2013年4月30日火曜日

寝違え、対処、ならない体作り

朝起きたら首が動かない、首の筋肉が硬直して、少しでも動かすと激痛が走るなどといった、いわゆる”寝違え”というのがありますよね。数日すればよくなるのですが、また同じことを何度も繰り返します。若い時はならなかったのに、最近やたらと寝違えると感じている方も多いのではないでしょうか?

寝違えは寝相が悪いからなるのではありません。根本的な寝違えの原因は、消化力の低下なのです。

寝違えを頻繁に起こすタイプの人は、接待や出張が多く、外食続きとか、仕事が夜遅く寝る前に食事をする習慣があったり、子育てが忙しくて早食いをしていたなど、慢性的に胃腸に負担がかかっています。

寝違えの典型的な症状である、肩甲骨の内側から首にかけての痛みは姿勢の悪さや背骨の歪みからくる場合もありますが、ほとんどの場合は胃腸の働きが低下していることから引き起こされます。とくに、右側の首、右肩甲骨の内側が痛くなる場合は、胆汁の流れが悪く、脂質とタンパク質の消化力が弱くなっています。

この問題を解決するためには・・


  • よく噛むこと
  • 食前に消化酵素を摂り、消化を助け促すこと。
  • 食後にりんご酢を小さじ一杯飲むことによって、胃の中の酸度を上げタンパク質と脂質の消化を促す。
  • ドカ食いをしないこと、寝る前に食べないこと。ジャンクフードを食べないこと。
  • 胃酸を抑える薬を飲まないこと(このことに関してこの記事を読んでください
  • 粗食ではなく、肉、脂を食べること。ただし、それらの消化がうまく出来ない人は、必ず消化酵素を摂る必要があります。
  • 野菜をたくさん食べる。
  • 穀物(小麦、米)を控える。
以上のことを守れば、寝違えはしなくなるはずです。




Day 80 - A Pain in the Neck / Menage a Moi


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2013年4月29日月曜日

不眠症を改善する方法

夜よく寝れない人、睡眠の質が悪い、夜中に何度も目が覚める、一度目がさめるとしばらく眠れないなど、睡眠に関する問題を持っている人は非常に多いですね。


一般に処方される睡眠薬は眠る助けにはなりますが、実際睡眠中に起こるべき体の修復が効率的に行われないため、朝起きた時に疲れが残っていたり、頭がスッキリしなかったり、自然の睡眠とは全く違うものです。
睡眠の質または量が不十分で、夜にしっかりと体が修復できないことが長期的に続けば、必ず健康を害することになります。このことに例外はありません。
睡眠不足による弊害は・・・
1.免疫力を下げる。
2.インスリン抵抗が増し、代謝が落ちる。つまり、太りやすくなるということです。
3.記憶力が落ちる。思考能力が低下する。
4.鬱になりやすくなる。
5.炎症が起きやすくなる。現代病の根本原因ともいえますね!
6.結果的に、寿命が短くなる。
当然、睡眠不足による弊害はこれだけではありませんが、
睡眠を改善するために出来ることをいくつか挙げますと・・・
  • 副腎を健全に保つ。(副腎に関する記事はこちら
  • デトックスを行うこと。(デトックスに関する記事はこちら)私が薦めるデトックスをおこなって、不眠症が改善しなかった人は一人もいません。
  • 野菜をしっかりと食べること。
  • 穀物摂取を控えること。
  • 良質の油、タンパク質をしっかりと食べること。消化がうまく出来ない人は消化酵素を一緒に飲んでください。
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2013年4月17日水曜日

砂糖、合成甘味料


合成甘味料のほうが砂糖を摂るよりよいのではないかと考えている人が多いのではないでしょうか?

結論的にはどちらも悪いのですが、糖尿病に関して言えば、合成甘味料を頻繁に摂取する人のほうがリスクが高くなるそうです。

6万6千人を対象に14年間行われたリサーチによりますと、合成甘味料を摂取したグループのほうが砂糖を摂取したグループと比べて、糖尿病になるリスクが4倍になります。

合成甘味料はカロリーが少ない、もしくはほとんどないといわれていますが、味覚としては甘さを砂糖と同じ、もしくはそれ以上に感じます。結果、脳は大量のインスリンを分泌する準備を始めます。このようなことが長期にわたって続くことによって、糖尿病になる一歩手前におきる、インスリン抵抗というものができ、糖代謝がどんどん悪くなってしまうのです。

Fagherazzi et al.  Consumption of artificially and sugar-sweetened beverages and incident type 2 diabetes in the Etude Epidémiologique auprès des femmes de la Mutuelle Générale de l’Education Nationale–European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition cohort.  Am J Clin Nutr,  2013;97:517-

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2013年4月8日月曜日

酵素栄養学、現代栄養学、巷の健康食療法

基礎科学によれば、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルといった栄養素は体の正常な機能にすべて必要であると説明されているのにもかかわらず、巷では、”炭水化物を食べるな”とか、”肉は避けろ”とか、”油はとるな”とか、”コレステロールは避けろ”とか、”飽和脂肪酸は血管を詰まらせる”とか、ベジタリアンが良いとか、マクロビが良いとか・・・・・いったいどこに真実があるのでしょう?

確かなのは、私たちの体は少なくても炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、酵素(現代栄養学の教科書ではまだ述べられていませんが・・)を必要としています。それ以外にも、これはアンチエージングに効果的だ、あれは癌に効くだ、ボケを防ぐだ・・・・などと日々発見され続けている微量栄養素も必要でしょう。それらすべての栄養素は確かに重要な働きをしているでしょうが、それらはまるでジグソーパズルのひとつを見つけたようなものです。今も昔も人は不老長寿の答えを探し続けているわけですが、すべての病気を解決するマジックピルなどどこにも存在しないということです。

Dr.Loomis、Dr.Pottenger、Dr. Weston Priceから学んだことは、加工食品を避け、一物全体食が基本であるということと、何を食べるかだけではなく、食べたものが確実に消化、吸収、運搬、代謝、排泄を正しく行えば、体にもともと備わった(神から授かった)英知によって、ほとんどの場合は正常な機能を取り戻すこと(病気から治ること、病気を防ぐこと)が可能なのです。そこに注目しているのが、酵素栄養学なのです。

酵素栄養学に基づくエンザイムセラピーは個人差があるということを本当の意味で理解し、個人差に基づいて、カスタマイズした治療プランを立てていきます。

数ヶ月前に来院された、50代半ばのやせた白人女性は疲労感と酒さ(顔面、特に鼻を中心とした頬や額の血管が拡張して赤くなる症状のこと)といった悩みを持っていました。酵素栄養学に基づいた検査を行った結果、胃酸の分泌の減少から、タンパク質、鉄、ビタミンB12などの栄養素が十分に消化、吸収できていなかったことが主な原因でした。それらを改善したところ、疲労感は消え、肌の状態も改善しました。

彼女は私のところに来る前は、疲労感は精神的なものだと診断され、抗鬱剤を服用し、酒さに関しては抗生物質を処方されていました(これは皮膚科の医者が行うスタンダードな治療法です)。抗生物質をのめば酒さの症状は一時的にはおさまりますが、薬を摂るのをやめるとすぐに戻ってくるのを繰り返していました。。


検査の結果や症状で診断を下し、それに対し治療していくのが西洋医学。このやり方で致命的に欠落しているのは、何故問題が起きたのかを追求することです。西洋医学のやり方では、一時的な症状の消失はあったとしても、根本解決は、まずありえません。

西洋医学の真髄は緊急医療、救命医療であり、生活習慣が原因のがん、糖尿病、心臓病、自己免疫疾患などの現代病には無力なのであります。


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2013年4月6日土曜日

現代人が患う病気の根源 リーキーガット 1



2000年以上も前に医学の父と称されるヒポクラテスは

”すべての病気は胃腸から始まる(All disease begins in the gut)”といったそうです。

彼が述べたこの言葉がどれほど的を得ていたかが、最近になってようやく理解されつつあります。

腸の壁はまるで絹の糸で織られた布のようにとても目が細かく、バクテリア、未消化の食べ物、有害物質などの侵入を防いでいます。しかし、乱れた食生活、消化力の低下、不安定な血糖値などの理由で、慢性的な腸壁の炎症が引き起こされ、腸壁が毛糸の編み物のように目が荒くなり、体内に入るべきでないものが侵入し始めます。


このような状態のことを、リーキーガットと呼びます。(リーキーとは漏れているという意味、ガットとは腸のことです)。

腸壁の働きを例えて言えば、空港のセキュリティゲートのようなものです。安全に搭乗者が飛行機に乗れるように、セキュリティを通過する際に航空券以外にも、本人確認や、所持品検査などを行います。しかし、もしも、セキュリティの職員が居眠りをしていたり、ゲートが開いていたらどうでしょう、テロやハイジャックがいつ起きても不思議ではありません。

多少の異物が侵入することは腸壁が正常な状態であったとしても起こります。

その時のために備え、腸壁の周りには多くの白血球が常に待機しています。体の中にあるべきではないものが侵入すると免疫システムが作動し、バクテリア、未消化の食べ物、有害物質などを攻撃し始めます。しかし、リーキガットの状態では異物侵入の数があまりにも多すぎて、白血球がその処理に明け暮れてしまい、結果的に体全体の免疫力を下げることになってしまいます。

リーキーガットが及ぼす健康に対する影響は計り知れません。肥満、糖尿病、心臓病、癌、自閉症スペクトラム疾患、うつ病、慢性疲労・・・など、挙げればきりがありません。

長期に渡りリーキーガットを放置することによって、やがて白血球が誤作動をし始め、攻撃するべきでないものまでも攻撃するようになります(免疫システムの過剰/異常反応)。最近のリサーチでも、リーキーガットによって食物アレルギー、リウマチや橋本病といった自己免疫疾患などが引き起こされることが明らかになってきています。

体にとってのセキュリティゲートである腸壁がリーキガットになっているということは免疫システムにとっては多きな負担になります。もしあなたの腸壁がそうなのであれば、リーキーガットを修復することは健康を回復、維持する上でまず初めに取り組むべき課題といえるでしょう。


リーキーガットになる主な原因
  • ラーメンやコンビニ食品の氾濫によって、精白された穀物、砂糖、コーンシロップ、加工食品の過剰摂取
  • 特に小麦製品の摂りすぎは腸にダメージを与える。
  • 精神的ストレスの増加
  • 薬の過剰摂取、日本人は薬の摂り過ぎ。抗生物質、避妊ピル、抗炎症剤など、多くの薬は胃腸に多大なダメージを与える。


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2013年4月1日月曜日

美しい肌を作るための栄養素、その8 セレニウム

セレニウム

セレニウムはミネラルの一種で、非常に有効な抗酸化物質です。以前に述べました、肌に健康に欠かせないグルタチオンが正常に働くためにセレニウムが補酵素として必要になります。

セレニウムは活性酸素からのダメージから体を守ります。多くの研究者は、セレニウムによって、皮膚がんやその他のがんののリスクを軽減させるために大変有効であると考えています。

実際、セレニウムを多く含む土壌の地域はがん発生率が低いという調査結果があります。

前回のビタミンE に関する記事で、人工ビタミンEではなく、自然な食事からビタミンEを摂る事が大切であると 述べましたが、自然な食べ物に含まれるビタミンEにはセレニウムが含まれているのです。

(自然なビタミンEには多くの栄養素が含まれます。セレニウムはその一部です。一方、大半の人工ビタミンEはアルファトコフェロールのみを含みます)

セレニウムを多く含むの食材は
  • レバー
  • 魚介類
  • ブラジリアンナッツ
今回で美しい肌を作るための栄養素シリーズを終えます。これまで読んだ方はもうお分かりかもしれませんが、肌の健康を守ることは、体全体の健康につながります。また、一種類の栄養素では肌をきれいにすることなど不可能であることもご理解いただけたのではないでしょうか。

このシリーズで挙げた栄養素以外にも大切なものはたくさんありますし、体が必要とする栄養素の量は、年齢、性別、ストレスレベル、環境因子によって常に変化していることもお忘れなく。

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