レントゲン写真を撮ると多くの場合は椎間板がすり減っていたり、骨に変形がおきています。一般の医者はそれを見て、”これが原因ですね”と患者に説明をしますが、しかし興味深いことに実際は、骨が変形したり椎間板がすり減っているからといって、必ずしも体が硬くなるわけではないということです。骨や椎間板に全く異常が見られなくても、朝起きた時やしばらく座った後などに節々が硬くなって、動き辛くなるケースは数多くあります。
左の写真は骨(とくに頚椎4,5,6,7)が変形をし、椎間板がすり減っています。
右の写真は骨、椎間板共にほぼ正常な状態のものです。
左の写真のような状態になぜなるのか?
防ぐことは出来るのか?
いったんなってしまったら、もうどうしようもないのか?
このような状態を医学的には変形性変形性頚椎症と呼びます。一般的には予防に関してはあまり語られることはありませんし、いったんなってしまうと非常に表面的な対症療法をして(たいていは理学療法などで)痛みや、関節の硬さを和らげることしか行われていません。
それらの対症療法は一時的には辛さから開放されますが、効果がなかなか持続しません。
私は骨格の歪みを調べるために、背骨のレントゲンを必ず撮りますが、骨や椎間板の変形と痛みや節々の硬さは必ずしも一致しません。
なぜなのでしょう
それは、骨の変形や椎間板の老化が痛みや体の硬さの直接的原因ではないからです。
原因は食事にあります。
朝起きた時やしばらく座っていた後などに体が非常に硬くなる人の典型的な特徴は
1.肉、油ものがちゃんと消化できない(自覚症状はない場合もある)、または嫌い、または避けている。
2.胃酸がちゃんと出ていない、または、胃酸を止めるタイプの胃腸薬を長期使用している。
3.甘いモノが好き。穀物(パン、麺類、ご飯)が大好き。
とりあえず消化が弱いという点はこれらの症状を患う方の共通項です。消化が弱いという自覚がない場合もありますが、尿検査や触診を行えばどれだけの消化力があるかは明確にわかります。
タンパク質と脂質が十分に供給できていない状態、精白したものや、砂糖のとりすぎでミネラル(特にアルカリ性のミネラル)が足りていない状態が長く続くと、朝起きた時、しばらく座った後などに体が硬くなります。このような状態が何十年と続くとやがて骨や椎間板に変形が起こってくるわけです。
ですから、骨や椎間板の変形は栄養不足の結果であり、体の痛みや硬さの原因ではありません。
当然変形がひどくなれば、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアを引き起こし、それらが、直接的な痛みの原因となることはありますが・・・
ですから、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアでなければ少々椎間板や骨が変形していても、食事を改善すれば朝の体の硬さや痛みはほぼ100%改善することが可能です。
対策としては・・・
筋肉や関節を正常に保つためにはタンパク質が不可欠。特に硫黄を含むメチオニン、システインなどのアミノ酸を多く含む、動物性タンパクは大変重要です。
コンドロイチン、グルコサミン、MSM などはよく使われるサプリメントですが、効果が顕著に出る人と効き目がいまいちに感じる人がいるのは、消化力に違いがあるからです。せっかく摂った栄養素も消化、吸収できていなければ全く意味がありません。
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