その中でも有名なのはフレミンガムというアメリカ、ボストンの郊外にある町で何十年にも渡って行なわれてきたものです。
この町の何千人もの人が参加をして行なわれたこの実験は、いろいろなところで取り上げられ、いかにコレステロールが心筋梗塞の危険因子となっているかの裏づけとして参照されてきました。
それらの学術論文を詳しく見てみると、決して嘘をついているわけではないのですが、語られるべきことは削除され、グラフや統計は巧みに操作されているのが明らかなのです。
今のところ、製薬会社が中心となって行なった最新のレポートでは、確かに心筋梗塞はコレステロール降下剤(スタチン剤)で下げることによって防ぐことができるようです。
彼らの主張は以下のようなものです。
コレステロール降下剤お飲むことによって36%リスクを下げることができる。
しかしその数字が本当の意味するところは以下のようなものです。
100人のグループが二つあったとして、一つの目のグループは薬を飲まなかったグループ、もう一つはコレステロール降下剤をのんだグループでした。結果は、一つ目のグループのなかに3名心筋梗塞でなくなった方がいたのに対し、二つ目のグループは2名なくなられたということです。その2と3の違いが36%であると主張しているのです。
言い方を変えれば、一人の死にいたる心筋梗塞を防ぐために、28名が4年から7年薬を飲み続けなくてはいけません。これは、リスクが高い人の場合で、もうすでに一度心筋梗塞をしたことがある人や、高血圧、肥満などのリスクがある場合の話です。
もし、コレステロールが高いということだけだ危険因子の場合、235人が4年から7年薬を飲み続けてやっと一人の死にいたる心筋梗塞を防ぐことができる計算になります。つまり、235人のうち234人にはその薬の恩恵は全くないのです。
スタチン剤の副作用のことはまた別の機会に書きますが、飲む価値は、皆無どころが害があるというのが私の結論です。
スタチン剤の代表的な商品であるリピトールは年間3500億円ほどの純利益があるそうです。たった一種類の存在価値があるかどうかわからないものです。製薬会社としては、本当のことを誰にも知ってほしくないわけですね。
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿