基礎科学によれば、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルといった栄養素は体の正常な機能にすべて必要であると説明されているのにもかかわらず、巷では、”炭水化物を食べるな”とか、”肉は避けろ”とか、”油はとるな”とか、”コレステロールは避けろ”とか、”飽和脂肪酸は血管を詰まらせる”とか、ベジタリアンが良いとか、マクロビが良いとか・・・・・いったいどこに真実があるのでしょう?
確かなのは、私たちの体は少なくても炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、酵素(現代栄養学の教科書ではまだ述べられていませんが・・)を必要としています。それ以外にも、これはアンチエージングに効果的だ、あれは癌に効くだ、ボケを防ぐだ・・・・などと日々発見され続けている微量栄養素も必要でしょう。それらすべての栄養素は確かに重要な働きをしているでしょうが、それらはまるでジグソーパズルのひとつを見つけたようなものです。今も昔も人は不老長寿の答えを探し続けているわけですが、すべての病気を解決するマジックピルなどどこにも存在しないということです。
Dr.Loomis、Dr.Pottenger、Dr. Weston Priceから学んだことは、加工食品を避け、一物全体食が基本であるということと、何を食べるかだけではなく、食べたものが確実に消化、吸収、運搬、代謝、排泄を正しく行えば、体にもともと備わった(神から授かった)英知によって、ほとんどの場合は正常な機能を取り戻すこと(病気から治ること、病気を防ぐこと)が可能なのです。そこに注目しているのが、酵素栄養学なのです。
酵素栄養学に基づくエンザイムセラピーは個人差があるということを本当の意味で理解し、個人差に基づいて、カスタマイズした治療プランを立てていきます。
数ヶ月前に来院された、50代半ばのやせた白人女性は疲労感と酒さ(顔面、特に鼻を中心とした頬や額の血管が拡張して赤くなる症状のこと)といった悩みを持っていました。酵素栄養学に基づいた検査を行った結果、胃酸の分泌の減少から、タンパク質、鉄、ビタミンB12などの栄養素が十分に消化、吸収できていなかったことが主な原因でした。それらを改善したところ、疲労感は消え、肌の状態も改善しました。
彼女は私のところに来る前は、疲労感は精神的なものだと診断され、抗鬱剤を服用し、酒さに関しては抗生物質を処方されていました(これは皮膚科の医者が行うスタンダードな治療法です)。抗生物質をのめば酒さの症状は一時的にはおさまりますが、薬を摂るのをやめるとすぐに戻ってくるのを繰り返していました。。
検査の結果や症状で診断を下し、それに対し治療していくのが西洋医学。このやり方で致命的に欠落しているのは、何故問題が起きたのかを追求することです。西洋医学のやり方では、一時的な症状の消失はあったとしても、根本解決は、まずありえません。
西洋医学の真髄は緊急医療、救命医療であり、生活習慣が原因のがん、糖尿病、心臓病、自己免疫疾患などの現代病には無力なのであります。
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