2010年9月14日火曜日

トランス脂肪酸

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トランス脂肪酸とは加工された植物油のことです。一番よくわかる例はマーガリンですね。マーガリンはもともと植物油から出来ています。原材料となる植物油(常温で液体のもの)を水素加工することによって科学的に固体にしたものです。マーガリンの味も色も、質感も全て化学処理されて出来上がったものなのです。色や味を付ける前のマーガリンは灰色で、あまりにもにおいが臭いためブリーチして、脱臭をするのです。

食欲が減退しますよね。

何故そんなことをするかというと、原材料になる植物油は非常に安価で、それをそこそこの値段で売るわけですから、利益が大きいのです。

以前というか今でもそう思っている人が多いかもしれませんが、植物油だから、コレステロールが入っていないし、体にいい、と思っていませんか?

トランス脂肪酸が体によくないというのは、いまアメリカでは常識、私の住んでいるニューヨーク州ではレストランでのトランスファットの使用は禁止になっています。

トランスファットは動脈硬化を引き起こします。

植物油が悪いのではありません、加工するのが悪いのです。トランス脂肪酸のような水素加工をすることによって、油は酸化しなくなるので日持ちするようになります。企業にとってはこれほど都合のいいことはありません。おまけに、動物油より植物油は安価であるため、コストがかかりません。

しかし、消費するわれわれへの影響は、計り知れません。


上の図にあるように、左がCISという形で、常温で液体の植物油は水素(H)が二つとも同じサイドにいますが、TRANSは水素がお互いに違うサイドにいます。加工の過程で、水素の位置をCISからTRANSに変えられた油をトランス脂肪酸と呼ぶのです。自然に存在するトランス脂肪酸もあるのですが、体に害があるのは人工的に作ったもののみです。

CIS はUの字に曲がっているのに対し、TRANSはまっすぐであるのに気付くと思います。まっすぐな形の性質上隙間なく積み上げることができるので、常温で固体の形をとることができるのです。だからマーガリンはもともと常温で液状の植物油が固体になることができるのです。

問題は、人為的に変えられた部分を持つトランス脂肪酸は、いわば奇形であり、私たちの体を作るうえでは欠陥材料なのです。欠陥材料で作られた体は、当然欠陥が出てくるということなのです。

上で述べたように、日持ちをよくする特徴があるため、トランス脂肪酸はあらゆる加工食品に含まれています。パンやクッキーなどに含まれるショートニングもトランスファットですね。さくさくとした食感はトランス脂肪酸のおかげです。ちょっと悲しいけれど、ほどほどにしないとだめですね。












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