つい先日も、転んだだけで、指の骨を骨折した60代の女性が来られましたが、7年間ビスホスホネート製剤をのんでおられました。
アメリカでは、この手の薬が導入されたのが日本よりも早いので、長期服用からの骨折が数多くレポートされています。5年摂取をしてしばらく服用を止めるのが当たり前になりつつあります。(根本的な解決とは程遠いですが・・・・)
本当の解決策とは何か?
骨粗しょう症の人は運動を増やし(特に負荷がかかる運動)、骨の形成に必要な栄養素を食べ、消化、吸収できるようにしなくてはいけません。
骨粗しょう症と言えば皆さん口をそろえてカルシウムが必要と考えていますが、カルシウムサプリを摂取するだけで、骨粗しょう症が防げるのであれば、今頃だれも、骨粗しょう症になる人はいないはずです。
カルシウムは確かに骨形成に必要ではありますが、多くの人は吸収が効果的に出来ていません。カルシウムを吸収するためには胃酸が十分に分泌されている必要があります、なぜなら、カルシウムは酸性の環境でなければ腸壁から吸収されないのです。(胃酸を止める胃薬の弊害のひとつです)。
骨の形成においてカルシウム以上に重要なのはタンパク質です。これもまた、胃酸の分泌が少ないと、消化、吸収することが出来ません。
年配の人のほとんどは胃酸が十分に分泌されていません。一般の病院で胃酸過多と診断されて、胃酸を止める薬を処方されたけれども、薬を飲むことに抵抗がある人たちが、私のクリニックに訪れます。この人たちが実際どれだけ胃酸が分泌されているか検査を行った場合(これは任意の検査でほとんどの場合検査をするまでもなく、胃酸が出てないかどうかは、問診と触診でわかります)ほぼ100%胃酸の分泌は不十分であるという結果が出ます。
結論としては、運動量を増やし、食事改善と共に消化吸収を強くすることによって、骨粗しょう症は簡単に防ぐことが出来ます。
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