米国の非営利団体Nemours Foundation(デラウェア州、フロリダ州)は、乳児の逆流性食道炎の一般的な警告的徴候(サイン)として下記のようなものを挙げています。
・特に授乳後の頻繁な嘔吐。
・肺や気管への逆流時の喘鳴(ぜんめい)や息詰まり。
・湿性(wet)のしゃっくりやげっぷ。
・1歳を超えても乳吐き(spitting)が継続する。
・授乳後にぐずったり泣いたりする。
・少食。
・体重があまり増加しない。
これらの症状を訴えて小児科に行くと、アメリカではほとんどのケースでPPIなどの胃酸を止める薬を処方されます。
”赤ちゃんなのに、薬なんて?!”と少し怖くなって、どうしていいのかわからず困っている方が多いようですね。
対策としてまずできることは、
・授乳後、立て抱きを長めにすること(少なくても30分は)
・ゲップを十分させること
・寝る時に頭の位置を少し高くして寝かせること
それでも改善されない場合は、水に溶いた消化酵素を使います。
酵素はカプセルを開けて3分の1程度を少量の水で溶きスポイトか何かで、授乳の直前に与えます。
更に、善玉菌(プロバイオティクス)を与えることも有効でしょう。
基本的に母乳を与えている場合はこのやり方で簡単に治りますが、ミルクの場合は時間がかかりますね。
元々母乳には母乳自体を消化する酵素が含まれているため、このような問題が起きることはめったにないはずなのです。
様々な理由で母乳が与えられない場合、その埋め合わせをするのは実際大変な作業なのです。
また、帝王切開で生まれた赤ちゃんは、産道を通らずに生まれてくるために、適切に善玉菌が育たないということや、抗生物質の多用でせっかく育った善玉菌が殺されてしまうことなども、乳児、幼児が胃腸の問題を患う原因の大きな理由でしょう。
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