私の治療のスタイルがこの数年でずいぶん変わりました。やっていることは基本的に同じなのですが、気持ちの持ち方が以前と全く違いますね。
この仕事を始めた当初は、患者さんが持ってくる問題を治そうと必死でもがいていました、よくなるケースもあれば、あまり問題が解決されないケースもたくさんありました。そういう患者さんが来るたびに、気が重たくなったのを覚えています。
今確信を持って言えるのは、よくなる、よくならないは患者さん次第であるということ。全ての答えは、患者さんの手の中に既にあるということです。その気付きを提供することが、私の仕事なんです。
肉体的にも、精神的にも病んでいる人はたくさんおられます。しかし、その中には問題自体にアイデンティティーを見出している方もいて、そのような場合はその人にとって問題は必要なんです。その問題が盾になっているわけです。問題解決の道を示されても、その道をかたくなに選ぼうとはしません。
物事には、”適切な時”というのがありますね、それに反して何をしようとしても、空回りになってしまうように思います。私がさせていただけることは、”適切な時”が来るまでの、準備、種まきの様なものかもしれません。
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