心身が健康な状態とは、体内の恒常性が余裕を持って維持できている事です。
恒常性の説明を辞書から抜粋すると・・・
”生体がさまざまな環境の変化に対応して,内部状態を一定に保って生存を維持する現象。また,その状態。血液の性状の一定性や体温調節などがその例。動物では主に神経やホルモンによって行われる。ホメオスタシス。”
国語辞典(大辞林 第3版)参照
”生物体が外部環境の変化や食物の影響にもかかわらず、体温 ・ 血糖値 ・ 血液酸性度などの生理的状態を一定に保つこと、およびその仕組み。 ”
知恵蔵2012より参照
体内の色々なものを一定に保つために、脳や各臓器は24時間働いています。
"一定に保つ"ということは、例えて言えばシーソーをバランスさせるようなものです。
左側を体の内と外から来るストレスとし、
右側をストレスに対応できる能力としましょう。
右側にのせることができるおもりが、あらかじめたくさん用意されていれば(つまり、ストレスに対応する力が十分にあれば)、左側で何が起ころうとも対応が出来るのです。しかし、左側のおもりが増え(ストレスが増えるということ)、右側のおもりが少なくなれば(ストレスに対応する能力が低下すること)、当然シーソーのバランスを保つことが困難になり、やがて病気または死に至るわけです。
左側の体の内と外からくるストレスを具体的に例を挙げれば・・・・
温度の変化、感情の起伏、肉体的ストレス、姿勢の歪み、食事の乱れ、運動不足などなど・・・
右側はストレスに対応するための能力、体内機能のことで、これらの具体的例としては健全な消化吸収力、栄養素、健全な副腎、スムーズな解毒(リンパ、肝臓、腎臓などは鍵となる臓器)、バランスした骨格・姿勢、精神的安定などなど。
左側(ストレス)に負けないくらいの右の強さがあればいいのですが、現代人の多くは、左がどんどん重くなり、その上、右にのせるおもりも十分に持っていないのです。
このシーソーのバランスを四苦八苦しながら保っている状態の場合、ほんの些細な事でも、体調を崩したりします。
そのような方の典型的なコメントは・・・
”若い時は、出張の一つや二つ続いてもなんともなかったのに、最近はちょっとした事で疲れてしまって、なかなか回復できないんです・・・”
とか、
”昔は、スポーツをガンガンしていたのに、近頃すぐ怪我をするし、なかなかなおらないんです。。。”
体調が悪い、疲れがとれない、関節、腰、首が痛い、血糖値が高い、中性脂肪が高い、血圧が高い・・・これらはすべて、シーソーのバランスがうまくとれなくなっている状態です。
シーソーバランスをとるのに四苦八苦している状態をそのまま見過ごせば、遅かれ早かれ必ず病気になります。糖尿病、自己免疫疾患、心臓病、ガンなどは、既にシーソーバランスがとれていない状態といえます。ここまで来ると、薬の助けなしでは生命維持さえも危うくなってしまいます。しかし誤解してはいけないのは、薬は一見バランスを取り戻しているかのように見えますが、実はそうではなく、長期的に見れば更にバランスを崩すことになります。薬は副作用という大きな代償と引換に一時的に助けてくれるサラ金業者のようなものなのです。
冒頭にも書いたように、心身が健康な状態とは、体内の恒常性が余裕を持って維持できている事です。
健康管理を恒常性(シーソーバランス)を念頭に行えば、やるべきことはおのずと道が見えてくるはずなのです。
基本的には2つの柱があります。
1.右側を軽くすること(精神的、肉体的、栄養的ストレスを軽減すること)
2.左側を強めること、余裕を持たせること
この二つを行うことで、自然に体は治癒し健康になるのです。
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