コレステロールはホルモンの原材料として使われています。女性ホルモン、男性ホルモン、ストレスホルモンなどはその代表的なものといえるでしょう。
仕事が忙しかったり、精神的ストレスが多かったり、現代社会は肉体的、精神的共にストレスが多い社会です。そのような状況を乗り切るために、副腎から分泌されるコーチゾルなどのいわゆるストレスホルモンが必要になってきます。つまり、ホルモンの原材料であるコレステロールも普段よりも多く供給されなければなりません。その需要にこたえるため肝臓はコレステロールの分泌を促進させます。
忙しく、ストレスの多い状況では、必然的にコレステロールの値は上昇する傾向にあります。なぜなら、体が必要としているからです。それにもかかわらず、科学的根拠などない”基準値”に当てはめ、それ以上の血中コレステロールが見つかれば、薬で無理やり肝臓のコレステロールの製造を阻害してしまいます。確かにコレステロールの値は減少しますが、現実的には、心筋梗塞のリスクがほとんど下がるわけでもなく、ただ十分なストレスホルモンを製造できないため、ストレスに対応できない体になってしまうのです。
コレステロールを無理やり下げるとガンになるリスクが上がるという結果もレポートされています。ストレスホルモンという鎧をはがされた状態では、免疫力が下がり、非常に無防備になってしまうのですから当然の結果といえるのではないでしょうか。
誤解していただきたくないのは、ストレスホルモンが出続ける状態もいいわけではありません。ストレスホルモンが出続けるような状態は体全体のバランスが遅かれ早かれ崩れ、これはこれで問題が起きてきます。
問題は、コレステロールが高いということではないのです、ストレスの多い状態が諸悪の根源なのです。
コレステロールが上がるのには理由があるということ、そして、その値を無理やり下げることは何の解決にもならないということです。
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