2012年8月28日火曜日

アメリカの失敗から学ぶ


今アメリカで起きていることは日本の将来の予兆であり、日本はアメリカの真似をするばかりではなく、アメリカの間違いから、学ぶ必要があります。日本は、欧米の製薬会社の慢性病を餌にしたビジネスモデルを受け継ぎ、病人は減るどころか、増加の一途をたどっています。

高齢化が進むにつれて病人が増えているという、一見避けがたい現実のように見えますが、歳をとることは体が弱くなり、病気になるということではありませんし、若い世代の健康が蝕まれていることも見逃してはいけません。

アメリカの現状を簡単にまとめれば、
  1. 人口の3分の1は肥満で、65歳以上では2分の1は肥満(米国南部もしくは地方都市ではもっと率が高いように思います)。
  2. 2010年に生まれた子供の3分の1は将来的に糖尿病を発症すると予測されている。
  3. 10人に9人は死ぬまでに高血圧を発症
  4. 10人に4人は心臓病で死ぬ、50年後にはこの率は倍になるであろうと予測されている。
  5. 不妊症の率は10年後には倍になるであろうと予測されている。
挙げればきりがないわけですが、日本も確実にアメリカの後を追っているといえるでしょう。

原因は明らかなんですよね。乱れた食生活、運動不足、精神的ストレスに尽きるわけです。
このような生活習慣で体がおかしくならない方が不思議なくらいで、症状が出てきても、生活習慣を改めるのではなく、薬でごまかし、感じなくさせることしかしない。おかしいですね。

アメリカではテレビをつけると、薬の宣伝が3分の1ほどを占めています。その中で伝えているメッセージは ”あなたは何も変える必要はありません、この薬を飲むだけでいいのです” といったもので、生活習慣に関しては、何も触れていません。このようなメッセージを年間、何千回と聞けば洗脳されてしまうんです。実際、薬の宣伝は継続しなければ、すぐに売り上げが落ちるそうです。

アメリカの医療システムはすでに破綻しています。そして確実にアメリカ経済の首を絞めています。アメリカにおいて個人破産の第一の理由は高額な医療費の支払いが出来なくなるからだそうです。日本は国が医療費の大半を支払うため、医療費による個人の破産はすくないかもしれませんが、そのかわり国への負担が増えます。

非常に根が深い問題ですが、コツコツと意識改革を進めていくしかないですね。

 
にほんブログ村 健康ブログ 代替療法へ
にほんブログ村

2012年8月23日木曜日

ドクター G

先日「ドクターG」 のDVDを貸していただきました。問診をし、探偵のように病名を解明していく 過程は大変勉強になりました。毎回日本全国から優秀なドクターGが出演されていましたが、どの方も医者として、一人間として立派な方ばかりでした。

ただ一点、私が物足りなさを感じたのは、病名探しがメインで、病名がわかれば後は自動的に治療法が決まるという点です。

ひとつのケースで甲状腺機能低下症が取り上げられていましたが、病名が判明した後、甲状腺の薬を飲むことによって、事態は一件略着になっていました。しかし、甲状腺機能が低下するのは生活習慣に問題があるのであって(たとえ橋本病でもです)、薬の欠乏症ではないということです。
とくに、自己免疫疾患などは、西洋医学的には原因不明のように扱われ、ステロイドなどによる免疫抑制が治療の柱となり、病気を根本的に治す治療ではなく、まさに対症療法であり、出口の無いトンネルなのです。

繰り返しますが、原因は薬の欠乏症で病気になるのではありません、甲状腺機能低下症は生活習慣病の一種であり、慢性のストレスと炎症が根本的な理由なのです。ドクターGは更に掘り下げ、患者一人ひとりの生活習慣の何がストレスとなっているのか、身体的、栄養的、精神的のどれなのかを探していくことができれば・・・と思います。

実際は、ドクターGにはそこまでする時間がないのが現実でしょう、またそれはドクターGの守備範囲ではありません。彼らは仕事を十分に全うされているとおもいます。

生活習慣を病気になる前に改善できるようなシステムを社会に組み込むことが出来れば、病人の数は減少すると思うのですが・・

  にほんブログ村 健康ブログ 代替療法へ
にほんブログ村

2012年8月11日土曜日

精神的なストレスが与える体への影響

連日でサーカーの試合に釘付けになっています。日本も男女ともによく頑張りました。
私はスポーツ観戦が好きなのですが、女子の決勝を見ているとき、あまりにも熱を入れすぎてしまったのか、体が極度の交感神経優位の状態に陥っていることに気づきました。手足が冷たくなり、胃が痛くなるような感覚もありました。その夜試合のことが頭の中をぐるぐる回って、何度も目が覚めました。テレビに映った映像を見ただけで、これだけ体が反応するということに改めて驚いたことと、精神を安定させておくことは健全な体を保つために不可欠であると実感させられました。

交感神経が優位の状態(精神的なストレスがかかっている状態)では、消化器系は正常に働くことは出来ませんし、体の修復も適切に行うことが出来ません。


私は普段全くテレビを見ないので、テレビを見るということ自体が私の体にとって過剰な刺激であるということにも気づきました。サッカーゲーム観戦ぐらいであれば一過性ですし、2,3日もすれば興奮も冷めもとの状態に戻りますが、家族の中や仕事場でのストレスは長期的で必ずしも解決策が簡単に見つからない場合もあります。そのような場合、体に与える影響は計り知れないものがありますね。

普段の生活の中で精神的ストレスが多い場合、正しい食事と運動の役割は更に増すといえるでしょう。なぜならストレスに対応するという行為は肉体的な作業であるということだからです。なぜなら、体の中の生理機能がストレスに反応する中で必要になる栄養素がありますし、運動をすることによって精神的ストレスへの対応がスムーズになることも事実だからです。

私の義理の父は小児科医ですが、頻繁に風邪をひく子供は”ビタミン愛”不足と母親達に指導するそうです。あまり構ってもらっていない子供たちは、不安になることが多く、いつも精神的ストレスを感じていることが多いそうです。不安になると免疫力が落ちるため、風邪をひきやすくなるのも考えてみれば当たり前のことかもしれません。

心と体は本当に繋がっていますね。再度確認しました。





にほんブログ村 健康ブログ 代替療法へ
にほんブログ村

2012年8月4日土曜日

生活習慣病 雑感



コーヒーや紅茶のカフェインに依存している人が多いですね。一日5-6杯飲まないと、朝目が覚めない、頭痛が出るとか、日中眠たいとか、体がだるいなどの症状があります。 完全なカフェイン中毒ですね。 このような状態が何年ぐらい続いていますかと質問すると、10年、15年といった答えが帰ってきます。それを聞いて、体が気の毒、と思うと同時に、なんて体は強く出来ているんだろうと感心します。

元々、私のところに来られる理由はカフェイン断ちをしたいとか、朝の目覚めが悪いなどといったことではなく、首が回らないとか、腰がいたいといった他の理由で来られます。

朝の目覚めが悪いとか、日中眠たくなるとか、集中力が続かないなどといったことは、解決できる問題とはほとんどの人は思っていないんですよね。体質とか、年のせいにしています。
まして、コーヒーの飲み過ぎが問題を悪化させているとは、なかなか考えないようです。

このような生活習慣がもっと深刻な問題へ繋がるわけですが、どうして、もっと小学校とかで生活習慣について教えないんだろうと私は思います。

私がいつも患者さんにお伝えしたいのは、首の痛みや、腰痛などは結果であって、原因は全く別のところにあるということなんです。特に食生活が原因の少なくとも半分以上(ほとんどの場合)を占めているということです。

毎回治療に来られる時に、私は別に、首や、腰の痛みについてはあんまり質問しません。あんまり聞きたくもないわけですが・・
私が聞くのは、よく噛んで食べているか、指導した食事プランを守っているか、学んでいただいた運動をしているか、それだけですね。守れていればよくなるし、やってなかったら、よくならないのは当たり前。

健康を取り戻すのは全て本人の自覚次第。他人には決して治せません。人任せの治療では治りません。

西洋医学であろうが、東洋医学であろうが、治療者は先生と呼ばれているのだから、教えないとダメなんです。




どのようにして、カフェイン依存を解決するかは、8回シリーズでブログに載せた副腎疲労シリーズを参照にしてください。

Dr.Michiko(私の愛する妻) が毎月、日本人向けに健康講座行なっている様子










にほんブログ村 健康ブログ 代替療法へ
にほんブログ村