でもやめられない、ついつい食べ過ぎてしまう・・・・
なぜなんでしょう?
ただ単に嗜好の問題ではありません。
体が欲するものが偏ることには原因があります。
酵素療法の検査で炭水化物、タンパク質、脂質がどれだけ効率よく消化できているか調べると、甘いもの、炭水化物をやたらと欲するタイプの人は、ほとんどの場合、タンパク質と脂質の消化がうまく出来ていないことが多いのです。
タンパク質と脂質がしっかりと消化できていなければ、当然吸収することも出来ません。タンパク質と脂質からエネルギーを供給できない場合、体は炭水化物からエネルギーを作らざるを得なくなってしまいます。その結果、体は無性に甘いものや穀物を欲してしまうのです。
エネルギーをたき火に例えると、たんぱく質や脂質はしっかりと長時間燃え続ける太い薪であり、炭水化物は火をおこすときに使われる枯葉や小枝に当たります。なかなか火が起こせない時(つまり力が出ず、疲れているとき)体は、簡単に燃やせる炭水化物を欲します。
精白された穀物や砂糖は、新聞紙のようなもので、すぐに火はつくけれど、すぐに燃え尽きてしまいます。つまり、一時的に気分やエネルギーのレベルを上げることはできても、長続きさせることができません。
このような理由から、甘いもの、炭水化物に頼っている人は、血糖値が安定せず、エネルギーの浮き沈みに波があります。血糖値が高い時は、ハイな状態で、血糖値が低くなれば頭が痛かったり、気分が落ち込んだり、’眠たくなったり、無性に甘いものや、コーヒーなどの刺激物を欲するようになります。
一日の中で、ハイとローを何度も繰り返し、やがて夜の睡眠も浅くなってきます(このことに関しては副腎疲労症候群の記事を参照してください、シリーズで書いています)。この結末が糖尿病、自己免疫疾患であり、やがて心臓病もしくは癌になってしまうのです。
この問題を解決するためには、甘いものや炭水化物を減らしていくことが必要なわけですが、好きなものや、体が欲するものを無理矢理我慢するのは大きなストレスですし、長続きしません。
甘いものや炭水化物を減らすことに焦点をおかず、タンパク質と脂質の摂取、消化、吸収を改善することに力を注ぐことによって、やがて甘いものや炭水化物をさほど欲さなくなっていくはずです。
炭水化物が駄目なのではありません。炭水化物の中でも特に砂糖、穀物(米、小麦)を避けていただきたいのです。野菜も果物も基本的には炭水化物ですからね。そのことに関しては以前の記事を参照にしてください。
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