2013年10月11日金曜日

コーチゾル、ホルモンバランスの鍵 2

前回に引き続き、コーチゾルの話をもう少し・・・

コーチゾルの分泌にはリズムがあり、基本的に朝は高く、それをピークにして、そこからは徐々に下降していきます。



夜はコーチゾルの分泌は低く、体はゆったりとし、体の修復が効率よく行える環境になります。そして、午前3時、4時くらいから、コーチゾルは上がり始め、朝起きる準備を始めます。午前の6時、7時、8時あたりが一番コーチゾルの分泌が活発で、頭が冴えていて、生産的に活動できる時間帯と言えるでしょう。

このリズムが正常であり、健康を保つ上では理想的な状態です。

しかし、現代人のコーチゾルの分泌リズムは、必ずしも理想的なものではありません。

昼間は、あまり元気がなくて、夜8時9時になると、頭が冴えてくるタイプの人は、コーチゾルリズムが逆転しており、夜の眠りが浅く、朝コーチゾルの分泌が悪いため朝が弱く、ホルモンバランスもよくありません。朝、コーヒーがないと目が覚めないタイプのひとは、この状態にあります。

夜にコーチゾルが高いと、体と頭が休むべき時間に、逆に元気になってしまい、睡眠が妨げられます。

結果、夜の間に、体の修復が十分に行われず、やがて体は正常な機能を失い始めます。

慢性的にコーチゾルリズムが乱れていると、特にダメージを被るのがコーチゾルを分泌する副腎なのです。

朝コーチゾルが低く、夜にコーチゾルが高くなる原因としては、

  • 日中コーヒーの飲みすぎ
  • エナジードリンクの飲みすぎ
  • 朝食を抜く
  • 夜コンピューターを長時間使う
  • 残業が多い、夜勤の仕事をしている
  • 精白された炭水化物の摂りすぎ
  • 砂糖の取りすぎ、など
リズムを取り戻す方法は、上記の原因を取り除くことと、副腎を強化することです。副腎に関しては8回シリーズで書いた過去の記事を読んでください

コーチゾルのリズムが悪く、過剰分泌が続くと、やがてコーチゾルの分泌自体が十分に出来なくなります。そうなれば、大病にかかるのは時間の問題でしょう。


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2013年10月2日水曜日

コーチゾル、ホルモンバランスの鍵

コーチゾルとはストレスホルモンの一種で、コレステロールが原材料となって、副腎という臓器で分泌されます。

コーチゾルがあるからこそ、忙しいスケジュールや、緊急を要する事態から身を守ることが出来ます。なくてはならないホルモンなのです。

しかしながら、現代社会のなかで、私達の体はコーチゾルの慢性的な分泌を余儀なくされ、その結果ありとあらゆる健康問題を引き起こす原因となっています。

コレステロールがコーチゾルの原材料であると申しましたが、コレステロールが原材料のホルモンは他にもあり、代表的なものは、性ホルモンです。

性ホルモンのバランスが崩れることによって、多くの方、特に女性は、生理痛、イライラ、頭痛、体重増加、不妊などの健康問題を患っています。

実は性ホルモンのバランスと、コーチゾルは深いかかわりがあるのです。

コーチゾルはストレスに対応するために、なくてはならないホルモンであるため、コーチゾルの分泌が非常に忙しくなると、他のコレステロールを原材料とするホルモン(性ホルモン)の分泌が後回しになります。特に黄体ホルモン(性ホルモンの一種)の分泌が減少すると、月経にまつわる多くの問題が引き起こされます。

ストレスが多い生活がひと段落すると、コーチゾルの分泌が減り、他の性ホルモンをバランスよく分泌することが出来るようになります。

ホルモンバランスは精神的ストレスのみではなく、肝臓の働き、食事、運動量にも大きく関わっています。

食事や肝臓に関しては長い話になるので、またの機会にしますが、運動に関して一言。

運動のしすぎは、コーチゾルの分泌を促し、かえってホルモンバランスを崩す結果になります。適度な運動を、朝することをお勧めします。

ちなみに、ストレスが多い人で、コレステロールが高い人が多くおられますが、ストレスが多い時に、無理矢理、薬でコレステロールを下げればどうなると思いますか?この記事の内容を理解していただければ想像がつくと思います。




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2013年8月24日土曜日

消化 - 見逃されている根本的な問題

ある40代の男性が物を運ぶ作業中、ぎっくり腰のような感じで、腰が急に痛くなりました。その日は我慢をして、何とか仕事を終えました。次の朝、腰の痛みはひどくなっていて、朝から首を寝違えたような感じにもなっていました。痛みを我慢しながら、仕事に出かけていきましたが、午前中に首の痛みが耐え難いほど辛くなったため、早退をし、その日の午後に診療に来られました。

話をくわしく伺うと、胃腸の調子はいつも悪く、胸焼けがひどいため、病院で胃酸を押さえる薬を処方されて一ヶ月ほど飲んでいました。首を寝違えることはしょっちゅうで、腰の痛みは慢性的なものだそうです。

また、数週間前に虫に足を刺され、足がはれ上がってしまったため、病院に行ったところ、抗生物質を処方されて飲んでおられました。

胃腸の弱さ、胸焼け、慢性の腰痛、首の寝違え、虫刺されで足がはれ上がるなどの、一見、関係のない複数の問題のように見えますが、これらの問題は全て繋がっています。

慢性の胃腸の弱さは万病の根源です。食べたものがしっかりと消化、吸収されていなければ、新しい細胞や組織又は臓器を健全に保つことができません。胃腸の機能が落ちている状態が長く続けば、体が弱ってくるのは当たり前のことです。

胃腸の調子が悪く、胸焼けや胃痛がある場合、病院にいけば、間違いなく胃酸を抑制する薬が処方されます。

この行為は、もともと弱っている胃腸の働きを、さらに低下させることになります。
(このことに関しては、この記事を是非読んでください)。

症状的に、胸焼けや胃痛は一時的には改善されたかの様に見えますが、実際は消化機能低下という大変大きな代償を払っているのです。

胃酸を押さえてしまうことの弊害は挙げればきりがありませんが、この男性の場合は、正常な筋肉の働きに必要なもろもろのミネラルが、胃酸が欠落することによってまともに吸収されず、完全にバランスを失った状態なのです。(夜中に足がつることの原因のひとつです)。

抗生物質を乱用することも、腸内バクテリアのバランスを崩してしまいますので、更に消化、吸収の働きを低下させます。

慢性的に胃腸が悪く、体への栄養補給があまりよくないことが原因で、普段から腰痛や、頻繁に起こる寝違え、免疫力低下(今回、虫に刺されて腫れ上がったのもこれが原因と推測します)などが起きているのです。そこで更に、胃酸を押さえて、抗生物質を体に入れれば、更に体の調子がおかしくなることは当たり前です。

私達の体は、食べたもので出来ていますし。食べ物に含まれるエネルギーをつくり、痛んだところを修復し、常に新しい細胞を作り、老廃物を同時に排泄しています。この生命の営みの基本になるのが、食事です。

食べたものがいかに速やかに消化、吸収され、老廃物を体に溜めずに排泄できるかどうかが、健康維持に関して言えば、これより大切なことはないでしょう。

しかし残念なことに、現代医学では、病名を付けることと、症状を追いかけることに気をとられ、生命の営みの根本を見つめることを忘れているのです。


このケースから学べることは、胃腸機能低下が原因で起きている問題が、いかに見過ごされているかということ。また、個々の症状だけを見て、それに対する一時的な対症療法を繰り返すことは、まさに”木を見て森を見ず”ではないでしょうか。

このケースがどのようになっていくかは、今度また書きます。

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2013年8月18日日曜日

エナジードリンク

アメリカで有名なエナジードリンクにRed Bullというものがありますが、成分は日本で売られているもの(リゲイン、タフマン、リポビタンDなど)とほぼ同じです。

これらのドリンクの基本成分は、カフェイン、糖分、合成ビタミンB群、タウリン、イノシトール、高麗人参などです。

これらの成分は急激に血糖値を引き上げ、体を交感神経優位にし、無理矢理エネルギーを搾り出します。

このようなドリンクを飲み、徹夜をしたり、夜遅くまで仕事をする人がいます。
本来ならば疲れていて、休息を必要としている時に、体の要求を無視し、ごまかしの生活を長期的に続ければ、必ず体は本来の機能を失い、病気へと向かいます。

手っ取り早い解決方法には必ず落とし穴あり!!

エナジードリンクを飲むぐらいであれば、消化酵素エビオス錠を飲むことを薦めます。これは即効性はありませんが、毎日飲むことによってエネルギーを作りやすい体にしてくれます。

これらの栄養補助食品には自然のビタミンB群が含まれており、エナジードリンクやアリナミン、チョコラBBなどのような合成ビタミンではありません。

合成ビタミンは石油や石炭から精製されたもので、食べ物ではありません。
補酵素や、捕因子を全く含まないため、短期間の間であれば効き目があるかもしれませんが、長期的には栄養バランスを大きく崩してしまい、その崩れたバランスを取り戻すのには時間がかかります。(長期的に飲んでいれば、まず効き目が悪くなってきます)。

一物全体食を食べるのが基本で、サプリを摂るのであれば少なくても合成ビタミンを使用していないものにする必要があります。

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2013年7月22日月曜日

ホットフラッシュの原因と対処法

ホットフラッシュを解決する鍵は食事にあります。

ホットフラッシュなどの更年期障害を患う人の特徴は・・・

1.タンパク質不足、脂質不足

2.米、小麦製品、砂糖の摂りすぎ

消化器系の臓器が正常に働いてる場合は、以上の点を改善すれば数週間で症状は消えるはずです。

しかし、多くの場合は、ただ単に食事を変えるだけではよくなりません。
なぜなら、消化器系の臓器の機能低下により、食べたものから栄養が効率よく取り込めない状態にあるからです。

もともと、甘党で米や小麦製品を好むようになったのも臓器の弱さがあるためなのです。このことに関しては過去の記事を参照にしてください。

大半の女性はタンパク質と脂質の消化吸収が男性と比べると弱い傾向にあります。これは、胸焼けや消化不良などの症状あるなしは関係ありません。消化器系の症状がない場合でも、消化吸収力が低下していることは多々あります.。これらは、触診、ルーミス式尿検査(Loomis 24 hour urinalysis)で明らかになります。

ホットフラッシュを改善する上で特に大切なのは、タンパク質不足を解消することです。タンパク質不足はなかなか一般的な検査では見つけることが出来ません。逆に、それが理由で大半の女性が患う、このタイプの栄養不良が野放しになっているのです。血中のタンパク質の量は基本的に恒常性によって保たれているため、血液検査でタンパク質不足という結果がでるときは何らかの病気である場合が多く、西洋医学的な介入が必要となります。

血液検査で測れる栄養不良は病気に達した時のみであり、そこにいたるまでは、血中の栄養素を一定に保つことの方が最優先されるため、生命維持に直接関係しない微妙なホルモンバランスは犠牲になるのです。その結果がホットフラッシュであり、一般の検査では全く異常無しと診断されることがほとんどです。

エンザイムセラピーは一般の検査では見えない消化機能低下、栄養不良を見つけ出すことが出来ます。その結果に基づき、弱った臓器を強め、足りない栄養素を補えば、ホットフラッシュのような問題はほぼ100%よくなります。

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2013年7月8日月曜日

長く寝ると頭痛がする原因

いつもより長く寝ると頭痛がする人の特徴は、

  • コーヒーが好き
  • 甘党
  • パン、麺類、ご飯が好き
  • あぶら物、肉を避けている、もしくは食べると胃腸がもたれる。
  • 宵っ張り
  • 朝食を抜く
これらはすべて副腎疲労を持つ人の特徴と一緒です。

頭痛は血糖値と深い関わりがあります。副腎が疲労している場合、血糖値は非常に不安定で、一日中ローラーコースターのように上がり下がりしています。寝ている間は何も食べないため、長く寝れば寝るほど、血糖値は下がっていきます。(副腎が健康な場合は、睡眠中も比較的血糖値は安定しています)

血糖値が下がりすぎること、もしくは下がりすぎて交感神経が優位になってしまうことが原因で、寝すぎたときの頭痛は起きているようです。

いずれにせよ副腎疲労を改善すると、寝すぎで起こる頭痛は必ず起こらなくなります。

解決方法に関しては、過去の記事(血糖値を安定させる基本ルール)を参考にしてください。

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2013年7月2日火曜日

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群) 根本的な対処法

よる寝床に入ると体がむずむずして、なかなか寝れない、起き上がってストレッチをすると少し楽になるが、じっとするとまた症状が戻ってくる。脚の中が非常に不快なため、睡眠の妨げの大きな原因になっています。日本に少なくても、200万人ほどいるといわれています。 

一般的に原因は不明とされていますが、酵素栄養学的観点からしますと、レストレスレッグス症候群の根本的な原因は栄養バランスにあることは明らかです。

レストレスレッグスの症状を一般医療機関で相談すると、まずは以下のような基本的な生活習慣指導が行われます。
  • コーヒー、お酒を控える
  • 鉄分の多い食材を食べる
  • 規則正しい生活をする
  • 運動、ストレッチをする
このような生活習慣を改善することによって改善するケースもあれば、改善しないケースもあります。改善しない場合は、薬物治療を行うことになります。

レボドパ(ドパミンの前駆物質)
多くの場合、脱炭酸酵素阻害薬(カルビドパやベンセラジド)を併用することによって、末梢におけるレボドパからドパミンへの変換を抑制し、レボドパが脳内に効率よく届けられるようにします。

レボドパと脱炭酸酵素阻害薬は、使い始めた当初は効き目があるのですが、多くの場合、効きが徐々に悪くなります。また一部の人は、長期使用することによって逆に症状が悪化します。

副作用は、吐き気、頭痛、疲労感。血圧には基本的に影響がないとされていますが、立ち上がる時に血圧が下がる傾向があるため、めまい、脈が弱くなる、ストレスに対応できないなどの症状が報告されています。

ドパミンアゴニスト(ドパミン受容体刺激薬)

ドパミンアゴニスト(ドパミン受容体刺激薬)はレボドパと脱炭酸酵素阻害薬の効き目が悪くなったあとに足される、より強い薬です。アメリカで一番使われているのはレキップやミラペックスです。

副作用は吐き気、食欲低下、幻覚、妄想、何かしている最中に突然眠ってしまう、昼間でも眠り込んでしまうといったことなど。

アメリカで問題になっているのは、レキップやミラペックスなどのドパミンアゴニストを服用することによって、賭博に熱中しすぎたり、異常な性欲が出たり、強迫性障害が出たりといった副作用が報告されており、この薬害をめぐって裁判も数多く起こされています。製薬会社側は基本的に非を認めているようです。

栄養的影響
カリウムの尿から出て行く量が増える傾向がレボドパドパミンアゴニストともにあります。(レボドパを脱炭酸酵素阻害薬と併用した場合はその傾向は減少する)

カリウムの減少によって、関節が硬くなったり、便秘、不整脈、頭がボーっとするなどの症状が出る可能性があります。

酵素セラピー/カイロプラクティック的アプローチ

先ほども述べましたが、
レストレスレッグス症候群の根本的な原因は栄養バランスにあります。

その中でも、レストレスレッグス症候群に関して一番重要な栄養素は
タンパク質カルシウムです。(一般的に鉄不足がレストレスレッグに関係があると言われていますが、タンパク質の消化、吸収を改善すれば鉄不足は自然に解消されます)。

しかし、ただ単にタンパク質とカルシウムを多く摂るようにしても、改善するケースと、改善しないケースがあります。改善しないケースの最大の理由は、胃腸の働きの低下により消化・吸収が十分に行えないからです。

その他、レストレスレッグス症候群を患うかたの多くが共有する特徴は・・・

  • 仙腸関節の歪み
  • 扁平足
  • 胃酸の分泌が不十分、胃薬(制酸薬)の多用(胃酸が十分に分泌できていない場合、タンパク質の消化吸収、カルシウムの吸収が適切に行えません。このことに関してはこの記事をどうぞ
  • ソファーに座ることが多い/車の運転が多い(膝の位置が股関節よりも高い位置で座ると仙腸関節への負担が増し、カルシウムの浪費を助長します)

以上述べたような問題を酵素セラピーとカイロプラクティックを用い改善することによって、薬の副作用無しに、ほとんどのレストレスレッグス症候群を解消することが可能です。

いかなる病気であったとしても、体内の栄養バランスは大切な鍵を握っています。食事療法の効き目に個人差があるのは消化・吸収の面を考慮していないからなのです。口から入れた栄養素が確実に体内で活かされているかどうかは胃腸の働きにかかっているのです。この点に着眼するのが酵素セラピーなのです。

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