね。現代食の大半はこの部類に入るのではないでしょうか。

精白、精製されたものの食べすぎは明らかに過食を招きます。精白、精製された小麦粉、白米は、未精白のものであれば含まれているはずの酵素、ビタミン、ミネラルが欠乏しています。本来未精白で自然に近い状態のものを食べれば入ってくるはずの物が入ってこないために、栄養的に満たされない体は、もっと食べ物を欲するようになります(栄養価の高いものを期待して)。

栄養価の高いバランスのとれた食事をし、それらを確実に消化吸収し体内に届ければ、体が早く栄養的に満たされ、必ず過食は止まります。バランスよい食事に加え、酵素〔エンザイム)を多く含んだ生の野菜、果物、酵素サプリメントを加えると、消化吸収が促され、過食を抑えるために大変有効です。

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2010年7月24日土曜日

インスリン、糖尿病、インスリン抵抗


インスリンとは、タクシーの運転手のような存在であると考えたらよいでしょう。脳を含む体の活動の全ては、糖をエネルギー源として行われています。その糖(お客さん)を、血管(道路)を通って体中の細胞(目的地)に届けるのが、インスリン(タクシーの運転手)の仕事です。しかし、目的地が大勢の人であふれている時は、お客さんをとりあえずホテルへ連れて行ってそこで待機してもらいます。それは、糖が脂肪に蓄積される状態のことを指し、これもまたインスリンの働きです。

糖尿病とは、エネルギー源である糖を細胞の中に取り込めないため、血中の糖分の量が異常に増えてしまい、その糖分が尿にもあふれ出てくるという症状が特徴の病気です。高血糖の状態が続くと、細胞を脱水状態にさせたり、腎臓に負担をかけたり、血液をドロドロにしたりと、色々な不都合が出てきます。
I型糖尿病は、インスリンがちゃんと作られないために、血糖値が上昇するタイプの糖尿病です。それに対し、インスリンはちゃんと出ているのだけれど、細胞の方で「インスリン抵抗」ができてしまっているために糖を取り込むことができず、血糖値が上がるタイプが、いわゆるII型糖尿病です。現代の糖尿病のほとんどは、このII型にあたります。

「インスリン抵抗」とは、タクシーの運転手がお客さんを目的地へ連れて行くのですが、目的地のドアが閉まっており、中に入れない状態のことを指します。別に目的地が人でいっぱいというわけではないのに、です。こうして細胞がお腹をすかせた状態が続くと、体はインスリンをたくさん作ることで対応しようとします。しかし、一向に効果がないためか、やがてインスリン製造も止まってくる場合が多くみられます。

「インスリン抵抗」ができてしまう仕組みと予防法については、次回から説明していきます。

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2010年7月22日木曜日

糖尿病〔2型)とストレス

ストレスとは一言で言っても、あまりにも漠然としていて、つかみどころの無いように思われがちですが、大きく分けて、三つあります。

  • 精神的ストレス(もつれた人間関係、うるさい上司、夫婦仲が悪い、悩み、怒り、心配など)
  • 食事のストレス(暴飲暴食、加工、インスタント食品のとりすぎ、 酵素欠乏食のとりすぎ)
  • 肉体的ストレス(重労働、体の歪み、極度の暑さ、寒さなど)

今回は精神的ストレスと2型糖尿病の関係についてお話します。

結論から言いますと、精神的ストレスが多くなるとインシュリン(血糖を減少させるすい臓から分泌されるホルモンの一種)の分泌が抑制され、グルカゴン(インシュリンに対抗し血糖値を上げる分泌物、これもすい臓から出ます)の分泌が増えます。インシュリン、グルカゴン共に重要な役割を持っています。しかしそのバランスが崩れてしまうと、色々な不具合が出てきてしまうのです。

基本的な体の働きとして、ストレスが多くなると、体は交感神経優位の緊張状態になります。この状態は、身を危険から守り、ストレス状態を乗り切るために体に備わった自然な自己防御システムです。

例えば、いきなりトラが目の前に現れて、あなたに襲いかかろうとしているのを想像してみて下さい。その状況に対応するための体は本能的に筋肉や、必要部位に血を送るために、心臓を早く打ち、瞳孔を開き、逃げるか、もしくは戦うための最善の準備をします。そのとき体は脂肪をエネルギーに変え(グルカゴンの働きによって)、インシュリンの分泌を抑制し、血糖値を上げ、糖は脳の働きのためにとっておきます。更に、その瞬間に必要ない消化吸収の働きは一切止めてしまいます。

このように、一過性(トラに食べられてしまえばそれでおしまいですが)のストレスであれば、さほど問題は無いのですが、現代社会において経験するストレスは、トラに襲われるほどの過激さはありませんが、会社や学校での人間関係や、家族内の問題など長期にわたる精神的ストレスを抱えている場合が多くあります。このような状況下であっても、体は同じように反応し、体が交感神経が優位な状態が長期的に続いてしまうのです。

興味深いのは、体は今現在起きているストレス状況と過去に起こったストレス状況の区別が出来ません。つまり、目の前にがみがみ言う上司がいるのと、家に帰ってからその状況を思い出すのも、体は同じように反応し、緊張状態になります。違う例で言えば、目の前にレモンがあっても、無くても、つばが出るのと同じです。

ですから、いったん人間関係がもつれてしまうと、心の整理がうまく出来ない人は、いつまでも交感神経優位になります。最初に述べたように、ストレスがかかって、交感神経優位の状況では、インシュリンの分泌は抑制されます、よって血糖値が高くなる傾向になり、逆にグルカゴン、コーチゾル(ストレスホルモン)が分泌され、ストレスに対応する準備をします。しかし、このような状態が長期的に続くと、体は耐えきれなくなり、全体のシステムが崩壊しだすのです、つまり、病気になるということです。糖尿病はその一つです。

人間の体は、一過性のストレスであればそれに耐えるための機能は備わっていますが、いつもストレスを抱えた状態で過ごすようには出来ていません。現代人の多くが抱えるようなストレスは、不自然極まりないということです。心のリセットを上手にできるようになること、そしていつも喜び、感謝できることに本当の解決策があるのではないでしょうか。




Tiger attak... / claudiogennari


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2010年7月21日水曜日

糖尿病予備軍、カフェインを控えよ

糖代謝が低下し、将来的に糖尿病(2型)になるリスクが高くなっている人を糖尿病予備軍と呼びます。糖尿病になりやすくなる生活習慣は色々ありますが、今回はコーヒー、緑茶、紅茶、炭酸飲料などに含まれる、カフェインについて書きます。

カフェインの血糖値に対する影響についての研究によれば、カフェインは血液を通じ脳に行き、血圧を上げ、ストレスホルモン(コーチゾル)を分泌します。このホルモンは交感神経を優位にする働きがあります。つまり体を緊張状態にし、即座に使えるエネルギーを確保するために、インシュリンの働きを低下させ、血糖値を上げる作用があります。

毎日コーヒーやお茶を3杯以上飲む人は、慢性的にインシュリンの働きが鈍くなります。結果、糖尿病になるリスクも上がってしまうのです。

更にカフェイン飲料の飲みすぎは、副腎に負担をかけます。疲れやすい人、朝が弱い人などはコーヒーによって目が覚めたり、一時的に元気が回復したりしますが、このような生活習慣は副腎を痛めつけるため、慢性疲労の原因になります。

コーヒーや緑茶には体によい成分が・・・などという話もありますが、何事もほどほどに。

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昼食後に違いがわかります

昼食の後、眠たくなって、仕事の能率が全然上がらない・・・そんなことありませんか?酵素があまり含まれない食事をすると、体内酵素で全て消化しなくてはならなりません。消化は多くのエネルギーを要するため、どうしても集中力が落ちたり、眠たくなったりしてしまいます。そこで無理やり、コーヒーなどの刺激物を入れて無理やり交感神経を優位にし、緊張状態にしてしまうと、消化が妨げられ、消化不良をおこします。このパターンの繰り返しは、胃潰瘍や生活習慣病の元です。



午後からの仕事の能率を下げないためには、昼食に、酵素を含んだものをたくさん食べるようにすることです。サラダバーで生野菜たっぷりなんていいと思いますよ。よく噛んで腹八分目にすることも、お忘れずに。どうしても酵素たっぷりの食事が出来ないのであれば、麴由来の消化酵素を食前に飲むようにすれば、消化を助けてくれるので、ずいぶんましになると思います。




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2010年7月20日火曜日

生活習慣病先進国アメリカ

いい意味でも悪い意味でもアメリカは先進国の中の先進国といえるのではないでしょうか。変化を恐れずどんどん前に進んでいくアメリカは、向こう見ずで、非常にダイナミックです。しかし、新しい問題も次々に出てきます。今、アメリカで深刻な問題になっているのが肥満の問題です。64%が太り気味で24%はBMIが30を超える肥満に属します(BMI=体重(kg)÷身長(m)2)
アメリカに遊びに来る私の友人たちはいつも太っている人の多さにびっくりします。お相撲さん級のひとがそこら中にいますからね。

多くのアメリカ人は運動不足で食生活はむちゃくちゃ、そして精神的ストレスを非常に多く抱えています。当然のことながら生活習慣病になる人の数も半端ではありません。この国では老衰で安らかに死ぬことはほとんどなく、最期の10年15年は何らかの病気で病んだ状態で死んでいきます。アメリカ人の多くは生涯に使う医療費の9割以上を死ぬ間際の3ヶ月で使うそうです。それを商売にしている病院も問題ですが、そのお金を若いうちから健康促進のために使う方がより良い投資だと思います。

彼らのライフスタイルでは病気をして当たり前なのです。病気にならないほうが不思議なくらいです。この問題に対して薬、手術は全く無意味で、ましてや皆保険を導入などしてしまえば、自分の健康に責任を持つ人がさらに減少してしまうのではないでしょうか。木を見て森を見ずとはまさにこのことでしょう。

今の日本はどうでしょう、アメリカのあとを10年遅れで追いかけているように見えます。経済が落ち込んで、ファーストフードやインスタントラーメンの会社が軒並み売り上げ新記録を出しています。アメリカという見本があるのに、どうして???


Black Halter Tops / colros


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2010年7月19日月曜日

甘いものや精白されたもの、食べすぎには注意

新陳代謝をたき火に例えると、たんぱく質や脂質はしっかりと長時間燃え続ける太い薪であり、炭水化物は火をおこすときに使われる枯葉や小枝に当たります。なかなか火が起こせない時(つまり力が出ず、疲れているとき)体は、簡単に燃やせる炭水化物を欲します。

精白された穀物や砂糖は、新聞紙のようなもので、すぐに火はつくけれど、すぐに燃え尽きてしまいます。つまり、一時的に気分やエネルギーのレベルを上げることはできても、長続きさせることができません。

アルコール、カフェイン、ニコチンは、砂糖よりもその作用が強く、一瞬に火を燃え上がらせることのできる、スパークプラグの火花のようなものです。

精白された穀物や砂糖でたき火を燃やし続けると、火は大きくなったり小さくなったり、大変不安定な状態が続き、気分やエネルギーのアップダウンが激しくなります。すると、体は大量のインシュリンやコーチゾールを分泌することで、その状態を安定させようとします。

白い砂糖、白ごはんや白パンは、繊維質やビタミン、ミネラルなど、様々な栄養分が取り除かてしまったものです。それらの栄養素は、本来ならその食べ物を消化・吸収し、エネルギーとして使われたり、体をつくったりする過程の中で使われる、必要不可欠なものなのです。必要なのに入ってこなかった栄養素は、体のどこかから持ってこなくてはなりません。

自然に近い形の食べ物には、その食べ物が体の中でエネルギーや血や肉に変わる際に必要とされる補助な栄養素が備わっています。しかし、精白や加工の過程で、何百もの栄養素・微量栄養素が壊されたり、取り除かれてしまいます。

アメリカでは、精白された食品に5・6種類の人工ビタミンやミネラル(多くの場合、産業廃棄物からできている)が足されています。それらには、栄養強化がされている(Enriched, Fortified)との表示があります。

もし誰かがあなたから$100借りて、後で$5だけ返してきたとしたらどう思いますか?栄養強化済みの精白された食べ物を食べるということは、そういうことなのです。


精白されたものを食べ続けると・・・

1. 甘いものや炭水化物を無性に食べたくなる
2. 食べ物を血や肉、エネルギーに変える力の低下
3. 慢性的なエネルギー不足
4. ムードが不安定になる
5. インシュリンとコーチゾールのアップダウンが激しくなる
6. 体重が増えやすくなる(新陳代謝の低下)
7. 老い・加齢
8. ホルモンのバランスが崩れる
9. 糖尿病になる可能性が上がる

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2010年7月18日日曜日

酵素の無駄遣いは命を縮める

酵素研究でノーベル賞を受けたDr. James B. Sumnerはこのように言っています。



・・・40歳を越えたあたりから”年をとったな” と感じるのは、体内酵素の量が減っているからである。若いときの細胞には多くの酵素が含まれているが、中年以降の細胞は酵素が少なくなり、老廃物や毒がたまっているのである・・・




体の中で絶えず行われている、生命維持をするための活動は、酵素の存在なしでは不可能なのです。エネルギーを作ること、脂肪を燃やすこと、ホルモンを作ること、赤血球を作ること、心臓を動かすこと・・・・全てです。




酵素栄養学の父であるDr. Edward Howellはこのように説明しています。



体内酵素とは銀行の預金残高のようなもので、無駄遣いをすればすぐに破産(病気や早死)してしまうが、こつこつ預金をしながら大事に使えば、安定した裕福な生活(健康、長寿)を楽しむことが出来る。



無駄遣いにあたる行為とは、酵素を含まない加熱調理されたもの、加工食品の食べすぎ、重労働、背骨の歪み、精神的ストレス、睡眠不足、大病などです。



逆に酵素を大切にする行為とは、生の野菜果物、発酵食をたくさん食べること、体の歪みをとること、精神的に平安であること、十分休養をとる事、また酵素サプリメントを飲むことなどで、これらは酵素の預金をすることにつながります。



食べ物の消化に酵素を多く使ってしまうと、生命維持に必要な代謝酵素にしわ寄せが来ます。だからこそ消化の負担を軽減すること(生の野菜、果物、発酵食品を食べ、酵素サプリメントを食前にとる事)は健康維持に大きなプラスになるのです。



最新の酵素栄養学では、潜在的に酵素の量が決まっていると考えるのは現実的ではない、としていますが、基本的なアイデアとしては、それほど間違ったものではありません。ポイントは、若さを保ち、健康で長生きしたいのであれば、酵素を大量に浪費する生活習慣は極力避けるべきなのです。



命が途絶える時とは、体内での酵素活動が低下し生命維持が出来なくなるときです。酵素の無駄遣いは止めましょう!

www.enzymetherapy.jp

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2010年7月17日土曜日

構造が機能を支配する(体の歪みと健康の深い関係)

車を使った例で説明します。機能性の高い車には、必ずよく考えられた設計プランがあり、それを元に全ての部品が精巧に組み立てられています。その車をプラン通りに走行させるためには、その車に合った燃料を使用しなくてはいけません。どんなに素晴らしい高級車であっても、タイヤの空気が抜けていたり、車体が微妙に歪んでいたりすれば、スムーズに走ることが出来ませんよね。この場合、その車にハイオクガソリンを入れても、根本的な解決にはなりません。



人間の体は車ではありませんが、構造が機能を支配している部分が多くあることを理解していただきたいのです。例えば、猫背だったとしましょう。猫背の場合背中が丸くなり、肩、肩甲骨が前に出てくることによって息を深く吸うことができなくなってしまいます。ちなみに、背中を丸くして猫背にわざとなって、深呼吸してみてください。そして、その後胸を張ってもう一度深呼吸してみてください。呼吸の深さの違いに驚くと思います。慢性的に背中が丸くなっている人は、そうではでない人と比べると、一呼吸で吸える空気、酸素の量が2割から3割少なくなります。その違いは利用可能なエネルギー量に比例します。



背骨の歪みは、より一層体の機能に影響を与えます。背骨の中を通る脊髄は脳からの信号、指令を内臓、筋肉、内分泌腺、体全体の細胞に伝達する太い神経の束です。背骨の歪みはその脊髄の流れを妨げてしまい、結果的に体の機能低下につながります。



私どものクリニックに来られる方から、もともと腰痛や首の痛みで治療を受け始めたのだけれど、痛みの改善だけではなく、胃腸の調子がよくなったとか、アレルギーがかるくなった、疲れにくくなった、風邪をひかなくなった、というコメントを頻繁にいただきます。これらも構造的欠陥が機能を低下させていたよい例ではないでしょうか。



健康回復、維持、促進のために食事に大変気をつけている人は多いと思います。そしてそれは非常に大切なことで、私どものクリニックでは酵素栄養学に基づいた食事ついての詳しくアドバイスさせていただいていますが、構造的な部分(姿勢、背骨の歪み、骨盤の歪み、関節の可動域、柔軟性、体幹筋の強さ など)の治療を必ず全ての方に受けていただいています。構造的に安定した状態で正しい食事がともなえば、鬼に金棒です。
www.izumiwellness.com
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Junk Yard Treasures / LaBellaVida

2010年7月16日金曜日

酵素療法〔エンザイムセラピー〕

エンザイム(酵素)との出会いは2003年にさかのぼります。ノースカロライナの山奥にあるハレルヤエーカーズ(Hallelujah Acres)という、ローフードについて教えてくれる団体の週末セミナーに参加したときでした。そこでは、生活習慣を改善させ、特に生の野菜や果物を中心とした食生活に変える事により、ガン、心臓病、高血圧、糖尿病などを薬や手術を全く使わずに克服した人々にたくさん出会うことができました。彼らの療法は、デッドフード(調理、加工、熱などを施した、死んでしまった食べ物という意味)を食生活から取り除き、リビングフード(生きている新鮮な、そしてもちろん酵素をたくさん含んだ食べ物という意味ローフードRaw Foodと基本的には同じ)を多く取り入れることによって、自然治癒力を引き出す、といったものでした。デッドフードとリビングフードの決定的な違いは、酵素にありました。

その後、ハレルヤエーカーズ食事法を、私たちの本業であるカイロプラクティックの治療に取り入れることにより、わたしたちのオフィスにおいても、多くの方の難病からの克服をサポートさせていただきました。

完全に酵素の力に魅了された私達は酵素栄養学の権威であるDr. Howard Loomis, Jr.の下で更なる勉強を始めました。現在、Loomis Institute(www.loomisinstitute.com) 認定ドクターとして、酵素に関する講義を定期的に開き、酵素セラピーの有効性を一人でも多くの方に知っていただけるよう、日々努力しております。
www.enzymetherapy.jp

2010年7月15日木曜日

胃酸過多???胸焼けの対処法を考えなおしましょう


胸焼けの症状は胃酸が出すぎることによって起きているのではありません。

胃酸過多という言葉は非常に誤解を招く言葉です。

胃酸が出過ぎるということは、生理学的に考えてまずありえませんし、胃酸の出すぎで胸焼けが起きているのでもありません。

このように説明してもなかなか理解していただけないのは、胃酸を抑える薬を飲めば一時的に症状が緩和されるからです。胃酸を抑えて、症状が消えるのであれば、胃酸の出過ぎに決まっているじゃないか!!と考えるのは(医者も含めて)当然であると思うのですが・・

胃酸の出すぎが原因でないのなら、なぜ、胸焼けが起きるのか?

胸焼けが起こる大半の原因は、実は十分に胃酸が出ていないからなのです

胃酸が十分に分泌されていないため、消化が不完全になり、食べ物が小腸の方に進まず(消化が不十分なため、小腸が拒むわけです)、食道の方へ押し返されてしまうのです。

消化不良のために逆流してきた食べ物のなかには、少量ですが、胃酸が含まれています。元々胃酸に対応するようにはできていない食道に少量とはいえ胃酸が食道粘膜に触れることによって、胸焼けの症状が出るのです。

更に問題を悪化させる要因として、栄養不足、精神的なストレスや暴飲暴食がさらに粘膜は弱くさせるため、少しの胃酸でも胸焼けの症状が出てしまうのです。

原因は胃酸の出すぎではありません、根本的な原因は胃酸が十分に分泌されていないために起こる消化不良と生活の乱れから来る粘膜の弱さなのです

一般的な対症療法の危険性

胃薬で胃酸を止めたり、中和することによって弱った粘膜を刺激しなくなるため、症状は一時的に消えたかのように見えますが・・・本当にこれでいいのでしょうか?

胃酸を止めることで、たしかに症状は止まりますが、その代償は限りなく大きいのです。

胃酸を抑えたり、中和する薬を長年服用している人は老化が早く、腰、首、股関節、膝などの関節が痛くなったり、髪の毛が薄くなったり、疲れやすかったり、肌の潤いが無かったり、とりあえず老け込むのが早くなります。なぜなら、

胃酸は健康維持のために欠かせない物質だからです。

ちなみに、胃酸の分泌量は20代にピークを迎え、40代では約半分になります。胃酸の分泌量は若さと、健康のバロメーターと言っても過言ではありません。


胃酸の重要な役割

1.ビタミン、ミネラルの吸収

十分な胃酸の分泌なしではありとあらゆるビタミン、ミネラルの吸収が阻害されます。
特にカルシウム、鉄分、ビタミンB12、マグネシウム。骨粗しょう症、貧血、慢性疲労、肩こり、頭痛・・・の原因となります。

2.タンパク質の消化、吸収

胃酸が十分に分泌できないと、タンパク質分解酵素を活性化することができません。すなわち、胃の中で行われるはずの、タンパク質の消化、吸収が適切に行えなくなってしまいます。

体の大半はタンパク質で出来ています。当然ですが体を作る材料が供給されなければ、新しい細胞、骨、肌、臓器を作ることが出来ません。結果として、病気がちになり、老化を早めてしまうのです。甲状腺、副腎、腎臓、肝臓など多くの臓器は蛋白質なしでは正常な機能を保つことができません。

また、椎間板や関節のクッションになる軟骨部分は、十分なたんぱく質の補給無しでは、健全な状態を保つことが出来ません。特に若くして、椎間板ヘルニアを患う人は多くの場合、タンパク質の消化・吸収に問題がある人が多いように思います。

3.解毒

胃酸によってバクテリアやウイルスを殺します。胃酸を薬で抑えることによって、感染症にかかるリスクが増えます。


胃酸を抑える薬の副作用は挙げれば切りがありません。最近発表された学術論文でも、胃酸を止める薬について警鐘を鳴らしています。骨折、細菌感染、肺炎、骨粗しょう症などは典型的な副作用であると述べられています。 

精神面への影響

最近非常に増えている鬱(うつ)や他の心の病にも、胃酸は深い関わりがあります。健全な心の状態を保つためには、脳内ケミカルバランスが必要で、特にセロトニンという物質がうつ病を患う人の脳で少なくなっています。どうしてセロトニンが減るのでしょうか?セロトニンはトリプトファンというアミノ酸からできています。アミノ酸はタンパク質の中に含まれているわけですから、タンパク質の消化がうまくなっていなければ、十分なトリプトファンも供給できません。よって、セロトニンが不足するのも致しかたないのです。また、セロトニンは以前は脳でつくられていると思われていましたが、最近のリサーチでセロトニンの90%以上は腸内で造られていることも分かって来ました。つまり消化器系の臓器は精神状態と密接に関わりがあるということです。

癌のリスク

NPO法人日本胃がん予知、診断、治療健康機構によれば胃酸の刺激によって分泌されるペプシノゲン(タンパク質分解酵素の活性化全の物質)の血中の量が減少すると胃がん発生率は健康な人の6-9倍高くなるとのことです。
つまり、胃酸を抑えてしまうと、ペプシノゲンが分泌されなくなるので、結果、血中ペプシノゲンが減り、癌リスクを高めることになります。


解決方法


  1. とりあえずよく噛んでみて下さい。一口50回以上。だまされたと思って1週間やってみて下さい。ほとんどの場合これだけで症状が半減するはずです。
  2. 就寝前3時間は食べない。水は飲んでも構いません。
  3. どの食材が引き金になっているのかを見つけること。人によって胃酸過多を引き起こす食べ物が違います。よくあるのは、スパイシーな食べ物、揚げ物l、パン、肉。明らかに胃酸過多を引き起こすものが判明すれば、胃腸の状態が回復するまではその食べ物を避けるべきです。
  4. 胃酸を正常に分泌できるようにする。胃酸過多という病名は非常に誤解を招く名前です。なぜなら、”胃酸過多”は胃酸が十分に出ていないのが理由でほとんどの場合起きているのです。胃酸を正常に分泌できるようにするためには肝臓をクレンズし、胆汁の流れを良くすることで改善します。また、苦い野菜(ゴーヤ、たんぽぽの葉など)を食べることは非常に有効。
  5. 十二指腸、胃、食道の粘膜を修復する。有効なハーブはパパイヤの葉、マシュマローの根など。
  6. 消化酵素を摂る。胃酸過多になる人は、消化力が特に弱いため慢性的な栄養不足に陥ります。麹菌由来の消化酵素は消化力を高めるためには最適なものです。
  7. 粘膜が痛んでしまう原因を取り除く、精神的ストレス、タバコ、暴飲暴食、カフェイン、アルコール、体の歪み、不規則な生活など。とりあえず生活習慣を改める必要があります。

ひどい潰瘍や出血がある場合など、一時的に胃酸を止めるタイプの薬を摂ることが必要なケースは確かにあります。そのために薬は存在します。しかし、胃薬を長期にわたって常用することは大変危険です。便利だからと薬を使いすぎると、その代償は限りなく大きいのです。 


追記 6月27日2012

胃酸を止める薬は、ありとあらゆる栄養素の消化、吸收を阻害します。メタボリックシンドロームや糖尿病を患う人は、糖代謝が悪く、インスリン抵抗性があるわけですが、胃酸を止める薬を飲むと、クロミウムというインスリンが正常に機能するために不可欠なミネラルの吸収が阻害されてしまいます。事態を更に悪化させることに繋がります。

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肉が若いときほど食べられない!

”肉を以前ほど食べたくないし、食べるといつまでも消化されずに残っているような気がする”というようなコメントをよく聞きます。肉類は確かに便秘の原因にもなりますし、肉の脂は肝臓で水溶性に変えるときに多くの活性酸素を出すので、食べすぎはよくありません。しかし、肉の消化が苦手というのは、それはそれで問題なのです。
”以前は大丈夫だったのに、最近はだめ”という人は、ほとんどの場合、消化能力が低下していることを示唆します。特に脂質とたんぱく質の消化ですね。この二つがうまく消化できなくなると、体はエネルギーを炭水化物から求めるようになるため、甘いものをやたらと欲するようになります。これが悪循環の始まりですね。


Smoked and grilled steak / FotoosVanRobin


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酵素の分類

エンザイムの種類
代謝エンザイム(Metabolic Enzyme)
代謝プロセスの鍵になるもので、体の機能のすべてにかかわる大変重要な働きをします。体内のすべての細胞から作られています。
消化エンザイム(Digestive Enzymes)
口,胃、すい臓,小腸で分泌される消化酵素。食べたものを細かく分解し体内に吸収する準備をします。
フード(食べ物)エンザイム(Food Enzymes)
生の食材(野菜、果物)や発酵食品に含まれる酵素をフードエンザイムと呼びます。

フードエンザイムと胃、腸、すい臓から分泌される消化エンザイムが協力し合ってはじめて理想的な消化のための環境が整います。フードエンザイムが不足した現代の食生活によって、消化臓器は慢性的に必要以上の消化エンザイムを分泌することを強いられています。長期に渡りこのような状態がに続くことにより、消化機能が低下します。毎日食べる食事からの栄養素によって私たちの体は新しい細胞や臓器を作り養っています。当然のことながら、栄養素が十分に供給できない状態では体は正常な機能が困難になります。結果的に新陳代謝が低下し、疲れやすく病気になりやすい状態になってしまうのです。




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2010年7月14日水曜日

ところでエンザイムって何?

エンザイムって何?
エンザイムとはたんぱく質からなる体にとって不可欠な栄養素のひとつです。たとえ話を使って説明して見ましょう。炭水化物、たんぱく質、脂質はいわば家を建てるときの柱、壁,屋根に当たる家を作るための材料のようなもので、エンザイムは実際に家を建てる大工さんのような役目をしています。そしてビタミンやミネラルは大工の親分を助けるアシスタントのようなものと考えてもらえればよいかもしれません。大工がちゃんと仕事をしなければ立派な家は立ちません。それと同じく、私たちの体もエンザイムなしでは丈夫で健康な体を保つことができないのです。現代人の食生活は慢性的にエンザイムが不足しています。この事実は今多くの人が抱える慢性的な体の不調や病と深くかかわりがあるのです。

Fruit Market / Vietnam, Saigon / flydime

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加工肉とすい臓がん

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2005年に発表されたハワイ大学で行われた研究によれば、加工肉(ソーセージやベーコンなど)を頻繁に食べる人は、すい臓がんになる率が67%も上がります。ほかの米国リサーチではホットドッグソーセージの食べすぎは白血病のリスクを高めるとも発表しています。

加工肉に限らず、加工製品全てガンや生活習慣病のリスクを高めるのは間違いないでしょう。特にすい臓は食べ物の消化において中心的な働きをする臓器で、酵素〔エンザイム)が欠乏した加工食品を頻繁に食べる事は、すい臓に多大な負担をかけます。すい臓だけではありません、酵素(エンザイム)が欠乏した加工食品を食べると、体はまるで細菌やウィルスが体内に入ってきた時のように白血球の値を上げて、それらの物質(加工食品)を異物または毒扱いし、一刻も早く体外に排泄しようとします。その過程の中で、肝臓、腎臓への負担も増えてしまいます。

加工肉やその他の加工食品のような自然からかけ離れた、酵素〔エンザイム)欠乏食から、ほとんど残っていない栄養素を取り出し、残りのカスを解毒、排泄し、処理するために、体内臓器は疲れ果ててしまうのです。若くて元気なうちは、何も感じないかもしれませんが、体内臓器を乱暴に扱っていれば、あっという間に元気を失い、体は色々な症状や、不快感をもって警鐘を鳴らします。それらを無視し続けれると、ガンなどの大病になってしまうのです。

Hot Dogs on a Bun / TheBusyBrain

事前消化

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事前消化(Pre digestion)
事前消化とは、食べた食事が胃に到着した後、胃酸が分泌されるまでの時間(若くて健康な人で30分、年輩の人で45分)に行なわれる消化活動のことです。
酵素の多く含まれた、生の野菜、果物、発酵食品を、ゆっくりと唾液とまぜながら食べ、十分に噛むようにして食べれば、事前消化を効果的にすることができます。
体内から酵素が分泌される時点で、大半の食事が消化分解されていれば、当然、体が分泌する消化酵素の量は少なくて済みます。つまり、消化臓器への負担が減るわけです。消化臓器をいたわる事は、若さ、健康を保つための基本です。
酵素を多く含んだ食事を常に食べることができるのであれば大変理想的なのですが、それが可能でない場合は、消化酵素をサプリメントで補ってやることは、大変重要なことなのです。

ポテンジャー博士の実験

ポテンジャー博士 (Dr. Francis Marion Pottenger, Jr.)の実験
ポテンジャー博士が猫を使って行った実験(1932年から1942年)は、大変有名です。900 匹の猫をふたつのグループに分け、ひとつのグループには生の自然な餌 (生ミルク、生肉) を与え、もうひとつのグループには、火を使って調理した餌(人間が飲むような殺菌された加工ミルク、火を通した肉)を与えるといったものでした。結果は以下の通りです。一つ目のグループは、何の問題もなく、数多くの猫は妊娠し、子猫がたくさん生まれ、どんどん数が増えていきました。一方で、火で調理し加工することによって、数多くの栄養素や、エンザイム(酵素)を失った餌を食べたグループは、一世代目から色々なアレルギー症状や内臓の障害が見られ(特にすい臓の肥大)、二代目になると、あごが退化し、癌、心臓病といった病気を患う猫が増え、三代目には、生殖器の衰えから流産や不妊になる猫が多くなりました。このように、エンザイムが含まれた食事を食べたグループとそうでないグループの違いは、明らかなものでした。
この実験は、人類に大きな警告を与えています。猫は生まれて一年足らずで子供を産めるようになるため、世代の交代がとても早く、3代、4代の世代を数年で観察することができます。この二つ目の猫のグループはまさに、現代人が経験していることの縮図ではないでしょうか。
今、多くの若者は、歯並びが大変悪く、親知らずがまともに生えてこない状態です。これはあごの退化であり、加工食品の食べすぎ(親の世代から問題は始まっている)からくるものです。さらに、糖尿病や心臓病といった生活習慣病を宣告される人が後を立ちませんし、若いカップルで不妊に悩むケースが大変多いことなど、私たちの身の回りで当たり前のように存在する事実です。
今、医療の最先端では、遺伝子にその原因や解決を求めて色々な研究が行われますが、“木を見て森を見ず”とは、まさにこの事ではないでしょうか。病気や死因の傾向は、過去100年の間に大きく変化しましたが、それは遺伝子が突然偶然に変化したためではありません。変わったのは生活様式です。遺伝子に答えを求める前に、真の原因である生活習慣を改めていくことが先決であると私たちは考えます。

2010年7月13日火曜日

我が家の愛犬シャネネ


我が家には10歳になる雑種の犬がいます。彼女の名前はシャネネといいます。彼女の食事は100%生食です。このような食事に変えたのは、約2年前です。それまでも大きな病気などはしたことはありませんし、比較的元気に毎日をすごしていましたが、肌がかゆくなったり、ふけが増えたり、頻尿になったりと、色々不具合が出るようになっていました。当時、食事は全てオーガニックの良質の餌を与えていたので、やはり年のせいではないかと考えていました。しかし、食事を100%生〔骨付きチキンや生卵、数日に一度は生のニンジンやセロリも与えています)に変えて以来、毛並みは子犬のようにつやつやになり、ふけや肌、または頻尿といった問題は一切無くなり、これまで以上に元気になりました。酵素(熱を加えた調理や食品加工の過程で酵素は壊れてしまいます)の力はやっぱりすごいですね。

しかし、よく考えてみれば、これは当たり前のことなんです。野生で生でないものを食べている動物は存在しません。調理、加工されたものを食べるのは人間と人間に飼われた動物だけです。今ペットが糖尿病や心臓病を患うようになっているのも、食事が大きく関係しているのは間違いありません。


動物が長生きするので有名なシカゴ動物園では、やはり、酵素をいっぱい含んだ生の餌を動物達に与えているそうです。

2010年7月12日月曜日

酵素が足りない

便利さを追求し続ける、現代社会の食生活には酵素が著しく欠乏しています。

今、日本の食卓には世界中の食品がならびます。はるばる海外から輸入される食品は何日もかかってスーパーマーケットに並び、各家庭に届くまでには、かなりの時間が経過しています。それにもかかわらず、それらの食品が新鮮に見えるのには理由があります。輸送中に腐らないように、食品の賞味期限を長くすることが、食品加工技術の発達により可能になったからです。しかしその代償として、酵素が取り除かれてしまったのです。

酵素があるからこそ、腐ることが出来るのです。バナナが日ごとに黒くなり、熟れてくるのは酵素のおかげです。酵素を含んだ自然な食べ物は自己消化をすることができます。酵素があるからこそ、生きている地球上のものはすべてやがて土に返り、また新しいものが生まれるための糧となることが出来ます。

酵素が抑制されたり、壊されたり、取り除かれている食品を私たちの体内で消化、分解し血や肉に変えていくには、多大な体内消化酵素、そして酵素の働きを助ける補酵素(ビタミンやミネラルはすべて補酵素といえます)を浪費しなくてはいけません。なぜなら、自己消化能力をそれらの食品は失ってしまっているからです。

体内消化酵素や補酵素の浪費は年をとるのを加速させ、病気になりやすい状態にします。私達は便利さと引き換えに、もっと大事なものを失っているのではないでしょうか

2010年7月10日土曜日

酵素療法

酵素は食品産業や農業において幅広く私たちの生活の中で活躍しています。この素晴らしい物質が健康の回復、維持、促進にも利用できるということを多くの方に伝えるのが、このブログの主旨です。

近年、新谷弘実先生の著書などによって、酵素やエンザイムという言葉がいろいろなところで聞かれるようになりました。素晴らしいことだと思います。実際、酵素を取り入れることによって、体調が悪かったのが改善されたり、これまで以上に元気になったというような体験をされた方も数多くおられると思います。必然的なことです。なぜなら、私たちの食生活に酵素は著しく欠けているのです。

ここで取り上げている酵素は消化の上で働く消化酵素のことです。体内で消化酵素は作ることが出来ます。しかし食事から摂取する酵素が少なければ少ないほど、体が分泌しなければならない量が増えてしまうのです。つまり、体内臓器への負担が増し、簡略に、平たく言えば、早く体が消耗するということです。