2012年9月17日月曜日

避けるべき食べ物 1 穀物

穀物を全く食べてはいけないという意味ではありませんが、現代人の穀物の食べ方は、多くの人が患う健康問題に多大な影響を与えています。

過去50年以上アメリカで作られたフードピラミッドで穀物の消費を奨励してきました、しかしその結果アメリカは前代未聞の肥満大国になってしまいました。
フード・ガイド・ピラミッド

3大栄養素の一つである炭水化物は、もちろん毎日の食生活の中に含まれている必要があります。しかし、穀物が主な炭水化物源になる必要は全くありません。野菜と少量の果物、カボチャやサツマイモなどのでんぷん質を多く含む野菜を中心に炭水化物を摂取することが望ましいのです。

精白された穀物は、繊維質やビタミン・ミネラルが取り除かれているため、白米や精白された小麦粉中心の食生活は栄養の欠乏を招きます。これは誰もが納得する理由だと思います。アメリカではこのような意識が高まる中、食品会社は全粒粉を使うことによって、あたかも健康食のように全粒粉を使ったシリアルやパンを販売するようになりましたが、健康問題は一向に解決される兆しはなく、かえって全粒粉を使った食品のほうが残留農薬などの危険性も危惧されるようになりました。

穀物における問題は、精白という食品加工だけではなく、穀物自体の特性、穀物の調理方法、摂取量にあるのです。

穀物自体の特性として、基本的に種子である穀物は消化が難しく、栄養の吸収を阻害する成分が含まれています(精白されている場合はその特徴はなくなりますが、栄養も同時に激減します)。

世界の数多くの国々は、穀物を伝統的に水に長時間さらして発芽させたり、発酵することによって、消化しやすい形に変えてから消費をしてきましたが、今はそういったことがされることもなく、パンの発酵もドライイーストで短時間に行うため、以前の自然発酵のような効果がなくなりました。

また穀物の摂取量が多すぎるというのも問題です。ぱん、ご飯、焼きそば、ラーメン、パスタ、うどん、ソーメン、ケーキ、クッキー、ピザ・・・・・現代人の食生活はどこもかしこも穀物だらけ、ましてや運動量も電化製品、コンピューター、車、バス、電車などの発達で年々少なくなり、必要以上の穀物からのカロリー摂取は、肥満だけではなく、根本的な糖代謝を狂わせてしまい、糖尿病、心臓病などの生活習慣病蔓延の最たる原因となっています。

次回は小麦粉について詳しく説明します。

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2012年9月13日木曜日

体にとって毒になる食べ物



癌、心臓病、糖尿病、アルツハイマー、鬱などは今や何も珍しくない病気になってきました。これらの問題が国の近代化、西洋化と共に変化した食生活の影響を受けていることは、誰もが認めざるをえない事実です。しかし、一般的には肉食や乳製品が増えたことだけが注目されてきました。また、医療機関での食事指導は、肉を減らし、油物を避けるようにとのアドバイスが殆どではないでしょうか。このような指導では、中には良くなる方もおられるかもしれませんが、大きな変化は期待できません。
では一体何を改善する必要があるのでしょう?
避けるもしくは量を減らす必要があるのは・・・
  1. 穀物(特に精白された小麦粉)
  2. 科学プロセスされた油(いわゆるサラダオイルと呼ばれるもの、マーガリン、ショートニングなど)
  3. 砂糖
  4. 市販の乳製品
毒とは一体何か?

毒と聞けばたいていの方は、残留農薬や食品添加物を思い浮かべるのではないでしょうか。確かに、それらの物質は極力避けていく必要がありますが、たとえ水のような体に必要な栄養素であったとしても、過剰に摂取をすれば毒になるのです。
穀物、プロセスオイル、砂糖などを少量とったとしても、死に至るようなことはありませんが、摂れば摂るほどその毒性が強良くなり、現代人が患う先に述べたような病気になるリスクが上がってしまいます。

次回からそれぞれの避けたい食品の説明をします。


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2012年9月10日月曜日

健康診断では正常なのに、どうしてこんなに体の調子が悪いの?




血液検査、心電図、MRIなどを行なっても、全く異常が見つからないのに、体のいたるところに不調を感じている人が非常に多いですね。 「検査結果がすべて異常なしであれば、病気じゃないってことでしょ、でも何故こんなに体の調子が悪いの?!」というのが、医者にとっても、患者にとってもしっくりこないとこではないでしょうか。西洋医学的には、診断がなければ治療も存在しないわけですから、検査結果がネガティブでも症状がある場合は、症状をもみ消す、イタチの追いかけっこが始まるわけです。このような”治療”は根本原因を解決するどころか、かえって問題を深刻化させることが多々あります。

まず、私達が気づかなくてはいけないのが、病気でなければ健康という方程式は全く成り立たないということです。また、症状がないということが健康というわけでもありません。むしろ、症状があることは体の正常な反応であり、極端なことを言えば、糖尿病も心臓病も一部の例外を除いては、体の正常な反応の結果なのです。

私達にとって都合の良くないもの(痛みや、不快感などの症状)は悪で、そうでないものは善であると解釈するのがそもそもの間違いなのです。体が基準にしている尺度は恒常性と言われるもので、生命維持を可能にしているのは、体が恒常性を常に保とうとしているからなのです。 恒常性とは簡単に言えば体内のバランス維持機能とでもいえばいいのかもしれません。体は体中で起きている数えきれないほどの生理的機能を調和を持って維持しなくてはいけません、それができる事によってはじめて健康が可能になるのです。すなわち、病気とは恒常性維持がすみやかに行なえなくなった状態のことであり、症状の有無ではないのです。

例えば、熱。 一般的には熱が出れば、解熱剤を飲むわけですが。熱が出ることにはもちろん理由があるわけで、熱を薬で下げることが体にとって最善のことなのでしょうか?体が熱を上げる理由は、多くの場合、新陳代謝を上げ、白血球の働きを活発にし、ウィルスやバクテリアが繁殖しにくい状態にするために起こります。熱があれば体はだるくなり、食欲はなくなり、横になって休みたくなりますよね。しかし、多くの場合は、薬で熱を下げ、元気になったと勘違いし、普段どうりの生活を続行するため、かえって風邪が長引く事に繋がります。 症状が消えることが治ることではないのです。

糖尿病や心臓病といった生活習慣病はどうでしょうか、これらの病気は、ある日突然なるわけではありません。
日頃の生活習慣の積み重ねによって、徐々になるわけです。通常の検査で引っかかるまでには何年もの年月がかかります。しかし、そこに至るまでには、体はありとあらゆる危険信号を出しています。それらの信号は疲れ、だるさ、不眠、筋肉のこりなどといった、健康診断では全く測れないものばかりです。だからといって軽視してはいけませんし、ましてや、それらの症状をもみ消すようなことをしはいけないのです。それはまるで目隠しをして道を横断するようなものです。

も一度言います。危険信号(症状)はもみ消してはいけません。これらは私達に生活習慣の軌道修正を起こさせるための助言なのです。





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2012年8月28日火曜日

アメリカの失敗から学ぶ


今アメリカで起きていることは日本の将来の予兆であり、日本はアメリカの真似をするばかりではなく、アメリカの間違いから、学ぶ必要があります。日本は、欧米の製薬会社の慢性病を餌にしたビジネスモデルを受け継ぎ、病人は減るどころか、増加の一途をたどっています。

高齢化が進むにつれて病人が増えているという、一見避けがたい現実のように見えますが、歳をとることは体が弱くなり、病気になるということではありませんし、若い世代の健康が蝕まれていることも見逃してはいけません。

アメリカの現状を簡単にまとめれば、
  1. 人口の3分の1は肥満で、65歳以上では2分の1は肥満(米国南部もしくは地方都市ではもっと率が高いように思います)。
  2. 2010年に生まれた子供の3分の1は将来的に糖尿病を発症すると予測されている。
  3. 10人に9人は死ぬまでに高血圧を発症
  4. 10人に4人は心臓病で死ぬ、50年後にはこの率は倍になるであろうと予測されている。
  5. 不妊症の率は10年後には倍になるであろうと予測されている。
挙げればきりがないわけですが、日本も確実にアメリカの後を追っているといえるでしょう。

原因は明らかなんですよね。乱れた食生活、運動不足、精神的ストレスに尽きるわけです。
このような生活習慣で体がおかしくならない方が不思議なくらいで、症状が出てきても、生活習慣を改めるのではなく、薬でごまかし、感じなくさせることしかしない。おかしいですね。

アメリカではテレビをつけると、薬の宣伝が3分の1ほどを占めています。その中で伝えているメッセージは ”あなたは何も変える必要はありません、この薬を飲むだけでいいのです” といったもので、生活習慣に関しては、何も触れていません。このようなメッセージを年間、何千回と聞けば洗脳されてしまうんです。実際、薬の宣伝は継続しなければ、すぐに売り上げが落ちるそうです。

アメリカの医療システムはすでに破綻しています。そして確実にアメリカ経済の首を絞めています。アメリカにおいて個人破産の第一の理由は高額な医療費の支払いが出来なくなるからだそうです。日本は国が医療費の大半を支払うため、医療費による個人の破産はすくないかもしれませんが、そのかわり国への負担が増えます。

非常に根が深い問題ですが、コツコツと意識改革を進めていくしかないですね。

 
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2012年8月23日木曜日

ドクター G

先日「ドクターG」 のDVDを貸していただきました。問診をし、探偵のように病名を解明していく 過程は大変勉強になりました。毎回日本全国から優秀なドクターGが出演されていましたが、どの方も医者として、一人間として立派な方ばかりでした。

ただ一点、私が物足りなさを感じたのは、病名探しがメインで、病名がわかれば後は自動的に治療法が決まるという点です。

ひとつのケースで甲状腺機能低下症が取り上げられていましたが、病名が判明した後、甲状腺の薬を飲むことによって、事態は一件略着になっていました。しかし、甲状腺機能が低下するのは生活習慣に問題があるのであって(たとえ橋本病でもです)、薬の欠乏症ではないということです。
とくに、自己免疫疾患などは、西洋医学的には原因不明のように扱われ、ステロイドなどによる免疫抑制が治療の柱となり、病気を根本的に治す治療ではなく、まさに対症療法であり、出口の無いトンネルなのです。

繰り返しますが、原因は薬の欠乏症で病気になるのではありません、甲状腺機能低下症は生活習慣病の一種であり、慢性のストレスと炎症が根本的な理由なのです。ドクターGは更に掘り下げ、患者一人ひとりの生活習慣の何がストレスとなっているのか、身体的、栄養的、精神的のどれなのかを探していくことができれば・・・と思います。

実際は、ドクターGにはそこまでする時間がないのが現実でしょう、またそれはドクターGの守備範囲ではありません。彼らは仕事を十分に全うされているとおもいます。

生活習慣を病気になる前に改善できるようなシステムを社会に組み込むことが出来れば、病人の数は減少すると思うのですが・・

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2012年8月11日土曜日

精神的なストレスが与える体への影響

連日でサーカーの試合に釘付けになっています。日本も男女ともによく頑張りました。
私はスポーツ観戦が好きなのですが、女子の決勝を見ているとき、あまりにも熱を入れすぎてしまったのか、体が極度の交感神経優位の状態に陥っていることに気づきました。手足が冷たくなり、胃が痛くなるような感覚もありました。その夜試合のことが頭の中をぐるぐる回って、何度も目が覚めました。テレビに映った映像を見ただけで、これだけ体が反応するということに改めて驚いたことと、精神を安定させておくことは健全な体を保つために不可欠であると実感させられました。

交感神経が優位の状態(精神的なストレスがかかっている状態)では、消化器系は正常に働くことは出来ませんし、体の修復も適切に行うことが出来ません。


私は普段全くテレビを見ないので、テレビを見るということ自体が私の体にとって過剰な刺激であるということにも気づきました。サッカーゲーム観戦ぐらいであれば一過性ですし、2,3日もすれば興奮も冷めもとの状態に戻りますが、家族の中や仕事場でのストレスは長期的で必ずしも解決策が簡単に見つからない場合もあります。そのような場合、体に与える影響は計り知れないものがありますね。

普段の生活の中で精神的ストレスが多い場合、正しい食事と運動の役割は更に増すといえるでしょう。なぜならストレスに対応するという行為は肉体的な作業であるということだからです。なぜなら、体の中の生理機能がストレスに反応する中で必要になる栄養素がありますし、運動をすることによって精神的ストレスへの対応がスムーズになることも事実だからです。

私の義理の父は小児科医ですが、頻繁に風邪をひく子供は”ビタミン愛”不足と母親達に指導するそうです。あまり構ってもらっていない子供たちは、不安になることが多く、いつも精神的ストレスを感じていることが多いそうです。不安になると免疫力が落ちるため、風邪をひきやすくなるのも考えてみれば当たり前のことかもしれません。

心と体は本当に繋がっていますね。再度確認しました。





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2012年8月4日土曜日

生活習慣病 雑感



コーヒーや紅茶のカフェインに依存している人が多いですね。一日5-6杯飲まないと、朝目が覚めない、頭痛が出るとか、日中眠たいとか、体がだるいなどの症状があります。 完全なカフェイン中毒ですね。 このような状態が何年ぐらい続いていますかと質問すると、10年、15年といった答えが帰ってきます。それを聞いて、体が気の毒、と思うと同時に、なんて体は強く出来ているんだろうと感心します。

元々、私のところに来られる理由はカフェイン断ちをしたいとか、朝の目覚めが悪いなどといったことではなく、首が回らないとか、腰がいたいといった他の理由で来られます。

朝の目覚めが悪いとか、日中眠たくなるとか、集中力が続かないなどといったことは、解決できる問題とはほとんどの人は思っていないんですよね。体質とか、年のせいにしています。
まして、コーヒーの飲み過ぎが問題を悪化させているとは、なかなか考えないようです。

このような生活習慣がもっと深刻な問題へ繋がるわけですが、どうして、もっと小学校とかで生活習慣について教えないんだろうと私は思います。

私がいつも患者さんにお伝えしたいのは、首の痛みや、腰痛などは結果であって、原因は全く別のところにあるということなんです。特に食生活が原因の少なくとも半分以上(ほとんどの場合)を占めているということです。

毎回治療に来られる時に、私は別に、首や、腰の痛みについてはあんまり質問しません。あんまり聞きたくもないわけですが・・
私が聞くのは、よく噛んで食べているか、指導した食事プランを守っているか、学んでいただいた運動をしているか、それだけですね。守れていればよくなるし、やってなかったら、よくならないのは当たり前。

健康を取り戻すのは全て本人の自覚次第。他人には決して治せません。人任せの治療では治りません。

西洋医学であろうが、東洋医学であろうが、治療者は先生と呼ばれているのだから、教えないとダメなんです。




どのようにして、カフェイン依存を解決するかは、8回シリーズでブログに載せた副腎疲労シリーズを参照にしてください。

Dr.Michiko(私の愛する妻) が毎月、日本人向けに健康講座行なっている様子










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