2010年9月23日木曜日

コレステロール降下剤とCoQ10

スタチン剤と呼ばれる血中コレステロールを下げる薬はHMG-CoAリダクターゼという酵素の働きを阻害することによって肝臓内でのコレステロール製造を抑制します。HMG-CoAリダクターゼを阻害すると他にも体にとって必要なものが作れなくなります。CoQ10もその一つです。CoQ10とは抗酸化物質であり、エネルギーが細胞の中で作られる過程で重要な役割をになっています。特に心臓は血を体中に送り出すためのポンプであり、体の中で最もエネルギーを必要としている臓器であるため、CoQ10がたくさん必要なのです。

スタチン剤を飲み始めると急激にCoQ10の値が減少します。コロンビア大学で行なわれた研究では、薬をとり始めてわずか2週間で49%減少したそうです。CoQ10のレベルが落ちると心臓への負担が増えてしまいます。アメリカンジャーナルオブカーディオロジー(権威あるアメリカの心臓外科学術論文)によれば、全く心臓に問題の無かった人で、コレステロールの値が少し(mildly)高い人に対し6ヶ月間スタチン剤を飲ませたところ、なんと71%もの人に初期心筋異常が現れたそうです。副作用はそれだけではありません、疲労感、筋肉の痛み、息苦しさなどもあります。CoQ10の欠乏は心不全、高血圧、パーキンソン病にも関係しているといわれています。

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